カフェの扉を開けたら、そこは異世界でした。なんてジャパニーズのサブカル小説で使えそうなフレーズだが、これは現実か?
ドアを開けると、香ばしいコーヒーの香りとともに、奇妙な静寂が迎え入れた。
店内には数人の客がいたが、見た目が何かおかしい。カウンターには一人の女性が立っており、彼に向かって微笑みかけた。『いらっしゃいませ。』と言いながら近づいてくる、よく見るとウサギの耳が付いているがコスプレか?
とりあえず、店員に新聞がないか聞き、あるといわれたのでそれとコーヒーを注文して、奥の席へ座った。
しばらくして、コーヒーと新聞がテーブルに置かれたので、俺はコーヒーを飲みながら新聞を読むことにしたが。
デイ「なんだこれ?」
新聞の内容としては『【個性】による犯罪が○○市で多発・赤子による【個性】暴発の危険性』など意味不明なものばかり。
しかも、仮装パーティーかって言う恰好した人物たちが強盗を捕えている写真があったりなどだ。
デイ「(個性?、個性ってなんだよ、個人の精神性のことじゃねぇのか?)」
そうやって意味不明な内容の新聞を読んでいると、隣に座っていたガキが話しかけてきた。
ガキ「ねぇお兄ちゃん、何してるの?」
デイ『?ああ、見ての通り新聞を見てるだけだ』
ガキは不思議そうな目で彼を見つめた後、いろいろ聞いてきた、仕事は何しているのかとか、彼女いる?など子供が考えそうな質問に適当に返事をしていると、ガキが『めんどくさがってる?」と聞いてきたが、それも適当に返事をすると。
ガキ「嘘でもないしほんとでもない様な答えばっかじゃん、つまんないの」とか言いやがる。
なんだこいつとイラつきながらも、相手をしていると、一人の女性が近づいてくる。こいつの母親か?
子供の母親?「コラ、何してるの。そこの人が困ってるでしょ、席に戻りなさい」
ガキの母親がそういうとガキは「は~い」と言いながら、元の席に戻っていった。
俺はガキの母親にお礼を言うために新聞を治し、顔上げるとそこには。
子供の母親「すみませんね、うちの子が失礼をして」
ちっさいケモっ子がいた。………………は?
デイ「いや、別に気にしてない。」
子供の母親「そうですか?ならいいんですけど……。」
そう言いながら、母親が去っていった。
なんだあれ、えっと今日はハロウィンなのか?、いや日付を見ても、明らかに違う。てか、やっぱり周りもなんかおかしくね?、前の席の客。首が浮いてるのって幻覚じゃないってことだよな.......。
いやいや、ありえねぇ、まさかと思うけど、そんな漫画みたいなことは.......あり得るかもしれない、前にエドが並行世界で喧嘩してきたとかほざいてたのってマジ話だったの?あの頭蓋骨ってマジのエイリアンの....やめよう。
たぶん、疲れているんだ。そうだ、そういうことにしよう。(現実逃避)マジでお願いだから夢だったオチにしてくれないか。
俺は試しに、ほっぺたをつねるがしっかりと痛みがある、マジか。
デイ「(マジで異世界に来たのか?ッ、だめだ、まだ確証がないのに決めつけるのは、よくない。)」
俺が周りを見渡していると、さっきのガキがこっちに近づいてきた。なんだこいつ? 子供の母親「こらっ!さっき言ったばっかりでしょう!」
ガキ「ごめんなさい~。でもさお母さんこの人ずっと新聞読んでるだけだもん」
母親「はぁ……しょうがないでしょ。お客さんなんだから……」
元気なガキだな、まぁ、がきってのはそういうものとファルケに言われたっけ。俺がそう思いふけっていると。
<パァ~ン>(銃声)
店内に銃声が響いた、おいおい嘘だろ? 強盗かよ。
銃声のした方向を見るとそこには、覆面をかぶった男がいた。
男「動くな!全員手を頭の後ろに組んで地面に伏せろ!」
デイ「(どうする……全員をぶちのめすのは簡単だ、だが周りに一般人が)」
俺が考えていると、店の中から一人の老人が出てきた。おそらくこのカフェのマスターだろう。
マスター「おいっ!何やってるんだ!銃を下ろせ!」
強盗「うるせぇ!死にたくなきゃどけ!!」
マスター「ひっ!」
強盗は銃を老人に向け、脅し始めた。
ガキ「おじいちゃん危ないよ」
母親「早く逃げて!」
2人が叫ぶが、老人は腰が抜けて動けない様だ。
デイ「(クソッ!やるしかねぇのか?)」
俺が動こうとした瞬間。ガキが強盗に向かって、「これでもくらえヴィラン」と言いながら、強盗の服を掴むと突然、強盗が感電しやがった。どういうことだか、わからないがあのガキが何かやったのだろうとは理解できる。だが威力がそこまでないのか、ひるむ程度で気絶まではいかなかったようだ。
強盗はすぐに立ち上がり、「コノガキィ、ぶっ殺してやる!」と怒り心頭でガキに向かっていく。ガキは「お前なんかこわくないぞ」なんて足が震えながらも逃げようとしねぇ!
デイ「(あのガキ、無謀にもほどがあるぞ!)」
強盗は持っていた銃ではなく、腰に掛けていたナイフを取り出し、今にも襲うかもしれない興奮した状態だ。このままじゃ、あのガキが殺されちまうだろう。
ナイフが当たる距離まで来た強盗がガキ向かって、ナイフを振りかざす。戦慄する母親、目をつぶるカフェのマスター。客たちももうだめだと感じる。 だが一つ言っておこう、とある漫画のセリフがある。撃つことができるのは撃たれる覚悟をした者だけだと。武器を持ったらそれはそれは脅しの道具ではないとも。ならこの強盗は”ぶちのめされる”覚悟はできているのか? 逆にやられるかもと考えないのか。ないだろうな。まぁ、エドならこういう場合はこういうだろうよ。
”ぶっ飛ばされた方が悪い”
デイ「おい、邪魔だ」
この後、しばらくして駆け付けた警察官が見た光景は店にどでかい穴が開いていた事と何メートル先に気絶した強盗が倒れている光景だった、のち警察が事情聴取をしたときに全員が口をそろえて言った、『気が付いたら、強盗が客のパンチで店をぶち破ってぶっ飛ばされていた』と。
強盗「」チーン デイ「(はぁ、マジで異世界かよ。)」