ガンダムSEED~オリ主で主要キャラ全員生存ルート爆走記~ 外伝 作:とーふ@毎日なんか書いてる
(セナ視点)
私は、何だか懐かしい様な気持ちで、それを見上げた。
ストライク……というよりはフリーダムに似てるような感じ。ガンダム顔。
背中に翼っぽいのあるし。あれ広げて飛ぶのかしら。
いや、翼はディンの方が似てるのかな。あの背中の大きなビーム砲無いしね。
というか腰にビームサーベルとビームライフル一つずつあるけど、他に武装は……?
とりあえず私は、隣に立っているハインラインさんに話しかけた。
「これが以前話していた新型。ですか?」
「はい。ZGMF-X14Aホープ。地球軍が開発したMSの内の一機、ストライクセイバーを参考にして造られた機体です」
「そうなんですね」
「コックピットブロックとメインシステムを解析する事で、貴女が行っていた電子戦を我らも行える様にと考え、構築された機体になります……が」
「が?」
「戦闘を行いながら、電子戦を行える様な人間などザフトには存在しませんでした。つまり、これに乗れる人間は貴女一人です。セナ・ヤマト」
「いや、私も別に戦闘しながらは出来ないですよ」
「ホープについてですが、基本的に電子戦を中心として戦う為、武装は最低限となります」
「あの? 話聞いてますか?」
「ビームサーベル、ビームライフル等は兄弟機であるフリーダムの物と同じ物を。また、MA形態への変形も行う事が出来る様にしようかという意見はありましたが、その場合より高い戦闘技術が必要となる為、搭乗者の負担を考え、その様な機能はありません」
「ハインラインさん?」
「その代わりと言っては何ですが、余剰エネルギーは全て推進力に回す事が可能なため、現存する全てのMSの中で最も早く加速する事が可能でしょう。しかし、その場合、ミラージュコロイドの展開が出来なくなってしまうという欠点があり、この点に関しては……」
「ハインラインさん!!」
「はい。なんでしょうか。セナ君」
「とりあえず色々と言いたい事があるんですけど。まず、この機体。ニュートロンジャマーキャンセラーを積んでますね?」
「はい」
「そして、ミラージュコロイド」
「はい」
「その上で高速で移動出来て、電子戦……?」
「そうですね。敵の機体に触れずとも電子戦を行える様になった為、戦場の中心に飛び込んで、敵を掌握するという設計です」
「いやいやいや。無茶ですよ! そんなの! 一瞬で落とされますよ!? だって乗るの私なんですよね!?」
「まぁ、これは当初の話ですから。戦闘を行いながら、電子戦を行えるパイロットが居ない以上、セナ君の仕事はおそらくプラントへ向けられるであろう核ミサイルの迎撃となります」
「……やっぱり撃ってきますか」
「はい。私の計算では90%以上は確実かと」
「そうですよね……」
「ですが、貴女もそう考えたからこそ、ニュートロンジャマーキャンセラーに安全装置を付けたのでしょう? いざという時には自分が止められる様にと」
「まぁ、そうですけど」
「であればその様に。まぁ、核で動いている以上、フェイズシフトもミラージュコロイドも従来機よりも長く使用する事が可能ですし。全力で離脱すれば逃げ出す事も可能です。どうとでもなるでしょう」
「……」
「まぁ、怖いのなら乗る必要は無いと思いますが……セナ君はザフトに入隊している訳でもありませんし」
「いえ。乗ります。これで平和を作る事が出来るのなら……お姉ちゃんとお兄ちゃんばかりに戦わせる訳にはいきませんから」
「ふむ。キラ・ヤマトとアスラン・ザラですか。なるほど。しかし、キラ・ヤマトに関しては分かりますが、アスラン・ザラについては信用出来ますか? 彼はあのパトリック・ザラの息子だ」
「勿論」
私は笑顔でそう言い切った。
アスランお兄ちゃんが信用できるかどうか。なんてそんなの当たり前だとしか言いようがない。
