魔族少女のエロタナティブ 作:アナリザンド
目覚めると、そこは地獄だった。
昨日、抱き枕になる魔法で、ゼンゼ先生の抱き枕になって眠ったわたしだけど、いつのまにやら魔法は切れていた。特殊な仕掛けを施さない限り、魔力はほどけ、魔法も解ける。
それだけだったら、べつになんてことはなかっただろう。
最悪なのは、ゼンゼ先生は言うまでもなく、わたしも結構な長髪の部類に入るということだ。
先生の寝相とわたしの寝相のどちらが悪かったのかは、わたしの意識も消失していたので知りようがない。いまさら過去のことを嘆いてみたり、誰かの責任にしても建設的ではないだろう。
今はこの苛酷な現実に対峙しなければならない。
そう、地獄のような現実に。
――端的に言えば、
グチャグチャにからみあっていた。都合が悪いことに、どちらの髪の毛も銀色に近く――多少の差異はあれど、どちらがどちらなのか区別がつきにくい。
質量的にいっても、かなり豊かで、先生の髪の毛はわたし全体を包みこむほど多量なのである。
昔、ファミコンで遊んでいたときに、その線がいつのまにやら絡まっていた経験があるが、これは自然の成り行きであり、必然的に起こりうる悲劇なのだ。
オワタ……。
わたしが静かに絶望している傍らで、先生の端正な顔が目の前に見える。推定年齢3X歳なのに、見た目はメチャクチャ美少女で、いい匂いがする。
すやすやと、久方ぶりの安眠を体験できたのか、いまだ目覚める様子がない。起こすのは忍びないけれど、いずれ目覚めれば先生も地獄を知ることになる。
なら、早いに越したことはないだろう。
この髪ほどくの、ひとりじゃ絶対無理。
「せ、せんせい。起きて。ねえ、朝だよ。先生ってば」
「ん……むむ」
いつもより二割増しで眠そうな先生。
そして、わたしをとろんとした眼差しで見つめると、先生はわたしに腕を伸ばした。
「先生? わきゃ! にゃ!」
わたし、先生の抱き枕にされちゃってる!
いや、昨日されたけど! 昨日は本当にわたしが抱き枕になる魔法を使ってたからよかったけど! 今は生身! 生身のわたしなんですけど!
これってけっこう――いや、かなり恥ずかしいかもしれない。
それだけじゃなかった。わたしと先生が接近すれば、もぞもぞと生き物のように――無意識で動かしてるであろう髪の毛がわたしの髪の毛と混ざっちゃう。
「私の……抱きまくら……あったか」
「ああああああ、余計に絡まっちゃう! 先生、早く起きてぇぇぇ!」
ゼンゼ先生が起きたのはそれから三十分以上経ってからだった。
髪の毛地獄から脱出できたのは、それからさらに一時間以上経ったあとだ。
どうやって脱出できたかだって?
