よんでますよゲーティアさん、ナザリックハジケ味 作:ペンギン勇者
あらすじ
ゲーティアの汚い犠牲によりモモンガさんは無事用意されていた世界に到着できたのであった。
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モモンガが慌ててゲートをくぐり皆がそれに続く、そして……
ゲーティア「皆さん揃いましたね」
そこには何故かスタンバってるゲーティアの姿があった。
モモンガ「何で先にいるんです、あなたはさっきまであっち側の世界にいたでしょう」
ゲーティア「それだとタイムラグや何かあった時に動けないと困るので、世界一つごとに1人はいるようにしています」
モモンガ(!?)
ゲーティア「詳細を言うとこの世界に1人、ナザリックのあるエルデンリングの世界に1人、人間たちが住んでる世界に1人って感じですかね」
それを聞いて少し頭が痛くなるモモンガさん。
ゲーティア「あっ……」
ゲーティア「とりあえずこの世界の説明から」
モモンガ「ちょっと待て、さっきの『あっ』ってなんだ『あっ』って!」
何かあちら側の世界でまずいことが気になるモモンガさん、その通りである。
ゲーティア「ナザリックにいる私がタッチさん達に捕縛されてキアラさん達に差し出されましたね」
モモンガ「………」
ゲーティア「問題ありませんよ、彼女らは満足してませんが時間は稼げると思うので」
モモンガ「それって大丈夫なんですか?」
ゲーティア「今来ている世界の時間の流れを早めますのでここにいる限りいくらでも先延ばしにすることは可能です」
ゲーティア「それとこの世界は人間様に調整されてるので異形種になるメリットは少ないです、なので人型でそのまま対応可能な人はいいですが、モモンガさんの場合オーバーロードの格好は控えた方がいいでしょう、これからすることを考えるとデメリットしかありませんし」
モモンガ「あえて異形種になるメリットはあります?」
ゲーティア「竿が無くなるのでどうしても休みたい場合は異形種になってもいいかもしれないですね」
ゲーティア「それとナザリックでの1日がこの世界では1年になるようにしたいのですがよろしいでしょうか」
モモンガ「何故そんなことをするんです、ここに来たのは……その彼女達から逃げるためであって……」
ゲーティア「ついに認めましたね」ニチャー
モモンガ「うるさい!!」
ゲーティア「でもちゃんと理由もあるんですよ、1番の理由は落ち着いて子作りと子育てして欲しいからってのがあります」
モモンガ「そんなの仕事と併用すれば――
モモンガがそう言おうとした時、圧のある言葉でゲーティアが言った。
ゲーティア「子育てをなめてるのですか!?これは人生最大のイベントです。全てのリソースをこのイベントに割さいても咎める人なんていないでしょう」
モモンガ「ですが」
ゲーティア「三つ子の魂百までということわざを知っていますか?」
モモンガ「幼い頃の性格は年をとっても変わらないでしたっけ」
ゲーティア「そうです、しかし今の多忙な状態で子作りや子育てをしようものならどうなるか賢い、いや経験済みのモモンガさんなら分かると思うのですが」
モモンガ「………」
幽々子「――ごめんなさい、モモちゃん」
モモンガにとって無責任に見える父親、愛情を注いでくれたが仕事に時間を取られ十分にかまってあげれなかった母親。幽々子の親に至っては仕事柄恨みを買いやすいため親や弱点となる子、ましてや孫など任せることが出来ず、幼く自分自身を守る術を知るまでは親と一緒にいる時間は少なかった。と言ってもその分友達や兄弟がいたから寂しいという訳ではないのだが、幼い頃の親との触れ合いは他者と比べると少ないだろう。
ゲーティア「プライバシーを侵害するようで悪いですが、モモンガさんの過去はタブラさんと一緒に情報共有しているのでそれなりに知っています」
モモンガ(あのタコ!!)
ここでしれっと他者にヘイトを擦り付けるゲーティア。
ゲーティア「ゆえにお2人方には十分なリソースを持って子作りと子育てに当たって欲しいんです。御家族も一緒ならなおさら心強いでしょう」
モモンガ「貴方の言いたいことは分かりました」
アルベド(最初は浮かれてたけど、そうよね子供を産んで育てるってとても大変なこと……駄目、私には子育ての経験がない)
ゲーティア「大丈夫ですよアルベドさん、そんな暗い顔しなくても御家族の方もいらっしゃいますし最初から悲観的にならなくていいと思いますよ」
ゲーティアがアルベドの心を読んだかのような発言をした後。
ゲーティア「ではそろそろ家の方に向かいましょうか、ちなみに時代設定は2040年の日本。パンデミックを乗り越え少子高齢化をAIロボットで補い始めた時代になります」
そう言うとゲーティアはゲートで家族たちを家の前まで案内する。そこにはモモンガがリアルで家族と一緒に住んでいた家より一回り大きい家があった。
ゲーティア「御家族が増えることも考えて一回り大きい物にましたが、生まれる子供の人数に対応して増築または別件に引っ越すことも可能なで家の心配はありません、防音対策もばっちりですが野外プレイには非対応――
モモンガ「そこまで言わなくていいです!」
ゲーティア「ちなみにグルーシャくんとちりちゃんはどうします?一緒に過ごすと思って一回り大きい家にしてありますが、お隣りの家をお2人方の家にすることも可能です」
グル「2人で住みたい」
チリ(!?!?)
