よく染みたおでんを一つ。   作:吉野リョウ

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とある1日の始まり

「・・・」フゥ

書類仕事がひと段落し、窓際でタバコを吸う。

不意にさっきまで座っていたデスクを見る。

「多いなぁ...」ハハッ

そう、ひと段落。とは言うがまだ書類は山盛りだ。

少し見上げれる山を見て苦笑いをしているとコンコンとノックが聞こえた。

「どうぞ〜」

ウィーンと自動扉が開く。

「こんにちは、先生。」

薄いベージュの髪の毛にひょこっと生えた耳が二つ。

尾刃カンナ、ヴァルキューレ警察学校、公安局の局長だ。

「やぁ、カンナ。いらっしゃい。」

「えぇ、先生。今日は当番と聞いております。よろしくお願いします。」

「あぁ、よろしくね。」

シャーレでは日々私宛にたくさんの書類が回ってくる。

そのため私じゃなくてもできる仕事、つまりは簡単な仕事を生徒に任せる当番制を採用している。

その当番制は仕事の手伝いという意味もあるが、生徒とのコミュニケーションの場を設けたいためでもあった。

で、今日の当番が尾刃カンナ、というわけだ。

「先生、タバコを吸われているんですね。」

「おっと、ごめんね。生徒の前でタバコだなんて。意外だった?」

タバコの火を消しながらそういった。

「いえ、先生の装いを見る限り想像は容易いかと。」

「ははは、それもそうだね。」

私はちょっと堀が深く、メガネをして、クマがある。

客観的に見れば少し強面だ。※便利屋先生参照

「それに...」

「とてもお似合いですよ、その..タバコ。」

「...なんか照れるね。」

何やらむず痒くて後頭部を掻く。

「じゃあ始めようか」

「えぇそうですね。」

気合い入れも込めて、二人はそう言った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「よいしょっと」チラッ

気がついたら時刻は13時を回っていた。

「・・・」ペラッペラッ

「ねぇカンナ。」

「・・・なんでしょうか?」ペラッペラッ

書類から目を離さず、私の問いかけに答える。

「お昼食べないかい?」

「そう、ですね。そうしましょうか。」

「どこかにいくかい?」

「先生のお好きになさってくれて構いませんよ。」

見終わったと思われる書類をまとめながらそう言う。

「そうだねぇ、近くにファミレスがあるんだけど、どうだい?」

「わかりました。そこにしましょうか。」

 

そうやって二人はある程度区切りをつけた書類をまとめてシャーレを出た。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ねぇカンナ。」

「なんでしょうか。」

「その...とても言いづらいんだけど。」

「はい」

「ファミレス、喫煙席でいいかな?」

「....はぁ、そんなことですか。構いませんよ、別に。」

「ごめんね。ありがとう。」

そんなことを話していると、目当てのファミレスに着いた。




新しく尾刃カンナを主役とした純愛に挑戦してみます。
お目汚しになる点も多々あると思いますが、
どうか生暖かい目で見てくださると幸いです。
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