禁断の音色   作:だんきち文庫

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使徒の襲来の合間。
2年A組の3バカ息子と3アホ娘のドタバタ劇です。
ほんの少しエッチで、ほんの少しダーティー・・かも?
ご一読の上、ご感想ご批評賜れば幸いです。
宜しくお願いします。




禁断の音色

 

 

「碇クンの恥ずかしい音…同じ音聴かせて…!」

 

 

 

 

 薫風香る爽やかな朝。

 

 

 今日は第一中学校の校外学習でシンジ達2年A組は上野原の山間にある市立大学附属植物公園に来ていた。

 

 午前中の見学を終えてお昼の休憩前の引率教員の注意事項や集合時間の訓示を聞き終えると林に囲まれた大きな広場で皆、思い思い気の合う人達とグループに分かれてお弁当タイムの準備をしていた。

 

 

 だが、シンジは広場の外れにある便所棟に一人篭って用便中であった。

 

 

 クイッ!ジャー、ゴボゴボ…

 

「ふう、なんかお腹の調子が…昨日、風呂上りにアイス2本も食べちゃったから…冷えたのかな…?」

 

 シンジは自分の腹を摩りながらぶつぶつと独り言を呟いた。

 

「しかし、今時、和式便所しか無いなんて…」

 

 そう呟いた時であった。

 

 たたたた…ギイ!バタン!

 

 隣の個室に誰かが駆け込んで来た。

 

「はぁ、はぁ、ああん!」

 

『アレ?この声は…もしかしてアスカ?』

 

 彼女は隣の個室に誰か居るとも知らず無防備に用足しを始めた…

 

 ガサガサゴソゴソ…スルッ!

 

 アスカが制服のジャンスカをたくし上げ、パンツを下ろす音がした。

 

 ポキッ!

 

 アスカのしゃがみ込んだ時の膝関節の音がした。

 

 

 シャッ、チョボ、シャッ、シュピージョボジョボシャー

 

 アスカの放尿音と便器の貯まり封水にオシッコが注がれた音がした。

 

 

『うわ〜!ア、アスカのオシッコの音が…』

 

 

 シャッ、シ、シャッ、チョボ…チョ…

 

 アスカが腹筋と横隔膜を使い膀胱を絞って残尿を出し切る音がした。

 

「ふぅ~」

 

 アスカの安堵のため息が聞こえた。

 

 

『・・・・!』

 

 

 シンジは息を殺し、込み上げてくる罪悪感と笑いを耐えていた。

 

 カラカラカラ、ビリ!カサカサ…

 

 アスカがホルダーからペーパーをちぎり拭き取る音がした。

 

 スッスス、パツン!

 

 アスカがパンツを引っ張り上げて穿き終えた時にシャーリングゴムが戻り彼女のお腹かお尻の上で弾けた音がした。

 

 ガサガサ、ゴソゴソ…

 

 アスカの制服を整える音がした。

 

 クィッ!ジャー!ゴボゴボ…

 

 アスカがタンクレバーを作用させ水を流す音がした。

 

 ギイ~、バタン!

 

 アスカが扉を開けで出て行き勝手に閉まった音がした。

    

 

『な、何か聞いてはならないものを…い、今出たらマズいかな?』

 

 シンジは少し時間を置いて出た方が良いと判断した。

 

 だが、直ぐにまた隣の個室に誰かが駆け込む音がした。

 

 

 たたた…ギイ~、バタン!

 

『あっ、また誰か入って来た…』

 

「ん、ん、はぁ…」

 

『えっ?この声って…綾波?』

 

 ガサガサ…シュルン!

 

 ピキッ!

 

『あっ、綾波も膝の音するんだ…!』

 

 シンジは普段は物静かで冷静なレイの人間味のある音を聞き感動と共に込み上げて来た笑いを堪えていた…

 

 

 しゅううう…チョボチョボ…

 

 しゅっ、しゅしゅっ…チョボ…チョボ…

 

 チョ…チョポッ…

 

 

『へ〜!ア、アスカとは違うんだ…音…』

 

 シンジは妙な関心をしていた。

 

 

 

 

 そして沈黙の時が流れる…

 

 

 

 

 

 ………

 

 

 

 

 

 

 だが!その沈黙を破るかの様に小さく短いながらも強烈なインパクトを持った破裂音が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぷぅっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはレイの放屁音だった。

 

 

『どひゃ~!綾波のオナラ⁉︎』

 

 何時も清楚でクールな印象の彼女がまたしても奏でた人間味溢れるその音にシンジは妙な感動を覚えた。

 そして彼は我慢の限界を超えてしまった!

