魔族少女のエロタナティブ   作:アナリザンド

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盤上の敵

 

 

 

「いくつか質問をいいかな?」

 

 わたしは対面に座るソリテールに聞いた。

 図書館の中には、千年以上の時を経てなお、生き続ける木製の椅子がある。

 お茶がないのが口寂しいが、そんなのを気にしている余裕はない。

 

「なにかしら? お姉さんの胸のサイズが知りたいの?」

 

「ううん。そうじゃなくて……。あなたの目的はわかったけど、そもそも、フリーレンの魂を観測して、それで完璧な魂ってできるものなの?」

 

「できるわ。それを説明するには時間が足りなさすぎるけれども」

 

「優秀なんだね」

 

「そうじゃないのよ。私には経験があるの。神話の時代からずっと魂の観測をおこなってきたのよ。オレオールと似ているでしょう。昔取った杵柄ってやつかしら」

 

 お餅あるんだ。この世界。

 

「どうしてフリーレンなの?」

 

「繰り返しになるけど、魂の輝度が観測史上最も高くなる可能性が高いからよ」

 

「エーデルちゃんたちより?」

 

「人間の魂は、瞬間的にはエルフよりも輝かしいかもしれないわね。でもね、アナちゃん。私だって長生きしたいのよ。できれば、エルフの魂を模倣し、永遠の時を生きるエルフに転生したいと考えるのが合理的じゃないかしら」

 

「魔族じゃダメなの? たとえばわたしとか」

 

「もしかして、自分が生贄になったらとか考えてるの。美しい自己犠牲精神ね」

 

「そこまで高尚な精神はしてないよ。ただの確認」

 

「あらそう――。あなたの魂の輝きというのも悪くはないわね。でもね。アナちゃん。魔族というのはもともと魂の輝度が低い生物なの。見た目は人間に似ているけれど、生物としては欠陥品もいいところ。そもそも欠けた魂なのよ」

 

「まあ、言ってることはわかるよ」

 

 魂とは高次元データセットであり、そのデータセットを展開することで『肉の本』が構築される。つまり、肉体が創られる。

 シュピーゲルが求めているのは、完璧な魂であり、完全な肉体なのだろう。

 要するに、この魔物にとって、魔族は人間よりは長生きするけど、ウンコ扱いなのだ。

 

「他に質問はあるかしら」

 

「魂を完璧に複製したとして――、要するにそれってエルフの赤ちゃんを創るのといっしょだよね。でも、その魂とあなたはどうやって融合するの?」

 

「べつにたいしたことじゃないわ。その魂に、私の記憶と反応パターンをインストールするだけ」

 

「それって、あなたの魂がコピーされるわけじゃないよね?」

 

「いつもやってることよ。私は、シャドーを創り出す。シャドーは私の子機として動き、世界を見てまわるの。きっと愉しいでしょうね。私は大陸魔法協会に破壊されるでしょうけれども」

 

 概念的には『子』に近いのかもしれない。

 あるいは、自分の分身が自律した魂を持ってるけど、完全に管理している状態か。

 リモートコントロールなわけだ。ネットを既に理解している彼女は、空間的な距離が絶していても、その空間を無にしてしまえる。

 

「今の状態でも、シャドーを外に向かわせるってできないの?」

 

「私の存在意義は、この王墓を守護することにあるのよ。複製のシーケンスが達成されない限り、外に出ることは許可されていないの。それにシャドーは脆いわ。疑似的な魂では疑似的な身体しかできないから。なにもしなくてもすぐに消えてしまう」

 

 シュピーゲルにはシュピーゲルなりの苦労があるんだろうと思う。

 わたしは、彼女に同情している。

 でも――、やはり看過できない点がある。

 ハイターから教えられたこと。命の尊さ。

 愛されたという記憶よりも、愛するという想いこそが継承されていく。

 この魔物には、愛がない。自己愛しか。

 

「あなたのプロセスには問題があるよ」

 

「なにかしら。お姉さんに教えて?」

 

「魂を複製する。ここで新しい魂ができるわけだけど、この魂は、自然に育てば心が発生するんだよね。あなたが、記憶と反応パターンをインストールしたら、その瞬間に魂はあなたによって穢されてしまう」

 

「精神の殺害だと言いたいのね」

 

「そうだよ。わたしを観測しているならわかるでしょ。わたしは魂を穢す行為は絶対に許さない」

 

「あなたの倫理観はよくわからないわね。では、比較衡量の問題としてはどうかしら。ここにまっさらな心の発生も未決な魂があるとして、それと、いま危機に陥っている大事なお仲間の命を守るのと、どちらが大事かしら?」

 

「…………」

 

 答えはゼンゼ式。

 

 すなわち、沈黙。―――()()()()()()()()()

 

 わたしは微笑を浮かべた。

 

