まぁ我慢強い勇者ならどんな苦難も乗り越えてアイドルを推せるだろう 作:ヒラメもち
アニメ3期を見たモチベでここまでの空白期間における短編を投稿し続けておりますが、更新間隔は未定です。ご了承くださいませ。
エピローグ
映画『推しに願いを』
~キャストを一覧で解説~
【星野アイ役 / 星野ルビー】
母親と同じくアイドルの道に進み、2代目B小町のメンバーである。芸能活動を心の底から楽しんでいるようで、家族や友人と出演する番組ではお茶目な姿がよく見られる。星野アイに似ていて金髪美少女めっちゃ可愛い。
【月村栗栖役 / 星野愛久愛海】
子役としてデビューし、現在も俳優や舞台役者として活躍を続けている。見るからに優しそうなイケメンでありながら身体能力は高く、同年代の役者をライバル視するなど熱血な一面もあるらしい。特技がオタ芸であることに親近感がわく。
【初代B小町メンバー役 / 有馬かな】
キッズモデルをしたのは生後3ヶ月のことで、天才子役としても一世を風靡した。女優・舞台役者・アイドルの経験を積み重ねており、年齢より幼く見える容姿でありつつ姉御肌なところもあって、老若男女問わずファンが多い。
【初代B小町メンバー役 / MEMちょ】
配信者からアイドルデビューを果たし、今回の映画で女優は初挑戦となる。多くの友人やぴえヨンとのコラボなども定期的に行われ、彼女のコミュニティは広い。年齢不詳アイドルを貫いており、コメント欄で年齢予想がネタにされる。
【初代B小町メンバー役 / 黒川あかね】
舞台役者の若きエースとして彼女が主演を務めた舞台も多い。映画女優をこなすこともあり、親友の有馬かなと一緒にCMでもよく見る。まだ未成年とは思えないほどの色気があり、さぞお淑やかなお嬢様なのだろう。
【初代B小町メンバー役 / 不知火フリル】
歌って踊れて演技もできるマルチタレントである。数々の作品で主演級の役を担う彼女も今回はいわゆる端役としての出演のようだが、何か重要な役を担うのではないだろうか。清楚でクールな美少女はいいぞ。
【初代B小町メンバー役 / 寿みなみ】
彼女も女優としては初挑戦となり、普段はモデルとして活動しているようだ。とにかくデカい。映像作品自体に出演したことがないようで、どういう演技をするのか見守りたい。とりあえず写真集は1冊買った。
【斉藤壱護役 / みたのりお】
舞台・映画・ドラマ・バラエティ・CM、どこでも見かけるいつもの人である。頻繁にラスボスや敵幹部を演じているため、いざ良い人を演じている時も身構えてしまう。
【斉藤ミヤコ役 / 片寄ゆら】
彼女も大人気マルチタレントであり、星野アイや不知火フリルといい、様々な場面で活躍する芸能人は日々増えているようだ。苺プロ社長の奥さんは美人で有名なので適役である。本音は彼女のB小町コスも見たかった。
【雨宮先生役 / 姫川大輝】
ドラマや映画でイケメン主人公を演じることが多く、あまり舞台を見ない人も『東京ブレイド』の主人公として彼の顔を思い出すだろう。今回は産科医を演じるらしく、普段の真面目さや爽やかさを見せる演技をすると思われる。
【犯人A役 / 鳴嶋メルト】
男性モデルや若手俳優であり、『東京ブレイド』で舞台出演の経験もある。原作再現マジでカッコよかった。あの事件の犯人を演じるようで、彼が普段演じてきた役柄とは違ったものになりそうだ。
【アイ・アクア・ルビー(幼少期)役 / 星野ルナ】
子役一覧を見ていたら、3人目の『アイの子』が出演するようで驚いた。今まで出演経験はないはずなのに急に1人3役である。アクアやルビーといい、あの家族は一体どんな英才教育をしているのだろう。
【有馬かな(幼少期)役 / 斉藤メイ】
苺プロ社長たちの子どもだと思われる。『10秒で泣ける天才子役』だった頃の有馬かなを演じることはハードル高そうだが、可愛いならオッケーです。
【月村栗栖(幼少期)役 / 月村アオト】
元から金髪らしく、あの人の実弟のようだ。何歳差だよ。言われてみれば星野アクアの子役時代によく似ている。この子の演技力も未知数だが、見守りたくなる可愛さである。
☆☆☆
今回の映画はいわゆるドキュメンタリーでほとんど実話扱いにはなる。
いくらか名前を隠してて、誇張して、フィクションなところもあったけど。
以前に『みんな大集合で苺プロの全力全開だね!』って瑠美衣が言っていたように、こうして出演者を一覧で見ると確かにそう思えた。ブログ形式のようにまとめてくれてる人がいて、子どもたちに期待してくれてるんだなって思う。
俺やアイの知らないところで企画はどんどん進んでいた。五反田監督や鏑木さんから形式的な話をされた時には、もうほとんど決まっているような段階だった。
映画には何億もの金が動く。
決して簡単なことじゃないのにな。
たまにインタビューのように吉祥寺先生やアビ子先生にあれこれ聞かれてたけど、愛久愛海や瑠美衣や月愛も参加して原案を作り上げていたようで。
GOAさんも協力して映画らしい演出に、最終的には五反田監督自身が脚本として仕上げたとのこと。
『東京ブレイド』も完結間近だ。しかも漫画家先生たちが協力して次の連載を計画してたり、GOAさんも第2弾に向けて動き始めてたり、今とても忙しいだろうに。
ヒムラさんも楽曲を新しく作ってくれて、宮崎で会ったアネモネさんも東京までMVを撮りに来てくれることになってて。
天童寺さんは誰よりも早く広告関連の商談をしてきた。