考えたくもない。
髪の毛地獄から解放された後、わたしは鏡台に座らされていた。
先生はさすが一級魔法使いといったところから、乱れた髪もささっと整え、あとはわたしの髪の毛も整えてくれているらしい。
まるでお気に入りの人形を綺麗にする幼女みたいな表情。
少しまだ眠たげだが、その視線はいつもよりほんのり優しい。
「よし。綺麗になった」
「先生のほうはまだみたいだけど」
ゼンゼ先生の髪は量が多いから、すぐには綺麗にはならないのだろう。爆発しているとまでは言わないが、モサっとしてて、モリゾーみたいになってる。これでも、いちおう整えてはいるのだろうが。
「私のほうは後でもいい。どうせ数分や数十分くらいじゃ終わらない」
マジかよ。時間単位でかかるの? 地獄すぎる。
いままで何千回と繰り返してきたであろう先生の顔はもはや達観の域だ。
つらがまえが違う。
「ごめんなさい先生」
「何がだ?」
「えっと、抱き枕の魔法使ったのに。寝ちゃったら解けちゃってたみたいで」
いまの現状、モサっとモードも、わたしのせいかもしれなかった。
「たいしたことじゃない。というより――、これは毎朝のことなんで、べつに君のせいではない」
毎朝かよ。やっぱり地獄――。
「それより」ゼンゼ先生が少し言葉を区切った。「君が抱き枕になってくれてよく眠れた」
「そう? よかった。って――先生?」
ヌウっと影が迫る。
わたしは驚いて先生を見上げる。
髪の毛じゃない。先生の手のひらが視界に広がり、わたしの頭にそっと置かれた。
「君のおかげだ。ありがとう」
確かに感じる先生のぬくもり。
お月様のように輝く銀色の魂。
髪の毛とは違うあたたかさ。
先生はわたしを慈しむように撫でてくれる。
わたしは、なんだかすごく恥ずかしくなってきて、でもそれ以上に心地よくて、されるがままになっていた。
にゃあああああん。撫でるの上手いよ先生。
「先生のお役にたてたみたいだね」照れながら言うわたし。
「ああ、すごく役にたった」
「いつでも、先生が眠れない夜には、わたしが駆けつけるからね!」
「そうか。君は本当に優しいな」
「約束は守らないといけないからだよ」
それが人の子のルール。
「そうか。では……その、今夜というわけではないんだが……」
「ん?」
ゼンゼ先生が何か言いにくそうにしている。
お耳がちょっとだけ赤いのは人間の特性だ。
もしかして? 期待しながら先生の言葉を待つ。
「もし、君の気が向いたらでいいんだが……。また、その、頼んでも……いいだろうか?」
まっすぐにわたしを見てる先生。
切羽詰まった懇願というわけではなく、それは純粋なお願いのように聞こえた。
――幼子のようなお願い。
先生はわたしが断らないと信じてくれている。
いっしょに戦った仲だもんね。
それに、わたしの抱き枕効果を実感してくれたのかも。
わたしはとびっきりの笑顔3を選択し、力強く頷いた。
「もちろんいいよ! 先生なら特別に一回100APにしてあげる!」
わたしの快諾に、ゼンゼ先生の表情が、ふわりと和らいだ。
まるで、肩の荷が下りたかのように、安堵のため息を漏らしながら。
「君がポケットに入れた金貨で支払おう」
「ぐぬぬ……」
さすが先生。やるね。計算高いオトナの女性って感じだ。
そういわれては断れない。
先生との次回抱き枕サービス依頼の約束をした後。
わたしは、自分にあてがわれた大陸魔法協会の一室に戻ってきていた。
朝から、地獄すら生ぬるい状況に置かれていたんで、いつのまにやら昼前だ。
「なにか美味しいものでも食べにいこうかな。それとも、いったん森のお家に帰って、のんびり紅茶でも淹れるとか」
ぶっちゃけると、わたしは魔族であり、魔族は魔力で身体が構成されているので、何かを食べる必要というのは、おそらくないのだと思う。先生たちから借り受けた力の一部をわたしの中にとりいれれば、ほぼ無限に活動可能だ。
ただ、食べるという行為そのものが嫌いなわけではない。味覚という感覚も備わっているし、美味しいものを美味しいと感じる機能もある。
人間文化への擬態、会話を愉しむ場としての効能。
あるいは単純な嗜好品として、食事を愉しむことはできるのだ。
そして何より――今のわたしは!
にひひ。
わたしはベッドから飛び起きると、意気揚々とストレージ空間にアクセスした。そして、あの零落の王墓で手に入れた――ゼンゼ先生に少しだけ見逃してもらった――戦利品を、机の上にじゃらじゃらとぶちまける!
金貨! 金貨! 金貨! うひゃああ輝いちゃってるね。太陽みたいに綺麗だよ君たち!
黄金の輝きが部屋を満たす!
