スマイルプリキュアS   作:友だち

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(7) 繋がる心 ②

 薄暗い闇の中を私は彷徨うように歩いた。昨日は偶然やよいちゃんと話したが、今日はいない。向かう先は私の家。この世界では私の家━━ということになっている。この世界でのこの家は、本当に私の家なのだろうか。

 ”この世界”に来た当初に感じた疎外感がまた襲ってきている。それは、この世界におけるみんなにあって緩和されていった。”前の世界”のように、友達になって、プリキュアになった。でもそれこそが間違いだったのだ。

 自分でも虚ろな表情をしていることがわかる。道端の街灯がぼんやりと私を照らし、影が長く伸びる。近くの公園に差し掛かった。それしか感じず、ただ過ぎ去ろうとした。だが、見覚えのありすぎる人影があった。4人。夕暮れの光が彼女たちの背後から差し込み、シルエットを浮かび上がらせていた。

「よう。みゆき」

 私の帰り道で待ち伏せをしていたことを悟った。夕闇の中で彼女たちの顔が徐々に明らかになる。オレンジ色の残光が彼女たちの輪郭を柔らかく照らし出していた。

「あかねちゃんたち.......どうしたの?」

 4人の顔は真っ直ぐに私を見つめていた。視線が刺さり痛い。思わず視線を逸らし、答えた。そんな私の反応を予想するかのようにやよいちゃんがすぐさま言葉を出した。

「みゆきちゃん。今日の昼、みんなで話し合ったの」

「話し合うって何を?」

 やよいちゃんとの会話で、私は本心を吐露した。だけど、それがすべてじゃない。自分にはこの世界のすべてが信じられなくなっていた。私と話すみんなも本当は私のことをどう思っているのだろうかと、考えてしょうがない。あの屋上の一件以降、私と会話をしているやよいちゃんも例外にはならなかった。

 本当はそんなこと考えたくないのに。

「みゆきちゃんに対して、何をしようかって」

「何をするの?」

 プリキュアの力を渡すことはできない。だったらこれから何ができるというのか。私は不思議でしょうがなかった。ただの友だちとして続けるとしても、今の私が心の底から受け入れられるだろうか。

 公園の木々の間を通り抜ける風が、かすかに葉を揺らす音が聞こえる。

 そんな疑問を抱いていると、なおちゃんが私に向かって歩きだしてきた。スタスタと歩く姿に思わず気圧される。そのまま一歩後ろに下がってしまう。なおちゃんは私の1メートル先から私を見下ろす。その途端、す、と私に向かい頭を下げた。

 私は唖然とした。行動の意味は分かる。だが、何を私に謝ろうというのか。

「ごめん。あたしたちは、みゆきちゃんが何も言わないことに対して疑問に思ったり、嫌な気分になっているだけで、みゆきちゃんが何を考えているか考えようとはしなかったんだ」

「え━━━━」

 私は茫然としたままだった。何か彼女たちは、謝らなければならないことをしただろうか。ふと頭の中で、過去を思い出す。だが思いつかない。謝られても、なおちゃんたちになにか非があるとは思えなかった。

「何か私、ひどいことされちゃったかな……?」

 明るく返すのも申し訳なくて、極薄い笑いを見せながら返答した。夕闇の光が公園の木々の間から差し込み、影が伸びる中で、みんなの表情が浮かび上がる。4人の表情は決意に満ちていた。彼女たちは確固たる意志をもってここまで来たのだ。

「ああ。みゆきはそうやってずっと自分に責任を押し付けて、苦しんでいるってことをうちらは本当に考えようとしなかった。だから、今日みんなで話し合ったんだよ。これからどうしたら、みゆきと向き合えるかって」

 あかねちゃんの声は震えていた。

 ━━私は、自分が思う気持ちをうまく説明することはできない。

 みんなから離れた距離を埋めようとしてくれているのがうれしいのか、それとも申し訳なくおもっているのだろうか。ぐちゃぐちゃになった感情の中確かに思うのは、今までずっと思っていたこと。

