東方妖精記   作: MIX

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今回からほのぼの回になると思います!
それでは本編へどうぞ!


四、鬼は怖いよ

 私とチルノと大ちゃんはあそこの花畑から出て、また何かある場所を探すために飛んでいた。大ちゃんの羽はチルノとは違って一本の太い軸みたいのがあってそこから薄い透明な膜が張ってある感じだった。今思うと前よりもずいぶん飛ぶ速度が早くなっているような気がする。成長してる証かな?そして前よりも飛ぶのが楽しい。これは考えるまでもなく私の周りに失いたくない友達がいるからだ。

 そんな事を私は考えながら周りを見てみると、興味深いものが目に入った。そこには湯気がたっている水溜りだった。私はそれがどうも気になってその場に止まった。するとチルノと大ちゃんが私が止まっていることに気づいてチルノが不思議そうな顔をしながら言ってきた。

 

「どうしたの?フィリ」

「ねえ、アレってどうなってるの?水から湯気が出てるよ!」

「ん?ああ!あれ、温泉だね!珍しいなぁ」

「オン・・セン?」

 

 大ちゃんがそう言ってその温泉という場所まで近づいて行った。私とチルノもそれについていった。そして大ちゃんが温泉を見ながら私に言った。

 

「この温泉って言うのはね、地下から湧いてくる温かい水の水溜りみたいなものなんだよ。それでね、この中に入ってるとぽかぽかして気持ち良いんだよね」

「そうなんだぁ、じゃあ中に入ってみようよ!」

 

 そう言ってチルノが大急ぎで服を脱ぎだして温泉の中に入っていった。大ちゃんも大急ぎではなかったけど服を脱いで温泉に入った。私もそれにつられて温泉に入ろうとした。とりあえず足から入れようとして足を入れた瞬間、じゅわぁという音が近くで鳴り響いた。それに疑問を抱いた私は足を温泉から上げてみた瞬間、絶句した。

 

「ッ!」

 

 なぜならその温泉に入れた足の部分だけが綺麗に無くなっていたのだ。私はその消えた足と大ちゃんを交互に見ながら言った。

 

「大ちゃん!私の足が消えちゃったよ!どうしよう!」

「え!?消えた!?・・・あ、そっか、フィリちゃんって氷の能力持ちだから多分体も氷とかでできてるんだと思う。だから熱いものに触れたりすると溶けちゃうんじゃないかな?」

「そ、そんな~」

 

 私が名残惜しそうな顔で肩をがっくり落としていると、チルノは苦笑いをしながら言った。

 

「じゃあ、温泉はもういいかな、大ちゃん上がろう」

「うん、そうだね」

 

 そう言って二人は温泉から上がって服を着た。そして私たちはまた移動を始めた。ついでに言うと私の足は飛んでる最中に足を見てみたら、なんと氷の結晶らしきものが足にくっついていって足を作っていた。それのおかげで私の足は完治した。

 最近になってから今まで興味を持たなかったものが今になって興味を持つようになっていた。例えば昔にモヤモヤを消すために一人で回っていた大きな山。私は大ちゃんにあそこに行こうと言うと、大ちゃんは心配そうな顔で言った。

 

「あそこは妖怪の山だね。でもあそこには怖い鬼がいるって言うしなぁ、それでも行くの?」

「私は行くよ、チルノはどうする?」

「私も行きたいな!面白そうだし」

「じゃあ、決まりだね!行こう!」

 

 多数決によって妖怪の山に向かうことにした。

 

 

 

       □ □ □ □ □ □ □ □

 

 

 

 妖怪の山という場所は間近で見てみると本当に大きいと言うことが分かる。そして私たちとは違うけど何か羽の生えた生物が飛んでいるのが見える。アレは何だろう。

 

「ねえ、大ちゃん、あの飛んでる奴は何なの?」

「え?あれは鴉天狗だよ!やばいよ!見つかったら何されるか分からないよ!早く逃げようよ!」

 

