ポケモン世界を自由に散策します。   作:瓶詰め蜂蜜

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ゴウゼイ

前回のあらすじ。

エクレアシティに到着した。

 

 

 

 ショウタ君から預かっていた手紙を見せ、僕達は無事ゴウゼイさんの病室を教えて貰った。

 

「緋岩の守り人はどんな人なんでしょうかね?」

「呑兵衛じゃない?」

「いや、お酒の飲み過ぎが原因で倒れてるんですから呑兵衛でしょうよ」

 

 端的に返すと呆れた目を向けられた。まあ、そりゃそうか。

 

「まあ、守り人に選ばれるくらいだから悪い人ではないと思うよ。……あ、ここだね。病室は」

 

 会話しながら歩いていると、すぐに件の病室に到着した。

 

「えーっと、失礼しまーす」

 

 ノックをした後、僕らは病室へと入った。一応礼儀はしっかりしないとね。

 

 

 

 

 

「成る程、ヤドンの尻尾にそんな活用方法が!」

「ガハハハハッ!ヤドンの尻尾にゃあ旨味がたあっっぷり染みてるからなぁ!だから酒に漬け込めばヤドン酒の出来上がりよ!それに漬け込み終えたヤドンの尻尾は逆に酒が染み込んでるからなあ。チーズと胡椒と一緒に炒めればぁ、もう!たまらんのですよ!」

「そんな……っ!!それって絶対美味しいに決まってますって!!」

「……なにこれ」

 

 病室に入り、緋岩の守り人ゴウゼイさんに会った僕は今、会話が盛り上がっていた。

 

「まだ若けぇのに話が合うじゃねぇか、()()()()!」

「若いってなんですか!!美味しいものに年齢は関係ありませんよ!」

「それもそうだな!ガハハハハッ!」

 

 ……ホヅミが。

 

 

 

 

 

「あー笑った笑った!……ってか、飯の話ししてたら腹ぁ減ってくるな!」

「そうですねぇ!酒染みヤドンテールのチーズペッパー焼き、食べてみたいですねぇ」

「おいおい、折角エクレアシティに来てんだからならではのを食えよ。俺的にゃあ、シビシラス丼がオススメだぜ?」

「なにそれ、美味しそうです!」

「ホヅミ、本題忘れてる忘れてる」

 

 美食トークで盛り上がっている二人の間に入り込む。……帰りにシビシラス丼、食べようかな。美味しそうだし。

 

「本題?……って、あっ!!そうでした!」

 

 不思議そうに首を傾げた後、声を上げる。……やっぱり忘れてたな、ホヅミ。

 

「本題だあ?」

「あ、はい。実はですね……」

 

 そこから、カクカクシカジカと言ったふうにアンバタウンの事、カオス団の事をゴウゼイさんに話した。すると、

 

「ふぅん……。そいつぁヤベェな!」

 

 と言った後、ガッハッハッハッと豪快に笑った。いや、笑い事じゃねぇだろうよ。

 

「まあ、問題ねぇだろ。緋岩の守神様……ルガルガンが向こうにもう帰ってるだろうからよ」

「緋岩の守神ってルガルガンなんですか?」

 

 思わぬ情報に聞き返すと、「おう」と返事をされた。

 

「まあ、ルガルガンが戻ったんだ。ショウタの奴も居るし、問題ねぇよ」

 

 そう言ってゴウゼイさんはにやりとワイルドな笑みを浮かべると、

 

「そういやあ、兄ちゃんの方はアルティン巡りをしてるんだってな?」

「えや、まあ。はい」

「なら、今回の事で兄ちゃんの緋岩の試練はクリア扱いで良いな!俺が退院しないと試練出せねぇから、待たせちまうのも悪いしな」

「えっ!?い、良いんですか!?」

 

 ゴウゼイさんの言葉にホヅミが驚愕する。

 

「おう、構いやしねえよ。試練ってのは守り人が認め、守神様への挑戦権を与える為にやることだからよ」

 

 そう言って、ベッドの近くにあったサイドテーブルから紙とペンを取り出すとサラサラサラッと何かを書いて僕へと差し出してきた。

 

「ほい。これが証明書だ。これをショウタにでも見せれば問題ねぇ」

「……有難う御座います」

 

 お礼を言うと、「むず痒くなんからやめろ」と言われた。

 

 

 

 その後、僕らはゴウゼイさんに別れの挨拶を言って病院を後にした。一度アンバタウンに戻るためだ。まあ、その前に……。

 

 シビシラス丼を食べに行った。

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