機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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ちなみに幻覚ガンダム君はグエムの最期っ屁でコクピットの装甲が剥がれてます。
幻覚とはいえ、天パに傷つけられただけアタオカですよぉ、多分
互角に見えてアレ、武装破壊による手加減で数十秒耐えられただけなので()

さて、クルーゼさんともそろそろご対面…できればいいなぁ

ちなみにテロメアについて調べてみたら、寿命とテロメアはあんまり関係がないだとか。
つまり、作中のクルーゼはただの勘違いお兄さんという事に…w

尚、今回は渾身かつ濃密に仕上げたので読み応え満載です
ガバやミスは優しく教えてクレメンス

最近は寒くなり、冷えた足を動かすと足裏が激痛に悩ませる時期になっちまった…
皆さんは風邪を引かないよう、お気をつけくださいね(1敗)




支配の天使と悪の三兵器

 

一体、自分に何が起きたのか。

眠りから覚めて考えるのはその事だけだった。

特になんの変哲のない場であんな事が起きるなど、何かの兆しとしか思えない。

だが自身の能力の把握さえできないニュータイプ能力が起こす現象や体験なんか、脈絡無く起きる事だってあるのだから考えるだけ無駄という可能性もある。

だが、それよりも一瞬だけだがガンダムに一撃を入れた時の感覚にグエムは興味が向いていた。

 

「死の間際……濃密な死の予感…」

 

ベットの上で寝ぼけた眼を擦りつつ、ドンヨリとした頭で考え始めるグエム。

それがよろしくなかった。

 

「あふっ!?」

 

「あっ」

 

手をついた先がアークエンジェルの時と変わらず同衾していたマキナのお腹……ヘソの辺りに深くめり込んでおり、セクハラと暴力で訴えられてもおかしくない事をやらかしている事をグエムはまだボケっとした頭で理解する。

 

「……エッチは駄目!死ね!」

 

「グワー!」

 

叩き起こされて不機嫌かつ羞恥心と怒りで顔を真っ赤にしたマキナが、グエムの顔面を蹴り飛ばした。

脛が思いっきり当たって激痛に悶絶するグエム。

だがマキナも蹴った脛を痛め少し身もだえるという、ギャグ空間が作り出されていた。

 

 

 

あまりにも最低最悪な起床にマキナは不機嫌な顔を隠さず部屋から出ていき、グエムは鼻血を止めるために簡易的にティッシュで栓をしてクラクラする視界の中、着替えていた。

 

「何を考えていたんだっけ…」

 

すっかり【あの時の感覚】を思い出せなくなってしまったグエムは、モヤモヤした感じに頭を抱える。

それはさておき、飯の時間なので急いで部屋から出るのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ドミニオンは現在作戦行動中なのだが目的地はお察しの通り――

 

「L4宙域、コロニー【メンデル】。ここにアークエンジェル、オーブ残党がいる可能性が大きい。しかし――」

 

作戦会議室にて、ナタル・バジルールが前に立ち作戦を伝える。

それを横で静かに聞くアズラエルは、確かに有能だと彼女の作戦資料を見て確信する。

だがグエムの【堅物だが仲間意識が強い】という言葉に未だ彼女への警戒心は解けていない。

とはいえ、そういう感情があることは常に非情で冷静であることを強いられるアズラエルとて理解はできる。

だが同時にそういった私情を切り捨てて戦うのが軍人だろうとも思っているが。

 

「攻撃は3機のG、防衛はストライクダガー隊に分けて戦う。遊撃はグエム、貴方に頼みます」

 

作戦自体、そう難しくはない。

今回はオーブ残党の征伐を建前にした威力偵察。

正史とは違い、フリーダムら核搭載機が目的ではないしそもそもこの戦争を終わらせること自体は一致している。

今回は、本当に彼らが協力するに値する相手かどうかを見極めるための力試しといったところである。

この後、クルーゼ隊が介入している事を覚えているグエムは遊撃という立場に苦笑いと安堵がそこにあった。

エース故の遊撃という攻防の自己判断を求められる役割を与え続けられる事への諦め、そしてかの地(メンデル)で起きるイベントに介入しやすくなった事への安堵。

まあサイコ・ザクは本来の姿に戻っているので、コロニー内で降りる時は気を付けなければならないが…

 

「いいですね、サブアームのバックパック。ウチも検討しておきましょう」

 

「ふおぉぉぉ……ユカリさん!製作意欲と食欲が湧いてきました!」

 

「食欲は抑えてクレメンス、アカリさん」

 

