よんでますよゲーティアさん、ナザリックハジケ味   作:ペンギン勇者

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第14話モモンガさんごねる

あらすじ

 

前回ゲーティアに原作知識を頭に流し込まれてモモンガが発狂、時間を巻き戻して事なきを得る。だが、近いうちに発生するイベントはクリア不能な難易度のため、時間稼ぎにモモンガを使う事を思いつくのであった。

 

追記、今回一部ギルメンの尊厳破壊が有ります。

 

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モモンガさんごねる

 

 

帰宅したモモンガは階層守護者に連絡を入れると自室のベットで大の字になった。

 

未だに信じることが出来ない原作の記憶、耐え難い過去。

 

モモンガ(あれが本来の自分の姿だって、信じられるか)

 

そう心の中で呟くモモンガだがゲーティアに流し込まれた記憶が頭の中でちらつく。ついでに言うと初めて限界突破で戦ったのでかなり疲れている(ゲーティアの精神攻撃が9割)

 

モモンガ「たしかこのままいけばエ・ランテルで死の螺旋が発生するんだよな」

 

原作であればそれを逆手に取り自身の冒険者ランクを手っ取り早く上げるために使われるイベントだ。

 

モモンガ(このままいけばカルネ村時みたいに大量にモンスターが出てくる、しかも場所は都市の墓地だ。都市の外で起これば迎撃できるが、都市内で発生すれば被害は尋常じゃないだろう。下手すると都市が壊滅するよなあ)

 

なおゲーティアの見た未来線では都市壊滅どころか国全てが戦場になる模様。

 

モモンガ(ゲーティアのセリフ、信じたくないけどこのままいけばまた自分のせいで大勢の仲間を巻き込むことになる。その前に何とかしないと)

 

そう思っているとスマホのメール着信音が鳴った。

 

嫌な予感がするモモンガさん。内容を確認すると、

 

件名、私にいい考えがある

『詳しいことはああした漁区座の間で伝えまあす。朝ご飯食べてからでいいであうよ(*´ω`*)。』

(詳しいことは明日、玉座の間で伝えます。朝ご飯食べてからでいいですよ(*´ω`*)。)

byゲーティア

 

漢字も間違ってるし誤字もある、本当に大丈夫なのだろうか。

 

モモンガ「あんたは人を不安にさせる天才だよ!」

 

そう毒づき、最低限のことを済ませて寝るしかなかった。

 

 

 

***

 

 

 

翌朝、朝食を済ませ玉座の間(第10階層)でゲーティアを見つけるモモンガさん。

 

ゲーティア「メール見てくれたんですね」

 

モモンガ「見ましたがその前にちゃんとメールの二重チェックはしてください」

 

ゲーティア「すいませんと言いたいんですが、スマホの液晶タッチだとどうも誤爆が多くて、異形種だと指が太くて大変ですね」

 

モモンガ(人化しろよ!)

 

ゲーティア「次メールする時は脳内出力で直接送るので誤字は減ると思います、変換ミスはあるかもしれませんが」

 

モモンガ「それ、一緒ですよね?」

 

2人が下らない会話をしていると転移門の方から家族とアルベドが転移してきた。

 

幽々子「ゲーティアちゃん、話の事は本当なの?」

 

かなり真剣な顔した幽々子、家族も心なしかせわしなく見える。

 

ゲーティア「不本意ですがもう運命を変えられそうにありません。ここは家族だけも避難するしかないでしょう。安心してください、それ専用の世界も用意してあるのであっちでは邪魔者は侵入してこないでしょう」

 

幽々子「ならそうするしかないわね、モモちゃんにもいい加減腹を括ってもらわないと困るし」

 

モモンガ(これって死の螺旋の事だよな?)

 

何故か話が別方向にずれている気がするモモンガさん、その通りである。

 

ゲーティア「式を挙げようとすれば邪魔者が入るのは確定ですし、御家族だけの方がよろしいでしょう」

 

幽々子「助かるはゲーティアちゃん」

 

ゲーティア「いえいえ、推しを幸せにしたいだけですし」

 

モモンガ(!?)

