よんでますよゲーティアさん、ナザリックハジケ味   作:ペンギン勇者

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第20話邪神との対話

 

あらすじ

 

ついに始まる邪神との対話。

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邪神との対話

 

ゲーティアは指をパチンと鳴らす

 

ゲーティア「さてここならいいでしょう、ここなら人間である必要もありませんので異形種なってもらった方が楽かもしれませんね」

 

モモンガが転移した先には少し豪華な書斎に椅子とテーブルが置いてあった、そして中央のテーブルには例の本(原作)が置いてある。そしていつのまにか2人は異形種の姿に戻っていた。

 

ゲーティア「適当な所に腰かけてください、後この本は……やっぱり気になります」

 

モモンガ「前見た時よりかは気にはなりませんが、見ていて気持ちのいい物ではありませんね。片付けて欲しいです」

 

モモンガがそう言うと小さなワームホールに例の本が吸い込まれて行く。

 

ゲーティア(前より症状が緩和してますね、原作から乖離できたと受け取っていいでしょう。確認もできたしそろそろ本題に移りますか、これ以上隠し事なんてしたくないですし)

 

そう思うとゲーティアも椅子に腰かけ向かいなおる。

 

ゲーティア「気が付いてるかもしれませんが私は貴方を推しています」

 

モモンガ「!?ッ、いきなりなんですか気持ち悪い、遊んでいるの間違いじゃないんですか?」

 

ゲーティア「失敬な!私は真面目に貴方を助けたいんです。半分はこれやったらどうなるんだろうと言う好奇心ですが」

 

モモンガ(心臓掌握)ノーモーション

 

またしても失言で床に崩れ落ちるノケモノ。

 

ゲーティア「一つ昔話をしてもよろしいでしょうか?」

 

声のトーンから察するにガチなのだろう、モモンガは不愉快でなければと付け足し続きを促す。

 

ゲーティア「私は自分の理想の世界を創り出すためにその世界の住民もろとも人理焼却しました、無論抵抗はありましたが力でねじ伏せてやりましたとも」

 

モモンガ(人理焼却、そう言えばヘロヘロさんがゲーティアを紹介した時にそんなこと言ってたな)

 

モモンガ「具体的には人理焼却って何をするんです?」

 

ゲーティア「人間で例えると債権回収、貸し剥がしに似たニュアンスですね、要は『この世界は駄目だからお前ら全員資源に変える』です」

 

モモンガ「ッ!!何だよそれ一方的すぎる!」

 

ゲーティア「まあ、普通はそうですよね。でも自分が手を下さなくても近いうちに滅ぶなら価値があるうちに回収したいでしょう、それに存在できる世界にも限度があるので、ある程度の間引きは本当に必要ですよ」

 

モモンガ「しなかったらどうなる」

 

ゲーティア「世界同士が干渉し合いますね、最初のうちは異世界転生じみたことがことが良く起こる程度ですが、度を過ぎると世界同士が対消滅します。風船がギュウギュウ押し合ってるのを想像すると分かりやすいですね」

 

ゲーティア「だから定期的に世界を焼いて余裕を確保し、焼いた世界のリソースを生かしたい世界のリソースに回す。それが私のお仕事です」

 

モモンガ「で、理想の世界は出来ましたか?」

 

ゲーティア「出来ませんでした、惑星の創造からやり直しましたが結局は遅かれ早かれ文明を持った種族が出てきた時点で滅びますね。自分が思い描いた争いのない世界、完璧で究極の人類は現れませんでしたね。ニュータイプも出てきたこともありましたが、分かり合えたとしても、分かり合えたから『こいつ今排除しないとやばい』ってなる辺り人類の業の深さが見えた気がしましたよ」

 

モモンガ「今も理想の世界を作ろうとしてるのか?」

 

ゲーティア「いえ、あの頃の理想の世界は諦めましたとも、自分の理想の世界を作るのを諦めた私は他の世界を除いて、自分はこの世界よりはましだと自分を慰めてましたよ、あの人間に出合うまでわ」

 

ここでゲーティアの声色ががらりと変わる。

 

ゲーティア「完璧な人類はどうやったら出来るのかと思い、それに近い人間の周辺に自分のアバターを潜り込ませていたんですが、その逆もしていましてね」

 

モモンガ「……」

 

ゲーティアのテンションが徐々に上がっていく。

 

ゲーティア「これはどうやっても駄目な人間にもついて観察してたんですよw」

 

モモンガ(この流れどこかで合ったような)

 

ゲーティア「それで今の生き方になる人物と巡り合ってしっまいまして♪」

 

ゲーティアの熱弁に若干引き気味のモモンガさん。

 

