機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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どうも、漂泊者になったり、スウェーデンで機械獣と戦ったり、ハンマーでボレアスの頭叩き割ったり、カラオケでブレイバーン90点取ったりと良い事の後にバトオペのレートがA+からAに引きずり落とされた不幸にまみれた男です。
いやなんで連続でリス合わせもできない初心者と組まされてんだよマジで(ガチキレトーン)
なんとかA+に戻れたけど…

そんな愚痴はさておき、DESTINY突入です。
しっかり筆休めした分、ちゃんと進めていきますよぉ
サイコ・ザク君はしばらくお休みです。
本作オリジナル君に寝取られてもらいますよぉ

その詳細は後書きにて!
では、本編どうぞ



機動戦士ガンダムSEED DESTINY
ラッキースケベと流星


 

 

シン・アスカはコーディネイターである。

しかし、その調整内容は免疫能力や病に対するものでその他はナチュラルとほとんど変わらない、ありふれた少年だった。

だが、ナチュラルの支配からの解放を望むコーディネイターと地球圏の平穏を守るために対立したナチュラルによる戦争が始まった。

地球に住む人々の世間的から見れば、コーディネイターは地球に生活インフラを支える原子力発電を封じ込めた悪だった。

電力が足りなくなり、どれだけ手厚い生活保護があっても厳しい環境下、特にユーラシア連邦の北方の人々は寒さや飢えで多くの人々が死んだいっただろう。

地球において、コーディネイターは憎悪の対象だ。

だからこそ、中立を掲げるオーブに住んでいた。

しかし、そのオーブもまた戦火に飲まれた。

 

戦火によって家族を失ったシンは、プラントへと行きザフトの軍人になった。

身体能力や頭脳はナチュラルと同等故に、シンの努力はそれはもう凄まじいものだろう。

身寄りのない天涯孤独の身。

妹、マユ・アスカの形見(ガラケー)から聴ける妹の声を励みに努力し続けた。

もし、クルーゼがこの話を聞けば少しばかり親近感を抱くのではないだろうか。

まあ彼の焼かれた親は自分で燃やしているのだが。

 

ともかく、シン・アスカは今日、軍人としてプラントが【アーモリーワン】にいた。

 

「………マユ」

 

そう呟くシンが見ていたのは店頭に並べられていたピンクのスマートフォン。

自身が持つ形見の携帯と同じ色の為、シンパシーを感じたのだろう。

 

「俺、頑張るよ。今度こそ…」

 

これから進水式が始まる新型戦艦【ミネルバ】に置いてある形見を思い浮かべつつ、シンは誓う。

掴み取った力で守ってみせると。

が、しかしそんな彼の横にぶつかってきた人影。

 

「あっ!?」

 

「うわわっ!?」

 

もつれるように倒れかけるが、シンはなんとか堪えてぶつかってきた人物を抱き締めるように支える。

 

「だ、大丈夫?」

 

シンはぶつかってきた人物に文句を言おうとするが、その姿を見た時、怒りよりも心配が勝った。

どこかあどけない金髪の少女だったのだから、まあ心配しない方がおかしいだろう。

男だったらとかの野暮な話はやめておこう。

 

「……ッ」

 

「あっ…」

 

少女は何が気に入らなかったのか、キッとシンを睨みつけるとすぐにその場から離れる。

特に抑えるように力を入れてなかったので、女の子にしては少々強めの力で振り解かれたシンは唖然とした顔で少女を見送った。

 

「ラッキースケベって奴?思いっきり揉んでたぞ」

 

「へっ!?」

 

そんな二人を覗き見していた趣味の悪いサングラスをかけた褐色肌の青年が、ニヤニヤと笑いながらシンに声をかける。

青年の言葉にシンは心当たりがあり、納得と同時にほんのちょっとの間とはいえ、揉んでしまったその感覚を思い出してしまいボケっとする。

 

「コラコラ」

 

そんな彼の頭をはたいて正気に戻す青年。

そんな無遠慮な男にシンも流石に文句を放つ。

 

