◎常に逆再生を続けて無意識を保っていたが、手を握られ、手を引かれるようにして目を覚ます。→最終バトルで思いっきり個性を使ったため、ストレス性の衝動から手を離したらハンドシェイカーとしての安心感が無くなって個性が暴走するようになる。→主人公が気絶した後に手を離したところ個性が暴走し、慌てて手を繋ぎ直すことに。→恐怖を何かが上回ったら手を離せる。
※説明しきれなかった人物紹介①
恙神 涯。
主人公の幼少期時代に、浜辺に打ち上げられていたところを主人公の姉()に拾われる。桜満家に引き入れられ、ある程度平和な生活をし主人公の姉()に恋をするが、肝心の姉()が目の前で爆発。自分の無力さを痛感し、「強くなる」という言葉を残して主人公の前から去る。数年してテロ組織『葬儀社』を立ち上げ、ロストクリスマスで壊滅した地区(無法地帯)で一大勢力を作り上げる。力があるのに、盛大にダアトと敵対せずウジウジと悩みながら何となくで雄英に入学した主人公を嫌っている。
「それじゃあ雄英体育祭、スタァァトォォオオオ!!!」
実況のプレゼントマイクの叫びと共に、生徒が一斉に走り始めた。
雄英高校体育祭の第1回戦(予選)は障害物競争。各々の個性を駆使して巨大ロボや谷や地雷原を走り抜け、ゴールに辿り着いた上位数十名が予選通過となる。
注目度の高さから当然ヒーロー科だろうが普通科だろうが血眼になって走るためスタートダッシュと共にスタート位置から人が・・・・・・2人を残して消えた。
「おぉっと、入試主席と普通科の女子はまだスタートしないぞ?!!何だ、え、抱き合ってない?え?」
「個性の仕様だ。『王の力』は互いに目線が合っていないと発動しないらしい」
「え?にしては過度に接触してない?もう腰に手を回してるんだけど?え???」
「山田・・・・・・慣れろ」
「あれ?光り出した。え、女子の胸に手を・・・」
「山田・・・・・・童貞みたいな反応は止めろ。他の学生の動きも実況しろ」
「で、できるかよこんな状況で!スタートと同時に猥褻行為が始まったんだぞ!?しかもヘヴィーなやつ!!」
「慣れろ山田。アイツはああいう奴なんだ」
「いやでも・・・・・!・・・・・?
・・・・・消太・・・なんか疲れてねぇか?今度飲みに行くか?」
「早く実況しろ・・・・・」
実況席では同期の2人がイチャイチャしている中、観客席の方はというと、完全に阿鼻叫喚の渦だった。
「うぁああああああああああ!!!」
「歌姫に男が!!!!!」
「いや待て、あれは俺なのかもしれない」
「なるほど。分からん」
「いつからだよぉおおおおお!!!」
「キェエエエエエエ!!!」
推しを見に来たら知らない男にされるがままに成っているのを目の前にした男達の図が、そこにはあった。
「・・・・・シロ。その女誰?」
「アンナ。まぁ落ち着けや。な?」
「・・・・・後で殺す」
「ぶ、物騒やな。ほどほどにな。ほんまに。吠舞羅でも流石に殺人は庇いきれへんで?」
「分かってる」
そして、当の本人はというと。
「(うわ・・・・・いのりさん凄く良い匂いがするんだけど・・・・・このまま抱き締めて吸ってもバレないか?いや流石にバレるか。いやでもなぁ・・・・・)」
「?シロ?」
「え、あぁ、いや、その・・・・・行こっか」
雑念を頭の中から全て放り出した高槻シロは、慌てながらも空へ飛び上がった。同時に周りを浮遊していた金属製の螺旋も飛び上がり、前と同じく楪いのりは高槻シロにしがみついた。観客席からは更なる怒声と嘆きが響くが、それに気づかなかった高槻シロはそのまま空中を駆け、ゴールラインへ向かって凄まじいスピードで飛んで行った。
「そういえば、シロ」
「ん?何?」
空中はお邪魔虫もいなければ谷も無いため悠々と2人で空の旅をしていると、楪いのりが呑気にお喋りを始めた。
「『涯(がい)』(テロ組織『葬儀社』のボスであり、シロの幼馴染)から伝言。無様に負けたら一生飼ってやるって」
「・・・・・そうか。お前にそういう性癖があったなんて知らなかったって伝えてくれ」
「うん。分かった」
「他には何か言ってたか?」
「桜満真名の弟として恥の無いように頑張れ、とだけ」
「そっか・・・・・」
涯という男は努力型の天才でテロ組織を纏める程のカリスマもあってイケメンで、一見すると何の欠点も無いように見えるが、ただ桜満真名という弟に(性的な意味で)手を出そうとするヤバい奴に恋い焦がれているという絶大な欠点を持つキャラである。なので見ない間に恋慕も忘れて真っ当な方向へ進んでくれたらなと高槻シロは思っていたが、どうやら無駄だったらしい。
「どうせお姉ちゃんに似た女の子のあれやこれやなのを持ってるんだろ。あんま好き勝手言うとお前の秘蔵フォルダーを漁って葬儀社全体に流すからな覚悟しろよって言っておいて」
「分かった」
「任せた。さて、早くも終盤だ」
高槻シロが空中を蹴り、急降下した。向かう先はゴールゲート。隕石のように凄まじいスピードを更に加速させ、ゴールゲートに迫る。そして。
「おお!やはり帰って来たぞ!!!