そう。アスランお兄ちゃんとキラお姉ちゃんは私なんかとは違う。真実この世界の救世主たちだ。
信頼できない訳がない。
それに……。
「長い間。兄妹の様に育ってきましたから。どんな人たちよりもお兄ちゃんの事は詳しいですし。信じていますよ」
「そうですか。分かりました」
私はハインラインさんと話をした後、うんと頷いて、もう一度機体を見上げた。
「では、とりあえず乗ってみますね」
「分かりました」
「ちょうど、これから停戦会談ですし。近くに行って様子を見てきます」
「争いの火種にはならないで下さいね」
「分かってます。ミラージュコロイドでこっそり見てるだけなので」
「分かりました」
私はハインラインさんとの会話を終わらせて、そのままコックピットに乗り込んだ。
そして、システムを立ち上げてゆく。
フェイズシフトを展開すると、機体はストライクセイバーと同じ宇宙に溶け込むような黒になったのだけれど……所々が銀色っぽい色してるから、無駄に目立つのが不安だ。
「でも、まぁ、動き回っていれば大丈夫……かな?」
『セナ君』
「はい」
『まだホープは最終テストまで終わっていません。絶対に機体に無茶をさせない様に。通常稼働の範囲から外してはいけませんよ』
「分かりました」
私は、ハインラインさんの言葉に頷いて、出撃を行う。
「セナ。ホープ行きます」
そして、私はハインラインさんが所属する設計局の秘密工場から飛び出して、宇宙へと向かった。
出ていく前に一瞬ヴィアママの姿が見えた様な気がするけど……後で、色々と言われそうだなと天井を仰いだ。
しかし出てしまった物はしょうがない。行くだけ行ってみましょう。
という訳で、停戦会議が行われている宙域のすぐ近くに来たのだけれど。
事態は既に最悪の状況へと転がりつつあった。
そう。停戦会議の為に集まった艦隊が狙われているのだ。
謎のMS達に。
「っ! やるしかない!」
私はハインラインさんに言われていたリミッターを外して、一気に機体を戦場になりつつある停戦会議の場所へと向かわせた。
そして、自分が戦火の始まりにならない様にと、この宙域にあるカメラ全てを妨害しつつ、シーゲルさんたち、停戦会議の為に集まった人たちが乗っているナスカ級の前に飛んで行き、謎のMSから放たれたビーム砲をシールドで受け止めるのだった。
「っ! まに、あった!」
そのままナスカ級を守りつつ、シールドを構えて、敵のMSへと突撃し、その機体制御を奪うべくシステムに侵入しようとした。
しかし、敵のMSはシステムがハッキングされている事に気づいたのか。ホープから離れてゆき、私の後ろにいるナスカ級以外の宇宙艦を落として、去ってゆくのだった。
「いったいどういう人なんでしょうか。いえ。そちらを考えるのは後ですね。まずは……ナスカ級。聞こえますか?」
『あ、あぁ! 君は』
「私は訳あって名乗る事が出来ませんが」
『その声! セナちゃんね!? あぁ……生きて、いたのね』
『セナ!! アンタ! 生きてたの!!? どうしてそうならそうと連絡しないのよ!!』
「……えと、その……はい。セナです。それでですね。これからの事について話をさせて下さい」
私はとりあえずレノアさんやフレイの言葉を遮りつつ、三隻同盟についてや、停戦に向けた話をするのだった。
そして、ハインラインさんからの通信を受けて、そのシャトルへと向かい機体を格納してから、繋いでいた緊張が消えて、意識を落としてしまうのだった。
はい。
ホープについての詳細が無いとツッコミ入りまして。
気づかれた以上は書かねばと超マッハで書いてきました。
まぁ、この辺りの話は書きたいなぁ。とは思っていたので。
そんなに困らなかったですけども。
タイミングがね!
こういう話を本編に入れるとグダるじゃ無いですか!
はい。言い訳です。
大変申し訳ございませんでしたァー!