ポケモン世界を自由に散策します。   作:瓶詰め蜂蜜

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VSカオス団(のザコ)

前回のあらすじ。

犯罪集団が出現。

 

 

 

「な、なんだそのポケモンは!!」

 

 僕が出したポケモンを見て、男達は戸惑いの声を上げた。まあ、基本的に現代では見ないようなポケモンだしね。

 

「んじゃ、よろしく頼むよ。いなり」

「こきょん」

 

 僕の声に、いなりが声を上げた。

 稲荷の種族はゾロアーク(ヒスイのすがた)。ゾロアークのリージョンフォームで、シンオウの地がかつてヒスイと呼ばれていた時代に生息していた、現代では絶滅したと思われるポケモン。

 

「あの破落戸共に、世にも恐ろしい悪夢を見せちゃって」

「こきょおおおおん!!」

 

 僕の指示に、いなりはすぐさま幻術を使った。神様チートで強化された、現実を捻じ曲げてしまう程の幻を。

 

「う、うわあうっ!?」

「や、やめてくれぇぇぇぇっ!!」

「どくー!!」

「しゃふーっ!!」

 

 いなりの幻術が見せる幻夢の世界に閉じ込められた男達とそのポケモン達は、悲鳴を上げ、のたうち回っていた。

 

「こ、これって何が起こってるんだ!?」

 

 その光景を見たショタが、状況を理解できずに僕へと説明を求めてきた。まあ、

 

「いなり……僕のポケモンに頼んで夢を見せてるんだよ」

「夢……?」

「そう。とびっきりの悪夢をね」

「こきゅーん」

 

 ニヤリと笑うとショタはドン引きしたように僕といなりから離れた。いや、実際ドン引きしてるのか。

 

「いや、悪夢を見せるとか、ダークライの親戚かよ」

「残念。化け狐の親類です」

「化け狐……って、ゾロアとかゾロアークかよ!!」

 

 ニコニコと笑って否定すると、ショタが怒鳴った。

 

「おいおい。トレーナーはいつだって冷静に、キープスマイリングだぜ、ショタ君」

「ショタ君って何だよ!俺にはショウタって名前があるんだ!」

「ショウタ君なら、あだ名はショタ君でもいいじゃない」

「なんか不愉快なんだよ、その呼ばれ方!!」

 

 ショタ君がそう言って怒鳴り声をあげる。どうやら怒らせてしまったようだった。

 

 

 

 その後、途中で別れて消火の手伝いを頼んでいたメンバー(イブキ、スシロー、セレーネ)とホヅミとも合流した。勿論、男達の増援が居ないか捜索していたリオンとも。

 え、いつの間にって?描写するの忘れてたんだよ。言わせんな。

 

「で?ショタ君は一体何者なの?」

「ショタ君言うな!!……俺はこの緋岩の祠の守り人、ゴウゼイの息子だよ」

 

 僕の言葉にツッコミを入れた後、ショタ君改め、ショウタ君は何があったのか、一部始終を語り始めた。

 

 

 

 まず第一に、祠の守り人は守神と呼ばれるポケモンが指名するものらしい。

 そしてその守り人であったショウタ君のお父さん。ゴウゼイさんは大の酒好きで日頃から一升瓶を抱えて飲んでいたらしい。

 そんな生活を送っていた為か、つい先日、心筋梗塞で倒れて現在エクレアシティにある大きな病院で入院中らしい。

 そして、理由はともあれ倒れた守り人を心配した守神はちょくちょく見舞いにエクレアシティに行っているらしく、今日もお見舞いに行っていて祠には不在だったらしい。

 そして、あのカオス団とかいう奴らはその隙をついて祠を破壊しようと企んだそうな。

 

「……なにそれ?色々と駄目じゃん」

「まあ、言い返せないな……」

 

 ホヅミの言葉にため息を吐くショウタ君。しかし……

 

「まさかエクレアシティに居るとはね」

「ん?エクレアシティがどうかしたか?」

 

 僕の呟きを拾ったショウタ君に、僕らの目的地がエクレアシティである事を話すと、突然頭を下げてきた。

 

「頼む!親父と守神様にこの件を伝えてくれないか!!」

「えっと……どういう事?」

 

 意味が分からず聞き返すと、まあ、思っていたより状況は良くなかったようだ。

 

「祠が狙われた事は大事件なんだが、カオス団の奴らのせいで、他の町との連絡手段が全部ダウンしてるんだ。それに復興の為に人手もポケモン手も足りないし、この火事で、伝書鳥ポケモン達も行動不能」

「ちょちょちょ、ちょっと待って!?スマホロトムを使えば……」

「ハクアイ山を含めたハクオウ山脈は標高が高く、長さも世界で五番目位には長い。そのうえ特殊な磁場らしくハクオウ山脈を越えて電波を飛ばすには専用の施設が必要なんだ」

「その施設は?」

「カオス団にぶっ壊された」

「Oh……」

 

 本当にヤヴァイ。陸の孤島まではいかなくても、マップを見る限りハクオウ山脈は前世の世界で言うところの崑崙山脈並に長い。……いや、長すぎるだろ。

 そんな訳で、僕達はそのお願いを聞くことにして、すぐさま出発する事にした。それも危険ながらも速く動ける方法で。

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