ダガーに使えると量産を検討するアズラエルはまだ分かるだろう。

問題はサイコ・ザクの資料を見ているメカニックらしい二人が密かに大騒ぎしていることである。

片方は呆れながら抑えようとしているようだが…

 

「そこ!私語は慎むように!」

 

「すみません!」

 

「ほら…」

 

まあナタルに咎められない筈かなく。

周囲が笑う中、ナタルも少し微笑む。

 

「張り詰め過ぎも良くないが、緩すぎるのも駄目だ。以後、気を付けるように」

 

「はい!」

 

一方で、グエムは目に手を当てていた。

見ちゃ駄目だとなんとなく思ったからである。

見たら絶対に変な絡まれ方をすると、何故かそんな確信があったのだ。

まあ実際、彼女と目が合っていたら質問攻めにされていた訳だから勘というのはやはり侮れないものである。

しかし、ナタルの見せた寛容さにグエムは内心微笑んでもいた。

アークエンジェルの頃のいかにも堅物のような硬さはなくなり、今はエビのように柔軟性を感じるのだ。

例え方は最低と言われても仕方ないだろうが。

 

 

そして、作戦開始時間まで時は進む。

通常弾頭のザク・バズーカ、ジャイアント・バズにザク・マシンガンとシュツルム・ファウスト。

フル装備のサイコ・ザクのゴテゴテ感はその出自や中身(技術)はともかく、非常にクールである。

 

「サイコ・ザク、行くぞ!」

 

C.E.の機体とは違い、バッテリー動力ではないサイコ・ザクは最後の最後まで電力供給ケーブルを必要としない。

それだけに、それを見ているメカニック達は拭い切れぬ違和感に少し笑いながらその光景を見ていた。

少なくとも、体調不良は治ったようだと安心しつつ。

まあ、そんな事など知る由もないグエムは前線指揮官としての役割を与えられ、未だコレで良いのかと悩みつつ指示を出していく。

 

「クドいようだが、改めて言うぞ。ガンダム3機は以前教えた隊形で全力で核搭載機【フリーダム】と【ジャスティス】の二機を攻撃。ストライクダガーはドミニオンの防衛を主としつつ、周囲警戒とオーブ残党との戦闘だ。ザフトも散々追い回したアークエンジェルと不穏分子のオーブ残党を見逃す筈もない。相手も奴等を狙うだろうがドミニオンが襲われた時、頼りになるのは貴方達だ。やる事が多いでしょうが、頼みます」

 

最後には丁寧に頼むグエム。

元々、短時間の訓練しかまだできていないストライクダガーのパイロット達は熟練パイロットと言って良いグエムに生意気な口が聞けるはずもない。

そもそも訓練に付き合ってくれて、しかも確かに強くなっているので彼らの好感度は高い。

 

「任せてください!」

 

「初心者は初心者らしくしときますよ!」

 

意気揚々とそう言うストライクダガーのパイロット達。

 

「頼もしい限りだ」

 

そんな彼らに笑みを浮かべるグエムは、機体の速度を上げ加速する。

そんな彼に追いすがるように3機のGも加速し、隊形を取る。

 

「シャニ、オルガ、クロト!【ストライクコンボ】!」

 

グエムの掛け声に3人は、シャニのフォビドゥンを先頭に隊形を1列に組む。

 

「当たってくれるなよ…」

 

それを見届けたグエムは加速を止め、姿勢を制御しビームバズーカの弾をコロニーの外壁に当てる。

どうせ気付いているだろうが、攻撃の意思を示す為にも攻撃して相手に準備させるのも威力偵察かつキラとアスラン、そして三馬鹿の腕試しにも良い。

どっちかが死ぬような事はない……と思いたいが、戦場で保証できるものなんてものはない。

 

「死んだらゴメンな…いや、謝ったところで命を弄んだクズには変わらないか…」

 

出撃してきたフリーダムとジャスティスを、アストレイ達を見てグエムはそう零した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、既にクルーゼ隊はスペースデブリの裏に潜み事の次第を見ていた。

史実通り、クルーゼとイザークの二人でコロニー内に潜入しアークエンジェルから出撃したストライクに乗るムウが直感でクルーゼの存在を確認する。

それに伴ってバスターのディアッカもその場から離脱する。

そうして残ったのは準備が終わったオーブのクサナギと先頭を行くアークエンジェル。

そして展開するアストレイ部隊。

それの相手をするのはドミニオンとストライクダガー部隊。

練度的にはグエムの付き合った時間の多い連合のストライクダガーの方が上。

無論、互いに戦力の損耗はしているが戦場を経験している連合とつい先日のオーブ防衛戦が初デビューのアストレイ部隊では連携力の地力が違う。

とはいえ、先の戦いを切り抜けた者達もまた気を抜けない相手でもあるのは変わらない。

 