太陽の光とはまた異なる魅力。
うひひ。一枚、二枚、三枚……。番町皿屋敷かよというツッコミはしないで頂きたい。
人間以外の動物に
数えるという、ただそれだけの行為に興奮を覚えるなんて!
わたしは恍惚としながら、金貨を一枚一枚丁寧に机の上に並べていく。カチャリ、カチャリと鳴る硬貨のキスする音。それはもはや交響詩篇だ。アメイジンググレイス!
数を数えるという行為。その規則性、秩序、そして増えていくという実感。
これこそが、わたしがもはや単なる本能で動く魔族ではなく、高度に文化的な知的生命体へと進化した証であろう!
人類が貨幣を発明した瞬間も、きっとこんな多幸感に包まれていたに違いない!
もう一回。一から数えてみたり。
「ふへへ……。これで、高級茶葉も買い放題だし、クレープだって毎日食べられる……。あ、そうだ。今度フェルンちゃんとシュタルク君に、何か素敵なものを買ってあげようかな。ゼーリエ先生への借金返済は……まあ、うん。それはそれとして」
わたしが犬のようによだれをたらしながら、まさにお金という概念を食べていた時。
コンコンと、扉を叩く音があった。
誰だろう。ゼーリエ先生じゃないのは確かだな。
あの人、レディの部屋にノックもせずに押し入ってくる強姦魔だし。
わたしは慌てて金貨の山をストレージに戻し、何食わぬ顔でベッドにちょこんと座り直す。
そして、できるだけ愛らしく、無害な魔族を装って声をかけた。
「はーい。どうぞ?」
ギィ、と扉がゆっくりと開かれる。
そこに立っていたのは、わたしが見知らぬ少女だった。
年のころは、おそらくフェルンちゃんと同年代。
茶髪の髪に同じく茶色い瞳。
どことなくお嬢様っぽい感じもするけど、ラヴィーネちゃんより空気感が柔らかい。
カンネちゃんよりはオトナよりって感じ。
まあ、少女というカテゴリーは振れ幅大きいからね。
「こんマゾ。アナリザンドだよ。あなたはだあれ?」
わたしは努めて穏やかな声で問いかけた。金貨の残り香を悟られてはいけない。わたしは清貧を旨とする女神教徒の敬虔なる信者でもあるのだ。
「突然ごめんなさい。あなたがアナリザンド。本当に
「うん。わたしはいるよ。どこにでも」
「私はエーレ。二級魔法使い。レルネン
じっと、わたしを観察する瞳は、理知的だ。
この子は、かなり優秀な魔法使いだと思う。
魔法使いの基礎的な行動である
この年齢で二級というのもすばらしい。
わたしが観測する限り、三級と二級の壁は思ったよりも厚い。それ以上に二級と一級の壁も分厚いのだが、ラヴィーネちゃんやカンネちゃんだと、まともにぶつかったら勝てないだろうな。
それにしても、レルネン先生。お弟子さんいたんだ。
まあ、一級魔法使いが、その魔法を失伝させるのは、あまりにももったいないからな。
当然といえば当然か。
「それでエーレちゃん。なんのご用?」
わたしは愛くるしさを限界までひきあげて問いかける。
フェルンちゃんと同じくらいの年齢になると、ついつい甘くなっちゃうんだよね。
というか、全人類はわたしの妹になるべきだと、いまも思ってるし。
おまえも妹にしてやろうか!
