機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー 作:単眼駄猪介
グエムのメンタルの成長、クルーゼの生存フラグ、新作ガンダム、NJCの入手方法、バトオペの環境崩壊、次男の骨折入院……いやぁ、考える事が多いですなぁ()
生存フラグに関しては後書きの後にアンケートとしてお出ししております
まあ、なんとなく予想はつきますが……俺一人では最後まで突き通せない軟弱者なので良かったら投票してクレメンス…
尚、今回はギャグ回&IFダイジェスト回です。
まあぶっちゃけクリスマス特番、ダイジェスト詰め合わせみたいな所がある()
一部の需要を満たす為だけの回なんて言ってはいけない
前話の事なんか忘れてネタを楽しむ感じでお読みください。
また彼は異世界の夢を見ていた。
今度は透き通るような学園都市に転移した世界線のようだ。
「グエム。はい、あーん」
「ムグッ」
背の低いピンク髪の少女にパフェを食べさせられるグエムらしきザンバラ頭の青年は若干、いつものより死んだ目でそれを受け入れていた。
端から見れば大人と小・中学生くらいの少女の付き合いなんて、犯罪臭しかしないだろう。
たが、そんな彼を取り合うように二人の少女が各々のパフェをすくいグエムに差し出す。
「私のも食べなさい!社長命令よ!」
「あ、あーん…」
高そうなコートを纏う少女と黒髪に黒い帽子を被った少女が張り合うようにそれを差し出し、グエムは黙々と食べる。
義手義足故に介護が必要なのだろう、と最初に考えた通行人は三人の一人の男に向ける視線でそれが何かを悟り「ケッ」と唾を吐いてその場を通り過ぎていく。
グエムは考えていた。
なんでこうなった、と……
ーーー
『という君のハーレム物語を見てたんだが、興味あるかい?』
「サイテー!お前、ほんっとうにサイテーッ!」
どこで知ったのかドナ茶、もとい紅茶を片手に4Kの高画質テレビを見ながら虹の向こう側の世界に来たグエムに話しかけていた。
「もっとこう、ニュータイプ空間というか虹の向こう側はもっとこう、幻想的なものだと思ってたんだが……」
情報量が多すぎて色々幻滅しているグエム。
愉悦のあまりにこやかな笑顔が張り付いているレヴァン・フゥを殴りたい気持ちがあったが、しかし過去の事を考えて必死に抑える。
『俗に言う天国なんてものがないのなら、可能性の世界などこんなものではないのかね?ニュータイプが死した後、永遠の中にいる私達は何かをする事も、何かを為すこともできない』
「そして、この空間は結局の所は俺の主観的によって生まれた世界、だろ?」
『ほう、読めるのか』
「この空間に来ると余計にな。普段はそうでもないんだが」
『だがしかし、君が成長した結果でもある。心の重石から解放されたのなら、後は未来に突き進むだけさ』
「大体アンタのせいだって事を忘れてません?」
『君も逃げなかった時点で自己責任の分類だよ』
「うわぁ…人の心ない…」
自分でも思ってた事を指摘するレヴァンにグエムは引く。
まあ、異世界の他人を覗き見て愉悦に浸っている彼を見ていれば当然の行為ではあるが。
『それにしてもどの世界線にも君にヒロイン的存在が生まれるのは興味深いね。このブルーアーカイブとやらの世界も、三人の少女の抱える問題等を片付けて結果として不特定多数から異性から言い寄せられている。実に興味深い』
「やめて。異世界の俺の事だとしてもそんな事を耳にしたくない」
『やはり英雄的行動とその結果は異性を強く引き寄せるものなのだろうか。いや、生存本能がそう訴えかけている……?』
「ねぇ!この人、こんなキャラだったっけ!?誰がぁ!助けてぇ!」
目を輝かせるレヴァンに段々と怖くなってきたグエムは泣き始める。
純粋に恐怖で泣く事なんて久しぶりだが、こんな事で泣きたくはなかったグエムはさらに悲しくなる。
『ここでこの世界の君が何をしたのかダイジェストで見てみよう』
「暇人か!」
『何、この無限
「俺を辱めるのはやめてよ!」
嫌々と泣き叫ぶグエムを置いて、強制的にブルーアーカイブという世界でのグエムの軌跡をテレビに映すレヴァン。
カウントダウンと共に、グエムの視界は第三者視点、雑に言えば視聴者目線で物語は始まってしまった。
テレパシーで見せるならテレビ必要なくないか?というツッコミはいない。
いてもレヴァンのノリと勢いに押し負けていただろう。
「貴方は、なんなんですか」
「……分からない。分からないけど、少なくとも酷い顔をしている君を放ってはおきたくない」
「貴方も同じですよ。酷い顔です」
「ハハッ、お互い様って所か?」
そんな会話から、小鳥遊ホシノとグエム・タキオンの関係は始まった。
アビドス高校の校庭に横たわっていた少年とも青年とも言い切れない男に、最初は警戒心をMAXに関わっていたホシノ。
しかし、次第にグエムに心を許していく。
「ねぇ、レヴァン」