「馴れ馴れしく、なんなんですかアンタは」

 

シンの問いに青年はこう答えた。

 

「しがない雇われ兵さ」

 

飄々とした感じでそう答えた青年は、笑顔でその場を立ち去った。

置いてけぼりをくらったシンは青年を追いかけるべく走り出す。

傭兵がここにいる理由なんて、一つしかないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、アーモリーワンにあるザフト軍の施設にて、客間で現プラント最高議長【ギルバート・デュランダル】と会談するオーブの指導者【カガリ・ユラ・アスハ】がいた。

カガリの側には、アレックス・ディノと名乗るバイザーをかけた青年が警護についていたが、その容姿は彼と親しかったのであれば全く変わっておらず、それで本当に変装したつもりかと小一時間問い詰めたくなる杜撰な変装であった。

 

「強過ぎる力は争いを呼ぶ!前の大戦で――」

 

「争いがなくならぬから力が必要なのですよ、アスハ嬢――」

 

そんな二人の【理想】と【現実】の対立を脇目にアスランは腕時計に連絡が来ているサインに気付き、耳元のインカムに手を当てる。

会談の場で失礼ではあるが、ザフト兵からより警戒する視線を向けられるのみで済んだのはオーブへの信用ありきだろう。

 

「どうしたんですか、グエムさん」

 

小声で通話を始めるアスラン。

しかし、その目線はカガリとその周囲から一切外れていない。

で、肝心の内容だが異常は見当たらないという至って普通の報告であった。

 

「分かりました。ではお気をつけて」

 

報告が終わり、通信を切るとデュランダルとカガリは席から立ち上がり、式典の見学の案内が始まる。

基地内のそこかしこに見かけるザフトの新型機【ザクウォーリア】や前大戦にロールアウトした【ゲイツ】の改修機【ゲイツR】、式典用に調整・塗装された【ジン】などが人と共に忙しそうにしていた。

 

「……理想と現実、か」

 

先程のデュランダルとカガリの話は、アスランにとって関係ない話ではないと思っていた。

かつて、イージスを強奪し友と殺し合い、ジャスティスという“力”で今の未来を手に入れた。

ふと、アスランは思う。

グエムならなんというかと。

しかし、時折、いや大体何を考えてるのか読めない彼の事を考えると「気にするだけ無駄だからカガリとイチャイチャしてろ」とからかわれると思い、その想像をかき消す。

とにかく、今はカガリの警護に集中しよう。

 

意中の相手な事もあり、より一層気を引き締めるアスランであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰と連絡してたんです?」

 

「素敵なご友人と」

 

「あんまりふざけた事言ってるとブチのめしますよ」

 

一方、サングラスの男もといグエムはオーブの気候故にすっかり褐色に焼けた頬をかきながら笑う。

茶化されたと感じたシンは男を睨む。

 

「ハッハッハッ。これは手厳しい。あ、俺はグエム・タキオンだ。君の名は?」

 

正直言って明らかに不審者である。

だが、答えないのも失礼だろう。

それに新型機、しかもエースが乗るような高性能機のパイロットという、ちょっとした自慢もある。

後で知ったら驚くだろうという年相応の悪戯心もあったりするが。

 

「……シン・アスカ」

 

「シン、か」

 

何やら感慨深そうに頷くグエムに、シンは不思議に思うがそんな時間も突然起きた爆発によって終わりを迎えた。

パニックになる民衆の中、シンは状況を上手く飲め込めないでいた。

だが、グエムがシンの手を引っ張り人の流れから外れる。

 

「なんだ!?」

 

「キャー!」

 

そんな民間人達の悲鳴と怒号がアチコチで湧く。

そんな様子を見たシンは、かつて無力だった自分の事が脳裏に浮かび、怒りを露わにする。

 

「クソ!」

 

「あっ、おい!」

 

完全にグエムの事を忘れてミネルバへと向かうシン。

その背を見送る形となったグエムは、苦笑いしながら自分もまた行くべき所に向かう。

 

