オーブ国防軍の白き流星   作:御簾

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もうほぼ終わりに近いですね、18話です。
こちら、某有名アーティストの楽曲、Meteorでございます。執筆中BGMとして使っておりましたので、是非……

うまく描写できていませんが、カルラのあの弾幕の中を機体一つで無傷で潜り抜けているのがスーパーナチュラルパイロット、アムロ・レイです。
ドラグーンの射線?機体が反応してくれるなら余裕余裕。

今回前半はオカルト気味です。あしからず。
嫌な人は『●』までスキップしてね!



その18

「キラ……いいや、まだ!」

「いい加減に落ちろ、アムロ!ナチュラル風情が、最早負けと決まった戦いにまだ挑むか!」

「そんなハズは無い!」

 

 ビームを躱し、ドラグーンを踏みつけてアムロが叫ぶ。キラとラクスがそう簡単にやられるものか。この程度で落とされるようならば、彼らはここまで戦い抜けていない!振りかぶったサーベルでビームライフルを叩き折り、彼の機体はシヴァに左脚を振り上げた。

 敵が握りしめていたライフルの残骸を蹴り飛ばし、伸び上がった左脚でもう一度本体に蹴りを叩き込む。何の因果か、それは彼が見出したニュータイプの少年と同じ動きだ。宇宙空間でありながら、まるで人体をそのまま操っているかのような身軽さだった。

 

「く……無駄な足掻きを!」

「現実を受け入れろ、アコード──」

 

 叫ぶアムロの後方、煙が晴れて中から現れるのは──健在のフリーダム。フェイズシフトダウンからエネルギーも回復し色付いた装甲には生々しい損傷が刻まれているものの、ほとんど軽微と言っていいレベルのもの。むしろ新たな装備を手に入れたフリーダムの姿は、いっそ神々しいと言っても遜色ない。

 白と金の翼を開くその機体、肩上に立つのはラクスだった。なんと危険な行為だろうか。だがその瞳に恐怖は宿らず、ただ只管に前を見据えていた。ディフェンダー、守護する者の名の通り。フリーダムどころか、ラクスにすら僅かな破片も寄せ付けない新たなる盾──マイティストライクフリーダムが、メサイアの前に降臨していた。

 

 最初こそ驚いたのはアムロとアスランだが、その立場はアコード達へと変わっていた。ジグラート三機分の全火力を注ぎ込んだはずだというのに、無傷だと?

 オルフェの動揺は、そのまま機体制御に反映される。動きの鈍くなったカルラに向けて振るわれるサーベルが、反応の遅れたドラグーンを容赦なく破壊した。何故、何故無傷であそこに居るのだ?アムロ・レイがどうしてここまで生き延びている?オルフェの思考は纏まらない。その隙を逃がすようなアムロではなく、サーベルを収めたZアストレイが拳を握る。

 

「──いいや、貴様の時代はもう終わった!新たなる時代を作るのは、この世界の若者たちだ。その肉体に、貴様の存在は必要ない。薄汚い野望の成れ果てよ──亡霊は、暗黒へと還るがいい!」

「ぐあぁぁぁ!」

「オルフェ!」

 

 途中から、違和感はあった。本来ならば無視されてもおかしくないはずのアムロに対して、何故ここまでオルフェが執着していたのか。そもそも彼の存在そのものが有り得ないはずだった。彼の自意識が目覚め、アコードに接触し、宇宙へ上がる。その過程において、本来あるべきでは無いものも拾ってきたのかもしれない。

 そうだ、これはあの時、ソロモンで感じたあの気配だ。たった一人の執念が形どった、一種の亡霊のようなもの。オカルトじみているような話だが、おそらくこれは奴の──シャア・アズナブルの残した何かだろう。それも彼の本心でもなんでもない、下らない思念の欠片なのだ。この世界にやってきたアムロにしがみついて来たか。

 

「──お前もまた、運命に弄ばれた者だからな。オルフェ・ラム・タオ……下らない妄執から目を覚ませ」

「ぐっ……イングリッド、フリーダムは……」

「まだ、健在です。でももう──」

「ならば、奴を落とす!あんなナチュラルに執着するなど、私らしくもない……フリーダム、今度こそ!」

「まさかお前……なぜまだ戦う!」

「どうして、どうして戦うの、オルフェ……」

「知れたこと!キラ・ヤマトの手からラクスを取り返し、私のものとする為だ!そこを退け、アムロ・レイ!」

 