「うおぉぉ!?」

 

「ベネレ!下がって!コイツはアタシ達が!」

 

「アサギ!前出すぎ!」

 

「ジュリもあんまり人の事言えないでしょ!」

 

だが、しかしソレはあくまで全体的に見ればやはり連合が上だろう。

ビームライフルの光が飛び通う戦場で、甘えを見せたアストレイが被弾し、それをカバーすべくオーブ軍のエースの一人として名を挙げ始めたアサギ、マユラ、ジュリが前に出る。

アサギに関してはアストレイ隊の隊長でもあるのだが、それはまた別の話だろう。

 

「くっ!手強い!」

 

「リド!無茶するな!」

 

「今は生き延びる事を優先するんだ!」

 

それに対応するように分散していたストライクダガー達が、阿吽の呼吸で対峙する。

互いに回避とビームライフルの応酬、そして距離が詰められればシールドで殴り合い、蹴りが入る。

 

「クソ!流石に先の戦いを切り抜けたパイロットは手強いな…!」

 

「蹴りまで使って来る……やっぱりグエムさんに色々仕込まれているみたいね……」

 

エースの特権とも言えるらしい、人型兵器による蹴りによる攻撃は一種の強さの指標とも言っていい。

そんなグエムの言葉を脳裏に浮かべる両者は、冷や汗が静かに流れる。

 

「ドミニオンから通信!砲撃開始まで10秒前!」

 

「むっ、各機は即座に射線上から退避!」

 

そこに一度距離を離したドミニオンからの通信。

ドミニオンを守る為、壁になるように前に出てはいるが基本的にドミニオンの周囲で敵のミサイルの迎撃、モビルスーツ戦闘をしている訳だが不思議な事に互いに負傷者はいても戦死者はいない。

それだけ実力が拮抗しているのか、それともただ単に運が良いだけなのか。

それはともかく、その場から離脱するストライクダガー達にアストレイ部隊は追撃をかけようとするが、マユラが止める。

 

「つ、追撃を!」

 

「駄目!相手が下がったって事は何かしてくる!私達も退避!」

 

「ジュリ!補給とベネレを送ってくるから、頼むわよ!」

 

「はーい!」

 

そんな会話の後にビームとミサイルの嵐が先程まで争っていた場所に濁流のように通る。

そしてそれは狙ったかのように、いや狙っていたアークエンジェルとクサナギに行った。

 

「回避ィー!」

 

「くっ!」

 

アークエンジェルは流石というべきか、迎撃しつつ致命打は避けていた。

しかし、クサナギは回避したは良いもののデブリのケーブルに絡まってしまい、身動きができなくなってしまった。

 

「コードウェル!ケーブルを!」

 

「なんでこうも立て続けに!」

 

丁度、戻ってきたアサギにクサナギの艦長、キサカ一佐はケーブルの切断を頼む。

文句を漏らしながらも、ビームサーベルで溶断し始めるがそんな隙を晒している機体をストライクダガー達が狙わない筈がなく、ビームがアサギのアストレイの背中に迫る。

 

「アサギ!守りは任せて!」

 

「コードウェル隊長を守れ!」

 

すんでのところで他のアストレイ達がカバーに入り、ビームを防ぐがならばとストライクダガーはビームライフルのバレル下部にあるグレネードを放つ。

 

「クソッ」

 

「うお!?」

 

目敏いパイロットはイーゲルシュテルンで迎撃するも、そうでないパイロットは必然的にシールドで受けたり避けることとなる。

避けたグレネード弾はクサナギの艦体にダメージが入り、現場の喧騒がより酷くなる。

一方で、シールドを破壊されたアストレイは残った武装を手に迎撃をするか、クサナギへ戻りシールドを補充するかを選択する事となる。

だが、ようやくケーブルを切断できたアサギはクサナギからの伝達を受け、各機に散開の指示を出す。

 

「各機散開!クサナギが砲撃に入る!」

 

「味方機、散開します!」

 

「よし!各砲座、撃ちぃかたぁ始め!」

 

「撃ち方ぁ始め!」

 

クサナギからの攻撃にストライクダガー部隊はその場から離脱する。

しかし、それを狙った攻撃や避けきれない砲撃によって損傷するストライクダガーもおり、それを艦長席から見ていたナタルから指示が出る。

 

