トゥル・トゥル・ダクソ   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 プロレスっぽいですが、あんまりそれっぽく書くと、ゆで理論の嵐になりそうなのでそれはオマケとなるお話。

 そういえばバイオの一作目がまたもやリメイクするので買おうか思案中だったりします。

 PSの時に友人から借りて投げ出し、GCでリメイクを買って周回プレイまでして。
 シリーズが進むにつれてホラー要素が薄れていきますが、ケルベロスが窓割ってダイナミックエントリーするのなんかパニック必至でしたねぇ~。「サムライエッジ」の名前がとても格好良くて好きでしたよ。

 そして今回のヒロインはなんてったってリーシュさんです。YR1……、というかリーシュさんの名前のスペルってL始まりな気もしますがどっちでしょうね。YL1?



第13話:筋肉と脂肪の闘い

 リーシュさんの雷操作の精密性も分かった事で、ドラングレイグでの冒険は安定性を増した気がする。たぶん。きっと。

 

 我は今、リーシュさんと一緒に『狩猟の森』の“スケルトンの王”ルートを進めて『溜まり谷』に来ている。

 

 そう、『溜まり谷』だ。

 寄り道しやすいがために、白霊を連れて攻略していたらボス前で時間切れという悲しい思いをしたプレイヤーが多いだろうエリアだ。

 

 そしてそれ以上に……、とんでもなく色っぺぇ衣装で誘惑してくる“石売りの”クロアーナさんがいる!

 

 来たのならぜひとも会いたい! しかしそれには大きな問題がある。

 

 

「……なぁ、リーシュさんや。

 リーシュさんは、我が他の女性と話をするのは嫌かな?」

 

「……そうですね。ある程度は構いませんが、わたくしを連れていながら楽しげに会話されるのは不快です。

 正直、相手の女性をくびり殺したくなりますが、殺意が湧いても聖職者として出来ませんけどね。

 (もっとも、その場合は無慈悲モードで後から殺すけど)ゴニョゴニョ……」

 

 

 うわぁい、リーシュさん、小声だけど殺意の波動を言葉の端に乗せているな。

 

 これは我も紳士的な振る舞いを意識せねば一発でノックアウトだな。

 

 インドのパワーで何とか耐えて見せよう!

 そう! モストマスキュラーの構えで!!

 

「フンッ! 筋肉の躍動!」

 

「はぁぁぁぁぁ~~~♪ 素敵です、トゥルさん!!」

 

 

 なんだか、リーシュさんには好評の様子。

 

 遠慮がちながらも、我の鍛え抜かれた腹筋をぺたぺたと柔らかな手で触ってくることに、思わず愚息が頭を上げようとしたが、残念ながら我の下半身を守る墓守装備はプロテクター付きである。

 

 男たるもの、防御のために鎧を着ることを嫌っても、急所を守ることだけは忘れてはいけない。

 

 これはそんな仏の教えを守るためにも必要な装備なのだ!

 

 では、この調子でクロアーナさんまで会いに行ってみるか。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「アンタ、旅の人?」

 

「いいえ違います。“恋人と一緒に”旅をしている聖職者です。

 リーシュといいます」

 

「ドーモ、クロアーナ=サン。リーシュ=サンの恋人のトゥルです」

 

 あれ? 何でか知らないけれどリーシュさんの恋人ポジションにいつの間にか納まっているんだけど?

 

 これって彼女の言い間違いとかかな。まだ正式に付き合うとかそういうんじゃなかった気もするけど、ノリかな?

 

 

「アタシの名前を知っているなら自己紹介はいらないかな?

 ドーモ、知っているだろうけど、アタシは珍しい石とかを探して、それを売って歩いてるクロアーナよ」

 

 腕を組む事でたわわな果実は形をゆがめ、見る者の理性を壊しかねない破壊力を生み出す。

 

 我の前に立つリーシュさんが、背中手で我の股間にアイアンクローをいつでも極められる状況でなければもう少し興奮出来たかもしれないな。

 

 

「へぇ、可愛い彼女さんがしっかりと手綱を握ってるんだねぇ。

 こりゃアタシの出番はないかな? 結構アンタも男前だけどさ」

 

「そうです! トゥルさんは男前ですがあなたに出番はありません!

