誤字脱字報告本当にありがとうございましたm(__)m!
それでは、本編をどうぞっ。
いつの間にか11月。
去年より少し早いらしいが、「今年の1年
生徒会室が一気に広くなったように感じる。ちょっと寂しい……。
「南雲、生徒会戦を開かなくて良いのか?お前なら生徒会長の座を勝ち取れるかも知れないぞ」
「遠慮させていただきます」
2期目続投となった堀北会長がメガネをクイっとしながらからかってくるが、生徒会戦なんて絶対に嫌だ。
原作の南雲は1年生の時に堀北会長と生徒会長の座を争ったらしいが、俺は上の役職に就く気はないのでそんなことはしない。
もちろん副会長の座も求めていないため、「副会長には橘書記が良いと思います!」と堀北会長に進言したところ、「私より南雲くんのほうが絶対適任ですよ!」と言われたため、「それなら桐山を推薦します!」と言うと、「俺はまだその器ではありません。今は南雲に譲りたいと思います」とカウンター推薦されてしまい、俺が副会長に就任した。完全にしてやられた……。
ちなみに、桐山は秘書に就任だ。
「南雲、副会長としての最初の仕事だ。お前の学年から生徒会に興味のある生徒を2人探してこい」
「えぇ……」
まさかの命令を受けて少し戸惑ったが、見知った相手のほうが(仕事とか遠慮なく任せられて)楽だなと思い、クラスメイトの中でも特に仲の良い
「ふっ、まさか同じクラスから選んでくるとはな」
「厳正な審査の結果。馬車馬のように働かせても問題のない人材を選びました」
「「おい!」」
そんな一幕もありつつ、溝脇と殿河が無事に生徒会へ入った。
原作でも2人は生徒会役員だったため、仕事のほうは問題ないだろう。俺の分まで馬車馬のように頑張ってほしい。
◇
11月某日。
そろそろかな〜と思っていると、期末試験の皮を被った特別試験の説明があった。
内容は原作の2年生編1巻で行われた『パートナー筆記試験』の同学年版で、他クラスの誰かとペアを組んで試験を行い、2人の平均点が赤点なら両方退学という恐ろしい内容だ。
道連れ覚悟なら他クラスの誰かを確実に退学させられるため、根回しは必須と言える。
そう思った俺は、各クラスのリーダーをすぐさまカラオケに呼び出した。
「まずは誰から歌う?」
「さっさと要件を話しやがれ」
冗談だったのに、立花の顔が怖い。
「ここにみんなを呼んだ理由は、道連れ退学戦法を禁止にするためだ。みんなも退学のペナルティでクラスポイントを失うのは嫌でしょ?」
今回の試験では退学者一人につき100cpがマイナスされるルールなので、道連れ退学戦法には相応のリスクがある。
そう思いながら3人に語りかけると、須知が真っ先に口を開いた。
「確かに、その戦法の禁止には賛成かな。でも、リーダー格の人を退学させるためならクラスポイントを失ってもいいって考える人もいるんじゃない?」
須知は言いながら立花を睨んだ。
「はっ、やるとしてもお前みたいな雑魚は狙わねぇから安心しろよ」
「クラスポイントは最下位なのに、随分な自信だね」
「あ?」
「なに?」
「ストップストップ、喧嘩はダメだ。気持ちを切り替えるためにまずはみんなで一曲歌おう」
「「歌わないよ!」ねーよ!」
何この2人、実は仲良いんじゃないか?