「損傷機はただちに帰還せよ。スレッジハマー、装填!一斉射の後、一気にアークエンジェルの横を突っきる!」

 

その指示にずっと見ていたアズラエルは思わず口を出す。

 

「正気ですか?さっきの明後日の方向に撃ったミサイルといい…」

 

「分からないのならそのまま黙っていてください。本艦はこれより急加速をかけるので、口を噛んでも知りませんよ」

 

「……」

 

一方でアークエンジェル側では、敵の手強さにまさかとは思いつつその想像を捨てれないでいた。

 

「ナタル…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一方では、突っ切る為に背中を見せたドミニオンをクサナギが追いかける姿があった。

クサナギの前を横切るように進むドミニオンに、挑発されていると感じた者達は躍起になってドミニオンに当てようとしているがキサカは攻撃の指示を与えながら、何をするつもりなのか冷静に考えていた。

 

「各砲座、よく狙え!」

 

しかし、考えてもなんの思惑があるのかが分からない。

追いかけるべく加速をかけるクサナギだったが、ドミニオンからのミサイル攻撃に迎撃を行う。

ブラフか、とキサカが安心のあまり一息つこうとした瞬間、オペレーターから驚愕の報告が上がる。

 

「か、艦長!真上からミサイルが!」

 

「なに!?」

 

「迎撃、間に合いません!」

 

「総員対ショッ――」

 

キサカが言い切る前にクサナギに迎撃の網を抜けたミサイルが着弾し、艦体が大きく揺れる。

 

「損害は!」

 

「第三!第四ブロック被弾!エンジンブロック付近にも……くっ、応急班!」

 

「ダメージコントロール急げ!」

 

被弾により減速せざるを得なくなったクサナギ。

それを見ていたアズラエルは「おお…」と感嘆する。

ドミニオン(支配権)の名の通り、戦場を支配しているこの現状をもたらしたナタル・バジルールという女性の優秀さに、確かにグエムも太鼓判で褒めるはずだとアズラエルは納得した。

アークエンジェルは被弾し足を止めたクサナギの救援のため、方向を転換しつつ真横に来たドミニオンに砲撃を浴びせる。

だが至近距離にも関わらずビームはアンチビーム爆雷の展開によって弾かれ、ミサイルは自傷の可能性がある上にこんな大胆な動きをする相手には無意味かもしれないという恐怖心によって使用を躊躇わせた。

 

アークエンジェルとドミニオンは軽く傷つきながらすれ違い、そしてドミニオンはそのまま僚機のストライクダガーを収容して離脱するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ドミニオンとアークエンジェル達の戦闘の間にキラとアスランと三兵器達の戦いはどうなっていたかというと、連携が正史よりも強化された三馬鹿達によって大きく苦戦していた。

 

先の【ストライクコンボ】を筆頭に、いくつかの隊形で攻める戦術をグエムと三馬鹿達は編み出していた。

最初の衝突でストライクコンボをくらったキラ、もといフリーダムはその連携の高さに驚く。

 

「うっ!?この前よりも連携力が…!?」

 

フォビドゥンの偏向シールド【ゲシュマイディッヒ・パンツァー】を前面に押し出し、フリーダムの攻撃を寄せ付けさせない。

そしてその後ろから顔を覗かせたカラミティがビームキャノンとバズーカを斉射する。

 

「回避…あっ!?」

 

カラミティの攻撃を避けるフリーダムだが、そこにフォビドゥンのビーム砲が迫りくる。

カーブを描くように回避先に来る白を纏った赤色のビームに、フリーダムは大きな回避運動を取らざるを得ない。

 

「へっ」

 

「やっちまえ、クロトォ!」

 

「撃滅ッ!」

 

「うわぁぁぁぁ!?」

 

飛び出してきたレイダーのミョルニルがフリーダムの胴体に直撃し、派手に吹き飛ばす。

 

「手足の一本、二本取っちまっていいんだろ!?」

 

「ダル」

 

「殺したらあのオッサンにどやされるぞ」

 

もう一度、ストライクコンボで攻撃を仕掛ける三馬鹿達だが、それを防ぐべくアスランが割り込む。

 

「キラはやらせない!」

 

「チッ」

 

フォビドゥンのシールドに鋭い突き蹴りが刺さり、隊形を崩さざるを得なくなる三兵器。

だが、それをそのまま許すはずがない。

 

「シャニ!邪魔だ!」

 

「ふざけんなオルガ!」

 

オルガのカラミティがフォビドゥンを踏み台にして胸部のビーム砲をジャスティスに向けて放つ。

 