 トゥルさんの恋人のリーシュです!」

 

 やっぱりリーシュさん、我のことを恋人だといってるけど、告白なんてしたっけ?

 

 覚えてないんだけど、似たようなこと言ったし、そういう関係で行くべきだろうな。というか否定したら怖いことになりそうだ。

 

 

「まぁ、いいさ。

 お互いに生きてたら、またどこかで会えるかもね。フフッ」

 

 

 あ、この「フフッ」がたまらなく色っぺぇ。

 ちょっと我の男としての本能を刺激されるな。

 

 リーシュさんも可愛らしいんだけど、どうも一線を越えたらヤバそうな雰囲気があるからどうにも手を触れるのにも躊躇いがあるけど、クロアーナさんはそういう経験が豊富そうで身を任せたくなってしまう。

 

 

「トゥルさん。わたくしの怒りが有頂天になったらどうなるか、分からない訳ではありませんよね?」

 

「うむ、モチロンだ。

 リーシュさんはとても可愛らしいです。痺れるくらいに」

 

 

 うわ、静電気レベルだけど我の股間に触れる彼女の手が電気ビリビリを纏い始めてる。

 これ、かなりキレかけてるな。

 

 我としても、子孫繁栄のためにここで子種を焼失するわけにもいかんので、鉱石を買えるだけ買ってクロアーナさんとはそのまま別れることにした。

 

 彼女は出会ってすぐだと鉱石の数も種類もさほどではないが、一度話しかけておけば、あとでマデューラに行く事になるし、攻略を進めてもっと鉱石を買い集め、このダークソウル2の世界でアルケイン付呪器でも作ることも出来るようになるかもしれない。

 

 マインクラフトでは、ダイヤモンドや黒曜石でエンチャントテーブルも作れたし、ダクソでも似たような物が鉱石で作れるだろう。この世界の鉱石はダイヤモンドよりもよほど高性能だからな。

 

 何しろ我は、スカイリムでの金稼ぎもほとんどを付呪に依存していたし、何よりも面白そうだ!

 無駄に魂石を集めまくって重量過多になる心配のないダークソウルの世界だからこそ鉱石集めを楽しめるのだ。

 

 このダクソの世界では経験値こそがソウルであり、ソウルは通貨でもある。我が魂の付呪によって“熟練の”マックダフよりも優れた武具を作ろうではないか!

 

 

「それじゃあ行きましょうか、トゥルさん。

 わたくし達はこの先のエリアボスを倒して先に進むという目的があるのですからね」

 

「む、そうだな。

 では行くとするか」

 

 若干、リーシュさんの笑顔が黒く不気味に思えたが、我の腕を両手で抱き寄せて自分の胸に押し当てるという健気な行動が可愛かったので考えるのをやめた。

 

 さて、ここのボス“貪りデーモン”は周回するとプレイヤーの体力次第では一撃必殺となるが、苦戦するだろうか……。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「ムッハハハハ! 肉団子は手四つだぁぁぁぁー!」

 

 

 醜悪な芋虫に牙と手を付けたような容姿。それがこのエリアのボス“貪りデーモン”だ。

 

 そんなボスを相手に、レスラーばりにお互いの手を合わせて握力で捻り上げる!

 痛みでのたうち回ろうとするが、そうさせないのがインドと仏教の合体技で鍛えた我が肉体の「美」というものだ。

 

 

「とぅるとぅるりん♪ てめぇは打撃技主体の我のセスタスやグレートクラブによる攻撃は通りにくいだろうが、インドが持つダンスの力で闇の炎に抱かれて消えるがいい!

 『トゥルにゃんダンス』で体力を削ってやんよー♪」

 

 

 キャラ崩壊とか言う奴もいるかもしれないが、インドはダンスが盛んなのだ。仏教徒ならそれ以上に踊れて当然。

 貪りデーモンは我の必殺技「可愛いポーズ」によって動きを停止。

 勿論、いまの我は上半身こそ裸の下半身墓守装備は普段通りだが、頭はネコミミ装備だ!

