よんでますよゲーティアさん、ナザリックハジケ味   作:ペンギン勇者

13 / 24
第13話フィクションのリアル

 

あらすじ

 

前回、ゲーティアの衝撃発言。それに信じられないと言うようににくってかかるモモンガさん。しかし、憐憫の獣は主人公に原作を叩きつけた。

 

 

_______________________________________________________________________

 

 

フィクションのリアル

 

 

百竜夜行が終わり、最後のヌシがいた場所に2人は立っていた、そして目の前に差し出された本にモモンガは釘付けになる。

 

モモンガ(なんだこれ、目線が外せない。体が、意識があの本に引っ張られる。一体あれは何なんだ)

 

今のモモンガは軽い金縛りにあっている。無理もない、その本から君が生まれたのだから。それが事実なら本人にとって受け止めがたい衝撃だろう。

 

ゲーティア「今直接読むことはお勧めしません、この世界のモモンガさんには衝撃が強すぎますからね。なので少し触れてみてください、今のあなたなら断片的に原作の情報を自分の精神防壁を通して見ることが出来ますから」

 

……モモンガは固まっている。無理もない、いきなりゲーティアが本を取り出し「あなたはこの本の主人公です」と言っている。関節的にあなたは現実に存在しない架空の人物と言っているのだ、モモンガがフリーズするのも当然だろう。これが違う本であったなら「悪い冗談だ」と言いつつ攻撃魔法でゲーティアごと燃やしたかもしれない。しかし、何も行動に移せない。頭では拒絶していても体が魂がその一冊の本に引っ張られる。そして右手が少し上がり本に触れようとしているが本人がそれを必死に押さえこんでいる感じだ。

 

ゲーティア(これだと時間かかりそうですね)

 

そう思うとゲーティアはモモンガの右手に原作の大一巻を触らせ本の内容を頭に直接流しこんだ。

 

 

 

***

 

 

 

モモンガが本に触れた瞬間、彼の頭の中に原作大一巻からの情報が断片的に流れ込み彼の正気度を大きく削る。

 

モモンガ(母さんがいない、姉も妹も弟も!!学生時代の学友、入社してからの会社の仲間、ナザリックのメンバー。致命的までに環境破壊された自然、肺を機械化しないと生きていけない世界何て信じられるか!でも何だこの既視感はまるでこっちが本当のような……)

 

それだけでモモンガのないはずの心臓が張り裂けそうになる。

 

ゲームの世界でリアルの肉親が友が、顔見知りすらいない世界でギルド維持するために1人でタスクをこなす日々。

 

それ以外の情報も流れ込んできたが、その前にモモンガの心は限界を迎えた。

 

耐え難い精神的苦痛を味わい精神沈静化のスキルが発動しては砕けてを繰り返す。

Sanチェック1D20/1D80+20

 

Sanチェック失敗、正気度79減少。

 

ゲーティア(正気度は多分ゼロにはならないと思うから大丈夫なはず……あ、これはだめな奴だ)

 

そう思った瞬間モモンガの手から原作を離す。

 

ゲーティア「すいません、モモ――

 

そう言い切る前にモモンガの右ストレートが飛んできた。

 

発狂とド怒りの二重のバフがのったパンチはゲーティアの頭蓋骨をやすやすと粉砕し中身をぶちまける。

 

ゲーティア(アンデットのスキルで強制沈静化すると思いましたが無理でしたか、正気度は……うわ~79も削れてる)

追記するとモモンガさんの減少する前の正気度数値は83である。

 

そう思いながらも吹っ飛ばされた態勢を空中で立て直し頭を元に戻し、自身のスキルで状態異常を数値化し冷静に分析するも全て後の祭り、全てゲーティアの配慮が足りないせいだろう。

 

ゲーティア(と言ってもこれが一番早くて手っ取り早くて助かるんですけどね、少々急ぎ過ぎましたか)

 

