ホシノに相棒がいたらいいよねっていう話。   作:ぱんだひーろー

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プロローグ
青春の記憶


「ねーねーホシノちゃん、マナ君!これ見てよ!」

 

そう言って先輩がコピー用紙よりも少し大きめの、汚れてしまっている紙を僕たち2人に見せびらかす。

 

「なんですか、これ。」

 

隣のホシノが冷たく言い放つ。同級生ながら目つきが鋭い。笑っていれば可愛いんだけどなあ、などと考えながら先輩の髪を...失礼、紙を眺める。

 

「これはね!アビドス砂祭りのポスターなんだ!昔はここで大きなお祭りがされていたんだって!」

 

先輩が満面の笑みで僕たちを見つめる。先輩のこの楽観的な思考というか、明るい考えは幾度となく後ろ向きな考えを吹き飛ばしてくれた。しかし。

 

「...なんですか、それ。」

 

ホシノが暗い声で先輩に近づく。

 

「もしもの話とか、」

「例えばの話とか、」

「甘い夢の話とか!」

「そんなものはないんです!あなたは生徒会長ですよね!?もう少し肩に乗った責任を自覚してください!」

 

そう言ってポスターを破こうとする。

 

「待ってホシノ!」

「...なに」

「流石にそれは良くないよ、ユメ先輩だって善意で持ってきてくれたわけだし。」

「...わかった」

 

不服そうだが仕方がない。一応バディなのだから、起こしそうな罪は咎めないといけないのだ。全く、青春ライフを送ろうとしたら学校がこんな状況で、しかもバディがこんなナイフのような少女だった僕の気持ちも考えて頂きたい。ま、仕方ないか。これも自分の選択であるから、甘んじて受け入れなくては。

 

先輩----ユメ先輩は、今のでそうとう心にきてしまったのか、「ひぃん...」と情けなくうなだれている。この人もこの人である。嫌いになれない性格だからよかったものの、人選が終わっているような気がしなくもない。

 

あーあ。こんな生活、

 

続けばよかったのに。

 

 

 

あの日から、すべてが変わった。

 

ユメ先輩が意識不明の重体で見つかったらしい。うっかりな先輩だったので一応水を渡しておいたのが功を奏し、なんとか意識不明で助かったらしい。しかし目覚める見込みはなく、今も病院で眠ったままだ。

ホシノも変わった。ユメ先輩を一人で出向かせ、そのうえで意識不明で帰って来たのだから考えたくもない。最近病んでしまっている気がするのだ。

 

「私のせいで、先輩が....?」

「ホシノのせいだけじゃない。一緒についていかなかった僕のせいでもあるから。」

「うぅ...でも、でも...!」

 

今も狂ったように腕の中で泣きわめいている。少しは僕のことも頼っていただきたい、と思っていたのでよい兆候ではあるのだが、もっと前からこうだったら、などとIFのことばかり考えてしまう。なまじ自分でなんとかできる能力があるのがまずいのだ。力があっても、精神は年頃の少女であるから。

 

「奴」のオファーも最近増えた。先輩がいなくなったから調子にのりやがって。しかしじわじわと、だが確実にアビドスは衰退の末路を辿っている。そのためにはやはり...

でもいまじゃない。傷心中のホシノを置いていくことなどできない。

 

 

 

そのうちひと夏が過ぎ、赤い葉が落ちて、雪が解け始めた。そろそろ桜が咲き、アビドスにも新しい生徒が訪れる。ホシノの精神も安定してきた。今なら、自分がいなくてもやっていける。

 

「ホシノ、僕は少し旅に出てくるよ。新しい子を頼むよ。そして、もっと頼るんだ。」

「えっ」

「...じゃあね」

「マナ!ちょっとまっ」

 

驚き、止めようとするホシノから逃げ出すようにドアを閉める。

 

ここからだった、僕が戻れなくなったのは。




さて。まずはプロローグ、といったところです。小説の書き方、これであってるんですかね...?

オリ主のマナ君。見た目やモチーフ、強さなどに関してはまた後程触れようかと思います。

ほら、君、ホシノが若干依存してることに気付かずにいっちゃったでしょ。おじさん化したの、君のせいだからね?「責任」とってね(^^)
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