ゲーティア「自分の推しを推し、同志と呼べる同じ性癖の持ち主とやり取りをし、そのおかずで抜いて1日を過ごす。彼の生き方は自分には衝撃的でした」

 

モモンガ「待て待て待て待て!それって」

 

ゲーティア「はい、私のオリジンです」

 

モモンガは「最悪ですね!」と吐き捨てるように言ったが「いえ!!最高です!!」と力強く返してきた。

 

ゲーティア「彼は1人だった、そう、私と同じ。そして彼の推しも孤独でしたが最期は幸せになっていた、いや幸せになるように不幸な結末を書き換え希望のある未来のある話に作り変え、別のあり得た未来として小説投稿サイトに投稿していたんですよ。この行動って今の私に似ていません?」

 

モモンガ(圧が、圧が強い)そう思いながらも目を逸らさないあたり周りモモンガさんの好かれる人柄が出ている。

 

モモンガ「一体あなたは何が言いたいんですか、……何となくは分かりますがはっきり言って下さい」

 

ゲーティア「貴方も私と同じように独りぼっちだったのでちょっかいをかけました、生まれる前からね!」

 

その言葉でモモンガの中の歯車が全て嚙み合った気がした、こいつがいなければ原作通り自分は今の家族と過ごすことなく孤独のままナザリックごと転移し、部下の失望が怖くて必死に魔王ロールを維持していただろうと、そして心をすり減らしながら鈴木悟のモモンガではなくナザリックの主アインズになり果てていただろうと確信してしまう。

 

ゲーティア「そして私の生きる理由も教えましょう」

 

こいつ鼻息が荒い。

 

ゲーティア「自分では作り出せない作品に巡り合うためです。自分だけでもある程度なんでも出来る自身はありますが、それは自分の想像の100%をでません。しかし、これが自分以外となると100%以上をだす人たちがいるんです。私はそれが見たい。

 

モモンガ「具体的にはどんなものです」

 

ゲーティア「色々ありますが1番はエロですね、自分だとまたぐらが熱くなるものぐらいしか作れませんが、自分の性癖を鷲掴みするような巨匠の作品は金玉にズドンときて男根が痺れるぐらいですから、人類の宝ですよ。

 

聞いた自分が馬鹿だったといわんばかりに机に突っ伏せるモモンガ、気のせいか大分疲れているように見える。

 

モモンガ「で、俺の家族も貴方のおかげでいるという事ですか」

 

突っ伏したまま顔だけゲーティアに向ける、少し可愛い。

 

ゲーティア「やっぱり家族って大事だと思うんですよ」

 

モモンガ「綺麗な言葉でごまかそうとしてますけど、やった事は貴方の性癖の押し付けですからね」

 

ゲーティア「こればっかりは何とも。彼の性癖を引き継いだのもありますが血の繋がりと暖かさはとても大切ですよ」

 

モモンガ「何でそんなもんも引き継いだんだよ!」と憤慨するが

 

ゲーティア「だって独りぼっちは寂しいでしょ」

 

その一言が胸に突き刺さる。

 

ゲーティア「では逆に聞きます、モモンガさん家族は――

 

モモンガ「それ以上喋るな!!」

 

ゲーティア「それが答えですよ」

 

モモンガは憤慨する、結局この邪神は何がしたいんだ。                    

 

モモンガ「ゲーティアさん、僕にこれ以上何をやれって言うんです?」

 

ゲーティア「今は具体的には答えられませんが、行動方針的なことを言うと貴方に幸せになって、幸せな時間を過ごして大きな不幸が来る前に人生を終了して欲しいですね」

 

モモンガ「――具体的に答えることは可能ですか」

 

モモンガも薄々だが感づいていいる、死は一種の救済だ。

 

ゲーティア「今考えてる程度で答えるなら曾孫が大人になる辺りで奥さんと一緒に死と言う形でこの世界から離れてもらいたいですね、勿論その時嫌なら更に長生きしてもいいですが長く生きすぎるのも問題が有りますからね」

 

モモンガ「アルベッドを巻き込む必要があるのか」

 

語気を強めて怒ってますよアピールするモモンガさんだが悲しいかな、答はもう知っている。

 

ゲーティア「一緒に死なないと生きてる方が後を追うでしょう、仮にモモンガさんが後に残ってどうします?そのまま生きていけますか」

 

モモンガ「……無理です」

 

ゲーティア「そう言う事です、そして逆もまた然り。千里眼で見ましたが答えはモモンガさんと一緒でした、勿論後で本人に確認しますけどね」

 

