キヴォトス自衛隊   作:89式小銃

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まさかたった2話でお気に入り登録者が33人も居ることに驚きが隠せない89式小銃です。

ようやくここでブルーアーカイブのメイン人物、シロコと先生を登場させることができます。なお、先生の性格や言動はアニメ版8割とゲーム版2割方のハイブリッド先生としております。ご了承下さいませ。

ブルーアーカイブとミリタリー物の作品が少ないので、この作品を機に増えてくれたらなと自分は思います。

それではどうぞ


第2話 調査団

 

 

 

翌日 午前8時10分

 

 

金本「河内陸曹長。これより貴官を第3駐屯地域外調査部隊隊長として任命する」

 

河内「はっ!!了解しました!!」

 

命令を受諾し、姿勢を正して敬礼すると部屋から退出する。

 

田中「いよいよ、本格的な調査ですね」

 

河内「ああ。だが外は何があるか分からない。気を引き締めて行くぞ」

 

田中「はい!」

 

戦闘の後、堀本一佐を始めとした幹部らによる2回目の会議では賛否両論あったものの―

 

"何らかの原因により、国分駐屯地は未知の世界へ移転してしまった"と、最終的に結論づけた。

 

異世界に来てしまった事を確認し終えた次に行うのは"異世界文明への接触"である。

 

現在、駐屯地内のインフラ設備ー水道、電気、ガスが全て途絶しており、銃や火砲に使用する弾薬や車両を動かすための燃料はまだ在庫があるが、供給先が無くなった以上いつそれらが切れるか分からない。食料も1個連隊を1ヶ月支えることができる量が保存されているが、ここは砂漠のど真ん中であり現地調達は難しい。

 

一刻も早い現地人との接触、そしてインフラ、食料、弾薬、燃料の補給が必要視され急遽、第2普通科中隊から4つの駐屯地域外調査部隊が編成された。河内はその部隊の内、第3駐屯地域外調査部隊の隊長として同部隊を指揮する。

 

1個の調査部隊は隊員10名で編成され、昨日の戦闘で交戦したカイザーPMCと言う正体不明勢力と接触した場合に備えて、重装備を支給されている。

調査部隊の装備車両は、防弾性能が皆無に均しい高機動車から軽装甲機動車が主に装備され、装甲車等に遭遇した場合に備えて12.7mm重機関銃が装備された。加えてATM手が特例で二人用意され、ATM手の隊員は84mm無反動砲(B)を装備しあらゆる状況に対応できるようになっている。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

河内「よし、全員居るか?」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

河内「○八一八、これより駐屯地域外調査のため駐屯地を出発する」

 

ブゥオォォォォォォ

 

2両の軽装甲機動車と武器及び食料、予備の燃料を搭載した高機動車1両はディーゼルエンジンを雄牛のように吹かせ、駐車場から動き出す。

 

そして、73式装甲車や87式対戦車誘導弾が設置され、土嚢が積まれて陣地化された正面出入り口の検問所を通り抜け、友好的な異世界人と接触できることを願いながら果てしなく続く砂漠を河内の部隊は走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田中「ほんと、辺り一面砂だらけだなー」

 

遠藤「だな。駐屯地から出たばっかなのに、砂漠以外もう何も見えないな」

 

二人は初めて見る砂漠の景色を防弾ガラス窓越しに見つめる。

 

井上「そういえば河内曹長は2年前、ジブチ基地の派遣海賊対処行動支援隊に所属していましたよね?どうだったんですか気温は?やはり砂漠に囲まれていますから相当暑かったのでは?」

 

河内「それはもう、石の上で卵を焼けるぐらい暑かったなーもう二度と行かないと思ったぐらいな。しかし、ここの砂漠は不思議と暑くないな」

 

彼の言う通り、灼熱のイメージで知られている砂漠であるはずなのだが、不思議と暑くない。なんなら少し涼しいほどである。

 

田中「………ん?…あっ!河内曹長!ビルです!ビルがあります!」

 

河内「おっ、本当だな」

 

何十kmか走って、ようやく見えてきたのは堂々と建つ幾つもの高層ビル群。

 

田中「ビルみたいな現代構造物を見るとなんか安心しますね」

 

河内「まぁ、少なくとも魔法があったりドラゴンが居たりするような中世頃の世界では無いことが確定だな」

 

遠藤「ですね。しかし人は居るのでしょうか?」

 

河内「分からん。とりあえず向かってみるとしよう」

 

そんな会話を交わしながら、ビル群を最初の目的地に軽装甲機動車を走らせる。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

河内「………なんじゃこりゃ…?」

 

現地人との接触を求めて町に入ったは良いものの、家屋やビルの根本には砂が積もり、あちこちが激しく損壊しており、どこからどう見ても廃墟にしか見えない。

 

田中「人どころか動物の気配も感じませんね…」

 

遠藤「もしかすると、世界規模の大戦争か謎のウイルスや細菌によって全ての生物が絶滅した終末世界なのかもな…」

 

井上「ちょ、やめろよ遠藤2士…縁起でもない…」

 

遠藤2士の言葉を聞いた隊員らは縁起でもないことを言わないでくれと呟き、河内も苦笑する。

 