「なに……いや、アナちゃん。あなた、まさか!!」

 

「ゼンゼ先生。シュピーゲルちゃんがこんなこと言ってますけどぉぉぉ!」

 

『ああ。聞いていたよ』

 

 いわゆる先生に言ってやろう作戦だ。

 つまりは小窓通信中だったのである。

 ゼンゼ先生は、小窓から、わたし達の会話をバッチリ聞いていたのだ。

 

 正直に言えば――、シュピーゲルの最後の問いかけは、わたしの手にあまるものだった。

 トロッコ問題なんて、超難問。わたしには解決できそうにない。

 

 唯一の解決手段は、オトナの手を借りること。

 わたしの行動が制限されていたのは、試験という縛りがあったからだ。

 先生が試験がご破算になってもいいと判断するなら、わたしはすぐにでもシュピーゲルを破壊できる。空間転移して、それで機能停止して終わりだ。

 

 そして、シュピーゲルはこれからおこなわれる悪行を長々とわたしに自白してしまっていた。どう考えるかはゼンゼ先生次第だけど、人類と潜在的に敵対する可能性が示唆される状況で、ゼンゼ先生がどう考えるかは予想できる。だって、仲良しだもんね。ゼンゼてんてー!

 

『アナリザンド。どんな手段を使ってもかまわない。シュピーゲルを全力で破壊しろ!』

 

 ほらね。先生もそう言ってる。

 

「先生に告げ口するなんて、悪い子ね」

 

 ソリテールの顔が憎悪に染まっている。魔族よりも、よほど人間らしい。神話の時代から人間を観測した経験の賜物だろうか。

 

「むしろ良い子でしょ。バイバイ。お姉さん!」

 

 わたしは、すぐさま空間転移で、シュピーゲルの待つダンジョンの最奥へ跳ぼうとする。

 シュピーゲル自身は、ただの鏡に過ぎない。戦闘能力は皆無。

 だから、破壊って言われたけど、やっぱり機能停止にしとこうかな。ボタン押したら電源が落ちるだけだし。いつか反省したら――。

 

 

 

――だが、笑み。

 

 

 

 ソリテールが再び微笑を浮かべていた。

 わたしはかまわず、跳ぼうとして――跳べない!?

 なんで? アンカーが働かない。ダンジョンの最奥を最奥と認識できない。

 

「ふっふ。交渉は決裂ってことかしらね」

 

「なにかしたの?」

 

「アナちゃん。あなたは知ってるはずよ。忘れちゃってるかもしれないけど、あなたの魂はちゃんと覚えていたの。あなた、ゲナウに捕らえられた時、空間転移できなかったでしょう」

 

――トポロジカル空間。

 

 認識阻害がかけられた空間歪曲の一種で、おそらくシュティレの鳥籠にもかけられていた。

 そうか。わたしのシャドーが、ゲナウ先生の魔法をコピーして空間転移を封じているんだ。

 

『アナリザンド! 魔力を落とせ。300くらいだ!』

 

 ゼンゼ先生が小窓の中で叫ぶ。

 その意図はわからないが、わたしは先生を信じてる。

 あのときと同じだ。月の神殿で、シャドーと戦ったときと。

 

 ゼンゼ先生の言う通りに、わたしは魔力を一級魔法使い程度まで落とした。

 その意図は――いったい。

 

「慌ただしいわね。ゼンゼ一級魔法使い――さすがゼーリエの側近だけのことはあるわ」

 

 ソリテールは座ったままだ。

 わたしは飛びのくようにソリテールから距離をとる。椅子が転がる。

 気にしてる暇はない。こっちは300。相手は1400。

 瞬殺される可能性もある。

 

「図書館では静かにしましょうって、教えられなかったのかしら」

 

 ソリテールは影色のティーカップを出して、お茶を呑む仕草を真似ている。

 その動作は洗練されている。まったく無駄のない無駄な動き。

 

「先生。どういうこと?」

 

 わたしはソリテールの言葉を無視して、ゼンゼ先生に聞いた。

 

『魔族のシャドーは君の魔力をもとにしている。再生を抑えたんだ』

 

 なるほど、そういうことか。

 わたしの魔力が、アウラ様の500くらいに満たなければ、何度も復活させることはできない。無理に復活させたところで、わたしのシャドーが弱体化するだけだし、復活させた魔族はもっと弱くなっているはずだ。

 

「いま残ってる魔族たちが弱くなったわけじゃないわよ。シャドーを創り出す過程が違うもの。シャドーアナリザンドの魔法によって生み出された魔法生命体なのだから」

 

 ソリテールが言ってることはたぶん本当だろう。

 目の前にいるソリテールの魔力はちっとも変わっていない。

 

「それに、こんなにちっさな魔力になっちゃって、アナちゃん自身も弱体化しているわよね。はたしてその程度の魔力で、他の魔族を倒せるのかしら? みんなの命を守れる?」

 