ゲーティア「それにアンデットになって寿命という概念が無くなっても心は、魂は人間だ、異形種の体に魂が引っ張られても細かいズレはでますし、それが長い年月積み重なると壊れるんですよ、変な言い方ですけど生きたまま死にます」

 

モモンガ「なら今の状態だとまずいと言う事ですか」

 

ゲーティア「長期的に見るならね、人型の天使や悪魔なら違和感は殆ど感じないかも知れませんが、これがスケルトンやスライムとなってくるとズレによるストレスが結構ありますよ。まあ、人間に戻ってる時の方が長ければ概ね問題ありません、個人差は有りますが」

 

モモンガ「不安になるような事言わないでください」

 

ゲーティア「大丈夫ですよ、いざとなったら何とかしますから」

 

モモンガ「その根拠のない自信は羨ましいですよ」

 

そう言い放ちゲーティアを訝しむような目線で見る、こいつまだなんか隠していないか勘繰ってしまう。

 

モモンガ「で、まだ何か隠してるんじゃないですか?」

 

ゲーティア「あ、分かります?彼らの事はモモンガさんに耐えられないと思って言わなかったんですが、言いたくないので秘密でいいですか」

 

ゲーティアがとても通るとは思えない提案をするがモモンガは何かを察してしまった。

 

モモンガ「………では質問を変えましょう、その彼らは貴方みたいな存在ですか」

 

ゲーティア「いいえ」

 

モモンガ「原作に登場しますか」

 

ゲーティア「登場しますね、しかも主人公やってますよ。私がその世界を人理焼却しようとした時、私に願いを託した骸骨は碌な終わり方をしてませんでしたが。言っておきますけど私は彼らを介錯しただけで、もう詰んでたりどうしようもない状態になってたのは彼らの責任ですけどね」

 

モモンガ(それはもう答えだろうが!!サラッととんでもない事をぶちまけやがって!!)

 

モモンガも何となくは分かっていた、自分の幸せを願う自分以外の存在、断片的だが原作知識を知ってしまったモモンガは薄々感ずいていた。

 

ゲーティア「何なら彼らを見ます?自分の記憶領域から彼らの存在を映像出力すれば今から――

 

モモンガ「止めてくれ!!」

 

モモンガの悲痛な叫びが部屋に響く。

 

ゲーティア(この状態はまずい、正気度がかなり減っている。ここで彼らがどうしてそうなってしまったかを話して、今後そうならないように話そうと思いましたが無理ですね、今回はここまでかな。本当は非業な死をとげた彼らのメッセージを伝えとモモンガさんのハッピーエンドな人生を最後まで記録し、新たに生まれるオーバーロードの世界にそれを上書きできる選択しを用意するところまで喋りたかったのですが、次回にしますか)

 

暫くの沈黙が続く。

 

ゲーティア「落ち着きましたか」

 

モモンガ「ある程度は」

 

そう言うモモンガであったが骸骨姿なのに呼吸が荒い。

 

ゲーティア「これからの事が心配ですか?」

 

モモンガ「当たり前です!俺は断片的ですが原作知識を貴方に入れられたんですよ、しかもその知識から自分がある程度どうなるか分かります」

 

モモンガ「俺は俺のやった行いのせいで自ら堕ちる、そして詰んで終わりです!」

 

よく見ると精神安定化のパッシブスキルが発動するも、それが点滅しスキルの上限を超える負荷がモモンガの精神にかかっている。

 

ゲーティア(あ、これ発狂入ってますね。少しやり過ぎましたか)

 

ゲーティア「必ず幸せにしてみますとも」

 

モモンガ「無理だ!今の俺も原作みたいに」

 

ゲーティア「必ず幸せにするつってんだろ!!」

 

モモンガ「ッ!!」

 

ゲーティアの強い語気に正気に戻るモモンガさん。

 

ゲーティア「良かった、発狂は収まったようですね。私も話疲れましたし概ねの事は伝えました。要は貴方に幸せになって貰いたいというだけです」

 

モモンガ「分かりました、可能な限り幸せになって見せましょうとも、それが自分なりの答えです」

 

ゲーティア(よし、これでかなり修正できたはず、後は原作イベントが起こらないように立ち回って幸せになってもらいましょう)

 

ゲーティア「では最後にモモンガさんに一言」

 

モモンガ「何でしょう」

 

ゲーティア「あまり自分の息子に正直になりすぎると私みたいなノケモノになりますよ」

 

モモンガ「余計なお世話です!!」

 

 

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今回もご視聴ありがとうございました。ゲーティアとモモンガの口調が似てるので名前を付けないと分からなくなってしまいますね。自分にもっと文才があればよかったのですが。

 

 

Q骸骨姿なのに呼吸するの?

 

A人間の魂の影響

 

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