ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ 外伝   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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PLUS_PHASE-02『クリスマス・イブ』

(第三者視点)

 

 

 

エターナルを旗艦とし、プラントを出た元はザフトの艦隊であるプラント所属の国連艦隊は、ミネルバを奪った賊を追うべく加速を始めた。

 

その艦隊規模は、第一次世界大戦の時と変わらない程に膨らんでおり、相当な規模の艦隊に見える。

 

「月基地はどうなっていますか?」

 

「ハッ! 既に月周回軌道を離脱し、地球へ向かうミネルバの進行先に艦隊を展開しています」

 

「では、こちらはミネルバの背後へ向かい、後方を抑えましょうか」

 

「承知いたしました!」

 

ラクスの指示を受けて、エターナルから各艦へと指示が伝わっていった。

 

以前よりも整った動きで進んでゆく艦隊は、順調に宇宙を進み、ミネルバの艦影を捉えた。

 

しかし、そこでオペレーターから驚愕の報告がラクスの下に届くのだった。

 

「ラクス様! ミネルバを発見しました。しかし、付近に別の熱源が!」

 

「別の熱源……ですか?」

 

「熱源特定! これは……! 艦種特定! グルヴェイグです!!」

 

「グルヴェイグという事は……!」

 

ラクスが驚き、声を上げた瞬間、エターナルの通信回線が開き、グルヴェイグのブリッジが映し出された。

 

そして、腕を組みながら不敵な笑みを浮かべるミアが現れる。

 

『わざわざこんな宙域までご苦労な事だな。ラクス・クライン』

 

「ミアさん! 何故ここに」

 

『我々は現在ミネルバと行動を共にしている。この意味が分からないお前ではあるまい?』

 

「まさか、キラの手を取ったという事ですか」

 

『その通りだ。そして、当然ではあるが、これは私だけの判断ではない』

 

「ラクス様! グルヴェイグより複数の熱源が現れました。MSです! ブラックナイトスコードと思われます」

 

「迎撃を開始してください! MS隊発進を!」

 

『動きが遅い!! オルフェ!』

 

『承知いたしました!』

 

「主砲照準!」

 

「間に合いません!!」

 

エターナルからMSが出撃するよりも早く高速で宙域を駆けたオルフェのブラックナイトスコード カルラはエターナルに急接近し、カタパルトへ向けてビームライフルを撃とうとした。

 

しかし、その動きを予見していたかの様に一機のMSがブラックナイトスコード カルラに迫り、大型のビームサーベルを振り回してブラックナイトスコード カルラをエターナルから遠ざけた。

 

『これは……! デスティニー! ハイネか!?』

 

『いきなり旗艦をやれると思うなよ! オルフェ』

 

『俺も加勢するぜ! ハイネ!』

 

『ミゲルのスモーまで来たか! 良いだろう!』

 

3機はそのまま高速戦闘に移行し、激しく争いながらエターナルから遠ざかって行った。

 

しかし、ブラックナイトスコードは一機だけでは無く、続きプラント艦隊に到達したブラックナイトスコードがザフトのMSと争い始めるのだった。

 

 

 

そして、グルヴェイグがプラントから出撃した艦隊と争っている頃、ミネルバも正面から迫る月艦隊を捉えていた。

 

ブリッジに居るミネルバのクルーが慌ただしく言葉を交わし合う中、キラは静かに笑ったままモニターを見つめる。

 

「ヤマト隊長!」

 

「うん。じゃあ僕らも出撃しようか。特に作戦指示は無いから、適当に暴れて、現地で集合。良いね?」

 

「「「はい!」」」

 

「ラウ兄さんとアスランもお願いね」

 

「あぁ」

 

「キラも気を付けろよ。地球に降りてもオーブの迎撃部隊が出てくるだろうからな」

 

「そうだね」

 

「隊長。セナちゃんが向かったのは、アカツキ島で間違いないんですか?」

 

「うん。位置情報は届いてるからね。間違いないよ」

 

キラの返答にルナマリアは少し考える様な素振りをしたが、ため息を一つ零すと分かりました。とだけ返した。

 

そして、おそらくは全てを察して、楽しいからという理由だけでこのバカげた争いに参加しているであろう妹を見る。

 

「……てへ」

 

「はぁー。アンタ。地獄に落ちるわよ」

 

「まぁまぁ」

 