「みんな強いよ。シャドーには負けない」

 

「単純な加算計算よ。わたしはもはや容赦する必要がない。データ蒐集のために手加減する必要もないわ。ただ――、あなたたちのシャドーに加えて、残った魔族を向かわせればいい。それだけで戦力差を上回る。もし仮に倒されても、同じこと」

 

 残ってる余り物の魔族は、クヴァール。リュグナー。ドラート。そしてソリテール。

 

 人間のシャドーは魔力の現在値を参照しているから、みんなの魔力が減れば、当然シャドーの魔力も減る。だけど、シャドーは人間のように疲れない。

 

 いつかは――。みんなが血塗られた姿で倒れ伏す姿を想像し、気分が悪くなる。

 みんな、大事な人なのに。

 

「あなたの愚かな選択が、被験者たちを殺すのよ」

 

 ソリテールがわたしを断罪した。

 

 

 

 

 

 わたしにはわからないことがある。

 なぜ、ソリテールは言葉で揺さぶりをかけようとするのか。

 なぜ、直接的にわたしを襲ってこないのか。

 いまのソリテールはシュピーゲルによって直接操られている。おそらくソリテールの自動コントロールモードだったら、こうはなっていない。ソリテールも冷静な観測者の視点があったようにみえるが、魔族という種族特性から逃れられなかった。

 つまり、死を求める。人間の死を強く望む。人間の欠けていない魂に嫉妬しているから。

 

――シュピーゲルも同じなのだろうか。

 

 違うと感じる。彼女の在り方は、AIに近い。自己防衛の機能はあるが、それは純粋な数理的操作の結果であって、イフ構文と、ゼンによって成立している。おそろしく複雑な条件式はあるだろうが、あくまでプログラムを走らせた結果に過ぎない。

 

 生命創造というとんでもないことをしているのも、もともとの彼女のプログラムにそう組みこまれていたからだろう。

 

 データ蒐集というフェーズを終えて、次なるフェーズへ。『転生』プログラムとしてアップデートされる。シュピーゲルは、躊躇なく転生プログラムを走らせるだろう。

 

――そして、最終フェーズへ。

 

 エルフの赤ちゃんを皮切りに、人間の魂も魔族の魂も、ごちゃまぜになってしまう。

 シュピーゲルは新たな女神様として君臨するつもりなのだろうか。

 

「どうしたのかしら? 黙りこんで。自分の選択の重さに、ようやく気づいた?」

 

「うるさいな。計算中なの! お姉さんは黙ってて!」

 

「あら、怖い顔。でも、それが現実よ。アナちゃん。あなたは、仲間を守ろうとして、結果的に彼らを緩やかな死へと突き落とした。この矛盾を、あなたはどう解決するのかしら。興味深いわ」

 

 そう、わからないのは、どうしてソリテールは襲ってこないのかだ。

 

『落ち着くんだ。アナリザンド。君が最終防衛ラインになっているから、シュピーゲルもおいそれとは君を襲えないはずだ』

 

 ゼンゼ先生の言葉にハッと気づく。

 

「そうか。そういうこと」

 

「だから何って感じね。私の目的は魂を観測すること。最終データを蒐集し終われば、あなたはもう用済みよ。私自身すら要らない。退屈な日々は終わりを告げる。それまでは補完データとして、せいぜい私を愉しませてくれればいいわぁ」

 

 そうだ。こいつは、わたしのこの葛藤すらも、ただの観測データとして処理しているんだ。

 

 怒りが、腹の底から湧き上がってくる。

 でも、ゼンゼ先生は言っていた。『殺すときほど冷静にならなければならない』と。

 わたしは、ゆっくりと深呼吸をした。

 乱れた魔力と、感情を、無理やり抑え込む。

 

――考えろ。考えるんだ、わたし。

 

 シュピーゲルのロジックは完璧に見える。

 でも、どんな完璧なシステムにも、必ず『穴』はあるはずだ。

 わたしがそうであるように。わたしという『バグ』がいるように。

 

 シュピーゲルの目的は?

 ――フリーレンの魂のデータを複製すること。

 

 そのための手段は?

