そんなこんなで高円寺と軽い話をして、そのまま教室にやってきたのだが、ふとオレの後ろの席に座っている千秋が少し具合悪そうにしているのが目に入る。そういえば、原作でも千秋は文化祭当日に風邪を引いていたっけか。
ぶっちゃけ、人手という意味でもそうだが、原作通りに本番で千秋がいないという状況はかなり困る。何より、文化祭後に待っているであろう、オレへのご褒美メイドさんごっこ的な意味でも千秋は重要なメンバーの一人だった。
「おはよう……千秋。お前、体調が良くないな?」
と、いう訳で、問答無用で体調不良を指摘していく。当の千秋はオレの指摘を受けて、少し慌てたように顔を上げて無理な笑みを作った。
「えっ、いや。そんなことない……と、思うんだけど……」
だが、オレに下手な嘘は通用しないとわかったようで、すぐに言葉も尻すぼみになっていく。表情も苦笑いに変わっていった。実際に、体調が良くない自覚があるのだろう。
「ほんとだ。あんまり顔色が良くないね。熱はなさそうだけど……疲れかな? 結構、準備とか頑張ってくれるもんね」
雪もぺたりと自分の手を千秋の額に当てて熱を測っている。どうやらまだそこまで重症と言う訳ではなさそうだが、このまま無理をすれば当日には風邪を引きかねない。ならば、今の内から無理にでも休ませた方がいいだろう。
「先生には事情を説明しておいてやるから保険室に行ってこい。無理されて本番欠席される方が面倒だ」
「……そう、だよね。うん、そうする。実は少し頭が痛かったんだよね」
頭がいい奴は説得が早くて助かる。千秋も、「ありがとね、清隆くん、雪ちゃん」とこちらに一言入れると、その足で保健室へと向かっていった。
「清隆、優しいね」
「まさか。本番にメイドが足りなくなるのが困るだけだ」
特に、夜のご奉仕の人数が減るのは困る――と、話していると、千秋と入れ替わるように、恵と麻耶が教室に入ってきた。
「今、千秋とすれ違ったけどどうかしたの?」
「大丈夫だとは言ってたけど……」
この二人は原作通り仲がいいようで、割と一緒に居ることが多い。勿論、千秋との仲もいいのだが、二人は朝が割と遅い方なのもあって千秋とは登校時間が合わないでいた。
そのせいか、二人は事情を知らなかったらしい。
改めて、体調が悪そうだったから保健室に行かせたと説明していく。また、他に体調が悪そうなやつがいたら、問答無用で休ませるようにも注意しておいた。下手に頑張り過ぎて倒れられても面倒だ。
「あー……今回の企画の計算関係は殆どみーちゃんと千秋に任せっきりだったからなぁ」
「私たちじゃ難しいことは出来ないもんね」
二人も千秋とみーちゃんに頼りきりだったことを自覚したようで苦笑いを浮かべている。しかし、もう一人の立役者であるみーちゃんは意外とタフなようで特に体調を崩しているような様子はなかった。
恵や麻耶も心配の声をかけているが、「大丈夫だよ」と力こぶを作っている。むしろ、千秋がいない分、自分が頑張らないと――と、逆に奮起しているようだった。
有難いが、下手に空回りしても困るので、恵と麻耶にはみーちゃんが無理をしないように注意させておく。原作では大丈夫だったし、心配はないと思うが念のためだ。
と、他にクラスメイト内で体調が悪そうなやつはいないかチェックしていると、別の意味で顔色が良くない鈴音がかなり遅れて教室に入ってきた。
すると、鈴音の登校を目ざとく見つけた桔梗が、「おはよう、堀北さん」といつも以上に大きな声で挨拶をしていく。が、その笑みはいつもと比べて深い弧を描いていた。
「ッ! え、ええ……おはよう、桔梗さん」
声をかけられた鈴音はビクっと一瞬驚いたように体を震わせると、精一杯の笑みを浮かべて挨拶を返していく。が、その笑みは変わらずぎこちない。
桔梗も、鈴音の無様な姿を見たいがばかりに、まだ上手く笑顔を浮かべられないのをわかっていて声をかけていた。とはいえ、それが鈴音の訓練になるのは間違いないので、こちらとしても特に文句を言う気はない。
それにしても、ここ最近の桔梗は楽しそうだ。
原作では満場一致試験で自身の本性がクラスにバレてひと悶着あったが、この世界では変わらずクラスのリーダーとして善性を貫いているので、誰も桔梗がわざと鈴音を虐めているとは思わない。わかっているのは、桔梗の本性を知っているオレやセフレたちだけだ。
