機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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なんか面倒くさい人に感想で絡まれたけどモーマンタイな日々を暮らしております。
日本語通じない化物と関わるのは二度目だけど、Xにはまだまだうようよいるんだよなぁ…
拠爆厨するのは良いけど、それを免罪符に味方に大きな負担かけてまでやるのはクイマでもアウトだと思うのは異常なんだろうか…?

そして投稿するまでに就職面接やモンストコラボで運極周回で奔走してたので投稿が……投稿がっ……
あとありふれ七海の奴を読んでたのもある()

それはさておき、最新話どうぞ!
そろそろSEED終盤だし、あまりキラ達との戦いを長く描写しても物語が進まないので少し早送り気味に進めて行くゾ…




自由と鬼

 

 

サイクロプス起動からアズラエルが指示した命令は手早く準備、そして作戦の開始が始まりその手腕にグエムは舌を巻くしかなかった。

そしてグエムの駆るサイコ・ザクも新たな武装を持って鹵獲品のグゥルの上に乗っていた。

 

鹵獲品である事を示すために、そのグゥルはカラーリングは青と白で塗り替えられていた。

 

「正規軍だけあって、整備はばっちしだな」

 

無論、アークエンジェルのメカニックが劣っている訳では無い。

むしろ、物資が限られた極限化でなんとか万全の状態に仕上げてくれるマードック達の方が優秀だろう。

グエムはシンプルに初めて触る、しかも異世界の機体にパーツの新造から整備まで完全にやってのけた連合軍のメカニックの優秀さに感嘆したのだ。

そんな彼に通信が入る。

 

「タキオンさん、サイコ・ザクはまだ100%のスペックを発揮しきれない状態ですから無茶はしないでくださいね」

 

と、ドミニオンのメカニックチーフの女性が警告してきた。

彼女曰く、本来の性能より30%ダウンしていたとか。

同時にその程度の性能ダウンに抑え込んだアークエンジェルのクルーはとても優秀だと褒めていたのはグエムとしては少し誇らしくなる。

少し彼女と会話した後、アズラエルからの通信で話は切り上げる。

 

「グエム君、オーブに事前に降伏勧告を出しましたがやはりというか、徹底抗戦の意思のようです。下手なヘマはしないとは思いますが、窮鼠猫を噛むと言いますからね。十分に気をつけてください」

 

「ご心配ありがとう。だがブーステッドマン達の事はどうする?本当に援護はいらないのか?」

 

「試験運用みたいなものですよ。彼ら3人でどこまでやれるのか知らなければ今後の強化人間の作成に活かせませんからね」

 

「……強化人間作りなんてやめろ、なんて言うほど俺は青くないがやはり薬物投与で強化された強化人間は不安定すぎる。時間制限も設けられる時点で微強化と訓練の方が長期運用と戦後の汎用性に有効だと思うんだがな」

 

「貴方にそう言われて初めて気付けましたけど、それでもこの長期化した戦争を終わらせるには今はブーステッドマンでもなんでも使わなきゃ勝てませんよ。宇宙の化け物(頭のおかしい)共にはね」

 

「まあ、やりすぎなきゃ俺は特には言わんよ」

 

そのやり過ぎのラインの見極めが難しいのだが…

狂ってなきゃ戦争はできない、結局は狂気の世界に常識は通じないのだ。

いや、もう考えるのはよそう。戦争が悪いのだ。

そうグエムは戦争が悪いと複雑になる考えを一旦放棄し思考をリセットする。

 

「まずは、気になる事を確認しないとな…」

 

今の最優先事項に思考を入れ替えるグエム。

それは、グエムが戦う上で必要なことだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【オーブ上空】

 

 

マスドライバー施設を目的とした地球連合軍の侵攻は、オーブを焼くのに十分だった。

まあ、元々地力の小さいオーブには少しの間でも拮抗できただけも上々だろう。

大体はフリーダム……キラ・ヤマトのおかげだが。

 

「サイコ・ザク!?グエムさんなのか!?」

 

しかし、そんな彼の前に現れたのは見知った機体。

何度も窮地を助けられ、そして共に戦った仲間。

あり得て欲しくなかった事にキラは動揺を隠せず、思わずライフルの照準を外してしまう。

 

「敵を前に銃を下ろすな馬鹿者!」

 

「ッ!?」

 

初めてグゥルに乗っているのにも関わらず、自由自在に飛び回るサイコ・ザクからの叱咤にキラは聞き間違える筈がないパイロットの声と、叱咤によって呆然としていたキラを現実に引き戻す。

 

「何故、何故!?」

 

「俺は傭兵で、戦争だ!これがな!」

 

「僕はグエムさんと戦いたくない!殺したくない!」

 

