ポケモン世界を自由に散策します。   作:瓶詰め蜂蜜

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エインシティの暴れケンタロス

前回のあらすじ。

旅に出発しました。(徒歩で)

 

 

 

 セクトタウンを出発して、数日が経ちました。え?時間が経つのが早いって?何もなかったもん。ただ殆ど代わり映えのしない草原の中の一本道を歩いて、野宿して、偶に野生のポケモンとバトルして……って描写、繰り返し見せられてもお互い辛いだけでしょ?日記形式ならまだしも、僕日記つけてないもん。

 そうして数日が経って僕は今、エインシティという大きな街に来ています。……まあ、祠のない街だからアルティン巡りにはあまり関係のない街なんだよね。

 

「それにしても、一人じゃ寂しいからってわざわざアタシを擬人化させてまで連れ歩くかい?普通」

 

 そう。ちょっと前から僕の横にはスシローが居ます。他の子でも良かったんだけど、獣耳が生える子達は人目についたら面倒なことになるし、ゴンさんは眠ってるし、もずずは熱いので消去法的にスシローが選ばれました。えっ?リオンさん?前描写はしてなかったけど、あの子もケモミミケモシッポ生えるタイプですが何か?

 

「それに、祠は無いけれどこの街にはあれがあるだろう?」

 

 そう言ってスシローは遠くに見える大きな建物を指差した。

 

「エインアカデミー。アルティン地方最大の学園にして、他地方からも多くの入学希望者がやって来る数百年もの歴史ある名門校。十分立派な街じゃないか」

 

 そう言って笑うスシロー。……うん。まあ学校にさほどいい思い出のない僕は興味がないが。

 

 

「取り敢えずこの町で物資、食料の補充をした後一泊して、明日旅立つよ」

「観光はしなくていいの?」

「観光ならまた後でも出来るさ」

 

 そう言って商店街の方へ向かって歩いていると、

 

「うわあっ!!どいてどいてどいてぇぇぇぇえっ!!」

 

 前から暴れ牛ならぬ暴れケンタロスでロデオしながら、制服に身を包んだ少女がこちらに向かってきていた。

 

「……わあお」

「いや、言っとる場合か!?こっちに向かってるんだけど!?」

 

 驚きのあまり思考がフリーズしてしまうと、横に立っていたスシローのビンタで硬直が解けた。

 

「っと、取り敢えずセレーネ!!うたで眠らせた後バルーンで優しく受け止めて!!」

「ラー♪」

 

 ボールからすぐさま飛び出すと、セレーネはうたい出した。

 

「シーネ!!」

 

 そしてすぐさまシャボンを繰り出す。ぽふんとケンタロスはバルーンに受け止められそのまま止まった。

 

「た、助かった〜……。ありがとうございます、助けてくれて!」

 

 ケンタロスの背中から少女が降り、そのまま頭を下げてきた。

 

「いや、別にいいよ。たまたま僕に何とかできる手段があった。それだけだから」

 

 手を横に振りつつ答える。ふっ、決まったな。

 

「また変なこと考えてんな……。で?なんであんな事になってたん?」

「あ、はい。えーっとですね……」

 

 そうしてケンタロスに乗っていた少女、ホヅミが事の経緯を話してくれたんだが……

 

「いや、なんでコケて二階の窓から飛び降りることになるの?」

「というか、落っこちてケンタロスの背中に乗ったにしては綺麗にライドオンし過ぎじゃん」

「あはははは……。昔からこんな事よく有って……。私、そそっかしいですから」

「「そそっかしいでそんな事よくあってたまるか」」

 

 ホヅミの言葉にスシローと口を揃えてツッコんだ。一体何なの、この子。凄まじ過ぎるんですけど。

 

「それでお兄さん……」

「あ、僕の名前はトウマね。よろしく」

「あ、はい。トウマさん達はどうしてエインシティに?」

 

 ホヅミに質問されたので、ロトム目的でエクレアシティに向かっている途中である事、そして明確な目的はないが今はアルティン巡りを行う為に旅をしている事を説明したのだった。




トウマ&スシロー「そうはならんやろ」
ホヅミ「なっとるやろがい」
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