壱護さんやミヤコさんは所属してる人を大切にするし。
アイも、子どもたちも、良い人たちに囲まれてる。
確かに客寄せパンダというか、知名度やお金儲けのために寄ってくる大人もいるだろうけど。
今回は明らかにコネを使って集まったようなメンバーが多い。
役者に関しても簡単じゃなかったはずだ。
だって五反田監督は実力主義で、鏑木さんも役者側のワガママでは安請け合いしないから。
だから瑠美衣と愛久愛海も、本気で主演を取りにいったんだと思う。
「んぅ~
背伸びをしながらヘッドホンを机に置いて、こちらに向き直したアイは両手を広げる。
まるで抱っこをせがむような仕草だ。
自分が甘えたくて、俺を甘えさせたくて、その両方だろう。
「いつも以上に真剣だったな」
「あの子たちとの新曲だもん」
アイと2代目B小町がコラボして今回は新曲だからな。やはりマルチタレントというのは欲張りなアイに合うらしい。
俺もソファに座れば、アイはギュッと柔らかく密着してきた。
そろそろ金星が輝き出すような時間だ。
愛久愛海と瑠美衣と月愛はもう帰っている途中だろう。
「どんな映画になるか、楽しみだね」
「ドラマチックに脚色されてそうで、それも楽しみだよな」
あの映画もフィクションで、本人たちが演じるわけでもない。
だからこそ、アイたちの可愛らしさとか、幸せな家族の光景とか、たくさん撮ってほしい。
子どもたちと友達の共演が見られるというのも嬉しい。月愛たち子役組も今回限りの出演だと思うし。
元気に育ってくれているだけでも幸せに思うのにな。
「昔に撮ったビデオレター、どうしようか?」
『あ~ そんなこともあったね~』ってアイは懐かしそうにほほえんだ。
「アクアやルビーが高校卒業する時にしよ。それでルナのためにまた今度撮っておかない?」
「そうしようか。また10年後くらいの俺たちに向けてもな」
その時は愛久愛海や瑠美衣はどうしているんだろうな。
役者やアイドルを続けているのか、誰かと結婚しているのか、
何にせよ、未来でも明るい日々を過ごしててほしい。
「みんな大人になっていってるよね~」
「英会話すら勉強し始めてて、なんというかグローバルだよな」
ハリウッドを目指しているだとか、海外旅行してみたいとか、それぞれ目的は違うようだけど。
そのうち2代目B小町で海外公演なんてのもあるかもしれない。
「私たち、子離れできるかな?」
「あの子たちが選んだなら応援しなきゃな。でも、
それまでは、こんな風に帰りを待っていそうだ。
温かいご飯を作っておいてな。
今日も帰ってくるのが待ち遠しい。
やっぱり子離れできそうにないか。
「せっかくの休日もあっという間だね~」
「休みの日には休んでほしいんだけどな」
『いっぱい休めてるよ~』って、腕に頬ずりしてくる。
朝起きるのがゆっくりだったことはともかく、お昼からは作業してただろうに。
「クリス君だっていつも私たちのためじゃん。ちゃんと気分転換できてる?」
「いっぱい気分転換できてるな」
サラサラな髪を撫でると、癒し効果があって。
アイが幸せでいてくれると、俺も幸せになれる。
「ん~ ほら、ぶらり旅してみたいとかは?」
「あちこちに引っ張りだこなんだけどな」
日本の北から南までな。
海外で撮影することもあったし。
「言われてみれば、あちこち一緒に行ってるね、マネージャーさん」
「できるだけ長く一緒にいたいからな、マルチタレントさん」
しかも家族であり、夫婦なんだ。
この指輪も形式的なものじゃなくて。
愛で繋がり、心の底から信じられて、頼ってもらったし頼ることがたくさんあった。楽しいことも悲しいことも、その全てとまでは行かないけど、ある程度は共有してきた。
一緒にたくさんの思い出を作ってきて。
お互い幸せなら、もっと幸せになれる。
そして、もっともっと一緒にいたいとも思う。
「昔はね、王子様とか勇者みたいな人だなって。
私と子どもたちで独占したいとも思ってたかも」
「勇者か、そんな輝かしい肩書きではなかったけど」
あれは広告塔のようなものだった。
自分が助かるために、仲間を守るために、必死だっただけだ。
「勇気や希望、そして何より愛をみんなに伝えるということなら、アイたちのほうが勇者なんじゃないか?」
俺なんかより立派だ。
そんなアイたちを支えられているから、生まれ変われたことは感謝しなきゃな。
「アイの笑顔で幸せになれる人たちが大勢いるんだ」
「こんなにも笑顔でいられるの、クリス君とみんなのおかげだよ」
そう言って、綺麗な瞳で見つめてくる。
ホントに幸せそうな笑顔を浮かべて。
「元気をくれて、支えてくれて、応援してくれて、ありがとね」
「どういたしまして、ありがとな」
『大好き』と『愛してる』
そんなステキな言葉を重ね合って。
自然に吸い寄せられるように、唇が触れ合おうとした。
そんなとき。
玄関のほうから愛してる子どもたちの声が聞こえ始める。
「続きはまた2人きりの時にお預けだな」
「ん……そうだね」
一瞬だけのキスをして、俺たちは揃って立ち上がった。
スタスタと足早になって扉を開けると。
愛久愛海と瑠美衣と月愛がいて。
俺やアイに笑顔を向けてくれる。
ありふれた言葉だけど。
とても幸せな言葉だと思うから。
「「おかえりなさい」」
「「「ただいま」」」
ママ~ パパ~ よしよしして~
ルビー甘えんぼさんだね~
ほら、アクアとルナもおいで
父さんがそういうなら…まぁ……
お兄ちゃん照れてて、お可愛いこと