「コイツら……!?」

 

味方に対してあんまりな仕打ちだが、それを利用して砲撃機であるはずなのに距離を詰めてくるカラミティに焦るアスラン。

ビームは避けるが、今度はレイダーが右腕の二連装砲で実弾を撒き散らす。

しかし、今度はフリーダムのカバーによってそれらはシールドに受け止められる。

そんなフリーダムに今度はフォビドゥンが重刎首鎌(じゅうふんしゅれん)【ニーズヘグ】をブン回してフリーダムを盾ごと吹き飛ばす。

 

「キラ!大丈夫か!?」

 

「大丈夫……でもこの強さ、やっぱり…」

 

「グエム・タキオンか?」

 

「だと思う」

 

吹き飛ばされたフリーダムの元に駆けつけるジャスティス。

キラとアスランは、三兵器の強さはやはり彼に違いないと先程から見ているだけのサイコ・ザクに目を向ける。

駄目元で、とキラはサイコ・ザクに通信を繋げる。

 

「グエムさん!貴方はブルーコスモスになってしまったんですか……!?」

 

そんな質問に、コクピットで見ていたグエムは苦笑いを浮かべる。

まあ、確かにそう思われても仕方ない事をしている自覚はある。

現に色々あって部下のような立ち位置にいるストライクダガー隊の面々達を、何も知らせないでただ力試しの為の布石として差し出しているのだ。

無論、キラ達がそれを知るはずも無いのだがグエムは自虐に意識がいって気付いていなかった。

故に自分がそう思われても仕方ない、と少し悲しく感じるグエム。

しかし、それを感じさせないハッキリとした物言いでキラの質問に答える。

無論、その間にもフリーダムとジャスティスは三兵器の猛攻を捌き反撃しているが。

 

「ブルーコスモスの盟主とは親しくはさせてもらってるな。だが、俺自身はブルーコスモスの過激な思想を正しいと思っちゃいないし、絶滅戦争に突き進もうとする馬鹿共とは一緒にいたくはないさ」

 

「ならどうして!」

 

「俺の立場だからできる事がある。俺はそれを使って俺なりの方法でこの戦争を終わらせようとしているだけだ。まあ、褒められた行為じゃないのは認めるが」

 

「じゃあ、僕達と戦う理由はなんなんです!?僕達が、貴方に迷惑をかけてずっと傷付いてきた貴方が戦う意味は……!」

 

「俺には、力しかない。世界を変えるにも、戦争を止める為に残された俺の手段はソレ(サイコ・ザク)しかないんだ」

 

「クッ……」

 

もしかしたら自分やアスランもあり得た末路。

モビルスーツで戦う為だけに手足を切られ、パーツとされる未来もあり得た筈なだけに、そしてその末路となった人物(グエム)を知っているが為にキラは何も言い返せない。

 

「罵ってくれて構わない。だが今はキラ達と戦うしかないんだ。君達が俺達も弱ければ、君達の望む未来は掴めないのだから」

 

そういうと、グエムはコロニーの方へと向かう。

だが攻撃するわけでもなく、ただ港に進入しそのままコロニー内に入ったサイコ・ザクに、キラは怪訝な顔で素通ししたラクスとバルトフェルドに通信を繋げる。

 

「ラクス!バルトフェルドさん!」

 

「あー、こっちは無事だ。ただ【付いてこい】とだけ伝言を頼まれたよ」

 

「……アスラン」

 

「行って来い。どうやら、奴等も退くようだ」

 

そう言われて先程まで対峙していた三機のGが、ドミニオンの方へ向かう姿を見てキラはグエムについていくことを決める。

 

その先で自らの出生を知る事になるなど、知る由もないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

貴方()は何を知ってる(のかね)グエム(イレギュラー)

―――――――――――――――――――――

 

 

 





A.C.E.3も4周目になり、流石に疲れてきたのでスターオーシャンとか、パイレーツで止まってるキングダムハーツⅡやってみようかなと思う今日この頃

ちなみにストライクダガー隊にはグエム達の企みは一切明かされておりません。
まあ、手加減しろってのが無理な話なのでしたところでってなる訳で…

後、本作ではレイダーガンダムの二連装砲は書籍版を採用しています。
アニメではビーム砲ですが、書籍版の可能性も捨てきれない以上後付けで誤魔化せる書籍版を採用しました()
それとビーム実弾共用の武器、イイよね……という自分のロマン愛もある。

反省も後悔もしていない、そう今の私はロマンに生きるヅダおじ――(ここから先は焼き焦げている)

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