 私の目の前に立つみんなは唯一無二なのだ。別世界の自分がプリキュアだから、この世界でもプリキュアにしようなんて━━。

 自分の過ちだけは明確だ。

 そんな中、れいかちゃんの言葉が耳を打った。

「みゆきさん。私たち全員が罪を感じています。そしてあなたが隠す真実を私たちがいくら予想できても、あなたから聞かなければそれは真実になりません。ですから、せめて私たちが今何を思い、何を感じて、何をあなたに望んでいるかを知ってほしいのです。私たちの真実をすべてあなたに伝えたいと思います」

 私はプリキュアの力をれいかちゃんたちから取り上げ、突き放した。それも私の立派な罪だ。それなのに、彼女たちがここまで真摯に向き合ってくれていることに対して、感謝の気持ちが湧いてくる。こんなにも私のことを思ってくれている友達がいるなんて……。

 あかねちゃんが一歩前に出て、少し不安そうに答えた。

「うちはずっと、みゆきとどう接したらいいのか分からんかったんや。だから、避けてしまったんや。でもそれがみゆきを苦しめているってことには気づかんかった。今思うと、もっとちゃんと向き合うべきやったんやなって、心から反省してる。うちがプリキュアになった時に約束した通り、みゆきが何でも話してくれる関係に戻りたいと思ってるんや。これからはもっとちゃんと話して、支え合いたいんや」

 あかねちゃんの目には、これまでの自分の不安や後悔が涙となって溢れていた。それは彼女の心の奥深くで抱えていた悔いと、みゆきへの真摯な想いが形になった瞬間だった。

 するとやよいちゃんが優しく、でも確かな決意を込めて話した。

「みゆきちゃん、私が言いたいのはね、みゆきちゃんがどんな真実を隠しているかとか、そんなことはどうでもよかった。ただ、みゆきちゃんとこれからもずっと友達でいたいと思ってるだけなの。でも、それじゃあ私たちの関係が戻るかどうかなんて本当は分からなかった。なのに話せば関係がもとに戻るって思い込んで、話してくれたらいいって信じてたの。でも、他のみんなは絶対戻るって思っているし、話すことでもっと仲が良くなると信じているから話してほしいの」

 やよいの声には、彼女の心の中にある温かい願いと、みゆきとの未来を望む純粋な気持ちが込められていた。

 なおが少し厳しい表情で、自分の思いをストレートに伝えた。

「みゆきちゃん。正直な気持ちを言うと、あたしはこれまで『話せばいい』なんて、自分の正義を絶対だと思ってた。自分の考えが全てだって、無意識に思い込んでたんだ。でも、今になって分かったのは、みゆきちゃんの本当の気持ちを考えずに、ただ自分の正義だけで物事を決めてたってこと。そうやって、みゆきちゃんに無理やり何かを強いるなんてできるわけないって気づいたんだ。みゆきちゃんは、自分の悩みや苦しみをちゃんと考えて、自分で決めて後悔することができる大人だと思う。それに対して、あたしはただの子どもだったんだって気づいた。だから、みゆきちゃんが悪いなんて、あたしは全然思わないよ。むしろ、みゆきちゃんが抱えてるものを共有して、一緒に乗り越えたいと思ってるんだ。だから、お願い、あたしたちと一緒に向き合ってほしい。」

 なおの言葉には、自分の未熟さを認めると同時に、みゆきへの深い尊敬と理解の気持ちが溢れていた。

 れいかが丁寧に、しかし真剣な眼差しでみゆきを見つめながら語りかけた。

「みゆきさん、私もあかねさんと同じように、どう接すればいいか分からずにいました。しかし、私が考えていたのは、あなたの真実を知ることでした。本当は、あなたと本当に理解し合うことが重要でしたのです。私たち全員がそれぞれの罪があると感じています。あなたもその重荷を私たちと共有してほしいと心から願っています。それが私たち全員の望みです」