「バタフライ・エフェクトが悪い方向に流れてないでくれよ…」

 

そんな小さな呟きは、喧騒の中で掻き消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まった、始まってしまった。

カガリは薄々感じていた嫌な予感が当たったことに苦虫を噛み潰したような顔になる。

 

「アスハ氏をシェルターまでご案内しろ!私はミネルバへ行く」

 

「了解しました!では、アスハ氏、こちらです!」

 

デュランダルもやるべき事をやるべく行動を開始する中、カガリはアスランに問う。

 

「あの人は?」

 

「さっきの爆発は軍事区画からだ。あの人がそんな所にいるわけがないさ」

 

一応、護衛という形で身内サービスで格安で雇われたグエムだが所詮は傭兵である。

無理を押せば連れてくることもできるが、今回カガリがアーモリーワンにいるデュランダルに会いに来たのはプラントへと避難した元オーブ国民の返還等である。

現にこれまで紹介されたザクウォーリアを始めとした新型機に用いられる【ウィザードシステム】は特にそうだ。

完全に前大戦で狂戦士とも呼ばれた【ストライク】の【ストライカーパックシステム】の丸パクリである。

連合の技術ではあるが、厳密には連合とオーブの共同開発の末に生まれたもので、オーブにもそのノウハウはあった。

それが今回、前大戦でプラントへ流出しそれを無断で利用し作ったことに怪訝な顔をするセイラン家のやっかみじみた返還要求であった。

まあ、使者にオーブの代表を送るあたり結局は特に期待していないのだろう。

後はシンプルに彼らが臆病者故か。

避難民を受け入れた恩がある故に、大きな声では言えないからこそコソコソとしているのに親しいとはいえ第三者になる傭兵を共にするのは如何なものか。

そんな訳でグエムは街で監視しつつ有事に備えて待機していた。

 

 

閑話休題。

とにかく、今は避難するのが先である。

先導するザフト兵を追いかけるが、先程の爆発の原因であるらしい機体から放たれた攻撃が扉の開いた倉庫内に飛び込み爆発する。

咄嗟に自分の元に手繰り寄せたアスランは背を向けてカガリを守る。

幸いにして破片などは飛んで来なかったが、先導していたザフト兵の姿はない。

残念ながら先の爆発の炎に飲まれたのだろう。

そんな名も知らぬ兵士への黙祷をする暇もなく、今度は黒い機体が前に躍り出て式典用のジンを叩き斬る。

本格的に戦闘が始まり、アスランはシェルターにも行けない状況の中、ふと見えた倒れたザクを見つける。

 

「そういえば、グエムさんの機体もザクだったな。前置きにイカれた(サイコ)ものが付いてるが」

 

「反応に困るからその話はやめてくれ…」

 

グエムのいないところでサラッと曇るカガリ。

そんな彼女の顔を見て謝るアスランは、彼女を抱えてザクの元まで走り抜けて乗り込む。

 

「舌を噛むなよ…!」

 

幸いにして生きていたシステムを起動し、ザクはモノアイを光らせる。

 

 

 

 

その一方で、グエムは港から少し外れたスクラップ置き場に隠していたモビルスーツを起動させる。

 

「ふぅ…技術発展が目覚ましいとおかげで義手義足の技術が凄まじいな…」

 

そう言いながら人の手と遜色ないほどに精巧な作りの義手を見る。

3本指がしっかり人の指の数(5本)になり、無骨な金属の棒ではなく人工皮膚でそれっぽくしたオーブ最新の義体に手放しで褒めるグエム。

おかげでサイコ・ザクの時ほどとはいかないが、現行のモビルスーツも十分に乗りこなせるようになった。

レスポンスや運動性ならやはりサイコ・ザクが勝るが、やがてサイコ・ザクもC.E.の機体達に置いていかれるのだろう。

そう思うと少し寂しく感じるが、諸行無常というやつだ。

 

