どうも89式小銃です。
大変お待たせしました第5話の投稿です。最近はかなり時間が取れるようになったので小説執筆が捗っております。
気がつけば、かなり寒くなってきましたね。もうすぐ11月に入るので皆さん風邪を引かないよう気温には注意して下さい。
あと、活動報告にてキヴォトス自衛隊で見たいシチュエーション募集をしております。
それではどうぞ
"カイザーコーポレーション"
キヴォトス屈指の規模を誇る大手企業グループであり、重工業、金融、兵器産業、民間軍事会社など様々な産業分野を手掛けている。
そして、アビドス自治区の某所に存在するカイザーコーポレーションアビドス支部の社長室では1人の大柄なロボットが椅子に座っている。
その正体は、カイザーコーポレーションが経営するカイザーPMCの代表取締役であり、社員達からは理事長と呼ばれている。
理事長「第4巡回警備隊の消息が途絶えただと?」
報告書を手にしたオートマタからの報告に思わず仕事の手を止める。
「はい理事長。午前9時30分の通信を最後に、今現在まで同部隊と連絡がとれない状況です」
理事長「一体何があった?あの部隊は社内でも指折りの実力者のみで編成された精鋭部隊だぞ?…まさか"奴"に遭遇したのか?」
「現状ではなんとも言えません…捜索部隊を送り込みましょうか?」
理事長「…いや、もし警備隊が奴に遭遇しているのなら捜索部隊までもが奴の餌食になるだけだ。部隊は送らない。ただいたずらに社員を消費して我が社の損失が増える一方になるからな」
「分かりました。報告は以上です」
理事長「ああ、下がっていいぞ」
「はい、失礼します」
ガチャ
そう告げるとオートマタは部屋から足早に立ち去る。
この時、彼らは知らない。
通信が途絶えた警備隊は外の世界からきた軍勢によって壊滅させられており、後にカイザーPMC―いや、カイザーコーポレーション最大の"敵"となることを。
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その頃、アビドス高等学校の校庭では河内達は昼食の準備をしていた。
日々過酷な訓練を行う自衛隊にとって食事は最重要である。『腹が減っては戦ができぬ』ということわざの言う通り、隊員がお腹をすかせては戦闘せずとも負けてしまう。
そして隊員に必要な栄養を供給し体力、気力を維持増進させ、士気を高揚させるため自衛隊は諸外国と比べて食事分野にかなり力を入れている。
遠藤「おっ、今日の昼飯はビーフシチューか」
田中「よっしゃ大好物!!」
二人の手元には自衛隊で使用されるレーション『戦闘糧食Ⅱ型』―通称パックメシ。
缶詰である先代の"戦闘糧食Ⅰ型"と比べて強度に劣り保存期間が短いが、持ち運びと調理が容易となり湯煎時間も大幅に短縮しているのが利点である。2016年2月から陸上自衛隊は、I型の新規購入を停止し2017年以降はすべてレトルトパウチ型のレーションに一本化している。また、Ⅰ型よりメニューが豊富であり、この班では特にビーフシチューとハンバーグ、そして秋刀魚の蒲焼きが人気である。
訓練・演習を行った後の戦闘糧食Ⅱ型ほど美味い食べ物は早々ない。
河内「遠藤、加熱材を人数分とってきてくれないか?」
遠藤「分かりました。」
昼食が入った袋を地面に敷かれたシート上に置くと、遠藤2士は携帯加熱材が積んである高機動車に小走りで向かった。
セリカ「これが外の世界の食べ物ねぇ…なんかこう、味があまり期待できない外観ね…」
シートに置いている自分の戦闘糧食Ⅱ型を見てボソッと呟くセリカ。
アヤネ「セリカちゃん、自衛隊の皆さんに失礼ですよ」
それをアヤネは注意する。
河内「まぁ、セリカさんの言うことも納得できます。こちらの世界には"食べ物に似た何か"や"誰もが拒否した食べ物"と言われるほど不味い軍用レーションがありますからね」
セリカ「へ、へぇ…そっちの世界には凄い食べ物があるのね…」
まぁ凄く不味い軍用レーションはごく僅かなのだが、と心の内で呟く河内。
遠藤「河内曹長、加熱材を持ってきました」
すると、加熱材とタオルが人数分入った箱を持って遠藤2士が戻ってきた。
腹が極端に減っていた河内達は早速準備を始める。加熱材とタオルを受け取った先生・シロコ達も隊員らに教わりながら食事の準備をする。
先生「あっ、カイロの形なんですね」
遠藤「はい。開けるとすぐ熱くなるので、パックを加熱材で挟み込んだらすぐにタオルで―」
先生「あっつぅぅぅぅぅぅ!!??」
注意が一足遅かったようだ。
急激に熱くなった加熱材を投げ飛ばし、持っていた手を掴んで悶絶する先生。
アヤネ「先生!?大丈夫ですかっ!?」
先生「う、うん…たぶん大丈夫…だと思う…」