3位、ヒーロー科、高槻シロ、4位、普通科、楪いのりだ!!!!!」
結果は、まずまずのものとなった。
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体育祭2回戦は騎馬戦となった。1回戦の順位に応じた『ポイントの書かれたハチマキ』が配られ、4人一組で騎馬を組んでハチマキを奪い合い、騎馬戦終了時に多くのポイントを持っていた騎馬の内の上位4チームが2回戦通過となる。つまるところ非常にバイオレンスな時間制の騎馬戦である。・・・・・これを学生にさせる教師の根性よ。
そんなワケで騎馬を組むチームを作らないといけないワケだが、高槻シロには楪いのりがいた。
「というワケで、いのりさんオネシャス!!!」
「いいよ」
「っしゃあオラァ!!!!あと2人!!爆豪、あと角の人、集合!!」
「んだよ変態野郎」「Meデスカ?」
「ゴニョゴニョゴニョ・・・・・」
・・・・・ニヤリ×3。
「んじゃあ、騎馬戦スタートォオオオ!!!」
プレゼントマイクの宣言とともに、1チームが飛んだ。と同時に空中で3つに別れた。
「おおっと、どういうことだあ!?騎馬がいきなり崩れたぞ!?!?」
「いや、アレは・・・・・」
「名付けて、好きに生きましょう作戦!!!!」
「ダサいデス・・・・・」
「マジレスやめて!!!俺が泣いちゃうでしょうが!!」
空中に飛び上がったのは、高槻シロ、楪いのり、爆豪勝己、そしてB組『角取ポニー』チーム。彼らは一定まで高度を上げると、まず爆豪が離脱してどこかへ飛んで行き、角取ポニーは自分の角に捕まって安全圏まで離脱、高槻シロと楪いのりは障害物競争の前に見せたものと同じくヴォイドの力で高度を維持し始めた。つまり・・・・・。
「地面に足さえ付かなければ騎馬じゃなくても良い。ルールの穴を突いた作戦だな」
「いや良いのかよアレ!!ミッドナイト先生!」
主審として立っていた全身タイツの妙齢女性プロヒーロー兼雄英教師『ミッドナイト』は少し考え込んだ後、清々しい表情をしながら大きな声で宣言した。
「面白いからOK!!!!」
「「「「良いのかよ!!!!!!!!!」」」
生徒達と観客席にいた人達の声がシンクロした。
「雄英高校は自由な校風がウリだからね!いちいち目くじら立てるのもおかしいでしょ!」
「そういうこった、死ねぇえええええええ!!!」
「爆豪飛んで来たぞ!!!」
「退避、退避!!!」
「ちょっ、まっ、やっぱズルだろアレ!!!」
「いや、そうでもないよ。かっちゃん達は文字通り地に足を付けていないから、個々人同士のリカバリーは効きにくいと思う」
「つまり1人を崩せばそれで終わりというワケですね!」
「おぉおお!!」
そう。問題は原作でも爆豪はチームメイトがいなかったら終わっていた部分があったということ。今のチームには優秀な回収班(セロテープ男)がいない以上、爆豪の落下は脱落を意味する。
「だからいのりさん、俺達の作戦は1つだ」
「何?」
「爆豪のストーカー」
「マジかよ変態野郎、お前同じチームだろ何敵みたいに追ってきてんだよ!!!!」
「待て待て待てーーー(笑)!!!」
唐突に始まった(同じチームによる)空中鬼ごっこに、観客から「騎馬戦って何だっけ?」という疑問があがったが、答えられる人間はその場にいなかった。
「いのりさん!隙があったら爆豪のハチマキを取ってくれる?!俺は爆豪のズボンを下ろすから!」
「分かった」
「分かったじゃねぇよ何ほざいてんだテメェら!!!」
「爆豪、覚悟しろ!!!」
「クソッ、これがやりたかったからチーム組んだのかよ!!!」
「そうだ!お前は今、孤立無援!!覚悟しろよ!!」
「マジで何なんだよクソがああああああ!!!」
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結果。
高槻シロが『手厚く』爆豪勝己を守ったため、順当にポイントを守った高槻シロチームは2位で騎馬戦を通過した。