「さて、アッシュアストレイ、行くぞ!」

 

グエムの呼びかけに応えるように、赤の部分がアッシュグレイに塗られたアストレイが赤色の瞳を灯して膝立ちから立ち上がる。

各バーニアに火が付き、全力で上昇する。

コロニー内では回転軸に近づけは近付くほど無重力空間になっていく。

それを利用して上昇の後、慣性で現場まで急行するのだ。

推力を強化しているアッシュアストレイならば、現場まで到着はすぐだった。

 

「そぉれ!」

 

「ぐああっ!?」

 

急降下し低空飛行、そして背中を見せている【カオス】にライダーキックの如き飛び蹴りを叩き込む。

後ろから蹴られて吹っ飛ばされたカオスのパイロット、スティング・オークレーは悲鳴をあげる。

 

「なんだアイツ!?ってオーブの!?」

 

「敵?」

 

【アビス】と【ガイア】は奇襲を受けたカオスのカバーに入り、相手の動きを待つ。

 

「さて、旧三馬鹿ほどの強さはあるかな?」

 

そう独りごちてから動き出したアッシュアストレイは、ビームガンをマシンガンに出力を切り替えて光弾を放つ。

 

「なんだよアレ!?」

 

「くっちゃべってないで囲え、アウル!」

 

「うおぉぉ!」

 

光弾を避けながらアビスは胸部のビーム砲をぶっ放すが、軽い身のこなしで避けて撃ち続ける。

数発、アビスのデカい肩アーマーに当たると黒く焼け焦げる。

 

「やらせない!」

 

「ちょいさぁ!」

 

撃ち続けるアッシュアストレイの背にガイアがバクゥに酷似した姿に変形し、翼となったグリフォン2ビームブレイドのビーム刃を展開して突進する。

だが、後ろに目をつけているのかというくらいに速い反応でアッシュアストレイの回し蹴りが頭部に炸裂する。

 

「きゃぁぁー!?」

 

悲鳴をあげるガイアのパイロット【ステラ・ルーシェ】。

もしアニメの画角なら小ぶりながら豊かなものが大変揺れているのが確認できただろう。

まあ、そんな事はともかくマシンガンからライフルに出力を変えてカオスの放ったミサイル群を迎撃する。

 

「クソッ、話に聞いてないぜ!」

 

スティングがそうこぼすが、厄介なことにまた後ろから熱源反応を確認し、今度は攻撃をくらわないと後ろに向けてビームライフルを撃つ。

 

「くっ!」

 

かろうじて避けた熱源の正体はザクウォーリア。

しかし、パイロットのアレックス(アスラン)と同乗者のカガリは立ち上がった途端にしゃがんで回避することになり、苦悶の声をあげる。

 

「武装は……コレだけか!」

 

このままでは殺られる、そう感じたアスランはシールド内に格納されているビームトマホークを引き抜いて身構える。

 

「量産タイプとか、コイツの敵じゃねえっての!」

 

「よそ見はいけない!」

 

量産機であるとこれまで基地内で似た機体を破壊してきた彼らには分かっていたので、舐めてかかるがアビスはアッシュアストレイの急接近によって攻撃をアッシュアストレイに向けるしかなくなる。

 

「チッ!」

 

「アウル!うおっ!?」

 

「なに!?」

 

アビスの槍を避けながらイーゲルシュテルンで目眩ましをするアッシュアストレイを横切り、ミサイルがカオスとガイアに降り注ぐ。

しかし、PS(フェイズシフト)装甲を改良、発展させたVPS(ヴァリアブルフェイズシフト)装甲を持った機体、俗に【セカンドステージシリーズ】の3機には傷一つも付けられない。

 

「戦闘機?」

 

それを見ていたアスランは、ミサイルを放ったものが戦闘機だと理解したが何故ここで戦闘機なのか不思議に思う。

だが、その戦闘機が変形し後に続く2つのモビルスーツの上半身と下半身らしきものがレーザーを放つことでその意図を理解する。

 

