最強は永遠に 作:ルイス
温かい目で見ていただけた幸いです。
迷宮都市オラリオ。それはこの世界で最も有名な都市。この場所では様々な者たちが何かを求めてやって来る。
名声を手に入れようとする者。莫大な富を得ようとする者。力を得ようとする者。はたまた可愛い女の子との出会いを求める者。
多くの人々が、オラリオにやって来ては絶望あるいは情熱を燃やしていた。
天界から降りた神々の力を手に入れて、彼等は冒険者となりダンジョンを攻略していく。
そんなファンタジーだらけの世界に一人の男が何の前触れもなく存在してしまった。
彼は珍しく困惑している。
先程まで大切な仲間たちと空港にいたはずなのに、目を開けると知らない光景が広がっていたのだから。
「……どういう事だよ。これは何かの試練か?それとも地獄か?もしくは俺の妄想か?」
彼は“現代最強の呪術師”と呼ばれた男
新宿にて“史上最強の呪術師”と呼ばれた“呪いの王”両面宿儺との戦いで敗れて死んだ。
彼は死んだことに何処か安心もしていた。
元々死ぬつもりだったかのように。
死後、彼は
そこは彼にとって居心地の良い最高の場所と言える。ずっとそこにいても良いと思えるくらいに。
長らく話して彼は飛行機に乗った。
そこからの記憶は無い。彼が目を開けるとそこには草原が広がっていた。
「何処だよ、ここ」
ーー新しい自分になりたいなら北へ 昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさいーー
その言葉が五条の脳裏によぎる。
そして、自分の格好を再確認した。
アイマスクではなくサングラスをかけて、服装は高専時代の物を着ている。
空港にいた時と同じ。彼は北ではなく南を選んだのだと実感した。
「これからどうすりゃ良いんだよ」
五条はとりあえず歩く。何処に向かって良いのかも分からないが先へ進む。
すると、行商人と呼ばれる人間と出会う。
五条は行商人から色々とこの世界の話を聞いた。
そして、彼は再び困惑する。
(ったく、何処の漫画の話だよ!ダンジョン?モンスター?面倒な世界だ。……それにこの世界には呪霊がいない。もう、わけわからん)
「助かったよ」
五条は行商人にお礼を言い、ひとまず最も有名な都市と呼ばれるオラリオへと向かう。
「まぁ、何とかなるでしょ」
最強と君臨していただけあり、肝は据わっている。どんな世界であろうとも問題無い。
けれど、五条には一つ気になることが頭に浮かんでいる。
それは空港にいた仲間たちである。
自身がここにいるのだから、彼等もこの世界にいるのではないかと。
甘い希望かもしれないが、それでも五条は彼等に会いたかった。
「
五条は歩く。偉大な事をするわけでもなく、ただただ仲間たちに会うために。