――クラス移動については、星之宮がオレのセフレになった段階で検討を始めていた。
このまま順当に今のクラスをAクラスにしても良いが、もうこのクラスは目ぼしい女子を食べ終えてしまっている。それならば、まだ手を出せていない女子のいる帆波クラスを楽しみながら星之宮に飴を与えて、佐枝の頑張る姿を眺める方が面白い。
本当のことを言えば、Aクラスにも行きたいのだが、あのクラスでオレが立ち回るには原作通りに坂柳を退学にさせる必要がある。そうでないと、戦力過多で勝負にならない。
とはいえ、せっかくあそこまで仕込んだ坂柳を手放すのは惜し過ぎた。毎回全力でおしがまに挑戦して、我慢できずに恥を耐える表情を見せる坂柳とのひと時は、オレにとっても無くてはならないものとなっている。
しかし、それだと白鳥や西川を食べるキッカケが――と、頭を悩ませながらも、とりあえずはクラス移動チケットの入手方法について考えることにした。
当然ながら、クラス移動チケットは体育祭で個人1位の報酬である以上、原作で1位を取っていた須藤や小野寺の強力ペアにも勝つ必要がある。
だが、原作の高円寺のように個人ではどうやっても取れる得点には限界があり、少しでも勝機を考えるのであれば、やはり運動能力の高い男女でペアを組ませる必要があった。
今回、オレは基本的にBクラスには殆ど指示を出すつもりがない。つまり、自ずと帆波クラスの生徒が対象となる。
帆波のクラスで運動能力の高い生徒と言えば、まず名前が出てくるのは柴田だろう。男子生徒の中でも五指に入り、学年トップクラスと言っても良い。
まぁ、その五指のうち、三本がオレ、高円寺、須藤という強敵ではあるが、その次くらいに名前を連ねられる。少なくとも、洋介より運動能力が高いのは確かだ。
では、女子はどうだ?
パッと目に着くのは、やはり安藤か南方辺りだろう。安藤はバレー部所属で身長も高く体力がある。何より、原作で彼女は柴田に恋心を持っていた。
この世界でも、おそらくその気持ちに変化はないだろう。年頃の乙女からすれば、恋心を抱いている相手と一緒のペアになることはさぞかし気合が入るはずだ。
もう一方の南方も原作の無人島試験で安藤と共に抜擢されるだけあって運動神経が良く、フランクな性格が魅力だ。基本的に誰とでも仲よくできるので、急遽柴田とペアを組まされたとしても安定した結果を出してくれるとみた。
恋心による爆発力を選ぶか、もしくは安定した結果を選ぶか――迷った時には、同じクラスの先生に相談してみようということで、体育祭以降の話も兼ねて星之宮を呼び出して話を聞いてしてみることにした。
どうやら恋に理解のある教師としては、安藤を応援したい心があるようで、胸元のメロンを二つも揺らしながら柴田と安藤を組ませてあげて欲しいと頼み込んでくる。
そのままTレックスが火を噴くと、「じゃあ、南方は神崎辺りと組ませて、別で上位を狙わせることにしよう」と伝えていく。星之宮も「おっへー」と頷いていた。小刻みな動きにTレックスも満足そうに首を動かしている。やはり、物凄いテクニックだ。
◇◆
鈴音の番の日に澪がやってくる一幕があった。澪はオレが呼ぶ以外は、ふらっと気分でやって来る猫みたいな感じで、今日はたまたまバッティングしてしまった形だ。
思えば、原作と違って鈴音と澪はライバル関係という感じではないため(最初の頃は澪が少し気にしていたが)、二人とも少し気まずそうにしていたが、Tレックスを前にしたら二人とも可愛い子猫ちゃんになっている。
互いにそこまで親交が深くないのもあって、恥をあまり晒さないように頑張って耐えようとしているみたいだったが、結局Tレックスのパワーの前に猫のような声を出して完全に屈してしまっていた。
改めて、互いに体を重ねるようにしながらビクンビクン体を震わせている二人を眺めていく。
鈴音としては、澪は自分と同じセフレの一人で、龍園クラスの生徒くらいの存在でしかない。たまに顔を見るくらいで、会話もろくにしたことはなかったという感じだ。
対する澪としては、鈴音は去年の無人島試験でハメられた相手であり体育祭でも痛い目を見せられた奴という認識だったが、一年の終わりにはオレの奴隷となったことでもうどうでもよくなったという感じだった。