 復活したカルラがドラグーンを展開し、アムロに差し向けてくる。纏わりつくヘドロのような感情は霧散して、オルフェの瞳はまっすぐフリーダムへと向けられていた。驚愕するアムロだが、元々オルフェは狂ってなどいない。ただそのベクトルを向ける相手が変わっていただけだ。

 ラクスという対の存在を奪われて激情に駆られていることも、キラ・ヤマトが気に入らないことも、その全ては彼の本心だ。世界を導くための鍵として作られたアコードの役目を果たすということにも忌避感は無い。そうするために創られたのだから。

 

「ラクス、どうして……」

「キラ、愛しています。私の心は、貴方と共にありますのよ。幾久しく──よろしくお願い致しますね?」

 

 そうして生まれた時間にて、ラクスはフリーダムのコクピットへするりと身を滑らせる。呆然と彼女を受け入れるキラに対して、流れるように愛を囁きながら。キラの膝の上で向かい合いながら、ラクスはにっこりと顔を綻ばせた。こんなことをしている場合ではないと分かっているが、それでもだ。

 彼女の心から伝わってくる暖かな感情は、強ばっていたキラの心を解していく。得体の知れない感情に襲いかかられ、疲弊していたのだろうか。抱きついてくるラクスの背中に手を回し、彼もまた微笑み返す。

 

「勿論。でもその前に──いくよ」

「はい!」

「そうまでして私を拒むか……ならばその愚鈍な愛と共に、滅びるがいい!」

 

 語尾にハートでも付けながら返事をしているようだ。愛情表現が豊かになったラクスが、引き出した補助席にその身を沈めた。スタイルの良さにやや心拍数を上げていたキラだが、瞬き一つでスイッチを切り替える。アムロの機体に殴られ吹き飛んでいたカルラが復活していた。贔屓目抜きにしても、あの機体は強い。

 随分と怒っているようだが、先程までの異常なプレッシャーはもう感じない。アムロに殴られたからだろうか、むしろフリーダムを絶対に落とすという意志がハッキリした分、キラにとってはやりやすい。アムロへと差し向けられた残りののドラグーンは別として、ジグラートからのビームが三門。

 

 ひとつであってもMSに対して十分以上の破壊力を持つそれが三門、だがフリーダムがその場から動く気配は無い。展開したウイングから粒子を放出し続けながら、悠然と待ち構えてビームを無効化してしまう。

 ならば、と放たれるのは数えるのが億劫になるほどの物量のミサイルで、ジグラートの残弾を全て吐き出しているのではないかとも思えてしまうほど。キラが一人の時よりも随分と殺意が高い。これではラクスも傷つけてしまうとは思わなかったのか。

 

「これは私が」

 

 が、ラクスもキラも気にした素振りは無い。キラと同じく、SEEDを発現させた彼女が腕を大きく振ると飛来するミサイルが全てロックオンされる。攻撃範囲の中に自ら突っ込んでくるアムロの機体だけが気がかりだが、彼は気にするなと言っている。通信ではないが、キラとラクスに伝わってきた。そのまま続けろ、そう伝えながら彼の機体は翼を翻して旋回し、キラへとターゲットを移したドラグーンだけをその場に釘付けた。

 オルフェのターゲットはアムロでは無い。自分を拒まれたかのようにも感じられた彼が、ただ感情の赴くままに攻撃を実行しているのだ。機体胸部からの攻撃を放っても尚、フリーダムは動かない。それどころか、背部から放たれた電流にてドラグーンを含めた全ての電子機器が損壊した。離れた艦隊も同じく行動不能へと陥り、ミサイルは全て自爆する。

 

「なんだ、あの武器は!」

「ディスラプターを使う!キラ・ヤマト准将、ディスラプター使用を申請──」

「──総裁ラクス・クライン、ディスラプター使用を承認します」

「ディスラプター起動、出力80%!」

「敵はメサイアの陰にいます。私の意識とリンクを」

 