自身の失態を反省し、次に生かそうと考えるがそんな時間は無い。前には明らかに正気を失い、人語を忘れたドラゴンのような咆哮を上げる死の支配者がいた。

 

ゲーティア(これは余り使いたくなかったんですが仕方ありませんか)

 

理性を失いただ死を振りまく存在になってしまったモモンガがゲーティアに襲い掛かる。

 

パチン

 

何処かで指を弾いた音がしたかと思えばモモンガは原作に触れる前に戻っていた。

 

 

 

***

 

 

 

ゲーティア(バックアップを取らず雑にやったにしてはまあまあですね、完全にやってしまえば同じことの繰り返しですし頭の片隅にイメージが残っているぐらいには調整できたかな)

 

モモンガ「……っ!!」

 

モモンガ(俺は一体何を?頭が痛い、)

モモンガ正気度80

 

ゲーティア「雑な事してすいません、でもこちらも時間がなくて切羽詰まってたんです」

 

モモンガ「今の幻覚を信じろと?」

 

ゲーティア「はい、これはこの世界線の話ではありませんがあなたが体験したこと……この世界線では今後体験するかも知れない事ですかね」

 

しかし、ゲーティアの言う事をすんなり受け入れることのできないモモンガ、例えこれが別の誰かでも「あなたはこの本の架空の人物です」と言われて誰がすぐに信じられる訳がない。

 

モモンガ「あなたはこの世界で仲間を救ってくれた恩人だ、しかし、例え本当のことだとしても今は受け入れることが出来ません、少し時間をください」

 

そう言いつつ頭を押さえゲートでナザリックに帰ろうとするモモンガだが。

 

ゲーティア「では一言、次のイベントのフラグが立ち始めました。また近いうちに原作イベントも発生します」

 

モモンガが聞き返そうと振り返った時にはゲーティアは何処にもいなかった。

 

 

 

***

 

 

 

1人キョどってるモモンガさんをしり目にゲーティアは上空で思考にふけっていた。

 

ゲーティア(すいませんねモモンガさん、丁寧にやったらあなたは信じないし、一度物語りが始まれば遅かれ早かれ原作のイベントは発生します。そうなった時、何も知らないのとある程度流れを知っているのでは大きな差が出るでしょう。何より被害を大きく減らせますからね)

 

ゲーティア(さて、千里眼で次の原作イベントがどう改ざんされてるか覗いてみますか……マジ!!)

 

ゲーティアの脳内に次の原作イベントが流れ込むがどの世界線を見ても世界が滅ぶ規模のイベントだ。

 

ビーストマンの襲撃は遊戯王デュエルモンスターズのモンスターたちの襲撃に書き代わり、破滅の竜王(魔樹ザイトルクワエ)の討伐はゴジラアースになっている。

 

ゲーティア(遊戯王デュエルモンスターズまでなら数と質のごり押しで何とかなるが、竜王はあのゴジラアースですか、もっと他いい世界線は……八冠の竜王、いや人間だしこれなら……強制的に将棋勝負、詰みですね)

 

もう匙を投げるしかない、しかも一番厄介なのが。

 

ゲーティア(問題は一番発生時期が近い死の螺旋ですね、これ雑魚でアンデットの最上位級が出てくるのが笑えません)

 

結果を言うとモモンガが百竜夜行で本気を出したため、世界がそれに伴いバランス調整(カウンターウエイト)した結果でもある。

 

ゲーティア(で、死の螺旋をコントロールしているのが五体のニト『最初の死者ニト』ですか、詰んでますね。これじゃあモモンガさんが本気出してもクリア出来ない。おかしい、原作ならNPCと本人でマッチポンプして終了のイベント、原作で本人が戦闘で本気になった描写はない。こちらの世界のクロマンティーヌとカジットは味方にしてレベルも上げてるし…………やっちまったか!?)