故に、原作のように揉めることはないかなぁ――と、思ったのだが、やはり鈴音と澪の組み合わせはそう簡単にはいかないのようで、鈴音が澪のザマを見て挑発し、澪がそれにキレてお返しするというキャットファイトを繰り広げている。
原作と違って全く関わりあう機会などなかったはずなのに、気が付けばまるで原作のように仲良くなっていた。違いがあるとすれば、二人とも全裸であることくらいだろう。
◇◆
鬼龍院がオレの部屋にやってきた。今まで外でたまに会うようなことはあったが、こうして彼女の方からわざわざやってくるというのは原作を通しても初めてと言って良い。
どうしてオレの部屋の場所を知っているのか、わざわざ何をしに来たのか――いろいろ聞きたいことはあるが、まるで誰もいない時間を狙いすましたかのようにやって来たのは果たして偶然なのかどうかわからなかった。
とはいえ、何か用があるのかと思ったが、部屋に入るなり普通にベッドに座って最近のことや体育祭のことについていろいろと話している。
聞けば、クラスのことはどうでもいいが、高円寺と一緒でPPには興味あるということで、女子個人の1位を狙いに行くと言っていた。
原作では最低限の種目しか参加していなかったはずだが、桐山としては気まぐれでも鬼龍院がポイントを稼いでくれることでBクラスの勝利を狙える場面だ。
3年AクラスとBクラスの差を考えれば、この体育祭で逆転も十分あり得る。勿論、南雲を欠いたとはいっても相手はAクラス簡単に勝てる相手ではない。一体、どうなることやら――と、考えていると、何やら鬼龍院がジッとこちらを見ながら真顔で何かを待っている。
いや、正確には、待っているというよりは、何かを期待しているような感じだ。
これは、もしや? と、思って、試しにベッドに押し倒してみると、特に抵抗もなく倒れてくれた。
「いいんですか? オレ、鬼龍院先輩に借りこそあっても何かした訳じゃないんですけど」
「そうでもない。前にも言ったが、お前の行く末を見届けるために留学を検討するほど、私はお前に深い興味を抱いたよ」
まるで、大切なものに触れるかのように、オレの頬に手を伸ばしてくる。正直、何がそこまで彼女の興味をそそったのか、今でもよくわかっていないのが本音だ。
「無人島試験を終えて、改めて自分の気持ちに向き合った時、もし私が自分の身を誰かに許せるとしたら、それはお前しかないと思った……」
あの試験で、鬼龍院とは何回か話をし、最終的には月城と相対する時にも力を借りている。結局は司馬に瞬殺されていたが、鬼龍院としても何か思う所があったのだろうか。
「もっと早く来ようとしたが、どうやら私は自分で思っていた以上に臆病だったようでな。恥ずかしながら、覚悟を決めるのに時間がかかってしまった訳だ」
豪華客船のプールで会った時は自然体だったように見えたが、あの時もいろいろと葛藤していたのかもしれない。
今も表情自体は頑張って取り繕っているようで、いつもの鬼龍院にしか見えないが、彼女のいうことが本当ならどうやらかなり緊張しているようだった。
「前にも言いましたが、オレ別に鬼龍院先輩のこと愛してはいないですけど……」
「私も別に恋愛感情はないさ。半分は興味本位――こういう機会でもなければ、おそらくこの先の人生でも経験することはないだろうからな」
「オレ、セフレいっぱいいますよ?」
「知っている。むしろ、たまに遊ぶくらいの仲で十分だろう」
逆に束縛されることを嫌うこの女からすれば、セフレというのはそれほど悪いものでもないのかもしれない。したい時は、自分の気分次第でする――鬼龍院っぽいといえば鬼龍院っぽかった。
しかし、ここまで言って引く気がないのであれば、据え膳食わぬは男の恥ということで、美味しく頂かせて貰う。
正直、鬼龍院は相手にリードされるのを嫌う印象があったが、意外にもオレのことを拒絶することはなく、素直にされるがままになってくれている。
ゆっくりと一枚ずつ服を剥ぎ取っていく。
流石に羞恥で顔を赤らめるようなことはないが、ジッと一つ一つの行動を見られるというのは、あまり気分のいいものではなかった。
