最強は永遠に 作:ルイス
早速、目的地であるオラリオについた五条。
そこでは漫画やアニメなどでしか出てこないような多数の種族がいた。
(エルフ、ドワーフ、アマゾネス…その他諸々、いろんな種族がいるな)
五条ですら見たことのない種族たち。
ここは一体どんな世界なのか疑問に満ちていた。
「行くしかないよねー」
止まることなどあり得ない。
もしかしたらと思う気持ちを胸に五条は進む。
彼はとりあえずオラリオの中を散策することにした。
(神ってのがどんなもんなのか見ようと思ったけど、それほど人間と違いがないってのが正直な感想だな。まぁ、力を全開にしてないってのもあるんだろうけど……弱いな)
オラリオ内を歩いていると所々に神というのがちらほら歩いていた。
神は下界で力を使うのが禁じられている。
それを分かっていて尚、五条はそこら辺の神が全力を出しても勝てると思った。
「何か所詮はその程度って感じだね。それぞれの力の方向性が違っても余裕だな。戦ったら確実に勝てる。……だけど、やっぱり神ってのにも上と下があるんだな。上の奴の本気はどの程度なのか少し楽しみではあるけど。それよりも今は迷宮だよな」
五条は神というのよりもダンジョンの方が気になっていた。
モンスターがどの程度の存在なのか、冒険者とは何処までの強さなのか。
「とりあえず見てみようかな」
五条はダンジョンへと向かった。
彼が大きな出会いをするまで後一時間。
『
数多の冒険者がその場所で日夜モンスターと戦って己が野望を叶えようとしていた。
そんな場所で一人の少年が死にかけていた。
その少年の名はベル・クラネル。二週間ほど前に冒険者となった新米である。
彼はいつも通り上層で弱いモンスターと戦っていた。ベル自身弱いこともあり、相手が上層のモンスターと言えどもかなり苦戦していたのだが、その話は置いておこう。
問題は次に起こった事である。それは上層にいるはずのないモンスターがいた事だ。
そのモンスターはミノタウロス。
間違っても新米が相手出来るはずもない。
ベルは必死に逃げたがパワーもスピードも桁違い。あっという間に追い詰められる。
もう駄目かと思った瞬間にミノタウロスは瞬殺された。
「大丈夫ですか?」
綺麗な金色の髪の少女。
その見た目からは想像出来ないほどの強さを持つ少女。
彼女はこの都市でも有名な人物。
最強ファミリアの一角として言われるロキ・ファミリアの幹部である。
名はアイズ・ヴァレンシュタイン。
二つ名は【剣姫】。第一級冒険者だ。
「……だ」
「だ?」
「だああああああぁぁーーー」
叫びながら少年ベル・クラネルはミノタウロスの返り血を全身に浴びて血まみれの状態で上へと走って行った。
あまりの出来事にアイズは呆気に取られる。
それを見ていた彼女の仲間である狼人は笑っていた。また、別の場所ではダンジョンに来ていた五条が叫びながら走っているベルを目撃して元気な少年だったと覚える事となる。
「あんな少年でも冒険者か。あ?」
ちょうど歩いていると五条はアイズと出会った。アイズは少し五条を睨んでいる。少なくとも五条にはそう見えた。
(何か僕のこと睨んでるんだけど。何で?)
五条が疑問に思っていると、不意に五条の後ろから大きな怪物が現れた。
それはミノタウロス。どうやら岩陰に隠れていたらしい。ミノタウロスは五条目掛けて手に持っていた斧を振り下ろす。
「危ない!!」
アイズは叫ぶが時すでに遅し。
普通の冒険者なら不意を疲れて怪我もしくは死んでもおかしくない。
だが、アイズの目の前にいるのは普通の冒険者程度の存在ではない。そんなものとは比べ物にならないほどの最強。
ミノタウロスの一撃は五条に届くことはなかった。五条に届く前に止まっている。
何が起きているのか分からないミノタウロスは困惑していた。それは見ていたアイズも同じ。
「へぇー。随分といきなりだね」
圧倒的強者の睨み。
ミノタウロスは恐怖故に震えだす。
五条はゆっくりと腕を振り上げた。その瞬間にミノタウロスは後ろに弾け飛ぶ。
最早原型など残らない程に潰れた。壁にはミノタウロスの血がベッタリと飛び散っている。
本来なら魔石が残るのだが、魔石も粉々になって消滅していた。
アイズは何が起こったのかは分からなかったが、明らかに警戒心は強くなった。
「……あなたは何者?」
アイズは手に持っている剣を強く握りしめる。
遠くで見ていた狼人もアイズの横に並び五条を睨む。いつでも戦闘が出来るように。
「何者ー?さぁー?僕にも分からないや」
「てめぇ!!巫山戯てんのか!!」
「やっぱり分かるー?」
「ぶち殺されてぇのか!!」
「殺すねー。無理でしょー。だって君たち弱いもん」
五条の弱いという言葉を聞いて二人は過敏に反応してしまう。狼人のベート・ローガは今すぐにでも五条へ攻撃しようとしていた。
「それで来るの?来ないの?」
「上等だよ。やってやるよ!!」
「「そこまで!!」」
ベートが飛びかかろうとした瞬間にベートたちの後ろから声が上がった。
声を聞いたベートは攻撃せずその場に止まる。
「ベートこれはどういう状況かな?僕たちは逃げたミノタウロスの討伐をしていたはずだ。他の冒険者に喧嘩を売れと言った覚えはない」
厳しく言う小人族の男。
彼こそロキ・ファミリアを束ねている団長フィン・ディムナである。二つ名は【勇者】。
「喧嘩早いのはそろそろ直したらどうだ?」
「うるせぇババア!!」
ババアと呼ばれて手に持っていた杖をベートに振り下ろすハイエルフの女に。
彼女はロキ・ファミリアの副団長であるリヴェリア・リヨス・アールヴ。エルフの王族である。
二つ名は【九魔姫】。
「さてと、君の処分は後にして、まずは彼に事情を聞かないとね」
フィンはだるそうにしている五条の所へと向かう。そして、五条を見た瞬間にアイズと同様に五条をじっくりと観察していた。
「そっちは何なの?僕のこと睨んで」
「すまない。実は君と同じような服を着ていた人物を知っているのでね」
「同じ服!?それはどんな奴だ!!」
「それは…『悟〜、弱い者いじめはよくないよ』」
フィンが話す前にダンジョンの奥からぞろぞろと人がやって来る。
そのうちの一人が五条に話しかけた。
「ははっ………………会えたな
「無事に会えて何よりだよ
親友との再会に五条は笑う。
それは親友である
色々と難しい。……頑張ります