トゥル・トゥル・ダクソ   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 私は勢いでいつも小説を書いているので、その時々でハマっているものの影響を受けやすいんですよね。

 それをこうして投稿する段階になって思い返すことで、すでに過ぎ去ったマイブームがまた到来する。そんな日々。




第3話:鍛冶屋は強い。イイネ?

 天気晴朗なれど、波高し!

 それを体験した直後のことであった。

 

 

「……ご、ごめんなさい。

 私ってば話を聞いてもらえないと、つい自殺願望が沸いてきちゃうんです」

 

「ハァ……ハァ……、これからは気をつけてくれ。

 我らのように鍛えていなければ、そのまま死んでいたぞ」

 

「……(シーン)」

 

 

 崖下の海に飛び込んだ我らは、運よく岩に当たることもなく助かった。

 

 しかし、シャナたんとコンちゃんはだぼだぼした服装だったからかあっという間に服が水を吸って沈んでいき、我が二人を引っ張りながら岸まで泳ぐ羽目になった。

 

 ちなみにコンちゃんは泳げない。今も漫画みたいにお腹は海水で膨らみ、噴水のように口から出てくる海水には魚が混じっていたりする。

 今日の夕飯は焼き魚だな。

 

 

「……にしても、ゲームじゃ崖下には降りれなかったし、これはどうも現実みたいだな。

 あと同じフロム・ソフトウェア繋がりで崖下に刀が落ちてくれていれば言う事ないのだが」

 

 当然のように刀なんて落ちていない。

 『キングスフィールド5』の発売までにはこの世界をクリアして日本に戻りたいものだな。

 

 

「うぅぅ~……」

 

「お、起きたか、コンちゃん」

 

「わたちは確か、崖から落ちたような?」

 

「その通り落っこちたぞ。

 我は『skyrim』をプレイしていた時、種族をアルゴニアンでプレイしていたからな。

 泳ぎは得意なんだ」

 

 実際、先ほど溺れたときも呼吸の必要性を感じなかった。

 

 これはもしや、テレビ画面にダイブしたのではなく、プレステ3に直接頭から突っ込んでこの世界に来たからか、他のゲームのセーブデータの能力も引き継がれたのかもしれない。

 

 

「と、なると……、わたちは『skyrim』ではインペリアルでのプレイだったからソウルに困らないかも♪」

 

「いや、コンちゃん。

 それ以前に我はスリと話術のPerkを取っていたから買い物にソウルはほとんど使わないだろう。

 そもそも我らは何度も周回プレイしたから、その辺の雑魚を倒すだけで買い物に必要なソウル位は手に入るだろうし、何も問題は無い」

 

 

 うむ、これは色々と試してみる必要があるな。

 

 もしかしたらボス戦もゲームのときとは違う戦い方が出来るかもしれん。

 

 

「あの、それよりも上に戻りませんか?」

 

 思考にふけっていた我らにシャナたんが控えめに提案してくる。

 

 そういえば海でびしょ濡れだしな。風邪を引いても不味い。篝火で温まるとしようか。

 

 

 ◆ 脳筋移動中 ◆

 

 

「なるほど、お二人はニホンという国から来たのですね。

 そしてこちらの世界について書物で知っていたので私の名前も分かったと」

 

「まぁ、そんなところだな」

 

「そうそう、そんな感じそんな感じ♪

 あと、わたち達はめっさ強いよ♪」

 

 

 シャナたんには、我らが日本から来た事と、ゲームではなく本からこっちの情報を仕入れて来たと伝えておいた。

 

 本当の事を伝えても信じてもらえるかは微妙だし、最終的にデュナシャンドラを倒すことが目的なのだから構わんだろう。細かいところはザックリとだ。

 

 話をしているうちに服も乾き、我は考えを纏める。

 

 

「さて、コンちゃん。当面の我らの目的はこのドラングレイグの地を観光するついでにデュナシャンドラや各地のボスを倒していく、ということで良いか?」

 

「そうね。わたち達はプリチーな脳筋なんだから、ラブリーでプリチーで愛されまくる戦いをする必要があるもの♪」

 

 

 そうしてシャナたんに別れを告げ、我らが最初に向かったのは……。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「……何か用か?」

 

 鍛冶屋の頑固親父レニガッツさん。

 その親父さんの背後に回りこみ、我はスリのスキルを使ってポケットから楔石の欠片を盗もうと思う。

 

 ゲームの世界が現実となったのだから、色々と鍛冶で試してみたい事もあるのでな。

 

 

「(ちょちちょち、本気でやるのトゥル?)」

 

「(大丈夫だ。これでも我は盗賊ギルドと闇の一党の掛け持ちをやってたのだぞ)」

 

 

 こっそりと、バレないように盗めば問題ない。

 

 我もコンちゃんもすでに何週も遊んでいるセーブのはずなのに所持ソウル量が何故かゼロだったからな。

 

 たかが800ソウルと言っても10個も買えば高いし盗めるならそれに越した事はない。

 

 が……、

 

 

「スタァァァップ!

 お前はドラングレイグの地と鍛冶屋であるワシに対して罪を犯した!」

 

「アイエエエエ!? ナンでバレたの!?

 我はスリのスキルが凄いのに!!」

 

 あっさりとバレてしまった。

 

「簡単なことだ。このドラングレイグにおいて、鍛冶屋とは半神的存在。

 かつて名前すら忘れ去られた古の国でも、アンドレイという伝説的な鍛冶屋が活躍したと言われている。

 その鍛冶神アンドレイに倣い、ドラングレイグの鍛冶屋も半神的存在なのだ!」

 

「きゃー! トゥルの馬鹿ー!!」

 

 

 な、なんてことだ! 我の完璧なまでのスリ技能をもってしても盗めない存在がいるなんて!!

 

 ……そういえば我の装備は墓守の腰布だけだったな。スリの付呪がされた装備を身につけているわけでもなし、見つかるのは仕方が無いか。

 

 ここえ我らが取るべき行動は、

 

 

「降参だ。罰金を払おう」

 

「賢明だな。だが罰金よりもワシの仕事場の鍵を見つけてきてくれ。

 鍵がかかって中に入れんのだ」

 

 

 こうして我らの最初の目的地は『朽ちた巨人の森』に決定した。

 

 やれやれ、まさかこのドラングレイグにおいてここまで鍛冶屋が強いとは思わなかったな。

 

 




 最近は「討鬼伝極」ばかりしていますが、久しぶりにスカイリムも良いですね♪

 前書きや後書きに書く事も大して無いので日常的な話題を書きますが、最近はキュウリが高いですねぇ~。
 カレーの野菜三銃士はそれなりに安くなっているのに、キュウリの値上がりで最近はあまり食べていませんからね。まぁ、我が家ではカレーにジャガイモはいれませんが。

 好きな寿司ネタは「カッパ巻き」です。……「ハンバーグです」と言うよりは同意してくれる人が多いはず。
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