上下真っ白の下着姿になると、出る所は出て引き締まる所は引き締まった美しい体が目に入って来る。しかし、自身に恥じることなどないと言わんばかりに、逆に鬼龍院は自慢の体を見せつけるようにアピールしてきた。
まぁ、この人にとっては水着姿も下着姿も似たようなものなのだろう。布面積的にはそこまで変わらないしな。もしかしたら内心では恥じらっているのかもしれないが、表情に全く出ないのでそれも読めない。
だが、流石に下着を脱がされるのは恥ずかしいのか、一瞬だが手で胸を抑えるような仕草を見せた。その手もすぐに降ろしているが、少しでも恥じらうような姿を見られたのは嬉しい気もする。
ならば、たまには紳士的に行こうということで、普段以上に念入りに体を解していった。鬼龍院もオレと関係を持つに当たって、すぐに動画のような合体シーンになると思っていたようだが、Tレックスのサイズを考えるといきなりは厳しいだろう。
と、いう訳で、顔を赤らめながら声を出すのを我慢する鬼龍院を堪能していく。
こちらの責めをひたすら耐え続けていた鬼龍院だが、Tレックスのパワーには勝てなかったようで、猛攻を仕掛けると降参するかのように部屋中に甲高い声が響き渡った。
どうやら鬼龍院は女子の中でも痛みが少ないタイプだったようで、すぐにTレックスの良さを味わってしまったのが大きな敗因だったらしい。
最初は緊張から声を出すのに抵抗を感じていたみたいだが、一度恥を晒してからはむしろ開き直るように全身でTレックスを味わい尽くしている。
こうして、2年生で目標としていた鬼龍院攻略は、終わってみると意外とあっさりとしたものとなった。
全てが終わった後、ベッドの上でピロートークをしていると、オレの腕を枕にしながら「女たちがお前から離れられない訳だ」と、何やら感心したような笑みを浮かべている。首を傾げていると、「南雲が負けたのも納得だな」と、一人で頷く様子を見せていた。
◇◆
ひよりと図書室デートをしていると、「体育祭があるなら、図書祭も作ってほしいです」と意味不明なことをボソリと呟いた。
基本的に運動が得意ではないひよりにとって、体育祭が歓迎すべきイベントはないというのはわかるが、図書祭とは一体何をする祭なのだろうか?
首を傾げていると、「全学年で本を読んで、その面白さを発表するお祭りです」と、ひよりが笑顔で教えてくれる。どうやら既存の祭ではなく、ひよりが思いついた架空の祭らしい。
「大体、体育祭だけ毎年あるのはずるいです。もっと本を読むイベントを増やしても損はないと思います」
「運動は嫌いか?」
「あまり得意ではないですね。それは清隆くんもご存知だと思いますけど?」
「そうか? オレは意外と、ひよりは運動も好きだと思うんだけどな」
と、言いながら、むっちりとしたその太腿を撫でると、「確かに、全部の運動が嫌いではないかもしれません」と、頬を染めながら身を寄せてくる。
もはや、ひよりも原作と違って完全にオレ色に染め上げられており、自分から望んでTレックスに捕食されに来るくらいに調教済みになっていた。
結局、図書室デートは途中切り上げとなり、気が付けばオレの部屋でひよりはスカートをたくし上げている。
どうも、自分の胸が控えめなのが少し気になっているようで、基本的にひよりは下半身を武器にしてくることが多かった。オレはどちらも好きなのだが、今日は長く白い靴下に包まれたその脚を美味しく頂かせて貰っている。
◇◆
坂柳と龍園が接触した――その情報を持ってきたのは天沢だった。とはいえ、ずっと張り込んで様子を見ていた訳ではなく、たまたまその現場を目撃しただけらしい。
聞けば、天沢は龍園に無人島試験で小宮や木下を突き落とした犯人だと疑われており尾行を付けられていたようなのだが、気まぐれにその尾行を振り切って逆尾行をして遊んでいたら坂柳と龍園が話をしている場面を目撃したということだった。
おそらく、坂柳も龍園も接触にはかなりの気を使っただろうに、天沢の暇つぶしのせいで見つかってしまうとは運がないとしか言いようがない。
坂柳と龍園が接触した。このことから考えられるのはやはり体育祭関連だろう。原作と違って、あの二人は学期末試験で戦わないし、おそらくは坂柳が龍園に貸しを返すように声をかけた――と、いう線が今の所濃厚だ。