 れいかの言葉には、彼女が感じている罪の意識と、みゆきへの深い思いやりが織り込まれていた。

  目の前には、4人の優しい眼差しと真摯な表情がある。みんなの言葉は、どれも心からのものだったんだろう。4人の声が優しく耳に届いた。私は、みんな言葉をじっくりと受け止めながら、自分の心の中で深い感情の波が渦巻いているのを感じていた。みんなが真実を受け入れ、それによって今まで以上に強い絆を築くことができると信じたい気持ちを抱くようになった。

 その時私は、”前の世界”での関係とは異なる、ここにいる彼女たちとの新しい絆の存在に気づいた。あかねちゃんたちがこれまでの関係を取り戻したいと願うのは、単なる過去の再現ではなく、今の自分たちの未来のための大切なステップじゃないだろうか。

 そう考えた時だった。

「みーつけた!」

 軽やかな声が差し込む。友達を見つけたことを喜ぶように無邪気な高音は━━━━間違いない。

 濃い緑の制服に赤いパーカー、金髪のツインテール。

「マリ━━」

 はっとするままに私は彼女の名前を呼んだ。

 マリは公園の上空5メートルほどを空気の椅子に座るような姿勢でプカプカと浮いている。

 だが、彼女は私を見ていない。

「いでよ。コアソウル♡」

 この前、大量のコアソウル、そして巨大な龍と戦った時のことのように、あざとい口調で怪物を召喚した。

 掛け声と同時に渦巻きの中心の奥に青色の光が見えた直後、覆いかぶさるように黒く粘度の高い液体が光を飲み込むように染み出ていく。液体はこちらに染み出るように漏れ出し、形を成していく。歪みが消えた後、コアソウルが出現した。

 コアソウルの姿は長髪の女性の風貌の上半身、そして下半身は━━━━魚。人魚なのはあまりにも明白だ。

 本来海で生きている人魚だが、下半身を大きく後ろに曲げて地面に立っている。

 グアアアアアアアア。

 叫び声をあげていた。

 だけど、これ以上考えるのは後にしよう。

 私は五本線の入ったソウルフルパクトを取り出す。

「逃げて!」

 とあかねちゃんたちに叫んだあと、プリキュアに変身した。

 

 プリキュアスマイルチャージ! 

 キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!

 

「逃げるんか━━━━」

 後ろであかねちゃんの声が聞こえる。

「逃げるしかないでしょ! 今は!」

 続いてなおちゃんの声が聞こえる。

 そうして4人は私のほうから離れていく。

 私はここから去る4人の背中を確認した。彼女たちとの話はまた今度でいい。でもみんなはもしかしたらここでプリキュアにまた変身することを望んでいるのだろう。でも私は再びその意思を拒む。敵の前で時間を使うよりは、私に任せる判断をしてくれたのだろう。

 その決断を嬉しいと思いつつも、寂しさもあった。私は今この瞬間から、一人で戦うからだ。

 今はその感傷を振り払おう。振り向いた顔を人魚に目を向ける。

 ━━だけど、人魚は私を見ていない。

 まさか。

 私はひやりとした。背中を刺すような悪寒が走る。

 その途端。人魚が動いた。人魚は下半身をうねらせるように前に飛んだ。

 私は構えることは無かった。悪い予感は当たる。

 人魚が私の横を通り過ぎて、鯉が跳ねるように一目散にかけていった。

 その先は、ここから離れようとするみんながいる。

 私は走り出した。

 彼女たちを助けないと。

 私と関わったから。彼女たちがプリキュアの存在を知らせてしまったから━━━━。腹の中から渦巻くような後悔が襲う。

 腰元のソウルフルパクトから若緑色の光が渦巻くように溢れた。その途端私は風のようにアスファルトの上を駆け抜ける。みるみるうちにコアソウルに近づいていく。絶対に追いつく。みんなには決して近づかせない。

