SEED世界に転生したがオーブ語しか分からない 作:黒巛清流
全会一致で返還してるからする必要ないなって気づいた。
水飲んでだらけながら「これはこるしかじょうやくのー」とかやるマリューさん書きたかったな。ナタルに「艦長!」って怒られる感じの
「ぐ…ぁ…」
意識が覚醒する。俺は何をしていて…?
「モントゴメリは!?」
勢いよく起き上がった、痛みを体が訴え顔がゆがむ。
『グエルさんっ!』
「起きたか、ジェターク」
声のした方向を向くとノイマンさんとフレイがいた。
ノイマンさんは水の入ったパックを渡してくれる。
それを飲みながら簡単な話を聞いた。あのあと俺は気を失いキラに連れられてここに運ばれたらしい。モントゴメリは無事でフレイの父親も無事だったことが伝えられた。
しかしフレイは何故ここに? と視線を向けると頭を大きく下げた。
その様子にびっくりしているとノイマンさんが通訳してくれる。
『ごめんなさい、そんな無茶をする戦いだったのに…私は』
なんというか雰囲気が少し違う感じがする。
棘がなくなったというか丸くなったというか…何故だ?
よくは分からないが、まぁ何かがあったのだろう…とりあえず体の状態も元に戻ったのでベッドから出ながらフレイの言葉を通訳してもらう。
「気にしなくてもいい、元より俺達がやるべきことだったからな」
『でも…』
「…って言っても無理か、謝罪は受け取っておこう。それよりも感謝の方がいいがな」
脱がされていた上着を手に取りフレイにそう言って医務室をノイマンさんと後にした。
「ジェターク、体はもういいのか?」
「えぇ、問題ありません」
軽く手をぐーぱーしながら確認するが問題ないことを確認する。
視界も特に異常はなく現状の確認をノイマンさんに聞く。
「キラ達は…?」
「現在ラクス・クラインのきかん…? 返還?を行っている」
「ラクス・クラインはザフトに返すことにしたんですね」
「そうだ」
そうか…と外を見るとストライクとメビウスフラガ機、そして普通のメビウスがヴェサリウスの傍に向かっている所であった。そういえば先ほどからキラの声のアナウンスが聞こえる。
返還しているのはラクスのみ、ラスティは軍人だからなぁ。流石に即座に敵に回るかもしれない者は出来なかったか。
ヘルメットでよく見えないがイージスだからアスランだろう、隣にはシグー…クルーゼだっけ…がいる。
何故だか分からないが俺はクルーゼに何かを感じている…。
敵意、殺意…何とも言えないがもし戦場でクルーゼと会った時…。
俺はクルーゼと戦うことになるだろう。
何故だか、そんな気がした。
キラが帰還しひとしきり泣いた後、軽い食事など済ませると俺はパイロットスーツを着ることにした。近くにいたキラが俺の様子を見て心配するような表情を見せる。
「グエルさん、まだ寝ていた方が…!」
「体はもう大丈夫だ、何ともないさ。気になることもあるしな」
俺は背伸びしながら関節を鳴らす。キラが「気になること?」と声を上げる。
「デュエル、バスター、ブリッツのことさ」
確かローラシア級だったか…あの船ではなく
こういうのの鉄則は合流前の奇襲だ。
「もうすぐ第八艦隊と合流できるのに…」
「だからこそさ、俺ならこの気が緩んでる所を狙う」
キラはハッとしたような顔を見せる。
「…ま、合流が出来なければすぐに脱ぐさ。キラは食事がまだだったな、行って来いよ」
「ラクス様がこの船にいたのか!?」
「あぁ、ザフトに返還されたがな」
そんな驚愕の表情を見せるのは返還されなかった捕虜のラスティ。この情報を伝えることはもちろんマリューさんに許可を取っている。
というか気が付いたら一部区画のみとは言え船内作業すら任せられていた、どうも人の心に入り込んで親身になるのが得意らしい。バジルールさんですら少し気を許しているような雰囲気があった。
だが、どうやらラスティにもだいぶ変化が起きていたらしい。
まず俺に身の上を話してくれた。名前はラスティ・マッケンジー。プラント最高評議会議員ジェレミー・マクスウェルを父に持つが両親の離婚後母方に引き取られたため、マッケンジー姓を名乗っているらしい。彼もこの戦争には疑問に思いはじめているようである。
「どうせなら俺も返還してくれればよかったのに」
「お前は軍人だからな、即座に戦うことになるかもしれないのにいたずらに兵は増やせないさ」
「あぁそうか…戦争中だったな…」
ラスティは遠い目をしながらそう呟く、ぱっと見では分からない上にそろいもそろって面もいい。
まぁこれはナチュラルなのに普通に面がいいやつも多いから除外するとして。
ラスティはナチュラルの船内作業員としてこの艦の人達と交流するたびに心変わりしていくようになったようだ。実はバジルールさんからとんでもないものを渡されている。
「…」
ラスティは一枚の紙をみた。なんとそれは地球軍への志願兵届。
マリューさんとかバジルールさん絆され過ぎじゃない?