 驚愕するオルフェとイングリッドだが、キラとラクスの反撃は止まらない。申請を承認されたキラは、改修されたフリーダムの額に装備された必殺兵器とも言える最大火力の武器──ディスラプターを起動する。頭部アンテナの基部、赤いパーツが二つに割れて現れるのは極小の砲門。

 こちらに頭を寄せたラクスの言葉に従って、彼女の感情に心を委ねる。己への大きすぎる愛情を再び感じながら、墜落したメサイアの向こう側を感知した。本来ならば見えないはずのその場所に隠れているのは、今まで散々苦しめられたであろう三機の巨大なユニットだった。卑怯とは思わない。自分を倒すためにこれだけの準備を為されたということなのだから。

 

「──でも、これで終わりだよ」

 

 キラがそう呟いて、ディスラプターが発射される。凡そ人の目では知覚できない程に細いラインが空間を引き裂いて、メサイアごとユニットを破壊した。なるほど、アムロが承認制にしろと念を押す訳だ。凄まじい破壊力、そう易々と使って良いものではないだろう。

 

 

 爆発四散したジグラートと、切断されてズレ落ちていくメサイア。その報告が上がっているものの、アウラはそんなことと切り捨てて部下からの別の報告に反応した。レクイエムの修理が終了したらしい。偏向リングも移動中だとか。

 

「準備でき次第、オーブを撃てっ!敵艦隊諸共な!」

 

 今はただ、オーブを焼く。アウラにはその考えしか残っていなかった。艦隊の指揮?攻撃命令?そんなものが自分に出せるものか!元は研究者でしかないのだ、軍勢の指揮官など自分の役目ではない!全てオルフェに任せていたツケを無意識に払いながら、アウラの指示が飛ぶ。

 既に勢いはファウンデーション側からミレニアムへと傾きつつある。奮戦するヒルダに加えて、アコードに相対する三機のMSが鬱陶しい。忌々しげに睨みつける映像には、彼女の息子達を軽々と翻弄するデスティニーの姿があった。

 

「シンクロアタックだ!行きますよ!」

──了解!

「闇に堕ちろっ!」

 

 デスティニーを筆頭とする三機、それに対してグリフィンがあの言葉を唱えた。キラを洗脳状態に陥れ、全てを狂わせた悪魔の言葉だ。対象は最も暴れていて厄介なデスティニーのパイロット。精神波動はキャッチしている、後はこいつに悪夢を見せるだけで簡単に──

 そう思っていた彼らだが、現実はそう甘くはない。動きの鈍ったデスティニーへと襲いかかるアコードへは、関節部を的確に狙い撃つドラグーンの攻撃。そして回避した先へ待ち構えているのは、エクスカリバーを握りしめて大きく振りかぶったインパルス。

 

「邪魔すんじゃないわよ!」

「そっちこそ、人の彼氏に何してくれてるのよ!このぉ!大した腕も、無いくせに──!」

 

 ガギン、という衝撃と共にデスティニーに接近しようとしたリデラートが吹き飛ばされて、反動でインパルスがデスティニーへと接触した。エクスカリバーを握りしめながら、インパルスは背に庇うデスティニーを守るために立ち塞がる。

 

「シンは!私が守るんだから!」

──私も守る、シンのこと……!

 

 ルナマリアと同じタイミングで、シンの深層意識から浮き上がってくる一人の少女。かつてシンが守ろうとして守れなかった、けれど今でも大切な存在。戦うばかりの人生に光をくれた大切な人を守るために彼女は悪夢より出、そして他人の心に土足で踏み入った下手人へとその腕を向ける。

 

──ここから、出ていけ!

 

 シンの意識へとアクセスしたアコードが降り立ったは、燃え盛る紅蓮の街。降り積もる雪を散らすかのように襲い来る、絶え間ない破壊の振動と爆炎から逃げるように彼らは駆け出した。ここは何処だ、何処なのだ。見回した彼らが陰った空を見上げると、そこに輝くのは巨大な人影。

 炎に照らされて足元しかハッキリしないが、間違いなくそれは巨人だった。影によって黒く染ったその表情は伺い知れず、代わりにギラリと輝く双眸が彼らのことを射抜いていた。その異名は破壊の化身、シンにとって忘れられない記憶の一つ。四人へと向けられた指先から、数え切れないほどの光線が放たれて彼らへと向かってくる。

 