 

『だっ、ダメだ~!』

「ククッ!」

 

 

「だっ、誰?」

 

 不意に人の気配を感じたレイは驚いて声をだした。

 

『や、ヤバい…!』

 

 

 

 

 ……………

 

 

 

 

 又もや沈黙の時間が流れた…

 

 

 カラララ…カサカサ、

 シュル、シュル、ガサガサ…

 クィッ!ジャー!ゴボゴボ…

 カチャ、ギイ~…バタン!

 

 キュイ、ジャ~、キュッ! 

 

 レイの手洗いの音がした。

 

『アレ?アスカは…手、洗わなかったのかな…?それとも著者が書き忘れたのかな?』

 

 などとシンジは先程のアスカの用足しを思い出し余計な事を考えていた。

 

 これはアスカに対して、また著者に対しても大変失礼で余計なお世話であった。

 

 

『ふぇ~!しっかし…あ、危なかったな〜…』

 

 シンジは矢張り直ぐ出るのは危険と判断し少しの間、個室内で過ごした。

 

 

『もう、出ても大丈夫かな?』

 

 カチャ、ギイ~

 

 シンジは身を低くし扉を細く開け出口方面の様子を窺った。

 

『よし!誰も居ないな…』

 

 シンジは扉の軋み音が出ない様に静かにゆっくり開けてコッソリと出ようとした。

 だが、その扉は途中で何かに阻まれそれ以上開かなかった。

 

『あれ?おかしいな?』

 

 シンジは再度扉を押した。

 柔らかい感触が扉を阻んだ。

 

 そしてその扉の背後に並々為らぬ気配を感じた。

 それは殺気まで含んでいる様だった。

 

 シンジはその気配の方を恐る恐る振り返り見た。

 

 

 其処には仁王立ちなって氷の様な冷たい静かな微笑みをたたえて此方を見下ろすレイがいた。

 

 しかし、シンジには彼女のその微笑みの背後に猛烈な怒りを湛えた大映特撮京都撮影所で1966年に撮られた大魔神が憤怒の相で見下し睨み付けている姿が見えた。

 

「あっ!綾波!」

 

「…碇クンだったのね…隣…」

 

 レイは氷の様な冷たい微笑みを湛えて静かに言った。

 

「えっ!あの…その…」

 

「聞いたのね…ワタシの…」

 

 レイは氷の様な冷たい微笑みを湛えて静かに言った。

 

「いや!その…き、聞いてないよ!」

 

「嘘…!笑ったもの…」

 

 レイは氷の様な冷たい微笑みを湛えて静かに言った。

 

「あっ!その、ゴメン…。綾波がするなんて…その…オナラ…」

 

「イヤ!碇クン、嫌い!」

 

 レイは叫ぶ様に言った。

 その顔からは先程まで湛えていた氷の様な冷たい微笑は粉砕しその顔は急変して真っ赤になっていた。

 

「あっ…ゴ、ゴメン…」

 

「恥ずかしい…」

 

 レイは小さく呟き俯いた。

 

「でも、ボクが笑ったのは…その、か、可愛い…音…だなって…」

 

 シンジは自分の弁護と彼女が怒りと羞恥で混乱している姿を宥め様とし更に余計な事を口走ってしまった。

 

「イヤ!言わないで!ワタシもう、お嫁に行けない…」

 

 レイは両手で顔を覆い冠を振った。

 その声は今にも泣き出しそうに聞こえた。

 

「だからゴメンって…綾波!機嫌直してよ〜」

 

 するとレイはスッと真顔になりシンジに言った。

 

「じゃあ、碇クンの恥ずかしい音…同じ音聴かせて!それでおアイコにするから!」

 

「えっ?ボクの?オナラの音⁉︎」

 

(コクリ)とレイは無言で頷いた。

 

「そ、そんな急には無理だよ!」

 

「早くして!」

 

 レイは早口で捲し立てた。

 

「わ、わかったよ…」

 

