ベアトリーチェ様、ちゃんとしてください   作:蒼野春

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結構皆さんに見てもらえてますし、やっぱりギャグ時空ベアおばは求められている…?


ベアトリーチェ様、好き嫌いしないでください

「……」

 

「黙り込んでも無駄ですよ。

その横によけたニンジンもちゃんと食べてください。」

 

「…嫌です。」

 

「ダメです。」

 

「だって!ニンジンおいしくないじゃないですか!?」

 

「到底大人の発言とは思えませんね。」

 

「ニンジンなんて食べなくても生きていけます。」

 

「その発言が許されるのは小学生までだと思います。」

 

「いや、考えても見てくださいよ。

あんな変に甘くて食感も微妙で妙に土臭い食べ物なんて誰がすき好んで食べるんですか。」

 

「少なくともここに一人」

 

「そんな人だとは思いませんでした」

 

「心外ですね、そのセリフはどちらかというと私が言うべきでは?」

 

「言っておきますけど、ニンジンだけは絶対に食べませんよ。」

 

「聞こえませんね。」

 

「それずるいですよ。」

 

「というか、その年にもなってニンジンが食べられないとか恥ずかしくないんですか?」

 

「時には恥を忍ぶことも大切なのです。」

 

「かっこいいはずのセリフがものすごくかっこ悪く聞こえる。」

 

「じゃああなたはどうなんですか。

嫌いな食べ物はないんですか?」

 

「嫌いだから食べない、なんて選択肢があったと思います?」

 

「すみませんでした。」

 

「はぁ…じゃあ今日は食べなくてもいいです。代わりに私が食べるので。」

 

「おぉ!」

 

「ですが、明日またニンジン料理を作りますので、

それは必ず食べてもらいます。」

 

「なっ!

どうしてですか!?」

 

「料理のレパートリーが減るからです。

ニンジンの入ってる料理って意外とあるんですから。」

 

「絶対にダメです!

断固拒否します!」

 

「ではこうしましょう。

明日ニンジンを食べるのと、ベアトリーチェ様のニンジン嫌いをゲマトリアの方々にバラすのと、どちらがいいですか?」

 

「どうしてそこで彼らが出てくるのですか!」

 

「この前スクワッドに負けたベアトリーチェ様を回収する際にゴルコンダとモモトークを交換したんですよね。せっかくなら有効活用しようかと。」

 

「なんて汚いことを…

これが貴女のやり方ですか!」

 

「貴女様ほどじゃないですよ。

まぁ、明日の夜を楽しみにしていてくださいよ。」

 

「どうしてこのような子に育ってしまったのでしょうか…」

 

「いや、むしろこれ以上ないほどに素晴らしい成長を遂げていると思いますが…」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「ふぅ、材料を買いそろえていたら少し遅くなってしまいましたね……おや?」

 

 

 

「…ドアが開きませんね。」

 

鍵は開いている、ということは物理的な方法でふさいでいる、と。

ロープか何かで固定しているのでしょうか?

 

「無理やりこじ開けるのは簡単ですが、何か壊してしまうかも…

やはり、こういう時のために前もって準備しておいて正解でしたね。」

 

 

 

「ふっふっふっ…

ドアはロープで固定していますからね、簡単には入ってこられないでしょう…!」

 

まぁ、ただの時間稼ぎにしかならないわけですが…

この間になにか有効な対策を用意しなければ…!

 

「ベアトリーチェ様、ただいま戻りました。」

 

「あら、おかえりなさい…

ってえぇ!?」

 

「ベアトリーチェ様、玄関はちゃんと戻しておいてくださいね。」

 

「無理やりこじ開けた音はしなかったはず…

あ、貴女、いったいどこから!?」

 

「窓から侵入しただけです。

こういうこともあろうかと、常に鍵はあけておきましたので。」

 

「私の行動が読まれていた…!?」

 

「今から作るので少々お待ちを。」

 

「いくらでも時間をかけて大丈夫ですからね…?」

 

「わかりました、できるだけ急いで作りますね。」

 

「なにもわかってないじゃないですか!」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「ベアトリーチェ様、料理ができましたよ。」

 

「くっ、今からでも逃げれば…!」

 

「逃がすわけないでしょう。

速くこっちに来てください。」

 

「ぐぬぬ…」

 

「はぁ…

ベアトリーチェ様、そんなに食べるのが嫌ですか?」

 

「私、これでも結構頑張ったのですが…

それでも食べたくないですか?」

 

「……」

 

「お願いです、一口でも食べたらきっとわかりますから。」ウルウル…

 

「…あぁもう!わかりましたよ!

そこまで言うなら食べてあげますよ!」

 

「はい、言質取りました。」

 

「…貴女、謀りましたね?」

 

「さぁ?」

 

「はぁ…まぁいいでしょう。

で、では…いただきます」ゴクリ…

 

パクッ

 

「こ、これは…!?」

 

「どうですか、ベアトリーチェ様?」

 

「に、ニンジンがおいしい…!?」

 

「…どうやら成功したみたいですね。」

 

「一体何をしたんですか!?」

 

「野菜嫌いを克服する方法はいろいろありますが、最もメジャーなものはやはり調理方法を工夫することでしょう。

ま、簡単に言えば私が頑張ったんですよ。」

 

「なるほど…?」

 

「まずは変な甘さについてですが、これはニンジンの持つアクが原因らしいです。

そのため、今回はアクが少なくなるように作られた有機栽培のものを用意しました。

値段は少し高くなりましたけどね。」

 

「次に土臭さについてですが、こちらも有機栽培のものならかなり抑えられるようです。

あとは念入りに水洗いすれば解決ですね。」

 

「最後に食感ですが、こちらは薄く切り、もやしなどの食感のつよい他の食材を入れることでごまかしました。

根本的な解決には至らなそうですが、一歩ずつ進んでいくことが大切ですからね。」

 

「昨日ネットで調べた情報をもとに今回の作戦を立てたわけですが、しっかりと成功したようで何よりです。」

 

「…え、もしかして私のこと大好きですか?」

 

「あ、そういうのじゃないです。」

 

「あ、はい…」

 

「これからも定期的にこんな風にニンジンを食べてもらいますが、問題ありませんね?」

 

「このレベルのモノなら全く問題ありませんよ。

 

…やはり貴女は優秀ですね。」

 

「残念ですが、褒めても何も出ませんよ。」

 

「スクワッドとあの憎きシャーレの先生に負けたときはどうなるかと思いましたが、貴女が来てくれて本当に助かりました。」

 

「……」

 

「いつも貴女には感謝していますよ、ミズキ。」

 

「…あ、やっぱり明日の天気は雨なんですね。」

 

「貴女、そこは『ベアトリーチェ様…!』って感動するところでしょう」

 

「いや、流石に急すぎて無理がありますよ。」

 

「そうですか……」

 

「…まぁ、ベアトリーチェ様には恩がありますからね。

これからも一緒にいてあげますよ。」

 

「そうですか、それはありがたいです。

これからもよろしくお願いしますね?」

 

「…えぇ、こちらこそ」




ということで、側近ちゃんの名前は『野花 ミズキ』ちゃんに決まりました。
アリウスの子達は日本名みたいな子が多いのでね、白髪という設定と絡めてみました。
いつかプロフィールとかもしっかり決めないとなぁ。
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