「どうしたの? 表情が硬いよ。ほら、もっとにっこり笑って。にこー」
これでもかというくらいに、眩しい笑みを浮かべる桔梗。それを見て、鈴音も「に、にこー」と、声を出すが、顔は苦笑いを浮かべたままだった。
これでは本当に客引き用のエロメイドになって貰うしかないかもしれん。そうなったらそうなったで、桔梗はまた嬉しそうな顔を浮かべるんだろうなぁ。
だが、鈴音としても、敵である龍園や坂柳にそんな屈辱的な姿を見られるのは御免だろう。
とはいえ、今のままでは本当にどうしようもない。無理をしてメイド服を準備できるのは木曜日くらいまでと考えると、残り約一日ちょっとで鈴音は結果を出す必要がある。
しかし、既に笑顔の練習を始めてから約三日。
今ですらこの様なのに、果たして鈴音に接客用の笑みを浮かべることが出来るのだろうか? まぁ、実際にオレがやれと言われたら出来る自信はないので、鈴音の気持ちもわからなくはないのだが――
◇◆
「私に、どうか笑顔の作り方を教えてください。お願いします、桔梗様……!」
放課後。このままではどうしようもないと悟った鈴音は、生徒会の仕事をキャンセルしてオレの部屋にやってきた。そして、一緒にやってきた桔梗に向けて、誠心誠意のお願いをするため――“全裸で土下座を披露する”という屈辱的な姿を見せている。
――ギリギリまで追い詰められた鈴音が最終的に頼ったのは、やはり桔梗だった。
と、いうのも、生徒会で常に一緒に居る雪は、根本的に鈴音がどうして笑えないのかが理解できていない。だからこそ、建設的なアドバイスをすることが出来ないのだ。
そもそも、プライドの高い鈴音だからこそ苦戦しているが、本来であれば苦戦などしようのないことである(まぁ、オレも多分出来ないが)。良く考えなくても、どうやったら笑顔を浮かべられますかと聞かれて明確な答えを返せる方が少数派と言って良かった。
「んー、どうか哀れなこのメス豚に……が、抜けてるかな?」
「どうかこの哀れなメス豚に笑顔の作り方をお教えください……っ」
では、限られた鈴音の交友関係で、誰が一番嘘の笑みを浮かべるのが上手いかと聞かれれば、それはもう桔梗以外にいないだろう。常日頃から誰からも頼られる『櫛田桔梗』を演じている桔梗からすれば、嘘の笑みなどもはや呼吸をすることのように容易い。
同じ仮面という意味では愛里に頼るという手もなくはないが、愛里は基本的に誰かに教えるという経験が不足しているため、とてもではないが教師役には向いていなかった。
逆に桔梗は、常日頃から人にモノを教え慣れていることも有り言語化が上手い。だからこそ、鈴音は教師役に桔梗を選び、こうして全裸土下座を強行して教えを乞うていた。
原作でも、生徒会長になった鈴音が桔梗を生徒会に誘う際に土下座させられるような描写があったが、まさかこうして鈴音が自分から土下座をする姿を見ることになるとはな。
これまで、プレイの中で無理やり屈服させられるのは何度か見てきたが、鈴音が自発的に土下座をする姿を見るのはもしかするとこれが初めてかもしれない。それだけ追い詰められているということだろう。
「えーっ、どうしようかなぁ。困ったなぁ」
ちなみに当の桔梗は、憎き鈴音が心から土下座している姿を見て、あからさまに興奮している。小さく体をプルプル震わせているのは、もしかしなくてもそういうことだろう。
「どうか、どうか、お願い致します……!」
「はぁ……仕方ないなぁ。笑顔の一つも浮かべられない駄目な堀北さんの為に、私が一肌脱いであげるよ」
とはいえ、いつまでも遊んでいる場合ではないということも理解しているようで、仕方ないとばかりに桔梗は笑みを浮かべて鈴音の頼みを快諾した。
「まずは、その無駄なプライドを捨てて……って言っても、出来れば苦労はないか。頑固だもんね、堀北さん」
「……申し訳ありません」
「謝るくらいなら、その無駄なプライド捨てて欲しいんだけどね。役に立たないから。まぁ、出来ないことを言っても意味ないか……」
出来ないことを責めても意味はない。が、嫌味はしっかり言うスタイルで、桔梗が頭を抱える仕草を見せる。
「……どうも堀北さんは、笑顔を浮かべることが屈辱的なことみたいに思ってるみたいだけど、むしろ笑顔は武器なんだよね」
「武器……ですか?」
