魔物娘搾精世界でVとして生き残る方法   作:匿名希望

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7話

「ご主人様」

 

「シア?どうしたの?」

 

「いえ、その……コラボ依頼が……」

 

「あ〜」

 

メイド族婚活動画後編の投稿から1週間。

知り合いのヒトオスを生贄にするというズルい技を使ったが、やはり動画は好評……というか食い入る様に見られているらしい。特にオーガ族とメイド族には情報教材扱いされている節もあるとか。

 

お陰でメイド族はともかく、オーガ族は若干成功者も出ているらしい。めでたい事だ。

そんな訳で次も婚活の動画を……ではなく、普通に配信をしていくか、他の企画をやっていくかで悩んでいる所だ。

単純に俺が婚活の斡旋しかしてないと飽きるのと、視聴者にも飽きが来ないようにしたい。

需要の開拓というべきか。今までは未婚の魔物娘達に向けた動画だったが、今回は既婚者向けのそれ。

コラボはできればその後にしたい。まずは需要の取り込みが先決。

 

「にしてもコラボかあ。どこ?バズったかもだけど始めたばっかりだからそこまで依頼はないと思うけど」

 

「28件あります。大手から個人までですね」

 

「ファッ!?」

 

「そも、ヒトオスのいる人間界に渡れる魔物は一握りのエリートですので……既婚者でも交流できるならワンチャン2人目にというけしからん輩から、せめてお話ししたいという者まで様々です」

 

魔界から出られなければヒトオスに会えない=現状おはなしできるのは俺しかいない。

 

なるほど、これ未婚だったら大変な事になってたな?人のオスには手を出さないのが不文律となっている(らしい)魔物界隈。それでも第二婦人は合法である。

シアの慈悲を狙ったか?合法であろうと、自分のオスを簡単にシェアする魔物などいないだろうに。

 

しかしシアか……シアは……最近とても不安定だ。不安定というか、これに関しては魔物の性欲を舐めていたという節がある。

メイド族は契約を絶対視する。まあ抜け穴を見つけた瞬間に搾り取られたりはするらしいが、今回俺はガチガチに詳細まで固めた契約を片手にシアと結ばれた。

シアからすれば幸せだが、それはそれとして今のままだと溜まるらしい。

例えば、読心がなければ絶対バレなかったが、最近では寝ている隣で自慰に励んだり、隣で寝ている俺の手を使ったりし始めている。契約は絶対だが、メイド族としてのプライドや在り方を歪めるレベルで性欲が爆発した時、俺がどうなるかは分からない。

最近うっすらと「それもいいかもな」と思い始めてるから余計良くない。

 

と、いうわけで、一石二鳥の策がこれである。とある場所、魔物娘によって廃れ、残り10ヶ所ほどとなったそこに電話をかける。

 

「もしもし、…………ですか?」

 

 

土曜日の朝。鉄面皮を装いながら、シアは最愛のパートナーの頼みを聞いていた。

 

「転送魔法を、ですか?いえ、ですがしかし……」

 

転送魔法に限らないが、外出をフリージアはあまり好まない。メイド族などの奉仕型タイプの魔物は特に、人間をか弱い生き物だと思っているからか危険な外から出したがらない。

とはいえ、彼女は約束している。Vとして必要な外出は必ず認めなければいけないし、それ以外にも外出を許している。

それは「夫婦らしくデートしよう」という主人からのストレートな一撃ありきだが……仕方なく、彼女は提案された座標に主と移動する。

 

そこはピンク色の宮殿だった。

朝だというのに、濃厚な性の香りがする。魔物族の鋭敏な嗅覚は精の香りを感じ取り、聴覚は男女……全て人だ!の喘ぎ声を聞き分ける。

 

「な、なん……ですか。ここは」

 

「シアもやっぱりラブホ知らないんだ。じゃあカメラで撮っていくから、シアにもわかる様説明していくね」

 

目の前のご主人様の解説を、シアは聞いて震えた。

こんな……こんな天国が!?普段はあんなはにかみやで、催淫魔法でしか素直にならない人間きゅんが、性行為のためだけに建てたホテル!?

しかも壁が薄すぎる。魔力防壁もない。こんなの、私の喘ぎ声を聞いてくださいと言っているようなものじゃないか!?誘っているのか!?