 これは、恐怖。失敗を知らない彼らアコードにとって初めての感情だった。それ故に彼らはこの感情を理解出来ず、結果として大きな動揺へと繋がった。

 

「こいつの闇は……」

「深すぎる!」

「う、おぁぁ────!」

 

 そして浮上したシンの意識は、接近するブラックナイツに向けて叫ぶ。良くも己の心に踏み入ってくれたな、そうやって糾弾するように。そして自分を守ると言ってくれた大切な人を守るため、自分に気合を入れるように。死角から放たれたビームをドラグーンが展開したバリアが防ぎ無効化する。かと思えば突貫するシンに別のドラグーンが随伴し、動き回るデスティニーへの接近を許さない。

 レイの怒りは、とても静かで凪いでいる。一部始終は把握していた。キラ・ヤマトが否定した議長のデスティニープランを再び実行しようとするファウンデーション。その為に邪魔なキラとその仲間、コンパスを全員抹殺しようとしたこと。自分に新しい未来を歩ませるだけの覚悟を与えてくれた人、そして自分のかけがえのない友。それらを殺そうとしたことは、レイの怒りを爆発させるには十分すぎた。

 

 絶対に許すものか。シンのように叫ぶでもなく、ルナマリアのように態度で示すでもなく、レイはただ物静かにその感情を抑え込む。アコードの能力もエドワウから聞いている。心を読まれた上で強いというのなら、読めなければ雑兵にも劣るだろう。控えめに言って、レイは過去一番の怒りを抱きながらこの場所に居た。

 内心に秘めるのは熱き激情、それ故にブラックナイツは彼の感情を読み取れない。吼えるシンと、決意を固めたルナマリア。背中合わせの彼らではなくその頭上、いつもこちらを見下すような位置で彼らを守り続けるレジェンドへとターゲットを移す。

 

「お前から落としてやる!」

「シン!」

「ああ、行くぞルナ!」

「言われなくても!」

 

 弾かれたように動き出すインパルスとデスティニー。光の翼を展開し、ブラックナイツをも上回る機動力を叩き出しながらシンは彼らの攻撃をすり抜けていく。サーベルとエクスカリバーを構えた変則二刀流のインパルスに、ドラグーンだけでなく格闘戦を仕掛けてくるレジェンド。彼らに気を取られていると、高速移動するデスティニーの姿はまるで瞬間移動にも感じられる。

 

「そんな寝ぼけた分身が、通用するかぁ!」

 

 奴が消えた?そんなことが有り得るはずもない。ブラックナイツは焦っていた。自分たちよりも劣る旧型のMSで、ここまで対等に戦われるなど!ビームマントを展開しながらセンサーを幻惑しようにも、そもそもシンの思考が読めなければこちらの攻撃など当てようもない。かといってインパルスとレジェンドにターゲットを移せば、彼らは阿吽の如きコンビネーションを見せる。何故見えていないはずの後ろに向けて、躊躇わずにドラグーンを展開できる?そしてそれを回避する先を読んで格闘戦を挑めるのか。

 

「知らないよ!こんな奴ら!」

「なぜここまで戦える!」

分身は──こうやるんだぁぁぁぁぁぁぁ!

「何!」

「えっ……!」

 

 瞬間、デスティニーが増えた。否、一つを除いて全ては偽物なのだが、センサーは全てが本物だと言い張って憚らない。アロンダイトを構えて突進してくるデスティニー達を回避すべく、ブラックナイツは思考を合わせて対応した。それが命取りになるとも知らないまま。

 いくつも増えては消えていくデスティニーの分身、その一つに身を隠したゲルググが分身の消滅と共にビームナギナタを大きく振りかぶった。何の偶然か、目の前に居るのは部下を瀕死にまで追い込んだ青いブラックナイトだった。ヒルダの叫びは、オーブまで届かせるがごとく。

 

「これは──アイツらの分だ!」

「あぁぁ──!」

 

 気合いと共にダニエルの機体が真っ二つに切り裂かれ、大破爆散。死にたくない、そんな思いがリンクしたブラックナイツにも伝わっていく。死への恐怖、それは全てのパイロットが等しく直面する心の闇。だがそれは、やがて克服されるだろう。幾度となく死線を潜り抜けた名だたるエースパイロットならば当然のことである。が、アコードは違う。