遠藤「注意が遅くて申し訳ありません…冷却シートはいりますか?」
先生「は、はい。ありがとうございます…」
先生の片手が餌食になったトラブルがありながらも、昼食の準備を終えることができた。後は20〜30分程度待つだけである。
先生「そういえば自衛隊とはどんな組織なんですか?」
ふと気になった先生は、隣に座る河内へと話しかける。
河内「はい。我々自衛隊は、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し日本を防衛する実力組織です」
先生「実力組織…?軍隊ではないのですか?」
河内「ええ。まぁ、我々の世界の国々からは軍隊扱いされていましたけどね。ですが、あくまでも自衛のための必要最小限度の実力を有する組織です」
シロコ「ん…なんかややこしい」
セリカ「でも、最低限の戦力しかもっていないのに軍隊として扱われるって、自衛隊はどのくらいの人員がいるの?」
大村「自衛隊全体では24万7000人。そして我々、陸上自衛隊単体では約15万人の人員がいますね」
セリカ「に、24万7000人ッ!?」
ノノミ「わぁ!そんなに大勢の大人の人達が居るんですね〜!」
ホシノ「うへ〜思ったより凄い数字が出てきたね」
予想外の人数に彼女達は驚きを隠せない。
大勢の生徒数を抱えるマンモス校で知られるゲヘナ学園やトリニティ総合学園、そしてキヴォトス随一の大企業であるカイザーコーポレーションが小さく見えてしまう。
先生「…もしかして、24万7000人全員がこの世界にやって来たのですか…?」
小山「いえ、転移してきたのは我々の基地と、そこに駐屯する第12普通科連隊1180名だけです」
先生「そ、そうですか。それでも1180人とは多いですね」
小山「まぁ、これでも自衛隊は万年人手不足なんですけど…」
ピピッ ピピッ ピピッ
すると、ポケットに入れていたスマホからタイマー音が鳴り、加熱が終わったのを知らせる。
加熱材で温めた白飯をトレイの片方に寄せ、空いたスペースに同じく温めたビーフシチューを流し込む。これでビーフシチューライスの完成である。
河内「それでは頂こう」
河内の言葉に皆が手を合わせる。
「「「「いただきます!!」」」」
食事の挨拶をし、皆がスプーンを手に取って食べ始める。
河内もスプーンでシチューをすくい一口食べると、トマトの風味と少し醤油っぽさが感じられる味が口内に広がる。他の戦闘糧食Ⅱ型と比べ味は濃くなく、かつ甘さもそれほどない。牛肉以外にもジャガイモ、人参、玉葱、マッシュルーム等の具材が大きくゴロゴロ入っておりボリューム抜群である。
先生「こんなに美味しいビーフシチューは初めて食べます!」
シロコ「ん、凄く美味しい」
ホシノ「これは文句なしの美味しさだね〜」
先生やアビドス高校メンバーからの評判は高かった。さすがは自衛隊の誇る戦闘糧食Ⅱ型である。
アヤネ「…あの…なんで海苔が付いているんですか…?」
すると、同封されていた海苔のパッケージを手に持ち尋ねるアヤネ。不思議なことにビーフシチューには何故か海苔が付属しているのである。
井上「あぁーそれですね…実は我々にも用途が分からないんですよ…」
田中「自分だったら、ご飯に突き刺してラーメン風にしているよ?」
そう言うと田中は、海苔がご飯に突き刺さった自身のビーフシチューライスを見せる。
アヤネ「な、なんだか違うような…」
シロコ「でもこれはこれで面白い」
田中「だろ?これでシチューカレーとラーメンを一緒に食べて得している気持ちになれ―」
遠藤「いや、それはない」
井上「同感だな」
小山「ちょっとその気持ちは分からないな…」
田中「(´・ω・`)ショボン」
考えをことごとく否定する隊員達、そしてしょぼくれる田中2士。
先生「面白い人達ですね」
河内「えぇ。ネタに困らない、とても愉快な班ですよ」
そんな他愛ない会話を交わしながら、楽しい一時を過ごす彼・彼女達であった。
to be Continued
戦闘糧食Ⅱ型ってどんな味なんでしょうか?高校生の頃に自衛隊駐屯地の食堂で定食をご馳走になったのですがあれは凄く美味しかったのを思い出します。自衛隊のご飯は偉大ですね〜
素人小説書きさん、バナナのおひたしさんから☆10
亘理人さん、けんどーさんから☆9
フェストゥムD型さん、ミサイル艇は全てを解決するさんから☆7を頂きました!!皆様評価ありがとう御座います!!そして感想を下さる方々もありがとう御座います!!評価と感想のおかげで凄く励みになります!!
次回は未定です。
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