 

 そうして動きを止めたところでインド人ならナンにでも合うダンスが得意なように、我のダンスで組んだ両手を振り回して地面に叩きつけまくる。

 

 さながらトムとジェリーくらいの体格差と体重差があるが、ダンスの力で体重差を凌駕して振り回しているからだ。まさにトムとジェリーめいたぶん回し戦法!

 

 びったん♪ ららら♪ トゥルびったん♪

 

「か、かわいいにゃぁ~♪」

 

「ちょっ! リーシュさん戦闘に集中して!

 我の筋肉なんてあとでいくらでも障れるではないか」

 

「うん、それ無理です。

 だってわたくしは、トゥルさんの『かわいいポーズ』の効果で硬化しているのです(キリッ)」

 

 

 ノリノリで踊る我と、それに見とれるリーシュさん。

 

 まぁ、冗談はさておき、

 

 

「それじゃトゥルさん。そろそろ雷をぶち込みますよー♪」

 

「了解だ! 電気ビリビリで倒してやってくれ!」

 

 

 我が作ったこの隙に、リーシュさんの雷を打ち込むという作戦。

 

 それは見事にハマり、“貪りデーモン”は為すすべもなく雷に貫かれていく。

 

 そう、ここへ来る途中で立ち寄った太陽の祭壇で奇跡“太陽の光の槍”を大量に仕入れている彼女は実際強い。

 

 “波紋”のフェルキンが行っていたのと同じように、自分の異次元同位体から世界を超えて奇跡の力をかき集めたことで使用回数は無限。

 

 ……まぁ、“太陽の光の槍”の奇跡をアイテムボックスの一番上に置いて、そのまま記憶スロットに直接記憶させるというやり方を試したところ、弾数ほぼ無限にすることはできたのだがな。

 

 まさかバイオでハザードなゲームのバレンタインさん流の弾の増やし方も使えるとはな。

 

 リーシュさんの雷の奇跡は、グレネードランチャーめいて爆発・爆発・爆発!

 

 

「そぉれ、それそれそぉ~れ♪」

「グワー!」

 

 リーシュさんの雷が刺さる。

 

 

「トゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥルトゥル!」

「グワワー!」

 

 我のトゥルにゃんダンスで地面や壁に叩きつけまくる。

 

「グワワワー!」

 

 哀れ! ついにダメージに耐え切れなくなった“貪りデーモン”は爆発四散!

 

 こうして我とリーシュさんの歴史に新たな一ページが加えられたのだった。

 

 

「ハァハァ……、トゥうさん素敵♪」

 

「ちょちちょち、リーシュさん。

 その『ハァハァ』なセリフはトゥルにゃんダンスを終えたばかりのフロム指数180万の頭脳を持つ我の役目である!」

 

「じゃあ、二人でハァハァしましょーよ♪」

 

「うむ、それは良いアイデアだな」

 

 二人で肩を組み合い、天井からぶら下がる亡者入りの壺を眺めながら。

 

「「ハァハァ♪」」

 

 お後がよろしいようで♪

 

 




 トゥルにゃんダンス♪ トゥ~ルにゃんダンス♪

 討鬼伝極にて「魚強(イワシ)」の名前でプレイしておりますが、金棒を使い出してからは名前を零崎鰯識とかにすれば良かったかとも思っております。

 零崎を名乗るのは本物か狂人か、まぁどの道一発ネタですね。たぶんすぐに飽きるでしょうし、他の武器を使うときに合わなそうです。

 マラカス型の双刀や、鋏の形状をした鎖鎌とかもあるといいんですけどねぇ~。

 こうなるともう、「ヨイヤサ」の名で新キャラも始めてみたくなりますね。
 漢字二文字の名前のNPCばかりで、世界観に合わないという理由でキャラメイクし直した私ですが、今作ではカタカナ三文字の新キャラも出てますからね。
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