だがラスティはだいぶ心が揺れているらしく何度もその紙をみたりため息を吐いている。
心残りは間違いなくアスランたちのことだろう。同期だったらしいし。
そういえば映画でニコルは話を聞くけどラスティの話は聞かないな…?
もしかしてこいつ俺が現れたことで出来たイレギュラーで原作では何かさらっと倒されるモブだったりするのか…? いやでも親が離婚して~とか設定凝ってるし赤服だし…分からん…。まぁいいか。
「まだ決めなくてもいいさ、今のお前の立場はだいぶ曖昧だしな」
「はぁ…いっそのことオーブにでも行って暮らしてみるか…?」
オーブか、俺も一度行ってみたい。公用語が日本語らしいし。もしかしたら何か見つかるかも。
「それもいいな」
それと同時にアラート、アナウンスが響く。
「おっとお話はここまでだな」
「…お前パイロットスーツを着ていたがこの展開を予知してたのか?」
「備えあれば…ってやつだ。じゃあなラスティ」
俺は急いで格納庫に向かう。移動中キラと出会った。
急いで機体に乗り込みながらミリアリアから情報を受け取ったキラに問いかける。
「キラ、情報を頼む」
「ローラシア級1、デュエル、バスター、ブリッツです!」
「最初のやつらか…! キラ、先に行くぞ」
キラがストライカーパックを装着する間に俺は出撃準備を終わらせる。
ムウさんはすでに出撃しているようで俺もカタパルトに着いた。
「グエル・ジェターク。出撃する!!」
出撃しG三機を視認すると三機は背中合わせに回転するような不思議な陣形を取っていた。
そしてその三機が散開すると同時、ローラシア級からの砲撃が来ていたらしくGに隠れていたためか俺達は気づけずにアークエンジェルを掠めた。
『機体で射線を隠すとは! 味なことやってくれるじゃないか!」
そういうムウさんはもう一機のメビウスと陣形を組んでいた。
確かリドリック中尉! 初めて見た時はまんまオルコットさんでビビったぞ!
ムウさんはガンバレルを展開しリドリックさんと共に迎撃する。が、バスターに当たるも有効打に至らないらしく反撃でビーム砲が飛んでくる。
『フラガ大尉!』
送れて出撃したキラが援護に回ろうとするがそれをデュエルが阻む。
待て…ブリッツはどこだ…!?
いた…! アークエンジェルとモントゴメリを狙ってやがる…!
アークエンジェルが即座に迎撃するがミラージュコロイドで消え去りロストする。本当に厄介な機体だな…! まだ他の三機が見える分マシに感じる…!
キラやムウさん達の援護に回るべきか悩んでいるとアークエンジェルのアンチビーム爆雷によりブリッツのビームライフルを弾く、さらに撃たれた位置から場所を割り出したのか榴散弾頭を放った。
『元々そちらのものでしたっけねぇ。弱点もよく御存知だ!」
「見えたぞブリッツ!」
『-ッ! ビラヴィードッ!』
またもミラージュコロイドで消えようとするがこっちにも新兵器があるんだ…!