『なんだ?』
「なんでサイコ・ザクを身に纏ってるの?」
『あの世界の神秘とやらが関わっているのだろう。私達のいる無限力とも繋がっているし、サイコ・ザクの動力の制御に用いられているミノフスキー粒子はその無限力の一端だ。祖を同じとするなら力も良いように変わるのかもしれない』
「……どこまで行っても俺はサイコ・ザクから逃れられないか」
『少なくとも銃撃戦が日常茶飯事のキヴォトスには丁度いい力ではあるだろう?』
「それはまあ、そうか……というか、無限力マジパネェ」
『あの世界も
「ちょっと気に入らないからって滅ぼすようなエネルギーだからね、仕方ないね」
『…君は時折、恐れ知らずだよね』
そんな二人の駄弁りを余所に、キヴォトスのグエムはアビドスに居候し、そして紆余曲折あってカイザーPMCを壊滅寸前まで追い込みアビドスから目をそらさせる事で借金を有耶無耶にしようとした。
そんな自分の行動にグエムは苦笑いを浮かべるしかなかった。
「ホシノ曇らせてんやん…」
『君とて周囲を曇らせているだろう』
「うっ」
痛い所を突かれたグエムは、朗らかに微笑むレヴァンを睨みつつ続きを視聴する。
ホシノと一時の別れをし、放浪の果てに辿り着いたのは歴史の影に消えた筈のアリウス分校であった。
そこではベアトリーチェというオバサンが子供達を統率していた。
まあ、統率という名の支配だったが。
反骨精神マシマシでサイコ・ザクで大暴れするグエムは、最終的に大怪我を負いつつもベアトリーチェをブッ倒す事に成功してしまう。
「なあ、この世界の俺って荒みすぎ?」
『荒んだ心に武器は危険っていう言葉がよく分かるんじゃないんかな?』
「おまいう」
しばらく療養とアリウススクワッド達との生活の後、その次に入ったシーンに二人だけのお茶の間空間は凍り付く。
「『ブフォ!?』」
飲んでいたよく分からないお茶を吹き出しながらそのシーンを少し早送りする。
流石にマイルドにとはいえ、明らかに情事だと分かるシーンをブチ込まれた男二人はの気まずさはそれはもう天元突破だろう。
何が悲しくて
本来通起きるはずだった雑用係フレイからの嫌がらせなのではないかと、飛躍した想像をするグエムを余所にいつの間にか場面はトリニティでオレンジの猫耳少女と仲良くなったり、ゲヘナで風紀委員や便利屋68とコネが出来たりと、色々あり過ぎて雑に編集されたダイジェストは何故かニコルを想起させた。
そして、場面は冒頭のところに戻った。
そこのタイミングでグエムは一旦の感想が出る。
「ま、まあ失われた青春してていい……いや良くないな、あそこだけは」
『スケコマシめ』
「トチ狂ったブッダに言われたくない」
ーーー
再生機器に新しいDVDを挿入したレヴァンは、再生ボタンを推す。
「ヤケに現実的だなオイ」
そうツッコむグエムに、レヴァンは「雰囲気だよ、雰囲気」と軽く返しながら読み込みが終わった画面に再生ボタンを押す。
かなり俗世に染まった坊主である。
「はるか遠い銀河系の彼方で……ってこれスター・ウォーズかい!」
『少しは落ち着いてみたらどうかね?』
「誰のせいだ!」
グエムの一方的な罵り背景に、物語は勝手に進む。
これまでと同じように転移してきたらしいサイコ・ザクは、どうやらデス・スターとの戦いに飛び入り参加してしまったようだ。
異世界転移した実感など味わう暇もなく、帝国軍のタイ・ファイターと戦闘を開始する。
宇宙戦闘機とモビルスーツでは、モビルスーツが優る。
しかし、相手は帝国軍かつ超技術によって大量生産されている戦闘機だ。
装備されているレーザー砲は、モビルスーツといえどマトモにくらえば深手となるだろう。
レーザー砲を避けながらタイ・ファイターの群れの中に突っ込み、衝突を嫌ったタイ・ファイター達は蜘蛛の子を散らすようにあちこちへと飛び回るが、サイコ・ザクはサブアームにザク・マシンガンを持たせる。
タイ・ファイターのパイロット達がそれを見て目を疑う。
なにせ、今の世ではスターファイター同士の戦闘はレーザー砲である。
実体弾による攻撃は基本的にミサイルや対艦における武器だ。
形からブラスターにも、遥か昔に存在した実弾銃にも見える武器の答え合わせはパイロットの死によって答えを見ることは叶わない。
「なんだ!?あのデケェ巨人は!?」
「帝国の新兵器なのか!?」
「いや違う!タイ・ファイターとやりやってる!」
「実弾!?だがあの大きさで!?」
反乱軍側も混乱するが、サイコ・ザクの行動にひとまず敵ではないと矛を収める。
「なあ、サイコブッダ」
『なんだい?』
「技術格差有りすぎない?」
『完全にオカルトのサイコフレームよりはマシでは?』
「スターウォーズもスターウォーズでフォースとかいう不思議パワーあるんだけどなぁ」
『まあ、比べても仕方がないのでは?』
「それはそう」
長くなりそうなスターウォーズを一旦止めて次に入れ替えるレヴァン。