 ――受験者たちにギリギリの戦いをさせ、魂の輝きを観測し、フリーレンを追い詰めること。

 

 ……待って。

 そうか。そういうことか。

 

「……ふふっ」

 思わず、笑みがこぼれた。

 

「何がおかしいの?」

 

 ソリテールが、初めて訝しげな表情を見せる。

 

「ううん。あなたの計算、一つだけ、大きな見落としがあるなって思って」

 

「見落とし?」

 

「あなたは、わたしや他の受験者たちを、チェスの駒か何かだと思ってるんでしょ? 合理的に動いて、計算通りに消耗していく、ただの駒だって」

 

「事実そうでしょう?」

 

「違うよ。全然違う」わたしは、首を横に振る。「あなたは、人間の……ううん、生命の、一番面白いところをわかってない。わたしたちはね、追い詰められれば追い詰められるほど、計算外の動きをするんだよ。火事場の馬鹿力って、知ってる?」

 

 シュピーゲルは、自ら輝けない。

 太陽の力を反射するだけの装置。

 無慈悲な月の女王様。

 

 わたしは、小窓通信を再び起動する。宛先は、フリーレンを除く、全てのパーティ。

 いい加減。フリーレンもネット覚えてよ! と思うもののしかたない。

 フェルンちゃんがいるから大丈夫だろう。

 

「みんな聞いて。状況は最悪。いまからシャドーは全力で襲ってくる。しかも、シャドーは魔族以外は無限に復活する。持久戦になれば、わたしたちは確実に負ける。だから作戦を変更する。準備はゼンゼ先生に一任されてるよ!」

 

『作戦変更だと?』デンケンお爺ちゃんの声が響く。

 

「うん。みんなわたしの指示に従って! 最速で最奥を目指すの」

 

『馬鹿を言え!』ヴィアベル君が怒鳴る。『道中のシャドーはどうする! 接敵したら、各個撃破されるだけだぞ!』

 

「大丈夫。わたしが、今からダンジョンマップと、全てのシャドーの現在位置をリアルタイムで共有する。みんなは、その情報を頼りに、最短ルートで、シャドーとの戦闘を極力避けながら、最深部の扉を目指して」

 

『そんなことができるのか!?』

 

「できるよ。<わたし>は優秀なの。HUDですべてのシャドーの位置は把握できるから」

 

 シャドーは空間転移できない。あるいは、ソリテールは視線の先にだけ移動できる劣化空間転移はできるだろうけど、リポップされる以外は、いきなり傍に出現するということはできない。一手一手、愚直に駒を動かしていくしかない。

 

「なるほど……アナちゃんは私とチェスの勝負をしたいのね。でも、私がシャドー達をすべて最奥前の太陽の間に集めたらどうかしら。ずいぶんと混沌とした様相になりそうね」

 

「このまま全員撤退すればいい。あなたは最終データを回収できずに、このダンジョンで永遠に退屈に過ごすことになる」

 

「嘘ね?」

 

「嘘じゃないよ」

 

「だったら、ゴーレムの瓶をみんなに割らせればいいじゃない。それをしないのはあなたが試験合格という目的を達成しようとしているからよ。完璧な勝利を目指すのはあなたの悪い癖ね」

 

 ソリテールのいうことはまちがっていない。

 確かに、わたしはみんなの合格を願っていた。

 ゼンゼ先生にかけあうことで、試験ハックを試みてはみたものの、いくらなんでも撤退に成功しただけで試験合格というふうにはならないだろう。仮にゼンゼ先生が許しても、ゼーリエ先生が許してくれない気がする。

 

「でも、わたしはバグなんでしょ。あなたにとって不合理な判断を下すかもしれない。あなたは、撤退させないように気を配りながら、みんなを追いかけるしかない」

 

「……おもしろいわ。あなたは交渉しようとしているのね。そのためにルールのすりあわせをしている。でも、ずいぶん期待値の低い考え方をするのね」

 

「低くなんかない。輝きのない魂に負けるはずがないよ」

 

「精神論じゃないの。まあいいわ。結局のところ、あなたは戦術レベルで私と勝負したいってことよね。だったらその勝負、受けてあげる。あなたが勝つ確率は1パーセントも存在しない」

 

「お姉さんが言ったんだよ。私は賢い子だって」

 

「頭の悪い子ね。魔族の言葉を信じるなんて」

 

――そんな言葉は切り裂いてやる。

 

「――大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)

 

 座ったままのソリテールに、わたしは斬撃特化の魔法を放つ。

 概念攻撃の一種だから、魔力の多寡は関係がない。

 切り裂けると思えば切り裂ける。

 

 パキ。シャドーの持つカップが割れた。

 それだけだった。一瞬で、ソリテールは防御魔法を展開し、魔法を防いでいた。

 

「いきなり暴力なの? お姉さん哀しいわ」

 

 やっぱりソリテールには勝てない。

 

「ひとつ教えてあげるけど、アナちゃん。あなた弱いわよ。私から逃げ出してハイハイしてた頃と何も変わっていない」

 

「ゼーリエ先生に負けたくせに!」

 

「私が負けたわけじゃないもの。シャドーアナリザンドは間違いなくあなたよりも強いと断言できるわ。だって、私がダイレクトフィードするのだから」

 

『アナリザンド。撤退するんだ。フリーレンと合流しろ』

 

 ゼンゼ先生が指示を飛ばす。

 わたしは空間転移で、その場から逃げ出した。

 

 

 

 

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