井上「…ん?河内曹長。前方に誰か居ませんか?」

 

すると、ハッチ上から辺りを見渡していた井上士長が前方に人の姿を発見し、河内に報告する。

 

河内「おっ、本当だな。女子高生?と…スーツ姿の男性か?」

 

1人は自転車を押している女子高生ぐらいの少女であり、スクール制服を着用し頭からは獣耳が生え、光輝くような銀髪に、頭上には輪っかのような物体が浮いている。

もう1人は薄鼠色のスーツを着用している二十代前半の男性であり、着用しているスーツの所々が砂で汚れていた。

 

すると少女の方がこちらの姿に気がつき、少女と男性の二人は足を止めた。それを視認した河内は自身の乗る軽装甲機動車を数mの所で停車させ、他2両は更に後方で停車させる。

 

河内「遠藤、俺と一緒に着いてこい」

 

遠藤「了解しました」

 

河内「これより現地人と接触を図るが、相手が友好的とは限らない。全員、小銃の安全装置を外しておけ」

 

「「「了解」」」

 

カチッ カチッ カチッ

 

指示を受けて隊員らは89式小銃の安全装置を"ア"から"単"に解除し、いつでも撃てるように備えておく。

 

河内「井上。俺が歩いている時に相手が変な動きを少しでも見せれば12.7mm弾を即座に叩き込め」

 

井上「了解」ジャキッ ジャ

 

そして河内と遠藤2士の二人は軽装甲機動車から降り、こちらに向けて警戒心を露わにしている二人組の方に向かって歩み出す。

 

 

「…お兄さん達は誰?」

 

少女の方は、白と青の配色をしたアサルトライフルを所持しており、こちらに銃口を向けてはいないがハンドグリップを握っている手に力が入っている。

 

遠藤「!…どうやら日本語が通じますね

 

河内「ああ。言語が通じないか心配だったが、無用だったな

 

相手が日本語で話しかけてきたことに驚きつつも平常を保ち、相手との対話を試みる。

 

河内「我々は別に怪しい者では無い。少し話がしたいだけだ」

 

手にしていた小銃を後ろへ回し、両手を挙げて戦闘の意思が無いことを示す。

 

「………」

 

それでも少女は警戒を解かず、厳しい目線でこちらを睨み続けている。迷彩柄の軍服を着た大人数人が銃を持って現れたら警戒するのも当たり前である。

 

井上『河内隊長、いつでも撃てます。指示を願います』

 

河内「まだ待て。無用な争いはできる限り避けたい」

 

井上「…了解」

 

この場に居た隊員らは確実に銃撃戦になるだろうと予想したその時、隣に居た男性が手で少女を制する。

 

「まぁまぁ、落ち着いて。どうやら相手は敵意は無いようだし、ね?」

 

「…ん、分かった」

 

少女は男の言葉を聞き入れ、銃から手を離して警戒を解く。

 

「すいません。見慣れない人達だったので少し警戒させてしまいました」

 

河内「いえいえ、こちらこそ驚かせてしまって申し訳ありません」

 

お互い謝罪を行い、待機していた隊員らは銃撃戦にならなかったことに安堵する。

 

先生「申し遅れました。私は連邦捜査部シャーレの先生です。」

 

シロコ「ん、砂狼シロコ。アビドス高等学校の生徒」

 

河内「先生にシロコさんですね。自分は日本国陸上自衛隊第12普通科連隊所属の河内 拓磨陸曹長です」

 

"シャーレ"や"アビドス高等学校"など色々と気になる単語があるが、とりあえず自己紹介を行う。

 

そして、河内の自己紹介に先生とシロコの二人は頭に?を浮かべる。

 

先生「日本国…?陸上自衛隊…?…何か知っているかい?」

 

シロコ「いや、私も聞いたことがない」

 

二人の反応は至極当然である。

 

河内「それもそうです。端的に言うと我々は異世k…」

 

バタンッ

 

事情を説明しようとするが、突然先生が地面へと倒れてしまった。

 

河内「えっ!?だ、大丈夫ですか!?」

 

急いで倒れた先生のもとに駆け寄る。

 

先生「うぅぅっ……頭が痛い…」

 

どうやら意識はあるようだ。しかし頭痛を訴えており、河内は先生の手の先を触って体温を確かめると少し冷たい。

 

河内「(頭痛に手先の冷たさ…脱水症状か?)シロコさん、先生に何か持病は?」

 

シロコ「分からない。けど、さっき喉が凄く渇いたって言っていた」

 

河内「…どうやら脱水症状のようだな。遠藤!機動車から水と塩を持ってこい!」

 

遠藤「は、はい!」

 

シロコ「私も何か手伝うことは?」

 

河内「では、この水筒の水を先生の首や脇に少しずつかけてくれますか?」

 

シロコ「ん、分かった」

 

二人は共同して先生の応急処置を開始したのであった、。

 

 

 

 

to be Continue

 





知恵袋さんから☆10、大艦巨砲主義者さん、水野サブさんから☆9を頂きました!高評価ありがとう御座います!!そして感想して下さった方もありがとう御座います!!

感想、評価、お気に入り登録お待ちしております!

それではグッバイ

対策委員会で好きな娘は?

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