俺はビラヴィードの右足をブリッツに向け、シャクルクロウと呼ばれる有線式ロケットアンカーを射出した。完全に虚を突かれたブリッツは無造作に捕らえられる。
そのまま手繰り寄せ攻撃圏内に入るようにブリッツを引っ張る。
「二度目だな! ブリッツ」
『まさかっ…!』
俺は破壊する勢いで右腕をブリッツへ振るった。
「フィストォォッ!!!」
『うわあああああっ!?』
ドゴンッ! という大きな音と共にブリッツが大きくのけ反る。
「コソコソと隠れるお前は苦手だろうがインファイトに付き合ってもらうぞ! ブリッツ!」
『くそっ…! ビラヴィード…!』
アークエンジェルはMSは大丈夫だとローラシア級との戦闘に意識を割いていた。
そう、本来ならばここで投入されたのはG三機のみ。だがここはすでに大きくゆがんだ世界。
本来の歴史ではすでに死んでいたはずの男がアークエンジェルに近づいていた。
アークエンジェルはその存在に気づく。
『ジン一機を確認! このままでは張り付かれます!』
『なに!? いつの間に…!』
【こちらモントゴメリ! ローラシア級を迎撃しているがこちらからではそのジンへの射角が取れん!】
『遅いんだよ! 足つき!』
デュエルと交戦しているキラにもブリッツと戦闘をしているグエルにも通信が届く。
『キラ! キラ! ジンに取り付かれたわ。戻って!』
「グエル! 敵が来ている!」
グエルとキラは同時にアークエンジェルがジンによって攻撃されていることに気づく。
『ミゲルっ、やってくれましたか!』
「くそっ、アークエンジェルが!」
『逃がしませんよ!』
グエルは移動しようとアンカーを外したが今度はブリッツからアンカーが射出され拘束された。
グエルは舌打ちをしながらブリッツの攻撃から身を守る。
『あぁ…アークエンジェルが…』
脳裏に浮かぶ
友達が…みんなが…仲間が…!
キラの中で何かが弾ける音。その瞬間、ストライクは…キラは覚醒する。
『アークエンジェルは、沈めさせやしない!』
「なんだ…!? キラの動きが…!?」
ストライクを攻撃しようとしたデュエルの攻撃を一瞬で躱し、ストライクの攻撃がデュエルの胴体に大きな損傷を与えた。
その瞬間ストライクはアークエンジェルの方へと跳びデュエルがビームライフルで攻撃を仕掛けるがそちらを見ずに回避する。そのままジンをアークエンジェルから離れさせ回避したジンにそのまま蹴りを入れた。G兵器でもないジンは大きく損傷し吹き飛ぶ。
『ぐああああああああああっ!!!!』
『貰ったァー!』
その背後をビームサーベルを持ったデュエルが狙うがストライクはアーマーシュナイダーを一瞬で取り出すと背後のデュエルのコクピット付近に突き刺した。
デュエルは大きく吹っ飛びそれを先ほど吹き飛ばされたジンが受け止める。
『おいイザーク! イザーク! しっかりしろ! ニコル! ディアッカ!』
『ミゲルっ、何が!? どうした!?』
『イザークが負傷だ! 戦闘継続不可!』
『痛い…痛い…痛い!』
『イザーク』
ディアッカとニコルはいつもの調子とは違うイザークの声に一瞬気取られるがニコルはレーダーを確認し叫ぶ。
『ディアッカ! 引き上げです! 敵艦隊が来る!』
『くっそー!』
『戻るぞっ!』
四機のMSが去っていく、各員損傷を負ったがこちらの犠牲者はなし。
リドリック中尉もバスターの攻撃を避けられるとは…凄いな…。
『奴等、引き上げていったぜ。よくやったなボウズ』
「凄い動きだったな…キラ」
『大尉…グエルさん』
するとムウさんが何か思ったのか声を上げる。
『…ん?…お前?』
『…ぇ?』
『…いや、凄い奴だよ。お前は』
急に動きが変わったよな…まるで覚醒みたいな………ん? もしかして今の種割れってやつかあれ?
デュエルはイザークだったな…死んではないと思うが…ともかく疲れた…。
【第八艦隊だ!】
その声と共に光が見える。あれが第八艦隊か。
キラ達は降りるか…どうするか…まぁそれは後で考えるさ…。
とりあえずトイレ行きてぇ…。
俺はそう思った。
この作品はSEEDのアニメを見ながら制作しているとは前にお話ししましたが。
なんというかまだ現時点で11話までしか視聴してないんですけど。
だいぶ先に出てくるであろうアズラエル救済して~~~って思っちゃうんですよね。
いやまだ詳しく見てないしネットで見るぐらいの断片的な情報しか持ってないんですけど。
なんかこういうキャラ凄い好きなんですよね…。
グエル君ナチュラルだしなんかその辺から味方陣営に入るみたいな展開書けないかな。
とりあえず大気圏突入ぐらいからアニメ一気見する予定なので遅くなるかも