 

バンビ「ハー、お兄ちゃんもついに結婚か、私も相手探さないとなー」

 

お燐「でも、モモやグルーシャを基準にに考えちゃうと絶望的よねー」

 

姉妹揃って深いため息をする。

 

グルーシャ「兄さんも式を挙げるなら僕たちも式を挙げたいね」

 

無言で赤面し首を縦に振るチリちゃん。

 

そして肝心なアルベドはというと、すました顔で微笑んでいるが内心嬉しくて今にも狂喜乱舞するのを必死で抑えてるようだ、体が小刻みに震えている。

 

気が付かない内に外堀を完全に埋めれていたようだ。

 

ゲーティア「ところでタブラさんはどうします?」

 

幽々子「えーと、それは……その」

 

言葉に詰まっている、別に嫌いというわけではないのだが同年代の異性と生活することに抵抗があるようだ。

 

アルベド「あの、よろしいでしょうか」

 

タブラ・スマラグディナはアルベドにとって創造主。父親と言ってもいいかもしれない、そんな大切な存在を連れていかない訳にはいかない。

 

アルベド「タブラ様のことは連れていきたいのですが、あの御方のこと考えるとモモンガ様の家族にご迷惑をかけると思います」

 

ゲーティア「と言うと?」

 

アルベド「省いてください」

 

モモンガ(タブラさーん!!)

 

そうでもなかったようだ。

 

モモンガ「ちょっと待って、みんな!いくら何でも話が急すぎるし展開が読めない、一体どうゆう事か説明してください!」

 

家族の前なのかいきなり心臓掌握しないモモンガさん、えらい。

 

ゲーティア「正直に言いますともう時間がありません」

 

モモンガ「それは死の螺旋の話でしょう、それなら他にも――

 

モモンガがそう言いかけた時ゲーティア手を前に出し言葉を遮った。

 

ゲーティア『ここからはあなたの尊厳破壊になると思うので念話で話しますね』

 

モモンガ『なら、別室でお願いします』

 

ゲーティア『モモンガさんと私の時間の流れをいじったのでこのままでOKですよ』

 

モモンガ『全然大丈夫な気がしないんですが、要件は何なんですか?しょうもない事だったら分かってますよね?』

 

最期の方だけドスの効いた魔王ボイスになるモモンガさん。

 

ゲーティア『単刀直入に言います、次発生するイベントであなたは屋根裏のゴミクズより酷いことになります』

 

モモンガ『!?、イベントって死の螺――

 

ゲーティア『イベントはそれだけじゃないんですよ、はっきり言って今のモモンガさんは綱渡り状態ですから安全な所に避難させたいんです』

 

モモンガ『具体的には何が起こるんです』

 

ゲーティア『モモンガさん争奪戦、最初は殺生院キアラさんとエンカウントする所からですね、千里眼で見てますけど最初に会うのがマキマさんや純狐の場合もあります』

 

その単語が飛び出したとたんにさっきまでの威勢が無くなるモモンガさん。

 

モモンガ『……どうやったら回避出来ます?』

 

ゲーティア『回避出来たらいつものように自分にヘイトが向くようにしてやりくりしますよ、今回はそれやっても無理そうなんですよね』

 

そう言われると深い溜息をはき、途方に暮れる。

 

ゲーティア『アルベドと子供を作って育てるだけです、そう気負わずに行きましょう』

 

モモンガ『ですが、アルベド以外にも――

 

そう言いかけた時、

 

ゲーティア『では全員孕ませます?それで責任は取れるんですか?』

 

モモンガ『ッ!……』

 

ついに言葉が出なくなったモモンガさん。

 

ゲーティア『安心してください、相手はあのタブラさんが丹精込めて作り上げたあなたの理想の嫁です』

 

モモンガ『それが逆に不安なんですぅ』

 

少し拗ねる。

 

ゲーティア『言っておきますが必ず子供は作ってください、これがかなり重要です』

 

モモンガ『やっぱり子を持たないといけないんですか、その……恥ずかしながら父親というものがいまだにどうゆう物か分からなくて』

 

ゲーティア『分からないなら分からないなりに探っていくしかないでしょう、幽々子さんのお父さんを手本とするのはいいのでわ』

 

モモンガ『祖父は自分に合わないというか、豪快といか、自分はああはなれないですね』

 

ここで言う幽々子の祖父はユグドラシル内では百獣のカイドウでリアルは武田信玄(戦国BASARA)である。

 