 

混乱するシアの中に、主から知識がどんどん叩き込まれていく。

 

ずっと篭れる様にホテルとしての食事サービスもある。コスプレも用意してある(ここでシアは、執事姿のご主人様を思い浮かべた。彼女に先輩、と笑顔で声をかけて慕ってくる後輩執事。俺は今度やってあげようかな……と思った)。お風呂は3〜4人入れる広さ。部屋によっては温泉やサウナ、カラオケも。

昔は女子会、男子会などもあったらしい。パートナーを欠いた状態でそんな所入ってたら、その辺の淫魔に食われかねない。

 

「なので、彼氏持ちの皆さんは一回人間文化を試してみるとリフレッシュした気持ちで楽しめるんじゃないでしょうか。フリーの方も、店外で匂いを嗅ぐのまでは合法ですが、お店に迷惑をかけてはいけませんよ」

 

「……ふう。シア、撮影止めるね」

 

「は、はい。それで……なぜここを、撮影しようと思ったのですか?」

 

この質問をする前に、時間を止めて4回ほど絶頂しているのは秘密だと思っているシア。バレバレのため微妙な顔をするその主人。

 

詰まるところ俺が、種明かしをする。

 

「既婚の魔物カップルにもウケる動画を作りたかったのと、純粋に人間の文化を知ってもらいたくて」

 

「なるほど……?」

 

「みんなスマブラとかは知ってるのに、人間とみると正気を失って襲いかかるからこういう文化には疎いんだよね。現にシアも知らなかったでしょ?」

 

「まあ……」

 

不承不承といった体で頷かれる。

確かに人間は可愛いしつい熱中してしまうが、襲うとは乱暴な……くらいの思考である。うん、まあ君達の中では合法なんだけどもね。

 

「かつ、フリーの人も通えるスポットを選んだんだ。勿論覗く時は透明でいて欲しいけど……」

 

「なるほど。相変わらず聡明な「最後に」はい」

 

シアの言葉を遮り、その手を取る。

 

「な、なんでございましょうか」

 

「ここ、36時間取ったから。ラブホは時間になっても電話とかないから、シアが時間管理しつつ……1日半ラブホを体験しようか」

 

「……………はい!!!!」

 

勢いが強い。思考が止まってた。

そんな事を考える余裕もなく、俺はシアの柔肉に埋もれていった。

 

※ラブホは入れる年齢になってから入りましょう。

 

 

 

 

魔物娘ちゃんねる

【話題の】即落レンについて語るスレパート19【新規V】

254. 名無しの魔物娘

今の所ハウツーはありがたいけど鬼族とメイド族オンリーなのが辛い

 

257. 名無しの魔物娘

人口多いのは淫魔なのに

 

259. 名無しの魔物娘

我々天使族も多数いるのですが

 

273. 名無しの魔物娘

淫魔はともかく天使は獣人とそんな変わらんだろ

 

280. 名無しの魔物娘

ワイV、レンきゅんにコラボ打診するも嫁と思わしき女にお祈りされる

 

281. 名無しの魔物娘

っぱ嫁ガード固いな、Vやらせるなんて放任主義なのかと思ったけど

 

284. 名無しの魔物娘

Vの中身詮索するのはあんまり良くないけどお相手さんの種族何かな?妖狐とか放任って聞くけど

 

287. 名無しの魔物娘

アイツら重いぞ、色々と

 

291. 名無しの魔物娘

鬼族かメイド族じゃない?多分鬼族

今まで動画出してた種族がそこ2つだし

 

292. 名無しの魔物娘

新作来たぞ「人間の文化紹介〜えっちのためだけに人間が建てた宮殿〜」

これ、キクぞ

 

293. 名無しの魔物娘

スマブラやってる場合じゃねえ!

 

295. 名無しの魔物娘

ほんほん、エッチのためだけにこんな建物建てるとか……人間きゅんもやっぱりヤりたいんじゃーん❤︎

 

296. 名無しの魔物娘

「基本的にはカップル用なので、1人で入る人間や同性同士で入る人間を見てもナンパ厳禁です」

そんな〜(`・ω・´)

 

298. 名無しの魔物娘

その絵文字久しぶりに見たわ

 

299. 名無しの魔物娘

これ 魔物と人間のカップルでも使用OKらしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!夫連れてく!!!!!!!!!

 

300. 名無しの魔物娘

既婚者は黙っとれ

 

304. 名無しの魔物娘

なんでウチには人間きゅんおらん?

 

305. 名無しの魔物娘

深刻なエラーによりキレそうです

マスター……どこ……

 

312. 名無しの魔物娘

おい!朗報だぞ!声聞いて臭いを嗅いでオナるのは合法らしい

 

314. 名無しの魔物娘

人間界に行く許可が降りてない私、涙を噛み締めている

 

315. 名無しの魔物娘

人間界暮らしのエリート共が羨ましすぎて目から血が出てきた

 

316. 名無しの魔物娘

ほな、私はラブホ前に失礼します……w

学生はちゃんと勉強するんやでwこうなる前になw

 

319. 名無しの魔物娘

>>316

許さない呪ってやる

 

320. 名無しの魔物娘

ワイは呪いも一級資格持っとるでw

勉強が身を結んでラブホに行けるんや

 

324. 名無しの魔物娘

>>320

でも恋人はいないんですよね?

 

325. 名無しの魔物娘

>>324

許さない呪ってやる

 

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