ティーチャーズ・ブルーアーカイブ   作:マスタード

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アビドス編スタート!


Vol1
アビドス出張


(あ、暑すぎる…)

 

私はフラつきながら街中を彷徨う。

 

見渡す限り砂に埋もれた建物。人気はなく、店はおろか自販機すらない。

 

 

事の発端はシャーレに届いた手紙。送り主はアビドス高校からで暴力組織に狙われているアビドス高校を援助して欲しいとの事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます、先生!」

 

タブレット型のオーパーツ【シッテムの箱】からサポートOSのアロナの声が元気に響く。

 

「ここ数日間、シャーレに関する噂もたくさん広まってるみたいですし、他の生徒達から助けを求める手紙も届いています。」

 

「良い兆候です ! 私たちの活躍が始まるということですから! 」

 

アロナは自慢げに話す。その嬉しそうな声に自然と私も笑顔になってしまっている。

 

「ですがその中に……ちょっと不穏な、こんな手紙がありまして。これは先生に一度読んでもらった方が良いかなと。」

 

手紙を読む。

 

 

 

 

 

 

 

連邦捜査部の先生へ

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。

それも、地域の暴力組織によってです。

こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが…。

どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。

今はどうにか食い止めていますが、

そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます。

このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況で

す。

それで、今回先生にお願いできればと思いました。

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

 

 

「うーん……アビドス高等学校ですか……」

 

アロナは悩ましげな顔をする。

 

【アロナはアビドスについて知ってるの?】

 

「昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました。どれほど大きいかというと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるぐらいだそうです!」

 

【・・・。】

 

「あはは、まさか、そんなことあるんでしょうか-"..?いくらなんでも街のど真ん中で遭難だなんて……さすがにちょっとした誇張だと思いますが……。」

 

「それより学校が暴力組織に攻撃されているなんて……ただ事ではなさそうですが……。何があったんでしょうか?」

 

【アビドスに出張する。】

 

「すぐに出発ですか !?さすが、大人の行動力 !って先生、それはいいと思いますが、シャーレを空けて大丈夫なんですか?」

 

【?】

 

「ほら先生、東先生に言われてませんでした?」

 

【あ。】

 

東先生。キヴォトスの外の軍隊で教官をしていたという凄腕の兵士。それに物凄く怖い。その東先生に確か……

 

【「シャーレの権限全て持つ、佐藤先生は基本シャーレに居るべきだろう。外出は極力控えるべきだ。」って言ってたね】

 

「そうです……どうしましょうか?東先生は怖そうですし……って先生!?迷わず、準備してる!大丈夫なんですか?!」

 

【生徒が苦しんでいるのに、自分可愛さに見捨てる大人はいないよ】

 

「せ、先生……!流石です!」

 

「全くもってその通り!私もその考えに賛成だ!」

 

【!】

 

部屋の入り口の方から不意に声がかかる。

 

【須藤先生!】

 

須藤先生。キヴォトスの外では有名な政治家である。熱血漢でありながらも政治家らしい冷静さを兼ね備えている。また、先生達の中では最年長ということもあり、皆からの信頼は厚い。

 

「素晴らしい考えだ佐藤先生。東先生には私から説明しておこう。シャーレの仕事も私に任せてくれて構わない。」

 

【ありがとうございます!】

 

「うむ。気にするな。ただし、やるからには徹底したまえ。さっきの言葉には責任をもつんだ。」

 

【!はい!】

 

 

 

 

 

 

 

 

というやり取りもあり、私はすぐさま出張しにやってきたのだが……

 

(道に迷ってしまった…。)

 

アビドス、噂には聞いていたがここまで広いとは…

 

 

 

 

 

 

 

 

(チュン、チュンチュン)

「……ん?」

 

(キキーッ)

「……。」

 

「……あの……。」

 

「……。」

 

「……大丈夫?」

 

【助けを求める。】

 

「強盗に遭ったとか?もしくは事故……?……え?お腹が減って倒れてた?……ちょっと待って。……はい、これ。エナジードリンク。ライディング用なんだけど、今はそれぐらいしか持ってなくて。でも、お腹の足しにはなると思う。えっと、コップは……。」

 

【そのまま口をつけて飲む】

 

「……!あ……それ……。……ううん、何でもない。……気にしないで。」

 

【助けてもらったお礼を伝える】

 

「うん。

見た感じ、連邦生徒会から来た大人の人みたいだけど……お疲れ様。

学校に用があって来たの ?

この近くだと、うちの学校しかないけど……もしかして……。

︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎アビドス‪”‬に行くの?」

 

【頷く】

 

「……そっか。久しぶりのお客様だ。それじゃあ、私が案内してあげる。すぐそこだから。……え?お腹が減って動けない?うーん……どうしよう。」

 

【乗せて欲しいと言う】

 

「えっと、これは一人乗りだから……」

 

【それなら背負って欲しいという】

 

「……。まあ、そのほうがいいか。ロードバイクはここに停めて、と……。それじゃ……。あ、待って。」

 

少女は動きを止める。

 

「……。えっと……さっきまでロードバイクに乗ってたから……汗だくってわけじゃないけど、その……。普段は学校のシャワー室を使うの。予備の服もそこにあるし……。え?気にしないでって?……むしろいい匂いがするって?……。うーん、ちょ、ちょっとよくわからないけど……気にならないなら、まあいいか。それじゃ……。」

 

スッ

 

「しっかり掴まってて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




佐藤先生 (♂︎) 27歳

キヴォトスの外から来た、本職先生。
ゲームの先生その人

【大人とは子供達の代わりに責任を負うもの】だという理念を持つ
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