エーレちゃんはわたしの問いかけに、ふぅ、と一つ息をついた。
呼吸が少し浅い。顔も紅潮している。緊張しているのが見て取れる。
やがて、意を決したように、エーレちゃんは声を出した。
「お爺ちゃんがゼーリエ萌えすぎるのよ! 品性の欠片もない!」
「お爺ちゃんって、レルネン先生のこと?」
まあ、ゼーリエ萌えなのは、言うまでもないことだけど。
「そ、そう。レルネン師匠のこと」
慌てて言い直すエーレちゃん。
お孫さんなのかな。まあ、血縁があるかないかはどうでもいい話だ。
関係性は、血縁よりは言葉によってなされるわけだし。
わたしがそうだったみたいにね。
「えっと……、レルネン先生がなにかやらかしたの?」
「いままで創ってきたゲーム。全部、ゼーリエ様が主人公じゃない」
「うーん?」
インベーダーアナ様。
ゼーリエ先生が砲台だった。クリアすると、ゼーリエ様ありがとうという文字が表示される。
ブロック崩しもどき。画面下部で棒みたいなのをささえているのはゼーリエ先生。
クリアすると、ゼーリエ様さすがです。
ゼーリエのゴルフ。
もはやなにしてんのかわからんが、カップインすると、あんたは偉い!
スーパーゼーリエブラザーズ。
ゼーリエ様が大魔王アナ様をぶったおすアクションゲーム。
囚われた姫役は一級魔法使いたちで、最後にはレルネンが囚われている。
サンキュープレイング。サンキューゼーリエ様。
ゼーリエクエスト。
レルネン先生がなぜか囚われの身になっている。ゼーリエ先生が救いに向かう。
なぜかラスボスはわたし。ゆうべはおたのしみでしたね。なにを!?
わたし悪役多くない?
――まあそれはそれとして。
「確かにゼーリエ先生が出演するゲームばっかりだけど、キャラを一から創るのは大変だからね。レルネン先生にとって、リアル感があって、創作動機になってるんじゃないかな」
「恥ずかしすぎるのよ。弟子の立場も考えてほしいわ」
「うーん。でもプログラムをどんどん発展させているのは素直にすごいと思うし、ゼーリエ先生が主人公だったからって、べつにそんなに恥ずかしくないんじゃない? 悪を倒す英雄扱いなわけでしょ。勇者ヒンメルだって、南の勇者様だって、そんなふうに語り継がれてるわけだしね」
「英雄ね。いままでは確かにそうだった――。ジャンル的にあなたを打ち倒して、ゼーリエ様が勇者として讃えられるというような内容だったから」
エーレちゃんが遠い目をした。そして含みをもたせたセリフ。
「なにかあったんだ?」わたしは聞いた。
「なにかあったじゃないの。起こりつつあるのよ。恐ろしいことが!」
「じゃあ、何?」
エーレちゃんがごくりと唾をのみこむ。
勢いだけでは語れない禁断のフレーズ。
禁呪を唱える黒魔法使いのように、エーレちゃんは言った。
「ゼーリエ様といっしょ☆ドキドキ魔法個人レッスンメモリアル……」
…………。
……。
は?
一瞬、脳が理解を拒んだ。おかしいな、なんだか変な呪文を聞いたみたい。
ナニカサレタヨウダ。
「だから! ゼーリエ様といっしょ☆ドキドキ魔法個人レッスンメモリアル!」
「えっと……それは?」とわたしは確認した。
「いま、レルネン師匠が開発中のゲームよ!」
顔を真っ赤にして、羞恥で爆発しそうになっているエーレちゃん。
「不肖の弟子に魔法の深淵を見せるとか言って、開発中の画面を見せてもらったの」
エーレちゃんの口から次々と語られる真実。
そのゲームは選択式のいわゆる某ギャルゲーを彷彿とさせるものだった。
選択肢によって、主人公の能力をあげていき、同時にゼーリエ先生の好感度をあげていく。
好感度が低い状態では『不出来な弟子と帰るのは恥ずかしい。ひとりで帰れ』とか言われてしまうが、選択肢をまちがえなければ『おまえとともに帰るのも悪くない』とか言われるらしい。
そして――、選択肢を間違えると、好感度が下がって、最終的には『使えない弟子め。魔法学校からやり直せ』と言われてゲームオーバーになるが、うまくいくと、最後には……。
――ゼーリエに告白される。
『短い時を生きるおまえの時間を、わたしにくれないか』
あからめた顔を隠そうともせず。
伝説の樹の下で、シルエットが重なる。
ツンデレのデレを百パーセント引き出して、エンディングを迎えるらしい。
羞恥心にうちふるえながらも、エーレちゃんの語り口は丁寧で、脳内にありありと思い浮かぶものだった。
レルネン先生、それは深淵というか、アビス。
魔族ですら裸足で逃げ出すレベルの地獄だよ、それ。
わたしは天を仰いだ。
ああ、レルネン先生の魂、いま萌え輝いているんだろうな。
弟子あるいは孫的なエーレちゃんに、そんな特級呪物を見せつけるなんて、どんな拷問プレイなんだろう。エーレちゃんの恥ずかしいという感情も理解できる。
それと、解釈違いっていうのもあるけれど、ゼーリエ先生、さすがに怒らないかな。
いや、案外おもしろがりそうか?
