南雲雅?俺じゃん。   作:ざったなっつ

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 み、皆様の応援のおかげでルーキーランキング1位を獲得できました!本当にありがとうございますm(__)m!夢のようです。
 と、とりあえずストック吐き出しますっ。
 設定の出オチ感半端ない作品ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。




2話「南雲クラス/生徒会その1」

 

 

 クラスポイントの仕組みを見破ったことで、このクラスのリーダーに任命されてしまった……まぁいっか。

 ジェネリック南雲クラス、爆誕だ。

 

 同時に、この1ヶ月間クラスメイトと過ごして気づいたことがある。それは、来年Bクラスとして入学してくるであろう一之瀬クラスの雰囲気と南雲クラスの雰囲気が似ているということだ。

 学力や身体能力が平均的に高いこともそうだが、他クラスに比べて優しくて協調性の高いメンバーが多い気がする。とても居心地が良い。

 

 そんなことを考えつつ、お昼休みにクラスのみんなへとある資料を配布した。

 

「ねぇ(みやび)、これなに?」

 

 そう聞いてきたのは、すでに名前で呼び合う仲となったひまわりガール朝比奈なずなだ。

 

「校内と主要施設の周辺に設置されているカメラの位置を記した地図だよ。暇な時に少しずつ調べて作っておいたんだ」

「えっ、凄っ!」

 

 教室がざわめく中、話を続ける。

 

「実は、カメラの位置を調べている時に気になったことがあってね。特別棟にあるカメラの数を見てほしい」

「特別棟……あっ、全然カメラがない」

 

 なずなの言葉をきっかけに、みんなもこの違和感に気付いたらしい。

 

「特別棟には高い実験機器や危険な薬品が保管されている化学室もあるのに、監視カメラの数が異常に少ない。他にも、寮の裏や廊下の一部とか、カメラの死角になっている場所が何ヶ所かある。ちょっと怪しいと思わないか?」

 

 答えを言う前に、まずは疑問を投げかけてみんなに考えさせる。

 Aクラスの地位を維持していくためにも、みんなが自主的に考えて遠慮なく意見を言い合える空気を今のうちから作っておきたいと思ったためだ。

 

「カメラ付ける金なくて台数足りなかったんじゃね?」

 

 一人の男子生徒の意見を皮切りに、自然とクラスメイト全員でのディスカッションが始まった。

 

「台数が足りないなんてある?10万円分のポイント配ったりしてる学校だよ?」

「その疑問に関してだが、地図をよく見てみてくれ。実は、監視範囲が被って無駄になっている監視カメラが何台かある。金がなくて台数が足りないという発想は面白いけど、可能性は低いかも知れないな」

「それじゃあさ、特別棟だけ作られた年代が古くて、作る時にカメラを付けてなかったとかどうかな?」

「え〜、そんなことあるか?特別棟って結構新しそうな建物だろ」

「いい着眼点だと思うよ。実は俺も同じことを思って先生に確認してみたんだ。でも、作られた年代は他の建物と変わらないらしい」

「それじゃあ……」

「あっ、たとえば……」

 

 答えは言わないようにしながら、ある程度煮詰まった意見はやんわりと消して話を回していく。

 そんな中、一人の女子生徒が答えにたどり着いた。

 

「もしかして、学校側がわざと監視カメラのない場所を作ってる、とか?」

 

 その発想に反対意見を言う生徒も何人かいたが、俺は逆にフォローするよう言葉を発する。

 

「普通に考えればあり得ない話だが、この学校においてはその考えが正しいかも知れない。みんなにも思い出してほしいんだけど、入学初日の説明で『この学校は実力で君達を測ります』と言っていた。これには学力や運動の成績だけじゃなく、嫌がらせや暴力行為を行う実力も含まれていると俺は考えてる」

「えっ!そんなこと、ホントにあり得るの?」

「ま、マジかよ……」

 

 今のところ積極的な反対意見はないようだ。みんなの様子を観察しながら話を続ける。

 

「確証はないが、用心しておくに越したことはない。だからこそ、その地図をみんなに渡したんだ。念のために言っておくけど、その地図は他クラスの生徒に絶対渡さないでくれ。下手に流出してカメラの死角がわかれば悪用される恐れもある」

 

 俺の忠告を聞き、全員が息を呑んだ。

 この様子なら大丈夫そうだな。

 