そんなことを思いながら桐山を見る。
「桐山はどう考えてるんだ?」
「俺もその戦法の禁止には賛成だ。だからこそ、Dクラスと組むのは遠慮願いたい」
「うわぁ、めっちゃ警戒されてるじゃん。ドンマイ立花」
「黙ってろ!」
立花の軽快なツッコミを聞きながら現状を整理する。
結局のところ、何をしてくるか分からないDクラスが一番の問題だ。つまり、そこをどうにかすれば万事解決。事前に考えていた策を提案すれば何の問題もないだろう。
「そしたら、AとDクラスが組むから、BとCクラスが組んで試験を受けることにしよう。桐山と須知は退学者を出すつもりはなさそうだから、そうすれば安全に試験に挑めるでしょ」
俺の提案に、桐山と須知が目を見開きながら驚く。
「えっ、そんなことして大丈夫なの?Aクラスが危なくなるだけじゃない?」
「全然大丈夫だ。Dクラスという爆弾を抱えて試験を乗り切るよ」
「お前いい加減ぶっ飛ばすぞ!」
ご立腹な立花に睨まれながら、その場でサラサラと契約書を作成する。
「はいこれ」
「あ?なんだよこれは」
「今回Dクラスと結びたい契約の内容だ」
簡潔に説明すると、内容は以下の通りだ。
・AクラスとDクラスは互いのクラスからパートナーを見つけること。
・合同の勉強会を2日に一度は必ず行うこと。
・試験には全力で取り組むこと。
「えっ、これだけ?」
「なんだこの穴だらけの契約は……」
契約書の内容を見た須知と桐山が驚愕している。
「契約内容はこれだけだ。俺は立花を信用しているからな」
「嘘つけ!」
とりあえず、パートナー筆記試験はBクラスとCクラス。AクラスとDクラスでパートナーを探すことに決まった。
その日の帰り道。
「いい演技だったよ立花」
「うるせぇ!ほとんど本音だったわ!」
計画が上手くいった俺たちは、仲良く帰路に就いた。
◇
それから3週間が経ち、パートナー筆記試験の結果発表の日を迎えた。
この試験はペアの平均点が個人の点数と見做され、それをクラス毎に集計して算出した平均点でクラス順位が決定される。
そして、順位に応じて与えられる
1位:+50cp
2位:+30cp
3位:+10cp
4位:0cp
しかし、今回の結果は以下の通りとなっている。
1位(同率)B・Cクラス:両クラスに+50cp
2位(同率)A・Dクラス:両クラスに+30cp
実は、この試験の説明を聞いた直後。俺は次の質問を先生に行っていた。
同じ平均点のクラスが4組現れた場合は、全クラスに同率1位の報酬が与えられるのか?
同じ平均点のクラスが2組ずつ現れた場合は、同率1位と同率3位の報酬が与えられるのか?
そして、この質問に対する答えは前者がYES、後者がNOだ。同率のクラスが2組ずつ現れた場合は、1位と2位の報酬がそれぞれに与えられると言われた。
つまり、今回の試験における最善の結果は全クラスの平均点を揃えることだが、それはおそらく不可能。となれば、次善の同率クラス2組ずつという結果を狙えばいい。
そう考えた俺はすぐさま根回しを開始。
カラオケで集まる前に立花へ協力を持ちかけ、同率1位2位作戦を提案。
Dクラスは学年内でテストの平均点が最も低いため、確実に2位を狙えるこの策はメリットが大きい。尚且つ、試験で手を抜いたり道連れ作戦を仕掛けてきたら以前手に入れた弱味でDクラスを陥れると
その結果が上記の順位だ。
本当はDクラスの学力をもう少し底上げしてB・Cクラスの平均点に勝ちたかったのだが、Dクラスと組んだ時点で2位は確実だったのでとりあえず良しとしよう。
「もしかして、南雲くんは最初からこれを狙ってたの?」
「そうだよ」
須知の質問にそう答えると、化物を見るような目を向けられた。ちょっとショック。
あと、桐山は勝ったのに悔しそうな表情をしていた。気難しいやつだなぁ。
今更ですが、今作南雲くんのスペックについてちょっとだけ語らせていただきます。
思い描いている設定としましては、今作南雲くんは原作南雲先輩よりスペックは少し低いです。
勝敗に固執せず、人の上に立とうとしない人生を送ってきたため、運動能力や指揮能力、コミュ力は原作南雲先輩に敵いません。
ただ、勉強は頑張っているので学力はほぼ互角。原作知識で奇抜な策を思いつけるため、発想力もほぼ互角。トラブル回避のために逃げ足を鍛えているため、走力は原作南雲先輩よりちょっとだけ速い感じです。
また、今作南雲くんは少し抜けている所があるため、クラスのみんなが南雲くんを支えるために原作以上のポテンシャルや自主性を発揮しております。
そのため、Aクラスとして戦えている感じでございます。
全然ちょっとじゃないですね。長文失礼致しましたっ!