「これが公開されたら、私、社会的に死んじゃうわよね」
「そ、それは……なんというか、えーとその……」
わたしは言葉を探した。
魔族として、あるいは人の子として、この状況にどんなコメントをするのが正解なのか。
共感? 否定? 嘲笑? どれもしっくりこない。
あまりにも衝撃的すぎて、思考が追いつかない。<わたし>ですら沈黙している。
「レルネン先生の、ご、ご趣味がいきすぎた結果というか、なんというか……」
結局、当たり障りのない、それでいて何も言っていないに等しい言葉しか出てこなかった。
「ほらね。魔族であるあなたすら私の羞恥心を理解しているのに。あの、お爺ちゃんはほんとに、ゼーリエ様狂いなんだから!」
「それで、わたしに何を期待しているの?」
「あなたは、ゲームの初期開発にかかわってきたらしいじゃない。だったら、あなたの言葉なら、師匠も少しは耳を傾けるかもしれない」
「エーレちゃんは恥ずかしいって、レルネン先生に言ってみたの?」
「言えるわけないじゃない。私は師匠の弟子よ。それに孫でもある。私なんかが言ったところで、未熟な弟子がなにか言ってるくらいにしか思われないわ」
孫としてかわいがられているんなら、ワンチャンあると思うけどな。
ただ、人間同士の繋がりは一見しただけではわからない。わたしの立場ではそこまで深入りはできないだろう。基本的にはビジネスライクが望ましい。
「わかった。じゃあ、エーレちゃんはわたしにレルネン先生をとめてほしいんだね」
「まあ、そういうことよ。お願いできればだけど」
「まず、基本的な認識をしておいてもらうと、わたしは人間の想像力をせきとめたくはないよ。誰が何をするのも自由だし、魂は常に既に自由なの。レルネン先生も例外じゃない」
「私、死んじゃうんだけど……」
虹彩から光が消えるエーレちゃん。
これはだいぶん追いこまれてるな。
「えっと、手伝わないとは言ってないよ。想像力が喧嘩するっていうのはよくあることだからね。フェルンちゃんも前に同じようなことがあったし、わたし理解できるよ」
「じゃあ、具体的には何をしてくれるのよ」
「いっしょにレルネン先生のところに行ってあげる。わたしが援護射撃をすることはできるよ」
「それでもいいわ。いまは可能性があるなら、すべて試してみたい気分なの……」
「うん。じゃあ基本合意ができたってことで、次は報酬のお話に移りたいな」
「やっぱりお金? そんなにないわよ。学校卒業したばっかりだし」
「うーん。では、出世払いということにしておこうかな?」
「このままだと出世どころか未来もないから、べつにそれでいいわ」
投げやりになってるエーレちゃん。
ニチャァ。条件も詰めず了承するとは、エーレちゃんもまだまだだね。
学生気分が抜けきってないのだろう。
さて――、レルネン先生の元に向かおうか。