 次にソウルフルパクトからあふれた光の色は、金色と橙色の光。私は次に雷光になった。左斜め前に飛び、そして垂直に折れ曲がる。ひらがなの「く」を描くようにして人魚の前に回り込もうとした。

 しかし。私は勢い余って、体の抑止ができないまま近くの塀へ顔から激突した。そのまま地面に落ちる。ぶつかった顔が焼けるような熱を纏う。

 雷の力をうまく使えなかった。その理由や原因を考えることはなかった。

 だけど、人魚には自分の足だけで追いつく。

「うわあああああ!」

 人魚の横から攻撃するために、私はおもいきり力を振り絞る。

 まだソウルフルパクトには煌々と燃えるような橙色の光が残っている。私の右こぶしを握った。真っ赤な炎が右手で点火する。そして私は跳躍している人魚の横ひれに向かい右拳をふるった。

 パアアアンと紅い音がした。

 直撃すると思った私の右手は、コアソウルの右手に掴まれていた。

 おかしい。私が使うこの炎の力は、キュアサニーの力はこんなものじゃななかったはず。さっきの雷、キュアピースの力もこんなものでは━━。思えば先ほど、風、キュアマーチの力を使って走ったが、私の想像よりもずっと、ずっと遅かった。

 私に他の力のプリキュアは使えないのか。

 そんなことを考えた。

 コアソウルは私の手を振りほどく。

 今私がすることはあかねちゃんたちを逃がすことだけ。

 蹴りを右から左足へいれた。コアソウルの体が折れ曲がる。そして、あかねちゃんたちから離れる方向に飛んでいく。ここで倒そう。そう決意した私は地面に擦れながら倒れる人魚のほうへ走る。

 すると人魚は立ち上がり、下半身を縄のようにうねらせ、地面の上をバウンドするように跳ね移動していく。その意図は分からない。本当に逃げるのか、何か策があるのか。

 私が読んだことのある人魚姫のストーリーを思い出す。

 あるところに美しい人魚姫がいた。彼女は海の深い底で家族とともに暮らしていたが、人間の世界に憧れていた。ある日、人魚姫は嵐の中で溺れかけていた王子を助け、その優しさに恋をする。しかし、人魚姫は声を失う代わりに人間になる魔法を使って地上に上がる決心をした。人魚姫は王子のそばにいたが、王子は彼女が自分を救ったことを知らず、別の女性と結婚することを決める。心を痛めた人魚姫は海に戻ることもできず、泡となって消えてしまったのである。

 という物語だ。

 人魚の足は人間ではない。つまり、この人魚はただ海を泳ぐことしかできない。もし下半身も人間になろうものなら、現れた直後にした叫び声はしないし、人魚の姿に戻るとは思えない。愛する王子と添い遂げることのできなかった人魚姫は泡となる未来しかないのだから━━━━。

 この人魚は有利な海に逃げようとしているという予想を立てた。

 七色ヶ丘から海岸線の距離はそんなに離れてはいない。誰かに呼ばれ、電車一本で向かえるほどの場所だ。だが、電車が無ければ歩いて数時間はかかる距離ではある。

 それでも人魚の移動速度は驚異的だった。疑問を感じながらもマーチの風の力を使い、その距離を埋めようとする。

 しかし、やっぱり遅い。白雪姫の魔女を追いかけるときのキュアマーチはまさしく、星空の下を駆け抜ける風だった。

 私は苛立ちを感じたが、焦りは無かった。いくらマーチと比べてはるかに遅いとはいえ、人魚との距離は確実に縮まっていった。

 私の家を通り過ぎ、住宅街も通り過ぎようとした。あと数百メートルで河があることを悟った。

 海が無くても河でもいい。水の中にさえ入れば、私の追跡から逃れられると考えてたのだろう。

 だけど、確実に間に合う。もう数メートル。

 ━━突然、人魚が動きを変え、こちらに向かってきた。

「え.........」

 その瞬間、私は反応する間もなく網に捕らえられてしまった。

「何これ……!」

 網の中で私はもがくが、網は魔法のように強固で抜け出せない。人魚は私に冷たい笑みを浮かべ、網を引っ張って私を空中に放り投げる。私は網に絡まれたまま、地面に頭から叩きつけられる。痛みが走り、意識が一瞬遠のく。