「それと、ポイントに余裕があればボイスレコーダーの購入をお勧めしたい。端末でも音声は記録できるけど、画面を見ながらじゃないと咄嗟の操作は難しいからな。資料の最後のページに安価で性能の良いボイスレコーダーをいくつか載せておいたから、検討してみてくれ」

「す、すげぇ……」

(みやび)、準備良すぎ……」

 

 よし。ここまでやっておけば、俺の目の届かない場所で他クラスから妨害を受けてもなんとかなるだろう。

 そう考えた後、中間テストに向けての計画も簡単に説明しておいた。

 

 

 

 

 

 その日の放課後。

 生徒会に入るため、一人で生徒会室の前にやってきていた。

 原作の南雲と同じ動きをするつもりはないけど、単純に高育の生徒会に興味があるため、入れたら嬉しいな〜という思いで面接の予約を入れていたのである。

 

「南雲雅です」

「……入れ」

 

 許可を得て入室すると、中にはものすごい威圧感を放つ堀北生徒会長の姿があった。ひえぇ……。

 

「生徒会長の堀北(ほりきた)(まなぶ)だ」

「1年Aクラスの南雲雅です。よ、よろしくお願いします」

 

 さ、さすがは1年生で生徒会長になった逸材。面構えが違う。

 原作通りなら面接の判定は相当厳しいだろうけど、堀北先輩と話せたから正直もう満足だ。落ちてもいいや。

 

「お前の噂は聞いている。入学初日にしてクラスポイントの仕組みに気付いたそうだな」

「まぁ、はい……」

 

 実力ではなく前世の知識による功績なので、素直に喜べない……。

 

「入学試験も主席で突破し、先日行われた小テストも満点だと聞いた」

「まぁ、はい……」

 

 前世の知識があったため、実は小学生の時点で高校の範囲の勉強は終わらせていた。ついでに言えば、小テストには高3で習う数学の知識が必要なことも知っていたため、その対策もしっかりと行なっていたのだ。

 結局はこれも前世の知識による功績なので素直に喜べない……。

 

「質問は1つだけだ。お前はこの学校で何を成し遂げたいと考えている?」

「何を成し遂げたいか、ですか……」

 

 普通の面接ではないと思ってたけど、逆にここまでシンプルだとは思わなかった。

 嘘を言っても見破られそうなので、ここは正直に話すとする。

 

「成し遂げたいこととはちょっと違うかも知れませんが……俺は、できるだけ退学者が少なくなるような行動を心掛けたいと思ってます。自クラスからだけでなく、他クラスからもです」

「ほぅ」

「この学校の方針にそぐわない考えですし、具体的な計画とかは全然決まってない漠然とした目標なんですけどね……」

「目標と呼べるかもわからない、夢物語のような話だな」

 

 堀北先輩が続けて口を開こうとしているため、耳を傾ける。

 

「それがどれほど困難な目標か、当然理解しているな?」

「もちろんです」

 

 堀北先輩の圧に負けないよう、強い意志を持ってそう返した。

 俺の想いが伝わったのか、いつの間にか堀北先輩からの威圧感は消えていた。

 

「南雲雅、合格だ。生徒会へ歓迎しよう」

「ふぇっ?あ、ありがとうございます!」

 

 原作で葛城や一之瀬が落ちた鬼面接だから絶対落とされると思ったのに……まさかの合格。めちゃくちゃ嬉しい。

 

「これからよろしく頼む」

「こ、こちらこそ。よろしくお願いします」

 

 入れたら嬉しいな〜くらいの気持ちで受けてしまって申し訳ないと思いつつ。南雲雅、無事に生徒会メンバーとなりました。

 

 






各クラスのリーダーは次のキャラクターで描く予定です。

Aクラス:ジェネリック南雲
理由:オリ主だから。

Bクラス:桐山生叶
理由:原作準拠。

Cクラス:須知萌香
理由:朝比奈なずなの親友?っぽいので話が広げやすそう。それと、女性リーダーが1人は欲しいので採用。

Dクラス:立花賢人
理由:原作の2年生編9巻の雰囲気的にリーダーっぽかったので採用。


〇〇がリーダーって言ってる描写なかったっけ?〇〇くんの方が良くない?などの意見がありましたら遠慮なく感想ください。有識者の意見キボンヌ。
普通の感想も遠慮なくいただけると嬉しいです!
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