夫の即答の発言に赤面して驚くチリちゃん。
幽々子「ちょっとあなた達、それはまだ早――
ゲーティア「新婚夫婦なら当然でしょう、むしろ早いとこ作る物作って落ち着かないとお2人の胸の高ぶりはおさ――
そう言いかける前にチリちゃんのハイキックとグルーシャの指から放ったアイススピアがゲーティアに命中する。
ゲーティア「うお、ゴホッ!、ガホッ!」顔面とみぞおちに強烈な一撃をくらい、うずくまる憐憫の獣。
ゲーティア2人目「とりあえずお2人はお隣の家でいいということでよろしいですね」
モモンガ&家族「!?」
モモンガ「ゲーティアが2人いる」
ゲーティア「説明役が必要だと思ったのでスペアを引っ張ってきました、この方がスムーズに事が運ぶでしょう。余り長くする意味もないですしお昼までには終わっておきたいですしね」
ゲーティア2「という訳で私はグルーシャ夫妻を担当してきますね、ではお二人方、新居はこちらになります」
そう言うとグルーシャ達を隣の新居の方に連れていく新しい方のゲーティア。
ゲーティア「さて、あちらは私に任せてモモンガさんたちは自分がご案内しますね」
モモンガ(もう何が何だか……考えるだけ無駄か)そう思うとモモンガ新居の方に考えをシフトする。
***
外装は近未来というより2000年あたりから変わらないコンクリート製の三階建ての家のように見える。庭も広くバーベキューをするなら十分な広さなうえ、小さなプールまで完備されている。
ゲーティア「で、こちらが内装になります」
そしてモモンガさん一行は言葉を失った、あるのは廊下、壁、ドア、階段のみである。
ゲーティア「内装は無いそうです」
幽々子&モモンガ「「心臓掌握」」
「うおぉっ!」という何かを詰まらせたような呻き声を上げ心臓を抑える憐憫の獣。
幽々子「説明!」
ゲーティア「はい、あらかじめ家具を用意するのも良かったのですが、内装はリビングだけにしてそこから好きなようにプリセットを引き出して、御家族と話し合いながらやるのがいいかと思い、こういう風にした次第です。家の間取りもリビングのパネルから確認できますので手間も省けますよ、めんどくさかったら一式のプリセットを読み込めばすぐ終わります」
しかしモモンガさん一行からの目線は冷たい。
ゲーティア(ふむ、これは滑りましたね)
違うそうじゃない、お前の普段の行いに呆れているのだ。
ゲーティア「何はともあれ、いったんリビングまで行きましょう。そこはちゃんと内装してありますし、皆さんそろそろお昼にしたいでしょう」
幽々子「それもそうね、いったんリビングに行って何を食べるか決めましょうか」
バンビ「あたしもお腹すいた~」
お燐「私もー」
モモンガ(昼飯か~何にしようかな。あ、お金はどうするんだろう)
***
リビングついた一行は用意された専用のタブレットで思い思いの物を注文して食べていた。
バンビ「こっちにもエビフィレオあって良かった、しかも期間限定の奴が常にあるのも魅力的よね」
バンビ:エビフィレオセット+照り焼きバーガー+月見バーガー。
お燐「これってかなり贅沢よね、欲しい時に欲しいものが食べれるのって」
お燐:鰤の照り焼きとマグロの鉄火丼。
バンビ「へへ、こっちの照り焼きバーガー美味しい」
お燐「あんたさあ、それ全部食べられる訳?」
バンビ「無理だったらお母さんにあげる」
お燐「まあそれが最適解かもしれないけど、自分が何処まで食べられるのかちゃんと認識しときなさい」
バンビ「はーい」(いいじゃんこんな時ぐらい、あんたも人の事言えないでしょ)
内心穏やかでは無い姉妹を察したのか幽々子が口をはさむ。
幽々子「2人とも喧嘩しない、それにこんな日はこれぐらいはしゃいでもいいと思うの」
お燐「母さん」
バンビ「へへ、ありがとう」
そう言われつつも幽々子とアルベドは完食し、次何を食べるか選んでいる。
モモンガ(うん、美味しい。母さんにこれ美味しいからってすすめられたけど、鰻のお吸い物と鰻のひつまぶしは美味しいな)
モモンガ:鰻のお吸い物+鰻のひつまぶし。
幽々子「アルベドちゃん次これ良くない」
アルベド「私はどちらかと言うとこっちの方が」
幽々子:鰻のひつまぶし+鉄火丼+天丼。
アルベド:牛丼+鉄火丼+天丼。
どうやら最後のスイーツは何にするかで悩んでいるようだ、いくら人間の時より肉が付きにくくなったからと言って限度があるだろう。
モモンガ「あの~ゲーティアさん、食べておいてから聞くのもあれですがお金の方はどうなってるんです?」
一応大丈夫だろうという確信はあるがゲーティアを信用しすぎるのは良くない。
ゲーティア「私の財布から落ちるので気にしないでください」
