「ただいまっと...カンナ、気持ち悪くなったりしてないかい?...カンナ?」
「・・・」スゥスゥ
「寝てしまったか」
先ほどの屋台から私の家までそう遠くはなかったので私の家で休ませることにした。
「...ちょっと散らかってるなぁ」
シャーレで寝泊まりすることが多々ある私は、あまり自分の家に帰ることができずにいた。
カンナを自分のベットで横にならせた後、最低限の掃除をした。
_____________________
(あれ...私...どうなった...?)
頭がズキズキする中、多少明かりがついた部屋で目を覚ました。
「おきたかい?カンナ」
声のする方へ振り向くと、先生がいた。
少なくとも安全な場所ではあるようだ。
「せ、先生。ここはどこでしょうか?」
「あぁ、ここは私の家だよ。カンナの家わからなかったから一旦ね。」
「そ、そうですか。」
私が潰れてしまっている間に先生のお手を煩わせてしまっていたとは...。
「それで、カンナは大丈夫?」
「はい、頭痛がまだしますが大丈夫です。」
「そう、よかった」ニコッ
「っ!」
キュッと少し心臓が締めつれられるような感じがした。
以前からあるこの感覚。
何からくるものなのかは知っている。知らないふりをしているだけだ。
先生のいいところ。生徒に対する思いも、責任感の強さも、今のような優しさも。
私の中ですべて『好き』という感情に変換されてしまう。
あの時も、あの時も、あの時も。
しかし、私と先生には決して超えられない、超えてはならない壁がある。
教師と生徒という、逃れられない壁。
だから、私は、この感情に、ストッパーをかけ、堪える。
それが、「狂犬」にできる最大限の感情の治安維持だ。
私は少し顔を赤く染まる感覚を覚え、焦りながら隠した。
「でもちょっときつそうだね、カンナ今日泊まってく?」
「え?」
「あぁ嫌だったらいいんだ。こんなおじさんの部屋で泊まるのは正直嫌だろう?」
「いえ、先生はまだ客観的に見ておじさんではない気がしますが...」
「私としてはカンナには大事をとって泊まっていって欲しいけど...」
「...わかりました。泊まらせていただきます。」
「よかった。ここにパジャマ置いておくから気が向いたらきておいてね。」
「えぇ、それはありがたいのですが...なぜ女物のパジャマを?」
まさか泊まっていった生徒がいたのか?と公安として見過ごせない事柄を確認したが、
ごもっともらしいアンサーが帰ってきた。
「私は教師だろう?防災用さ。
何か災害があったときに避難所に服を提供できるようにしてるんだ。」
「なるほど。では早速着替えさせていただきます。」
「オッケー。じゃあ部屋の外で私は寝るから何かあったら言ってね。」
そう言って薄いブランケットを手に取り、部屋の外へ出ようとする。
「あ、その...」
申し訳なさを感じ、つい呼び止めてしまう。
「なんだい?」
「えっと...よかったら...」
ベッドの上に座っている私は、少し横にずれて隣を指差す。
「えっと、それは流石にヴァルキューレにつれてかれちゃうかも...って」
「私がヴァルキューレ警察学校の生徒です。」ドヤッ
「あはは、これは一本取られたなぁ。」
先生はちょっと恥ずかしそうにそういった。
「・・・」
少しの沈黙、先生を困らせてしまったことに少し後悔を覚える。
「・・・わかった。じゃあ一緒に寝ようか。」
「!えぇ、流石に先生を床に寝させるわけには行きませんから。」
時刻は10時、私はこの後シャーレの先生と添い寝をすることになった。
昨日投稿しようと思ったら、かなり時間がかかってしまった...。
ただただ自分のカンナ愛が出てしまっているだけの作品ですが、
最後までお付き合いしていただけると幸いです。