「アイツ、合体するのか!」

 

「合体なんて驚くかよ!」

 

それはスティングにも理解できたらしいが、少しまだ目の前の現実を信じれていないようだ。

まあ、それもカオスに噛み付くアッシュアストレイがあるからだが。

 

「うらぁっ!」

 

ビームガンをしまい、ビーム・サーベルで釘付けにするアッシュアストレイ。

カオスはシールドで受け止めるが、最新鋭機の筈なのにパワー負けしている事実にスティングは驚愕する。

 

「カオスのパワーが……負けている!?」

 

「やぁぁっ!」

 

しかし、なんとか受け止めれてるだけ隙を晒す事ができたので、それを好機と捉えたガイアがもう一度確実に殺すためにビームブレイドで突進する。

しかし、ここでカバーに入るのはザクだった。

 

「させない!」

 

アスランの怒号と共に繰り出された蹴り上げはガイアを派手に打ち上げる。

 

「あああぁぁぁーーっ!?」

 

「ステラ!このっ!」

 

吹き飛ばされたガイアを見てキレ気味にアウルがアビスのレールガンを乱射する。

その攻撃を軽く回避するザクだったが、運悪く足元にあったコンテナを踏んで滑り落ちてバランスが崩れる。

 

「うっ!?」

 

レールガンの弾は右腕に被弾し、使い物にならなくなった。

しかも今の衝撃でカガリも頭を打って気絶してしまった。

自責の念に囚われる暇もなく、アビスの攻撃を避けたりガードする。

そして、その間に合体を完了させた四機目のセカンドステージ機【インパルス】が緑の瞳を怒りに輝かせ赤い衝撃が舞い降りる。

 

「また……また戦争がしたいのか!アンタ達は!」

 

バックパックに懸架されていた二本の対艦刀を引き抜き、連結させて構えを取るインパルス。

 

「合体した!?」

 

「おい、そろそろ迎えの時間じゃないの?」

 

また驚くスティング、時間を気にするアウル。

そしてステラは……

 

「このぉぉぉ!」

 

新たな敵に勢いを殺さず前に突進しながら人型へ変形してビームライフルを撃つ。

 

「舐めるな!」

 

その攻撃を直撃弾だけはシールドで防ぎ、インパルスは対艦刀を振り回してガイアを近づけさせなくする。

格闘戦の間合いなら完全にインパルスが優位である為、ガイアは一度その場から離れて態勢を整える。

 

「ステラ、アウル。時間が来ている!さっさとここから出るぞ!」

 

「でも!アイツ!」

 

スティングが記憶していた作戦の予定を確認し、二人に撤退の指示を出すがステラは何がそんなに癪に障ったのか。

かなり興奮した状態で、非常に好戦的であった。

 

「どうする?このままじゃタクシーに置いてかれるぜ?」

 

「ステラ!」

 

「嫌!」

 

ステラを諌めるスティングだが、このままでは埒が明かないとアウルは嫌々ながらとある言葉を口にした。

 

「そう、じゃあここで死んじゃえば?ネオには僕からサヨナラって言っておいてあげるからさ!」

 

「死……?死ぬ?私が…?」

 

「おいアウルッ!」

 

「仕方ねぇだろ!」

 

様子が急変するステラに、スティングはアウルに怒りを向ける。

しかし【死】という言葉に過剰な恐怖を抱いているステラは、アウルの思惑通り即座にその場から離脱し始め、コロニーの外壁を攻撃し始める。

 

「いや!死ぬのは嫌ぁ!」

 

急変したガイアに困惑したのはインパルス。

パイロットであるシンは、先程まで殺意をビンビンに放っていた敵機が突然怯えを見せて逃げ始める姿にシンは困惑せざるを得なかった。

ガイアに続くように強奪されたアビス、カオスも離脱し始めるが流石にそれを見逃すほどシンもボーッとはしていない。

 

「シン!待たせた!」

 

「レイ!ルナ!」

 

「ごめん、シン!格納庫が埋まっちゃって!」

 