ふと、グエムは今の自分は本当はボッチを拗らせて生まれた妄想の世界なんじゃないのかと考えてしまい、虚しさを感じいつの間にか顕現していた拳銃で頭を撃とうとしたがかろうじて気付いたレヴァンが額を撃たれて穴を開けることでなんとか自殺未遂を終わらせたのは余談である。
『お次は……尻で魅せるガンガール?』
「メガニケじゃねーか」
マーベルがマルチバース使いたがるのがなんとなく分かってきたぞ、と本当は1ミリも理解していない妄言を漏らしつつグエムとレヴァンは視聴を開始する。
最初に映し出されたのは戦場で孤立無援で戦う一体のズングリとしたロボット。
カーキ色の装甲に傷をつけながら右腕のマシンガンを大量に存在するラプチャーと呼ばれる機械達に向けて発砲する。
近距離の敵には油圧シリンダー式のナックルで撃破するが、ロボットのパイロット【キロ】はエネルギーの低下に冷汗をかいていた。
だがタロス、と呼ばれるロボットが警戒の旨を伝えるとキロはそちらに意識を向ける。
ラプチャー達にとっても予想外だったのか、ラプチャー達も一旦攻撃を止め、ソレが現れる方に視線を向ける。
「あれは…」
そこにいるのは巨大なバックパックを強制パージさせ、素体として立つサイコ・ザクの姿だった。
『中々格好いい登場じゃないか』
と紅茶を飲みながら茶化すレヴァン。
「でも弾をここで使い切ったら後がないぞ、コレ。なんかそれっぽい雰囲気だし」
『……意外と君って頭が良いのかい?』
「ちゃっとお話しようじゃないか。何、テメーの目ん玉が黒くなるだけだ」
静かにブチキレたグエムがまたどこからか出した拳銃を向けるグエム。
飽きない奴らである。
そんな彼らを余所にサイコ・ザクのラプチャー蹂躙が終わり、キロと会話し彼女の帰還に付き合うグエム。
というか、グエムはアークに必然的に行かないといけない訳なのだが。
なにせ、異世界人とはいえ人類が一掃された地上で初めて出会った人間。
そして、グエムの持っている技術はミシリスの開発中のタロス達の技術の完成形なのだ。
これを欲しがらない筈もなく、グエムはアークの特別待遇で招かれた。
豪華な食事の前で気不味そうにダンディな男性や、タイツ姿の派手な男性、気難しそうな女性に場違いにも見えるメスガキに囲まれる姿はなんというか、お笑いである。
今紹介した人物たちは、アークにおいてとても偉いお方達であるが故に仕方ない反応ではあるが。
歓迎会は質問の嵐で、グエムはひたすらそれに嘘無く答え続ける。
特にメスガキ、もといシュエンと呼ばれるミシリス社長の質問は多かった。
技術屋なら興に乗るんだろうが、あいにくグエムはパイロット。
必要な分とメカニック達から教えてもらった分くらいしか知らない、現場の人間だ。
途中から専門用語が飛び通うようになれば、もうグエムは苦笑いを浮かべるしかなくなる。
まあ、本人はそう思ってるだけで顔は死んでるが。
そこから時が進むと、特に何かあったわけでもないのか「数カ月後」というテロップと共に映し出されたのは濃厚な男女の絡み合いだった。
「『ヴォエ!』」
思わず吐き気を……というか吐いた二人。
「なんでまた!?」
『君って性欲モンスターかい?』
「知らねぇよ!」
なんならよく見てみたら相手はキロである。
完全に犯罪である。
『……ロリコン』
「健常者に手足ぶった斬ってテロやろうぜする奴よかマシやろ」
見てるだけで吐きそうな甘いキスを見せつけられる二人。
目に毒だと早送りで飛ばすと、今度は真っ白に光る素っ裸のお嬢様然とした女性がなんかスゴイ攻撃をしていた。
『グエム、この世界は所謂十八禁ゲームなのか?』
「いや、普通に子供でもプレイできるけど。なんならキヴォトスなんか全年齢対象だぞ」
『嘘でしょ…』
「お前の顔でサイレンスズカされても…」
ーーー
さて、色々あったが今回はここまでだ。
「良いお年を!」
『メリークリスマス』
「おい、仏教徒が何言ってるんだ」
『文化的差別はよくない』
「お前本当に性格ぶっ飛んだな。この性格だったらむしろ良かったかもしれん…」
『そういえばクリスマスには何を食べる?』
「そりゃチキンだろ」
『私はシャケを食べていた』
「変な所で仏教徒出すなよ」
クリスマスにはシャケを食え!
以上、ギャグ全開でした。
2人のコントが好評だったら新メンバーも入れたりしてまたやるかも。
ツッコミ、感想、ここ好き、ボケ、お待ちしてます!
クリスマスにはシャケを食え!
クルーゼ生存or死亡
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生きろ!そなたは美しい!
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死こそ美!戦死美!
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うるせぇ!シャケを食え!