キラはそう叫びつつ、殺さないように無力化するにはどうするべきかと思考を回すがこれまでの経験と勘が殺さなければならないと答えを出す。

というか、むしろ自分が死ぬ可能性も大いにある。

手加減なんてとてもではないが、キラにはできない相手だ。

 

「そうか、不殺の道を選んだか……だがな、全てを救おうだなんて自惚れるなよ、キラ!」

 

バズーカを撃ちながらフリーダムに肉薄するサイコ・ザクに、キラはフリーダムに回避運動を取らせつつ腰のレールガンで武装の破壊を試みる。

しかしレールガンの弾は外れ、バズーカの弾が至近で爆発する。

 

「うう!?」

 

「貰った!」

 

爆風に振り回され、コクピットが激しく揺れるフリーダムにグエムはバズーカの直撃弾を近距離でお見舞いする。

 

「しょ、正気なのか…!?」

 

爆発の凄まじさから、炸薬量が多い筈でサイコ・ザクもその爆風に煽られて落ちても不思議ではない。

その危険性を承知して近距離で当ててきたグエムに、キラは冷汗を流す。

 

「正気で戦争がやれるかよ。だが、狂気に飲まれすぎても駄目なのが難しいよな、戦争ってのは!」

 

キラの溢した言葉にそう返しつつ、グエムは自分の手が震えている事に気付く。

それは、自分が確かめたかった事だった故にその事実に苦笑いを浮かべる。

 

「やっぱり、拒否感があるか。アイツを討つことに」

 

なんともまあ、甘くなったと笑いつつ後続の三馬鹿に目を向ける。

3人仲良く……にしては口汚く互いを罵り合いながらオーブのモビルスーツ【М1アストレイ】を撃墜していく。

そんな彼らに通信を入れる。

 

「オルガ、シャニ、クロト。コイツの相手はできるか?」

 

「ああ!?」

 

「アイツ、俺達が貰っていいの?」

 

オルガはブチ切れ、シャニは如何にも特別そうな獲物に舌舐めずりする。

 

「おう。コイツを落とせば大金星だ。ちゃんと連携して戦えよ。あと、タイムリミットも気にしておけ」

 

「言われなくとも!」

 

クロトがそう応えると同時に、三馬鹿達はフリーダムに襲いかかる。

 

「グエムさん…グエムさん!」

 

「また会おう、キラ」

 

呼びかけるキラにグエムは短くそう言い残してオーブの方へ行く。

 

「……ビームライフルじゃなくて、バズーカで脅すだけな辺り、本当にあいつらの事が…いや、今はよそう」

 

今は戦いに集中しなければならない。

グエムは道中で行く手を阻むアストレイに特別に炸薬量多めにしてもらったバズーカではなく、ビームライフルで弾の節約を兼ねてアストレイの四肢を撃ち抜いて無力化して通り過ぎるのだった。

 

 

 

 

 

上空から見ると、戦況がよく分かる。

避難民達の避難が終わっていないのにも関わらず、建物や施設を破壊する連合軍のストライクダガー達に背中から撃ちたい欲をグエムは抑えつつ、今度は善戦しているパーフェクトストライクガンダムにグゥルから降りて目の前に立つ。

 

「よう、ムウ・ラ・フラガ」

 

「ぐ、グエム…!」

 

大破したストライクダガーの残骸を一瞥してグエムはムウと会話を始める。

 

「俺は一応、傭兵だからな。こうなる事もあるって訳だ」

 

「……あの時の事を恨んでいるのか」

 

こうして話し合いに興じているグエムに、ムウはグエムをぶん殴った事を根に持っていたのかと考える。

恨まれても仕方ない事とはいえ、今は殺される訳にはいかないとムウは敵であるサイコ・ザクにライフルを向ける。

 

「恨んではないさ。殴られるのを承知であの態度だった。ムウは、一度やらかさないと中々覚えが悪そうな気がしてね」

 

「いや、本当にあの時は悪かったって!ごめんなさい!」

 

極めて冷静な言葉に、静かな怒りを感じたムウはコクピット内で腰を折って手を合わせ謝罪していた。

そんな光景を見せつけられたグエムはというと……

 

「ぶわあっはっはっはっはっ!!」

 

爆笑した。

外聞も恥もなく爆笑した。

そんなグエムにムウは魂を抜かれた顔になって呆然とする。

十秒後にはなんとか笑いを抑えて言葉を紡ぎ出すグエムはこう言った。

 

「あの時の事はコレで許す!それで良いでしょう?俺もいつまでもアレを引き摺られても困りますし」

 

大人な対応にムウはホッとしつつ、抜けた気合いを入れなおす。

 

「それで、今は俺たちは敵同士、か」

 

「ええ、そうです。でも、俺は貴方達を撃つことに忌避感があるみたいだ。だから、俺からもアズラエルに何かしら働きかけてみるよ」

 

