南雲雅?俺じゃん。   作:ざったなっつ

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 昨日のサイバー攻撃驚きましたね。なろうやカクヨムでもあったそうで、最近何かと不穏ですね……。

 気を取り直して、あと3話?くらいで南雲くんの初年度の活躍は終了の予定でございます!それでは本編をどうぞっ。




7話「クリスマス/混合合宿」

 

 

 平穏な日々が過ぎ去り、気がつけば12月。

 以前から構想を練っていたとある計画を堀北会長に打ち明けた。

 

「堀北会長」

「なんだ?」

「生徒会主催によるクリスマスパーティー開催の許可をください」

 

 そう言いながら、紐でまとめた書類の束を提出した。

 

「なんだこれは……」

「クリスマスパーティーの計画書です」

 

 堀北会長は少し呆れた顔をしながらも、パラパラと計画書を読み始めてくれた。

 

「これは橘先輩と桐山たちの分です」

「あ、ありがとうございます……」

「分厚すぎるだろ……」

「何だこれ……」

「いつ作ったんだよ……」

 

 みんながちょっと引いてるように見えたが、きっと気のせいだろう。

 クリスマスに何の予定もない俺のような生徒を一人にさせないため、入念な計画のもとに作成した全50ページの超大作だ。引かれる要素なんて1つもない。

 

「南雲、聞きたいことは山ほどあるが……まず、この日程と開催時間は正気か?」

「正気です」

「そうか……」

 

 堀北会長がこめかみを押さえながら話を続ける。

 

「24日と25日の朝8時から夜8時まで開催と書かれているが、本気でこの計画を進めるつもりなのか?」

 

 なるほど、トータル24時間という長時間の計画に必要な人手と予算が心配なんだな。さすが堀北会長だ。

 まだ読み始めて数分しか経っていないが、今回の計画の問題点にいち早く気付いたらしい。

 

「ご許可をいただければそのまま進めるつもりです。当然、生徒会のメンバーだけでは手が足りませんので、協力してくれる生徒への声がけはすでに終えております。協力者の名簿は45ページからです。また、予算に関しては38ページをご参照ください」

「……」

 

 結局、堀北会長には「開催時間を短くしろ」と言われ、計画書を何度も作り直す羽目になった。

 最終的に24日の午後3時から午後6時までの3時間だけにクリスマスパーティーは縮小されたが、「生徒会の出し物はお前が決めていい」と堀北会長が言ってくれたため、絶対にやりたいと思っていたプレゼント企画の実行が決定。

 無事に本番当日を迎えた。

 

「堀北会長、橘先輩、行きましょう!」

「……わかった」

「うぅ、恥ずかしいです……」

 

 台車を改造した手作りソリにサンタのコスプレをした橘先輩とクリスマスプレゼントの入った袋を乗せ、トナカイのコスプレをした堀北会長と俺はソリの前にスタンバイする。

 小人のコスプレをした桐山と溝脇と殿河は、サポート役としてソリの周囲に待機だ。

 

「橘先輩、号令をお願いします」

「め、メリークリスマしゅ!」

 

 結果。サンタコスの橘先輩が乗るソリ(台車)をトナカイコスの堀北会長と俺が引っぱり、参加者全員に文房具を配り歩くというプレゼント企画は見事に成功。堀北会長と同じクラスの先輩方なんて、腹を抱えて笑い転げていた。

 楽しんでくれているようで何よりだ。企画した甲斐があったぜ。

 

「次はケーキタイムでーす!一人3種類まで好きなケーキを選んでくださ〜い!」

 

 その後もいくつかのイベントを消化し、生徒会主催のクリスマスパーティーは大盛況の中幕を閉じた。

 

「雅〜、一緒に写真撮ろー!」

「なずなか。撮ろう撮ろう」

「私とも頼む」

「鬼龍院も一緒に来てたんだな。是非撮ろう」

 

 クリスマスパーティー終了後。なずなと鬼龍院を皮切りに、同級生や先輩方と一緒にたくさん写真を撮った。もちろん、堀北会長たちとも一緒に撮らせてもらった。

 いつか機会があれば、今日撮った堀北会長のトナカイコス写真は堀北妹に是非とも見せてあげたいな。

 そう思いつつ、端末内の「大切な思い出フォルダ」に今日撮った写真を移動させた。

 

 

 

 

 特になんの予定もない年末年始が過ぎ去り、あっという間に1月某日。

 

 そろそろかな〜と思っていると、全学年参加の『混合合宿』が開催された。

 各クラスから男女それぞれ2人以上を混ぜた4〜5人の生徒を選出して小グループを結成したあと、ランダムに選ばれた同学年と上級生の小グループと組んで合計28〜29人の大グループを結成。その後、大グループで様々なレクリエーションに参加して順位を競うという特別試験だ。

 結果次第でクラスポイントを得られるものの、余程のことをしない限りクラスポイントの大きなマイナスや退学といったペナルティはない。そのため、特別試験なのに雰囲気は少し和やかだ。

 そう思っていると——

 

「南雲。まさか同じグループになるとはな」

「よろしくお願いします!」

 

——割り振られた大グループに堀北会長がいた。ふっ、勝ったな。

 

 優勝を確信した俺は余裕の笑みを浮かべながらレクリエーションに参加。初戦から勝利を収めて勢いをつけようと思い、堀北会長と組んでパッチワーク対決に参加した。すると——

 

「勝者、須知萌香」

「やったー!」

「「……」」

 

——桁外れの裁縫スキルを持っていた須知に堀北会長と俺がボコボコにされるという緊急事態が発生。その後のレクリエーションは気を引き締めて全力で取り組んだ。

 結果、見事総合1位を獲得。めっちゃ頑張った。マジで疲れた。

 

 他のクラスメイトがいたグループも上位に入賞していたため、最終的にAクラスは45cpの獲得に成功。Bクラスは+30cp、Cクラスは+5cp、Dクラスは−20cpという結果に終わった。

 ドンマイ立花。

 

 10月の体育祭から今日までに生活態度で何度かクラスポイントが削られたり、パートナー筆記試験で加算されたりした結果。現在の各クラスの成績は以下の通りだ。

 

 

——混合合宿終了時点のcp——

 

Aクラス:1230→1275cp

Bクラス:630→660cp

Cクラス:470→475cp

Dクラス:430→410cp

 

 

 うん。なんか、予想以上に順調だ。

 1学期の中間試験以降はどうなるか不安だったけど、思った以上の結果を残せている。頑張ってくれているクラスのみんなには本当に感謝しかない。

 そう思いつつ、祝勝会のお店をどこにするかみんなで話し合った。

 

 






 原作の2年生編11巻のパッチワーク対決好きなんですよねぇ。
 1年生編1巻で自己紹介していた時の「趣味は裁縫とか……」という伏線を見事に回収しながら、井の頭が綾小路をボコるまさかの強キャラ展開。最高です!
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