東方妖精記   作: MIX

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八、決闘だ!

「てや!」

「えい!」

 

 あの後、サニー達はチルノに謝って「また会おうね」と言って森の奥へ行ってしまった。そして今、チルノが強くなるために特訓をしている。チルノと戦っているのは私、ではなくて大ちゃんだ。大ちゃんもサニーを倒したぐらいの実力があるから結構難しいと思っていたが、私はチルノの戦うところは今まで見たことが無かったけど、実際は妖力弾も結構威力あるし、動きも俊敏で大ちゃんの攻撃をすんなり避けている。もしかして宝の持ち腐れ?なんて思うほどだった。

 

「いっけぇ!」

「あ!」

 

 チルノの妖力弾が見事に大ちゃんにヒットした。この勝負はなんとチルノの勝ちとなった。大ちゃんは負けたけれど、チルノに「すごく強かったよ」と称賛していた。チルノは「ありがとう」と言って私のところに来て言った。

 

「見てた!私、大ちゃんに勝ったよ!」

「うん、見てた見てた。チルノって本当に弱いのかなぁって思うぐらいだったよ」

「ありがとう!・・・じゃあさ今度は私、フィリと戦いたい!」

 

 褒められて嬉しくなったチルノが目をキラキラと輝かせながら私に言ってきた。私はその期待にこたえるべく頷いて言った。

 

「うん!良いよ、手加減しないからね!」

「望むところだよ!」

 

 

 

       □ □ □ □ □ □ □ □

 

 

 

「行くよ!」

「うん!」

 

 チルノが威勢よく言った瞬間、チルノは水色の妖力弾を連射してきた。私もチルノに負けじと氷の結晶を投げた。その二つの妖力弾は互いにぶつかり合った後、水色の妖力弾と砕けた氷の破片が綺麗に交わりながら消えていった。

 消えてる間もチルノはすかさず今度は連射ではなく大きな妖力弾を打ってきたのだ。私にはあの大きさの妖力弾を相殺できる妖力弾は作れないから、私は目の前に妖力弾と同じくらいの氷の結晶を出した。その氷の結晶は妖力弾を鏡のように跳ね返してチルノの方へ飛んでいった。私はこのぐらいで終わるかなと思っていたがチルノもそう甘くは無かった。チルノは妖力弾を軽々と羽を使って避けた。いつものアホらしさはいったい何処に行った!?

 だけど私だってそう簡単に負けるつもりは一切無い。私は氷の結晶を横に六つ、縦にも六つだして、チルノに向けて十字型のように連射した。チルノは相殺しながらやってきたが多少掠ったりしてしまっていた。だが何とか防ぎきって私に反撃するため、大量の妖力弾を打ってきた。私は自分の移動する場所だけを凍らせてその場所を滑っていきながら妖力弾を避けてチルノに向けて言った。

 

「これが私の二個目の必殺技!名づけて「アイシクルフォール」!」

 

 私は自分の横からチルノの位置に行くように妖力弾を大量に発射した。チルノは首をかしげながら言った。

 

「・・・フィリ?こんなの私でも普通に避けれちゃうよ、だってフィリの前に行けば良いだけだもん!この勝負もらったぁ!」

「残念、後ろでまともに避けてればこんなことにはならなかったのに」

「え?」

 

 チルノが私の前に来て妖力弾を発射しようとしたとき、私は悪い笑みを浮かべながらチルノが気づくように指で上のほうを指した。それに気づいたチルノが上を見上げて顔を青ざめた。なぜなら今自分がいる上の位置に向かって大量の氷の弾丸が降って来ていたからだ。チルノは咄嗟に後ろに下がろうかと思ったが後ろは今、大量の妖力弾によって退路がふさがれて行けない状況にあった。そのままチルノはアイシクルフォールを避けられずに被弾して気絶してしまった。私は気絶したチルノをなんとか大ちゃんのところまで運んだ途端、私の体がズンッと重くなった様な気がして、まるで背中におもりが乗ってるような感覚になった。おそらくさっきまでは戦っていたから気づかなかったけど実際は相当の疲労がたまっていたらしい。今にも寝て休憩したいところだ。すると大ちゃんが優しい顔をしながら言ってきた。

 

「フィリちゃん、休みたかったら休んでいいよ。私が二人のこと看ててあげるから」

「・・・あ、本当?・・・大ちゃんありがとぅ・・・」

 

 私はお礼を大ちゃんにいいながらそのまま眠りについてしまった。

 

 

 

       □ □ □ □ □ □ □ □

 

 

 

「・・・・・ぇ!・・・フィリ!ねぇってば!」

「・・・・・あれ?チルノ?気がついたの?」

「え?あ、うん。もう大丈夫だよ。それにしてもやっぱフィリは強かったよ。あれは勝てないよ」

「あれはね、もうさっきのチルノが一番良い例だね。私の前だけ空けといてそこに相手を誘導してそこに自分の渾身の攻撃を与える。そんな感じだね」

「へぇ、やっぱフィリが考える技はすごいや」

「そんなに褒めても何も出ないよ」

 

 私は「フフッ」と微笑みながらチルノに言ったけど、チルノも微笑みながら「何もいらないよ私は本当に尊敬してるんだから」と言った。今回の戦いのおかげでチルノがまた成長してくれたら嬉しいなと私は思っていた、けれどチルノだけじゃなく、私も成長しなくちゃとも思っていた。

 すると大ちゃんが遠くからやってきて私に言ってきた。

 

「フィリちゃん!チルノちゃん!少し遠くだけど村みたいなのがあったよ!行ってみようよ!」

「村かぁ、良いね!行こう!」

 

 そう言ってチルノと大ちゃんは空に向かって飛んだ。だけど私は村という言葉に少し抵抗を持ちながら、大ちゃんとチルノについていった。




さてさて最後らへんを見てくだされば分かってくると思いますが、なんかしらあるみたいな雰囲気になってきました。アイシクルフォールは本当はこんな感じだったら強いと思えるんですけどねw
前書きに何も書いてないのは特に書く事がなかったからです。すいません。
では!次回も見てくれたら嬉しいです!
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