ゲーティア『まあ、これを言うとあれですが、モモンガさんはモモンガさんにしかなれませんし、他の方もみんなさんもそうでしょう。自分のありきたりな意見ですが親からの愛情と躾、遊ぶことと勉強、後少々のお小遣いじゃないですか?』

 

モモンガ『ありがとうございます……俺の父親のことについては聞かないんですね』

 

ゲーティア『幽々子さんから大体聞いてますのでどんな人物かは知ってます』

 

モモンガ『そうですか、なら俺から話すことは何もありませんね』

 

ゲーティア(かなり嫌っている、いや意識しないようにしてるのかな、自分であれを育てておいてなんですがあれは身内からしたら節操のない種馬だからしょうがないか)

 

ゲーティア『結婚する、家庭を持つ、妻と血の繋がった子をもうけるが最低条件ですね。これでちょっかいかけてくるようならこっちも大義名分ありで追い返せるので』

 

モモンガ『それって結婚した後も狙われるってことですか』

 

ゲーティア『はい、モモンガさん程の超優良物件は他にありませんからね、女性からしたら子種だけでも欲しい方いるんじゃないでしょうか』

 

ゲーティア『それに、モモンガさんもいい加減一人の女性に絞らないと後ろから刺されかねませんからね』

 

モモンガ『……はい、気お付けます』

 

なお実際は刺されるならいい方で装備品に加工されたり、体の一部に融合されられたりと結構シャレにならないルートも存在する。

 

ゲーティア『ではそろそろ時間を戻しますね』

 

モモンガ『分かりました、お願いします』

 

そう言うとパチンと指を鳴らすゲーティア。

 

幽々子「モモちゃんたちオソーイ」

 

モモンガ&ゲーティア(!?)

 

幽々子「時間圧縮で会話すればばれないと思った?私のスペックを甘く見ちゃだめよ」

 

顔は笑ってるが圧が強い。

 

バンビ「お母さんどうしたの?」

 

お燐「多分ゲーティアと目の前でかなり話し込んでたからじゃない」

 

バンビ「え、でも一瞬じゃん」

 

お燐「違う違う、会話に混ぜてもらえなかったことに

 

幽々子「2人とも少し静かに」

 

バンビ&お燐「はいっ」

 

母親の圧のこもった言葉にビクつく姉妹、母は強しである。

 

幽々子「それでこれからどうするの?」

 

ゲーティア「まずは幽々子さんの御家族とアルベドを私が用意した世界にいったん引っ越してもらいます」

 

さらっと、とんでもないことを言っている。

 

幽々子「状況が状況だけにしょうがないけど、こっちでの生活用品とかは全部置きっぱなしでいいの?」

 

ゲーティア「それでいいですが用意した世界の家に生活用品も揃っていれるので不便はないかと、あっちでひと段落したらこっちに残した私物もそちらから取り寄せることが出来るので問題は無いと思います」

 

幽々子「あら、随分準備がいいのね、やっぱり前々から準備してたのかしら」

 

ゲーティア「モモンガさんが転移してからコツコツ準備してましたよ、いざとなった時の避難所は必要でしょう」

 

幽々子「そうよねー、助かるわ」

 

そう言いつつため息が出る幽々子。息子は仲のいい友達ぐらいにしか認識していないが、異性の相手からすれば権力、財力、人間性、容姿などどれも高水準でまとまっているため、これで狙われない方がおかしい。いい加減認識してもらいたいものである。

 

ゲーティア「先にナザリックのギルメンも引っ越してるので寂しくはないと思いますよ」

 

モモンガ「先に誰か来てるんです?」

 

ゲーティア「え~と、確かメコン川夫妻と餡子ろもっちもち夫妻が引っ越してきてますね」

 

夫妻ということに驚きを隠せないモモンガさん。

 

モモンガ「あの~、出来ればいいんですが何故彼らが結婚して家庭を持っているか――

 

と言いかけた時、

 

チリ「モモ兄はん、それは野暮ってもんやで、人の恋路を詮索するのは良くないと思う」

 

グル「兄さんの事だからきっと心配してるんだと思うけど、そこはほら親しき仲にも礼儀ありって言うじゃない」

 

その言葉を聞いて平常心に戻るモモンガさん。

 

モモンガ「ああ、そうだな、仲間の急な変化に動揺していたのかもな」

 

モモンガ(そうだよな~、いくら動揺していたとはいえギルメンの家庭事情を詮索するのは良くないよな)