坂柳としても、今Aクラスがピンチなのは自覚しているだろう。橋本を退学させたことでクラスメイトは36人になり、体育祭では人数差のハンデでかなりの痛手を受けている。
仮に坂柳自身が参加するとしても、Aクラスが最下位を脱出するのはかなり難しい状況だ。
しかし、龍園と手を組んだなら話は大きく変わって来る。AクラスとDクラスの運動能力の高い生徒を使って得点を稼ぎつつ、残りの生徒を使って他者の妨害――実質使える駒が二倍になったようなものであり、上手くすればトップも狙えなくはない。
対抗するなら、こちらも帆波クラスと歩調を合わせるべきだが、オレは今回お休みなので手を出すつもりはなかった。
うちのクラスはともかく、帆波クラスも信者たちがいれば大事にはなるまい――と、考えていると、情報を持ってきた天沢が何か期待したような目でこちらを見ている。
何を求めているかはすぐにわかった。が、待てのまま我慢する天沢に、そのまま「ステイ」と声をかける。スカートの中は見えないが、太ももに汗とは違う何かが滴っていた。
続けて、こちらの準備を終えると、「よし!」と、OKの声を出してやる。同時に、ホワイトルームで培ったその速度を無駄に発揮して、すぐにご褒美にむしゃぶりついてきた。
やはりホワイトルーム生だけあって学習能力が高く、天沢は手を出せば手を出すほど技術を身に着けていく。既にレベルは初期組に匹敵するものがあり、Tレックスも我慢できずに火を噴いてしまっていた。
原作との変化点。
・愛里の退学や桔梗の本性暴露イベントがなかったため、軒並みイベントがカットされている。
そのため、波瑠加やみーちゃん、桔梗を説得するイベントがなくなり、他のイベントが発生している。とりあえずはCクラス優遇の相談をしに行き、そのまま星之宮と遊んだ。
・澪と鈴音の関係。
原作ほどバチバチではなかったのだが、何だかんだライバル関係に落ち着いている。世界線が変わっても、この二人は基本的に素直になれない運命にあるらしい。
・鬼龍院を攻略した。
卒業まで気が向いたら来るという感じで、ようやく手を出すことに成功している。その極上の味についてはR18で(いつになるかは不明)。
・ひよりと楽しんだ。
遅くなったが無人島試験でのご褒美も兼ねている。何だかんだこのSSのひよりは、清隆色に染められてしまった。
・天沢が龍園&坂柳の密会を発見した。
原作では体育祭で鈴音が龍園と組むが、このSSでは無人島試験の縁で坂柳が龍園と組んだ模様。とはいえ、基本的に仲良しではないので、どういう条件でどういう関係になったかは不明。
今話の登場人物一覧。
・綾小路清隆
今年の目標である鬼龍院攻略をようやく果たした。とはいえ、清隆からすると、向こうが勝手に来たという感じで、自分から攻略した感は全くない。
・堀北鈴音
何だかんだ目をかけている。と、いうのも、実は俺小路くんは地味に鈴音好きでもあったのでその影響もあって、鈴音を虐めながら育てている。可愛い子ほど意地悪したいではないが、苦難の中で成長する姿を楽しんでいる。
・椎名ひより
原作では、清隆が恋心を抱く存在だが、このSSでは既にそのことを原作知識として知っているため、ただのセフレに落ち着いている。だが、ひよりからの気持ちは原作と同じかそれ以上に強い。
・伊吹澪
これまで鈴音と関わる機会が殆どなかったので、そこまで鈴音を気にかけていなかったが、やはり原作と同じように基本的には言い合いをしている。が、本心の部分ではそこまで嫌ってはいない。と、いうより、原作でもそうだが嫌いな相手とは話をしないタイプ。
・星之宮知恵
現状、佐枝を超える貢献をしているため、Cクラスが優遇されることを喜んでおり、懸命に清隆を繋ぎとめようと自分の体で出来るあらゆる技術を駆使している。
・天沢一夏
気まぐれに遊んでいたら良い情報を手に入れたのでご褒美をもらいに来た。痣もようやく消え、自分の体で清隆に楽しんで貰っている。清隆レベルではないが、技術の吸収が異常に速い。
・鬼龍院楓花
最初はちょっと乙女モードだった。が、関係を持った後はいつも通りに戻っている。卒業までの間、この関係を楽しむつもりでいる。