ニコニコと笑うメイリンに悪態をつきながら、ルナマリアはキラ達と共にブリッジを離れ、格納庫へと向かった。

 

それから、ルナマリアはキラ達と共に自機に乗り込んでキラからの発進指示を待つ。

 

『じゃあみんな。気を付けてね。メイリン発進指示お願い』

 

『はい! では、キラさん……どうぞ!』

 

『キラ・ヤマト。ストライクフリーダム! 行きます!』

 

そして、キラ達が出撃してからルナマリアもメイリンの発進指示を受け、出撃するのだった。

 

「ルナマリア・ホーク! クロスボーン! X1行くわよ!」

 

ルナマリアはカタパルトにより宇宙へと飛び出し、同型機であるレイのX2、アグネスのX3と足並みを合わせて月艦隊に向かって突き進んでゆく。

 

『アグネス。ルナマリア。まずは俺が艦隊に穴をあける。後は地球に向かって飛び込むぞ』

 

『了解!』

 

「はいはい。分かったわよ」

 

『ちょっとルナマリア! ちゃんとやりなさいよ!』

 

「やるって。あんまりやる気はないけど」

 

ルナマリアはため息を吐きながら、レイの大型ビーム砲を回避する為に出来た艦隊の穴に向かってブースターをふかせた。

 

国連のMSはエースが集まっている為、レイの攻撃をかわしながらもルナマリア達が突撃してくる事を予測しており、実に慣れた動きで周囲を囲んでゆくのだった。

 

しかし、囲みながら放ったビームライフルは、クロスボーン機に採用されたフェムテク装甲により弾かれ、ミサイルもマントの様に装備されたトランスフェイズシフトコートにより無力化された。

 

「ビームも実弾も効かないなんて、もう無敵なんじゃない?」

 

『その分エネルギー消費は激しい。無駄な動きは極力なくせよ。ルナマリア!』

 

「分かってるわよ!」

 

レイの忠告に言葉を返しながら、ルナマリアは近づいてくる機体をビームザンバーで切り捨て、蹴りつけながら地球へ向けて加速した。

 

装甲とコートを利用しての強引な突破を狙った形である。

 

しかし、歴戦のパイロットが多い国連軍のMS隊は連携しながら接近戦を仕掛け、ビームサーベルで動きを止めようとするのだった。

 

「くっ! 流石に、簡単じゃないわね!」

 

『ルナマリア! 前に出過ぎだ!』

 

「アスランさん!」

 

多くのMSに囲まれ、撃墜されそうになっていたルナマリアの近くに飛び込んできたアスランは真紅のMS『インフィニットジャスティス』の全身に装備されたビームサーベルで器用にも複数のMSを切り裂いた。

 

そしてアスランの乱入で乱れたMS達に遠方から複数のビームとレールガンが降り注ぎ、武装や手足を破壊していくのだった。

 

『ルナたちのお陰でだいぶ数が削れたよ。ありがとね』

 

『いえ!!! 私もまだまだやれます!』

 

「アンタはまだ何もしてないでしょ」

 

『見てなさいよ! 百機くらい落としてやるわ!』

 

『いやー、百じゃ足りないかな?』

 

キラの言葉にルナマリアもレーダーを確認すると、そこには数えるのも馬鹿らしい程のMSがキラ達に銃口を向けていた。

 

気が遠くなる……というよりも、どうすればこの艦隊を突破できるのか分からないレベルだ。

 

しかし……。

 

『まぁ、こうなった以上はシンに何とかして貰うしか無いかな』

 

「……シン、うまくやりなさいよ」

 

ルナマリアは別行動をしているシンの心配をしつつ、自分もそんなに楽な位置じゃないなと改めて溜息を吐いた。

 

もはやキラ達を止めるどころでは無いのだ。

 

国連の艦隊はルナマリアも敵だと認識しているのだから。

 

『さ。なるべく引き付けてから、シンが作った隙に中央突破。頑張っていこうか』

 

キラは圧倒的な艦隊に囲まれているというのに、気楽な言葉を投げながら武器を構えるのだった。

 

 

 

そして、キラ達が国連月艦隊と、ミア達が国連プラント艦隊と争っている頃、シンは暗い宇宙の中を静かに潜行していた。

 

隣にデブリを蹴り、熱量を発さぬまま跳び続けるMSと共に。

 

だが、二人が進む先はまだまだ終わりが見えない。

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