 目の前がぼんやりとしている中、人魚が《近くの水路》に飛び込み逃げていくのが見えた。

 私は自分の考えが足りなかったことを悟った。そうか。海でも河でもいいのなら、水路でもいいのだ。水路に見える黒い影はみるみるうちに河川のほうへ動いていく。

 私は必死に立ち上がり、網を破るために力を振り絞る。だが、網は私の動きを封じ込めるように締め付けるばかりだ。

 このままだとあかねちゃんたちが危険に晒される。焦りが募る。私は何としてでもこの網から抜け出さなければならない。

 そう思っていると、ふとビューティの力が思い浮かんだ。剣を使えば網を切れるのではないか。

「そうだ、氷の力なら……!」

 私はソウルフルパクトから力を引き出し、氷の力を使って剣を作り出すことに集中した。腰元から青い光があふれだす。冷気が私の手から溢れ出し、次第に形を成していく━━ことは無かった。

「えっ……なにこれ!?」

 私の手から放たれる冷気が制御できなくなった。氷の力が暴走し、私自身が氷に巻き込まれてしまう。

 氷が私の身体を覆い始め、動きを封じ込めていく。必死にもがくが、氷の冷たさが私の動きを鈍らせ、次第に全身が凍りついていく。肌に触れる冷気は鋭く、骨の芯まで凍りつくような感覚が広がっていく。凍りついた身体の中で、心臓だけが必死に鼓動しているのを感じる。

 自分の無力さが押し寄せてくる。目の前が白くなり、視界がどんどん狭くなる中、心の中で仲間たちの顔が浮かぶ。あかねちゃん、やよいちゃん、なおちゃん、れいかちゃん。みんなが危険に晒されているのに、私はここで立ち止まってしまうのか。

 私はサニーの力を使おうと、力を込める。炎が私の胸からあふれ出る━━ことはなかった。胸の中が少し熱くなるだけ。私がうまく力を使えないばかりに、弱い炎が冷たい氷の牢獄の中ではもえることはできない。

 最終手段を使おう。

 私は力を振り絞り、”私の”力を使う。自分の光のエネルギーを全力で右手と左手に集めた。右手の氷がエネルギーを閉じ込められなくなり、バキッと音を立てて割れる。でも足りない。まだ力を込める。次第に左手あたりの氷にヒビが入る、でもまだ力を入れる。

「うわああああああ!」

 私が叫ぶと、一瞬にして爆発的な力が放出される。氷が砕け散り、周囲に破片が飛び散る。

 爆発の衝撃で身体が弾き飛ばされ、地面に叩きつけられる。激しい痛みが全身を襲い、一瞬息ができなくなる。視界がぼやけ、耳鳴りがする中で、私は必死に意識を保とうとする。

「はあ……はあ……」

 息を整えながら、周囲を見渡す。だが、コアソウルの姿はどこにも見当たらない。

「逃げられた……」

 悔しさが胸に込み上げる。あと少しで追いつけたはずなのに、自分の力が不十分だったせいで、逃げられてしまった。

 人魚の冷たい笑みだけが、私の記憶の中でくすぶっている。言いようのない空虚さとともに、胸の奥が締めつけられる。

 違う。

 私がやるべきことは、悔しさに沈むことじゃない。みんなを守るためには、今すぐ動かなければならない。そう自分に言い聞かせて、私はあかねちゃんたちがいるであろう公園の方へと全速力で走り出す。

 さっきの爆発で体が痛い。私はこけそうになりながらも必死で、あかねちゃんたちが走った方向へ走る、走る。

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