 

幽々子「ゲーティアちゃん、私気になるから話せる範囲で話してくれない?」

 

モモンガ「母さん!?」

 

ゲーティア「ナザリックのギルメンたちが何故結婚するまでにいたったのかという経緯の説明でよろしいでしょうか」

 

幽々子&お燐&バンビ「うん、うん!」

 

いつの間にか姉妹も混ざっている。この親にしてこの子ありである。

 

ゲーティア「まずメコン川さんの妻は言うまでもなくルプスレギナですね、彼女が交わりに耐えられるようにレベルはカンストさせておきました」

 

さらっと又とんでもないことを言っている。

 

幽々子「前々から関係はあったの?」

 

ゲーティア「はい、こちらに転移してからすぐ繋がったみたいですね、自分がメコン川さんに呼ばれた時は既に動かなかったので慌てて処置した次第です」

 

普通に考えるとレベルカンストVSレベル50前後、この2人が交われば結果は見るまでもないだろう。

 

幽々子「それでその後はどうなったの?」

 

ゲーティア「蘇生してレベルを100まで上げてしまったのでルプスレギナが暴走してしまいまして……そのまま第2ラウンド突入です」

 

幽々子「2人とも若いわね」

 

ゲーティア「それもありますが、極端なレベルアップは体に魂が追い付かないのか皆さん暴走しがちですね、まあ、それは何処の世界でも言えることですが」

 

幽々子「で、できちゃった訳ね」

 

ゲーティア「その通りでございます!!最初はゴムしてるんですけどいつの間にか取っちゃうんですよね、あの人たち」

 

ゲーティア「それでもってあのカルネ村での百竜夜行です、瀕死のメコン川さんを治療するついでにモモンガさん達が引っ越す世界でやれば治療後もこっちの事を気にすることなく子作りに専念できますし」

 

身もふたもない言い方である。

 

バンビ「勢いで押し切ったのね、いーなー」

 

お燐「うちらだと中々折れてくれないのよね」

 

モモンガ「お前らなー!!」

 

ゲーティア「それでここからが問題なのですが」

 

幽々子「?」

 

急に雰囲気が変わるゲーティア。

 

ゲーティア「餡子ろもっちもちさんの婿はフェンです」

 

一同「?」

 

モモンガ(フェン?聞いたことない名前だ。でも当然か、いくら身内や知人多い中で全てがそうなわけじゃないんだし、餡子ろもっちもちさんが認めた人とくっついてくれればそれでいいし、自分が干渉するのはおこがましいよな)

 

バンビ「フェンってもしかしてアウラちゃんが飼ってるフェンリルのフェン?」

 

ゲーティア「大正解でございます!」

 

一同に電流が走る

 

後半に続く。

 

 

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モモンガ:今回中々決心がつかず、個人的には現状維持でいいと思っていたが、ゲーティアが介入しなかったら人間関係が詰んでいた模様。

 

ゲーティア:死の螺旋もろもろイベントの前準備のために、モモンガさんたちを一時的に別空間に作った世界に避難させる。

 

モモンガさんの家族:ゲーティアの「モモンガさんがやばい」の一言で協力してくれた、幽々子いわく「年貢の納め時」らしい。

 

アルベド:モモンガさんのお嫁さんが確定した淫魔。だが彼女は知らない、子を作る知識は種族的に持っていても、子を育てる知識は周りから学ぶしかないということに。

 

メコン川&ルプスレギナ:両方とも獣だからしょうがないね、メコン川さんの言い分ではルプスレギナがお尻を向けて誘ったらねじ込んでいたとの事、いい訳にもなってないですね。

 

餡子ろもっちもち&フェン:餡子ろもっちもちが犬好きだったのもあるが自身がスライムだったのでフェンと同じ種族になったら、フェンが物凄く美形に見えて猛烈なアプローチ(既成事実)を行い出来てしまった模様

 

 

 

Qタブラさんが省られた件について。

 

Aリアルでも愉快犯の側面を持つ人物にアルベドであってもモモンガとの仲を邪魔されたくなかったから。

 

 

Qモモンガさんを別世界に連れていく理由。

 

Aいくつもありますが、殺生院キアラやマキマなどの一部行動が制限できないメンバーからの保護とアルベドと一緒に時間をかけて子供を作って育てて欲しいから。

 

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