 

「ダニエル!」

「きゃああ!」

「死にたくない──!」

 

 彼らは、いつもいつも窮地に陥ることなく戦いに勝利してきた。機体に損傷を受けることも無く、ただ楽なままに。だからこそ死という終わりへの備えが出来ていない、死の覚悟を決めていない。子供のまま育ってしまった哀れな青年たち、それがアコードなのかもしれない。

 

「うぉああああああ!」

 

 負けない、負けるはずがない。シンの叫びは、情けない自分への訣別だった。隊長に信頼されていない?そんなこと、どうだっていい!自分は既に、これ以上ないほど託された、預けられた!生まれ故郷を守るため、大切な人を守るため、今のシンには力が漲って溢れている!

 新たに分身を生み出し、デスティニーは両肩のブーメランを投擲する。ダニエルを喪って錯乱状態にあるブラックナイツは、もはや烏合の衆と言ってもいいほどに弱体化していた。ブーメランに挟まれ機体を切り刻まれるのはリデラート。もうマトモに動けないMSに向けて突撃するのは、ルナマリアの駆るインパルスだ。過去を振り切るかのように、その機体は限界まで出力を上げたエクスカリバーを突き刺した。刃先まで溢れ出したレーザーが迸り、また一人の命が消えていく。

 

「守れたかしら、シン……」

「流石だな、ルナマリア。君もまた、俺たちの仲間……誰に負けることのない、素晴らしいパイロットだ」

 

 その姿を見収めて、レジェンドはへし折れたエクスカリバーを投げ捨てた。目の前には折れた対艦刀の半分に串刺しにされ、手足をズタズタに切り裂かれたリューの機体らしきスクラップがあった。頭部は焼け焦げて崩壊している。まるで取るに足らないゴミであったかの如く、レジェンドはその残骸に背を向けた。瞬間、全方位から突き刺さるドラグーンのビーム。これでもかというオーバーキルだ。

 錯乱したリューに向けて、ドラグーンはこれ以上ない攻撃手段だった。四方八方、もはやどこから襲い掛かるか分からない猛攻撃。視界に捉えることすら難しい超高速にて動くそれは、展開された全てにビームを纏っている。例えフェムテク装甲がビームに強かろうと、関節から抉りとるように突き刺されては抵抗のしようもない。レイの怒りを表すが如く、瞬く間にリューは沈黙させられた。

 

「助かった、シン。──ありがとう」

「食らえ──!」

 

 焼け焦げた頭部は、デスティニーが放ったビームによるもの。見上げたその先で、シンの叫びが轟いた。完全に恐慌状態へ陥ったグリフィンが抵抗してみせるが、シンにはその全てが当たらない。それどころか両足をアロンダイトで両断され、挙句アロンダイトを肩口から貫き通される。もはや彼のMSは、多少動くだけの鉄の棺桶となった。

 

「俺の分と、アムロさんの分と……隊長の分だ!」

 

 アロンダイトを握っていた左手とは反対側、右手が青白く輝き始める。迫り来るデスティニーのその手が光って唸り、最後のブラックナイツを貫いた。アロンダイトを引き抜いて背を向けると、間髪入れずに全ての機体が爆散。ここに集結したミネルバ隊、その真価を見せつけたのだった。




すみません、でも劇場版の演出でステラの場所だけはどうしても納得できなくて……シンのトラウマという意味でもデストロイさんに友情出演してもらいました。ほんへでは望まない搭乗でしたが、今回はシンを守るために自分から持ち出してきたらしいです。

撃破順もしれっと入れ替えてますが、うまーいことミネルバ隊+ヒルダさんに合うメンツになりました。

ダニエル→言わずもがな。ヒルダさんは気づいてない。
リデル→要素の減った女同士の戦い(なお一方的)
リュー→アムロを撃破してたり。
グリフィン→忠犬シン・アスカの逆襲

デスティニーのフルウェポンアタックが減ったのは申し訳ないです。同等の演出はご提供できませんでしたが、あれは本編で楽しんでいただければ。こちらの時空ではミネルバ隊の全力コンビネーションということでひとつ。

さて、Meteorも終わったことですし次はロマンティクスの準備をしなければなりませんねぇ……

アフターストーリーは

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