「え?」

 

情報量が多い、多すぎるよ!と叫びたいムウだが、そんな事は知ったことかとグエムは置き土産にストライクダガーが来ている事を伝えてその場から去る。

それに慌てて機体を動かして迫りくるストライクダガーに、ムウはストライクのビームライフルで手早く撃破する。

 

「……グエム、無茶はするなよ」

 

何がなんだか分からない。

分からないが、それでもグエムを心配する。

ムウにとっても、グエム・タキオンという人間は大切な仲間なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【数時間後】

 

オーブ第一次侵攻はブーステッドマン達の時間切れと共に終了を迎えた。

原作と違い、グエムの助言通りお仕置きがない彼らは薬による拒絶反応を抑える鎮静剤を投薬後、大量にかいた汗をシャワーで流して各々の趣味に没頭していた。

投薬量に変わりがないのはどのみち短命故の現場の判断だったが、それに突っ込むほどグエムも己の立場を弁えていない訳では無いし善人でもない。

残念に思いつつ、アズラエルにとある交渉、もといお願いをする為にアズラエルの私室に来ていた。

 

「どうぞ……どうしました?グエムさん」

 

ノックの後に中に入ると、紅茶の入ったポッドを持ったマキナと飲んでいるアズラエルがおり、ティータイムの最中だった事が分かる。

 

「おっと、ティータイムの最中だったか。後でまた来ようか?」

 

「いえ、どうせ何もすることはないですし今ここでお話しちゃってください」

 

退室しようとするグエムをアズラエルは制する。

その言葉に従い、グエムは用件を伝える。

 

「早速で悪いが……連合が地上を制圧後は、俺はアークエンジェルの方に行きたいと思う」

 

その言葉にアズラエルは含んでいた紅茶を吹き出す。

寝耳に水な言葉にアズラエルの頭脳はこうなった原因を探るが、グエムが「裏切るわけじゃない」と続けて語る事で一旦彼の話を聞いてから判断しようとアズラエルは一旦様々な選択肢の選択を保留にする。

 

「それに貴方にも利益がある。上手く行けば戦争が終わる。勝者はいないかもしれないが」

 

「へぇ、それはそれはどういう事で……もしかして、あの青いやつから情報を抜き取ったりできるんですかね?」

 

「流石にソレは無理だが、少なくともちょちょっと情報操作と支援物資を用意すれば、戦争を終わらせた英雄の名誉を受け取れるかもしれないぞ?」

 

グエムの思い付いた戦争を終わらせる秘策、もといキラ達を殺さず、絶滅戦争を起こさず、そしてアズラエルを死なせる事もない原作よりは救われる世界を目指すための計画が、アズラエルとマキナと共に明かされる。

 

アズラエルに計画の修正・調整をしてもらいつつ、大まかな計画の立案をグエムが行う。

尚、マキナは半ば事故で巻き込まれた形だがグエムがアズラエルを裏切った時の保険として事情を知っておく必要があると判断したアズラエルによって完全に巻き込まれた事に、後々マキナはグエムに文句垂れるのだがそれは別の話である。

 

 

 

 

 

グエムの考える計画とは、そして絶滅戦争を企む黒幕の次なる行動は………

 

また、グエムと戦う事になったアークエンジェルの面々は何を思うのか…

 

今はただ時が流れ、戦火の最中に【正義】が舞い降りる時を待つのみである。

 

 

 

 

 

 

 

 





今回はSEED伝統の〆で終わるゾイ。
反省も後悔もない。ただそこにあるのは、自己満足というものだ……

あっ、YouTubeでMSイグルーが纏めて無料公開されてるのでヅダやオッゴ達の隠れた活躍を是非、見てくだせぇ!
アズにゃんとの約束だ!(脅迫)

本日のなぜなぜコーナー

Q、何故にアズにゃんはグエムを重用するの?

A、金のなる木(異世界の技術)かつ戦力としてこれ以上ない人物だからです。
だからグエムが不快になる様な事は控えるし、倫理的に見ればヤバい事に対して助言を求めたりもして友好的にしようとします。
そしてビジネスマンなので対価をしっかり払うのも信用や信頼に繋がるので彼本人も大分意識して好待遇。あと苦労人同士なのと直感。
まあ、大分贔屓させてるのでアズにゃんファンからの反応が怖い()


Q、新武器はまだ?

A、次回、一つお出しします。
まあそこまで目新しくはないかな…


Q、あのワンコは……ワンコは……

A、開放という名の侵略に赤い瞳は何を感じ、何を見るのか。そして、その下で霹靂の鬼は戦火の中で何を為すのか。次回、【赤い瞳の下で】!

狂気に飲まれるな、サイコ・ザク!



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