またサラッととんでもないことを言う憐憫の獣。
モモンガ「気にしますよ!そこは社会人ですしナザリックの自分のお金を使えばちゃんと払えます」
ゲーティア「と言ってもこの世界の経済は私が回してるので痛くも痒くもないんですけどね」
モモンガ「そう言う問題ではなく誰かにお金をもらい続けて生活するのは自分の精神衛生面上非常によろしくないです」
ゲーティア「っ…ふむそうですか、なら」
モモンガ(おい、お前さっき舌打ちしたよな!さりげなく殺生与奪権を握ろうとするんじゃない)
というやり取りがあった
***
バンビ「私、お兄ちゃんと一緒がいい」
お燐「ちょっと!そこは私がとる場所よ」
時間は過ぎお昼の二時過ぎ。
モモンガ「お前ら、せめて自分の部屋は1人になりたいんだが」
幽々子「モモちゃん私とは嫌?」
モモンガ「母さん、空気読んで」
アルベド(これはかなり競争率が高そうですね、タブラ様の情報が確かならモモンガ様を独占するよりかは家族とシェアした方が総合的に見てプラスになる。ましてやこの家族を敵にまわそうものなら……)
アルベドが良からぬ方向に悩んでいると。
ゲーティア『聞こえてますかアルベドさん、余りその方向に考えないほうがよろしいかと、その未来線の話聞きたいです?』
アルベド『聞きたくは無いですが興味はありますね、当たり障りのない抽象的な表現でいいので教えてもらえませんか』
ゲーティア『そうですね、まあこの一家の大黒柱である幽々子さんに「外見はモモちゃん好みだけど、中身はあの愉快犯にそっくりね、」です』
そう言われ自らの創造主と一緒に見られるやりすぎた結果の未来線の話を想像したアルベド、その表情が憤怒に染まる。
ゲーティア『あのーアルベドさん、その表情は女性がしちゃいけない顔ですから止めましょう』
額に青筋が何本も浮き出て顔の上半分はドス黒く染まり、犬歯をむき出しにして必死に何かに耐える表情のアルベドがそこにいた。
アルベド『私があのタコと一緒!!正直不愉快極まりないですね、早く消えて欲しい』
ゲーティア『!!、正気に戻りましょうアルベドさん。あの人はあなたの創造主であり父親と言って過言ではないでしょう』
アルベド『あ、私ってばなんてひどい事を』
ゲーティア『もしかするとこっちの世界の法則に引っ張られてるのかも知れないですね』
アルベド『それはどういう事でしょうか』
ゲーティア『こっちは人間専用に調整してあるので例え人型に近い異形種でも価値観が人間に引っ張られるんです、だから気にする必要はないと思います、タブラさんのフォローは私がしておきますので』
アルベド『はあ、分かりました』
ゲーティア『そう落ち込まないでください、あなたの使命はモモンガさんの子を宿し育てる事、そして他の女にモモンガは私の嫁だと示すことです』
その言葉に思わず赤面するアルベド。
幽々子「2人ともどうしたの?家族の目の前で密談は良くないわよ」
アルベド「あの、すいま――
ゲーティア「いえ、やましい事なんて事はとても、ただモモンガさんの息子のシェア率をどうするか話していただけです」
幽々子「それは重要な問題よね」
バンビ「お姉ちゃん抜け駆けしないでよね」
お燐「お前が言うな」
モモンガ「……俺に人権はないのかよ」
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以上第16話終了でございます。途中から(?)モモンガさんの人権が死んでいましたね。しかし、逃げようとしないあたり下半身には正直、ここは父親譲りのようです。
モモンガ:モモンガを使うローテンションに本人の意見があまり反映されないあたり家族でのヒエラルキーは低いが一番頼りにされている。
ゲーティア:あり得たかも知れない未来線をアルベドに伝えたら本気でキレて内心ビビった。
モモンガの家族:家族内で交わることに何の抵抗もないのか普通にアルベドと取り合いになる模様。これもゲーティアが「推しを推すなら生まれる前から」という理由で幽々子の夫に細工をしたのが一番の要因である。
アルベド:今回こっちの世界観に引っ張られタブラ(ブレインイーター)を生理的に親と認識することが出来ず、憤慨した模様。
グルーシャ夫妻:子供が生まれるのはこっちの方が早いかも。
Qモモンガさんの家族の異常性について。
Aこれはゲーティアの性癖以外にとある重要人物からの「家族が欲しい」と言う願い事を叶えた結果ですね。願いが強すぎたせいか共依存気味になってます。
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