「あんたさ。態度が顔に出過ぎなの自覚してる? 自分では無表情貫いているつもりだろうけど、龍園くんとか坂柳さんクラスなら簡単に見抜かれるよ。私がわかるくらいだもん」
それについては何となく理解できた。いつも龍園に挑発されている時、鈴音は凛とした表情で誤魔化しているつもりでいるが、余裕ではなく余裕ぶっているという印象を受ける。だからこそ、龍園は鈴音を相手にするのが楽しいんだろうが――
「坂柳さんとか一之瀬さんが、話し合い中に笑みを浮かべるのは本心を上手く隠すためだよ。話してて、何を考えているか推察できないでしょ? いわば、あんたはじゃんけんで常にグーしか出さないけど、表情の変化ってのはチョキとかパーの選択肢なの」
常に同じ表情を浮かべる――正確には表情が変化しないからこそ、ちょっとしたことで情報が筒抜けになる。実際、4月の特別試験でも鈴音は龍園に情報を抜かれていた。
「考えてみなよ、龍園くんにいつもみたいに煽られて、余裕ですって笑みをあんたが浮かべたらあいつはどう反応する?」
もし鈴音が綺麗な笑みを浮かべられたなら、普段とは違うその表情に龍園の方が逆に余裕を失うだろう。
あの鈴音が笑みなど浮かべるはずがない――そういう普段とのギャップは心理戦でも大きな駆け引きの手段に使える。桔梗の言う通り、笑顔というのは時に大きな武器にもなり得るのだ。まぁ、帆波の場合はまた意味合いが違うかもしれないが。
「笑顔は、武器足りえる……」
鈴音も、笑顔を習得するのは新しい武器を手に入れるためと言われると、少しは心理的な拒否感が減ったようだった。
その結果、少しずつではあるが、笑みを浮かべることが増えてきている。おそらく、今までは笑顔を浮かべたら負け――と、どこかで自分らしくない行動を取ることに屈辱感を覚えていたのだろう。
だが、桔梗は上手く、そんな鈴音の心理を利用して、むしろ笑顔を覚えるのはメリットだと教え込んだ。
これは、何だかんだ鈴音のことを一番理解している桔梗にしか出来なかった。よく、好きの反対は無関心とよく言われるが、嫌いの反対は興味と繋がっているのではないかとオレは思っている。
嫌いだからこそ相手のことを見てしまう。嫌な所やいい所を無意識に探してしまうのだ。ここで面白いのは、良い所を知っても好感度が上がる訳ではなく、こいつ善人ぶって良いことしやがって――と、マイナスなポイントが溜まっていく点だった。
しかし、マイナスであろうと相手のことを理解していることに変わりない。本人に言うと怒られるだろうが、少なくともこの場で鈴音のことを一番理解しているのは桔梗だった。
そんなこんなで約一日かけて笑顔の練習に取り組んだ結果。リミットの木曜日には「チッ、まぁ最低限じゃない?」という、桔梗のお墨付きまで貰える程度にはなっていた。
須藤や池のような普段ならば笑顔を向けないだろう相手にも、呼びかけられると「何かしら?」と余裕の笑みを浮かべることが出来ている。これなら十分に接客も出来るはずだ。
流石は桔梗――と、いうことで、今回は特別ボーナスとしてTレックスをあげることにする。最近、セフレが多くて順番が渋滞気味だったことも有り、桔梗も大喜びで背を反らして身を震わせていた。
◇◆
――と、いうことで、何だかんだ無事に鈴音の笑顔問題も解決し、早めに体を休ませたことで千秋も、文化祭一日前である11月12日(金)に行われる最後の予行演習日には体調を万全に戻すことが出来ていた。
今週に入ってから全てのクラスが加速度的に準備を進めてきたが、今日が本番前に向けた最後の予行演習日となる。鈴音も千秋も間に合って本当に良かった。
それこそ、一週間前の予行演習はまだ様子見のクラスが多かったが、流石に前日となるとどのクラスもテストを行っており、ここでの遅れはそれこそ本番にも影響しただろう。
ちなみに、うちのクラスは原作通り4つの出し物をする予定になっている。しかし、その内容は少し原作から変化していた。
メインはオレが運営するメイド喫茶であり、その他もたこ焼きやお好み焼き等の粉物を扱う屋台と、女性向けに洋風パスタやパンを扱う屋台――と、ここまでは原作通りである。
だが、最後の一つは、地味にから揚げに力を入れていた本堂の意見を啓誠が無事に形にしたことで生まれた、から揚げの屋台が採用されていた。