 

ここでゲーティアは千里眼を死の螺旋のみ向け、攻略してるメンバーを調べる。

 

死の螺旋攻略メンバー、カジットlevel95、クロマンティーヌ限界突破level300、モモンガ限界突破level330、愉快な仲間たち(NPCたちとギルドメンバー、モモンガさんの血縁者と仲の良いプレイヤーたち)level50~300

 

要約すると

 

原作の死の螺旋=モモンガだけでも楽勝+ナーベラル=合計レベル約150計算。

 

こっちの死の螺旋=急激能力アップのモモンガ+カンストギルメン+家族+他ギルドの中の良いメンバー+現地カンスト勢+自分=合計9999(カンスト)で計算。

 

ゲーティア(なぜ、なぜこんなことになっている……しまったカウンターウエイトか、これじゃあ悪循環、プレイヤーが参加すればするだけ難易度が上がるのは罠としか言いようがない)

 

ここで補足しておくとゲーティアにこのイベントに参加しないという選択肢はない、例え自分が参加しなくても世界は壊滅的な被害を受けることになる。いくらプレイヤーや現地勢力が強かったとしても、食べ物や空気が腐り、住む場所や土地事態がアンデットで溢れかえる場となってしまえば市民が死眠となるのも時間の問題だろう。

 

ゲーティアの受難はまだ終わらない。

 

ゲーティア(正直このイベントを発生させないようにするのは簡単、モモンガさんとNPCたち、ナザリック地下大墳墓を残滓を残さずにこの世界から消せばいい。だがその結果どうなる?それで得られるものは?その後は!)

 

ゲーティア(そんなことしてしまえば人理焼却した前の世界と同じだ、結局またこの世界を焼くしかない。それでは意味がない)

 

しばらく熟考したゲーティアは一つの答えにたどり着いた。

 

ゲーティア(このイベントには主人公がエ・ランテル行くことがトリガー、つまり主人公をナザリックに釘付けにするか別空間に隔離するのが無難)

 

ゲーティア(でも、そんなことをすれば皆さんから反感をかいますし、できても一時的なもの。もっと合法的にモモンガさんを引き留める、閉じ込めて考える時間を……)

 

考えてることが結構酷いゲーティア、しかし閃いてしまう。その案を頭で巡らせニチャリと笑う。

 

ゲーティア「何で気が付かなかったんだろう?他の人はもうやってるのに、いや、モモンガさんだからか相手を決めかねてるのかな」

 

そう独り言を呟くゲーティア。

 

ゲーティア「腹を括ってもらいますよモモンガさん、子作りは作ってからが本番ですからね」ニチャ~

 

_______________________________________________________________________

 

シリアスになると途端に書くスピードが落ちます。ギャグだとポンポン浮かぶんですけどね~

 

捕捉、運営(世界)の流れ

 

運営「参加人数が参加人数が多すぎる。しかもなんや、プレイヤーのレベルも高いやん推奨レベルは25から35やで、そうや出現モンスターのレベルと質、数を上げてバランスとったろ」

       ↓

運営「は?チーター(ゲーティア)がチート(スキル)使ってプレイヤー達が有利になるようにしとるやと、ならこっちもチートモンスター投入や」

 

こんな感じです。

 

 

Q時間稼ぎって?

 

A子作り、作って終わりなのではなく子供を育てる所まで行くので結構時間をむしり取れると考えついた。

 

 

Qゲーティアの原作知識注入が力技すぎる

 

A原作渡しても読まないか読んで発狂するかの二択であり、それに至るまで結構時間かかると思ってやった。

 

 

Qこっちの死の螺旋は攻略できるの?

 

Aまだ分かんない、でも今のまま行けば成功したとしても人間の世界はアンデットで溢れかえる

 

 

Q誰と子供を作るの?

 

Aアルベドの予定ですが増えるかもしれません。

 

お気に入り登録、ご感想、高評価などしていただけたらとても嬉しいです。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。