 レイの怒りを収めるためには従うしか無いと渋々その要求を呑んだ。

 以前、レイを怒らせた時にも静かな青い火焔を彼女の背後にみて恐怖したからであった。

 

 

 シンジは腹に両手を當て押し気味にし気張ってみた。

 

「うっ、う~ん、ん、ん、ん…ん~!」

「駄目だよ〜出ないよ〜綾波ぃ!」

 

「ダメ!」

 

「えぇ〜!じ、じゃあ…んっ!く、く~う!くくっ…ん〜〜!」

 

『おっ?来そうな感じが…よし!』

 

 ん〜〜!ん、んっ…

 

 

 ぷっ…ぷ・ぷ・・

 

 

『あっ!少し出たかな?よし!もう少し…』

 

 ん、んん〜…ん〜!

 

 ん〜〜〜〜〜っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 びちっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!」

 

 っと、声を上げたシンジはこの緊急非常事態にこれ以上の被害拡散を防ぐ為、咄嗟に背筋を伸ばし臀部の大臀筋に力を入れ更に内外の肛門括約筋にも力を集中させゲートを締めそれ以上の漏出を防ぐのに成功した。

 

 この間、要した時間は僅か0.28秒であった。

 

 この記録はアラン・ラッドの主演映画「シェーン」の決闘シーンの抜き撃ちよりも遥かに早く、シングルハンドシューティングなら世界ファストドロウ協会(WFDA)の国際大会で入賞出来る程の速さであった。

 

 また、その動きと完了の姿は練度が高く年次の古い旧大日本帝国陸軍の兵隊が点呼時に班長の号令一下、瞬時に執る不動の姿勢の華麗なる姿と全く同じであった。

 

 ただし、尻を押さえる手の位置を除いてではあったが…

 

『しまった!…お腹緩かったんだ…うわ〜!〇〇〇ちびっちゃったよ〜どうしよう…少しだけだと思うケド…』

 

『き、聞こえてないよな…』

 

 シンジはレイの様子を伺った。

 

 しかし、目の前のレイは口元を押さえ驚愕の表情でシンジを見ていた。

 

『うわ〜!悟られたかな?』

 

 だが、絶対絶命の危機は更なる境地に至る。

 

 

 ほわ~ん…

 

 

 シンジの懸念を他所にその芳しからざる臭気は無情にも漂って来るのであった。

 

『うわ!ヤバイ!綾波、気付かないで!』

 

 だがレイの口元を押さえいた手は既に鼻をも覆う位置に上がっていた。

 しかも、眉間と鼻筋に皺が寄っている。

 

 そして彼女は、

 

「た、大変!い、碇クン…ワタシ…」たたたた…

 

 と、そこまで言うと一目散に駆け出した。

 

「あっ⁉︎ に、逃げないでよ~!綾波〜!ひ、酷いよ~!」

 

 シンジは駆けて行くレイの背後に半泣きで叫ぶ様に言った。

 

 レイは走りながら頭だけで振り返り、

 

「碇クン!ワタシ、誰か…あっ!根府川先生呼んでくる!」

 

「ちょ、チョット!綾波 ⁉︎ 」

 

 シンジのその言葉には『コイツ何余計な事をしやがるんだ?』と言った意味が含まれていた。

 

 たたたた…

 

 レイはそのまま便所棟から駆け出て行った。

 

 シンジは見えなくなったレイに叫ぶ。

 

「あ~!綾波~! 誰も呼ばなくてイイよ~! 小学生じゃ無いんだから~!」

 

 その言葉が届かなかった事を悟るとシンジは情け無く呟いた。

 

「ヤ、ヤメテよぉ~…」

 

 

 そして無情にも遠くで叫ぶレイの声が聞こえる…

 

 

 

 

「根府川センセ〜!」

 

 

 

 

『あ、綾波…!お願い!ヤメテ差し上げて〜』

 

 

 と、心の中で叫ぶシンジであった…

 

 

 

                        (つづく)

 

 

 

 

 

 <予 告>

 

 さあ大変!果たしてシンジは・・・

 

 迫り来る根府川先生にシンジは・・・

 

 

 次回!「ゴメンなひゃい!ゴメンなひゃい…!」

 

 

 乞うご期待!

 

 さ〜て!次回もサ〜ビス サ〜ビスぅ!

 

 

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