 大ちゃんは鴉天狗という生物を見るなりすごい慌てだして私とチルノの手を掴んでダッシュで逃げていった。何とかその鴉天狗は私たちには気づいてはいなかったようだった。なんとなく逃げるときに隠れるのに良さそうだったから隠れたけれど、そこはとてもでかい空洞だった。しかもその奥がとても見えそうに無かった。私はその深い穴にも興味が出てきて大ちゃんとチルノに向けて言った。

 

「この穴の中には何があるのかな?すごい気になるんだけど、行かない?」

「ええ!ここに来ただけでもすごいのにこんなに深くて危なそうな場所に行くなんてダメだよ!それにずっとここにいるのもまずいし、さっさと出ようよ」

 

 すごい必死に言ってくる大ちゃんに私は分かったよと少しつまんなそうに言いながら上に上がろうとした瞬間、誰かがやってきた。私たちは咄嗟にもう一度その穴に戻った。そしてその穴から少し顔をだしてやって来た奴を見てみると、茶色のロングの髪型で体はとても小さく私たちと同じぐらいの大きさで頭に二本の角が生えていて、腕には鎖でつながれた変な形のオブジェがあった。彼女はいきなり私たちのいる穴の近くまで来て、そこで座りだしてひょうたんからお酒を出して、すごい勢いで呑んでいた。私たちはその位置から出たかったがどうも彼女がいるせいで出れそうに無かった。

 

「だ、大ちゃん!どうするの!?」

「え、えーととりあえず立ち去るまで待つ?」

「じゃあそうしよう!」

 

 とりあえず私たちは彼女が立ち去るまで待つことにした。・・・・・が一向に立ち去る気配がない。ひょうたんから出る酒がなくならないのだ。それのせいで彼女はずっと酒を呑んでいる。そしてそれに痺れを切らしたチルノが言った。

 

「もう長ったらしいな!大ちゃん、さっきみたいにダッシュで飛んでいける?」

「え、あ、うん」

「じゃあ、行こう!」

 

 チルノのやろうとしてることは大ちゃんの力を使って猛ダッシュで空に逃げることだった。そして大ちゃんが私たちの手を掴んで上空に飛ぼうとした瞬間、事件は起きた。チルノが突然こう言った。

 

「あ、ごめんなんか足に引っかかっちゃった」

「「え?」」

 

 チルノの足が大きな穴の出っ張りに引っかかってしまったのである。それのせいで大ちゃんは酒を呑んでる彼女のほうに突っ込んでいった。

 

「はぁ、一人で呑むのも、まあ悪くは無いけど何か物足りないんだよなぁ・・・え?」

 

 酒を呑んでた彼女は大ちゃんと正面衝突した。そして大ちゃんが世界の終わりのような顔をして慌てていると彼女は起き上がってとんでもなく怖い顔をしながら大ちゃんに向かって言った。

 

「アンタは妖精だね、妖精如きが私に攻撃するなんて威勢が良いじゃないか。ちょっと一勝負するかい?」

「い、いや、あの、これは事故なんです!本当にすいませんでした!」

「事故?そうなのかい、でもそれはそれ、これはこれだよ!」

 

 彼女が怖い顔で大ちゃんにじわりじわりと近寄ってきていた。大ちゃんは今にも気絶しそうだった。だから私とチルノは大ちゃんを救出するため二人で大ちゃんのところに行った。そして大ちゃんの手を掴んで彼女のほうに向かって言った。

 

「あの、本当にすいませんでした!わざとじゃないんです!ではさよならー!」

「あ!コラ!待て!・・・・・まったく」

 

 彼女は上空までは追っては来なかった。よかったぁ。私が安堵のため息を漏らしているとチルノが言った。

 

「もう妖怪の山はこりごりだよ~」

「そうだね、そういえばあの人、多分鬼って種族の人だよ」

「そうなんだ、鬼って怖いなぁ」

 

 そう言いながら私たちはふらふらと飛んでいった。




最初は地霊殿からまだ温泉は出てないから温泉無理なのかなぁって思ってたんですけど、そしたら地霊殿から温泉出たときに入る事とか知らない状態なんじゃないかと思ってそれでも入ってるから前からあるんじゃないかと思って、温泉やりました。
それでは次回も見てくれたら嬉しいです!
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