自分も追いかけるべく、スラスターを点火し始めたところに友人であり同僚のレイ・ザ・バレルとルナマリア・ホークのザクが合流する。

 

「あれは…オーブの機体?」

 

破壊された施設を見渡すレイが見つけたのはザクを介護する様子を見せるアッシュアストレイ。

レイからすればアストレイの色違いにしか見えないそれに、怪訝そうに見ていた。

しかし、敵機はアーモリーワンから離脱しようとしているのは明白である。

攻撃の意思がないのなら相手をする必要はないと考え、レイはシンに追撃するべく共に飛び立つ。

しかし、ルナマリアのザクはどうやらエンジントラブルが起きたようで、飛び立つ事ができなかった。

 

「ええっ!?あーもう!」

 

思わずコクピット内で地団駄を踏むルナマリア。

レイはアストレイの事を告げて、そちらの相手をするように告げてシンと共に追撃を仕掛けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の平穏の幕が、破れる時が来た……

 

 

 

 

 





【アッシュアストレイ】  全長18m
武装/スーパービームガン、ビーム・サーベル×2、耐ビームコーティングシールド(アストレイ)+固定ビーム・ナイフ、改造フライトユニット(翼部ミサイルランチャー×2)、頭部イーゲルシュテルン×2、腰部アーマーシュナイダー×2、

オプション兵装:破砕球ミョルニル、バズーカ、マシンガン、M1武装全般

動力:核融合炉(サイコ・ザク)

装甲材:ルナ・チタニウム合金

グエム専用にM1アストレイとP02もといアストレイレッドフレームをベースとして新造された共通規格を多く有したワンオフ機。
設計思想としてはニューガンダムに近く、様々な戦況下に即座に対応できる事をコンセプトにオーブで用意できるものでそのコンセプトを満たしたもの。

メイン兵装であるスーパービームガンは出力変更によるライフル、マシンガン、ソードのモード変更を可能とする。
盟主王のツテでビームサブマシンガンの【ザスタバ・スティグマト】を魔改造した産物で、弾倉部分を高耐久の通電ケーブルのコネクト部分に交換し、核融合炉搭載のアストレイの動力炉と直接接続する事で高威力の攻撃を可能とする。
無論、ケーブル無しでも威力は低下するが発砲できる。

また、積載されたサイコ・ザクの核融合炉はバッテリーとすげ替えられて移植されており、真の無限の核パワーを得ている。
余ったバッテリーはM1アストレイのフライトユニットに組み込み、緊急時のサブ動力として利用している。
フライトユニット自体はレッドフレームの装着しているものを参考にしており、本家よりは流石に性能は劣化している。
プロペラントタンクの面も持つ水平翼の追加、そしてその翼の下部には対地掃討用のミサイルランチャーが装備。
こちらのミサイルランチャーの弾頭は戦闘ヘリに積載されている物を流用しており、モビルスーツへの効果はあまり期待できないが目眩ましや牽制を目的としている。
ユニット自体には推力強化をメインに調整されている。

また、アストレイの装甲も発砲金属から少数ながら開発に成功した新型装甲【ルナ・チタニウム合金】に取り替えており、М1やプロトタイプアストレイシリーズよりも大きく改善された防御力を持つ。
アストレイシリーズの中でなら最優の性能を誇る。


以上、オリ機のスペック&詳細でした。
ちょっと盛りすぎたかな…ルナチタはザクの超硬スチール合金があれば、なんやかんだ技術インフレしてるC.E.なら再現可能かなというご都合的な展開()

でも初見殺しな武装構成と硬めの装甲がないと今のサイコ・ザクなしのグエム君だと雑魚はともかく強化人間レベルあたりになると勝ち筋がちょっと怪しいので許して…

感想、良かったらお願いします。
励みになります。

次回はちょっと時間飛ばしてボギーワン追撃前後あたりになるぜ。
大体同じところは飛ばしてく方針はこれまでもこれからも同じである()
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