原作では最後の一つは余った予算で行われた子供向けのクイズ大会だったが、この世界では初期費用が少し多めだったことと、鈴音の笑顔チャレンジが成功したことで出費が少なく済んだことで本堂のから揚げ屋の夢が実現される結果となっている。
最初はから揚げが美味いからという意見で却下を食らいまくっていたから揚げ屋だが、最終的には鈴音や桔梗のOKを得るまでに至ったらしい。
そして、原作通り、どの屋台でも品物を購入すると、メインであるメイド喫茶のドリンク割引券を貰うことが出来るため、大きく利益に繋がるようになっていた。
勿論、本番ではないのでまだそういうサービスはしていないし、屋台は今日から組み立てるのでそもそも開店も出来ていない――が、メイド喫茶は室内のセッティングをそこそこに、明日に向けた練習として試しにプレオープンしてみることにした。
準備が出来ると、メイド服を着たセフレ達が客引きを始める。前から話題になっていたことも有り、他クラスの男子が多く押しかけてきていた。本番では生徒は客になれないから、今日しかメイド喫茶を味わえないと思えばこの賑わいもわからなくはない。
しかし、この賑わいはこちらにとっても有難かった。ずっとクラスメイトと練習していたとはいえ、まだ接客に慣れていないセフレたちにとって知らない男性相手はいい経験だ。どのメイドさんも最初は動きが固かったが、少しずつお客相手に笑みを見せられている。
「問題なさそうだね」
メイド服を着た雪が、全体を見ながらそう呟いたので頷きを返す。途中、原作通りにみーちゃんがトレーに乗ったコップをひっくり返すというイレギュラーも起きたが、上手く千秋がサポートして事なきを得ていた。
恵や麻耶も持ち前の愛嬌で上手く接客をしているし、愛里や波瑠加も少しずつ接客に慣れてきている。
当然、雪や桔梗はこの手の仕事は無双状態であり、ひよりも問題なくレジを担当していた。また、予想よりもいい動きをしていたのは真澄だ。厨房と現場の緩衝材として、上手く現場を回してくれている。
そんな中、鈴音も頑張って会得した笑みを駆使して接客しており、途中でこちらの様子見&挑発に来た龍園相手にすら余裕の笑みを浮かべて撃退していた。
龍園も、まさかメイド鈴音が自分をお客として扱うとは思わなかったようで、逆に居心地悪そうな表情をしていたが何だかんだ頼んだ物を飲み終わるまでは居座っている。
帰る際は、チッと舌打ちをしていたが、自分の思った対応と違ったことでしてやられたのが恥ずかしかったのだろう。
「……龍園くんももっと妨害工作してくるかと思ったけど、特にそんなこともなさそうだったね」
龍園が出ていったのを見て、千秋が少し安心したように近づいてくる。どうやらひと悶着あるのではないかと、内心冷や冷やしていたようだった。そんな千秋の杞憂に、雪もまた笑顔で首を横に振る。
「あはは、大丈夫だよ。龍園くんは無駄なことしないタイプだもん。仮に練習でお客さんとして妨害したって、本番では生徒はお客さんになれないんだから妨害のしようもないし」
実際、本番で出来ないことを練習でしても意味がない。何より、文化祭は体育祭が目じゃないくらいに外部からお客さんが来る。流石の龍園も、多くの観衆の中で問題を起こすほど馬鹿ではなかった。
「ならいいんだけど……」
むしろ、問題は龍園よりも千秋の方だ。
「お前も、病み上がりなんだからあまり無理はするなよ。本番で倒れられても困るんだ」
「もう大丈夫だって。頭痛も倦怠感も抜けたし」
「人間、大丈夫だと思っていても大丈夫じゃない場合が多い。とりあえず、帰れとは言わないから先に休憩に入れ」
「はーい。わかりましたよー」
こちらが心配しているからか、どう反応すればいいかわからないとばかりに千秋が不貞腐れたような様子で休憩に入っていく。
原作では疲労でふら付いていた千秋だが、早めに休ませたおかげで問題はなさそうに見える。とはいえ、油断して原作通りになっても困るので、こまめに休ませるに越したことはなかった。
ざっくり見た感じ、千秋の体調以外は、特に心配するようなことはなさそうに見える。
「……ふむ。こっちは鈴音や桔梗がいれば大丈夫だろう。オレは外を見に行くが、お前はどうする?」
「いくっ!」
と、いう訳で雪を引き連れて外の様子を見に行くことにした。原作と違って、うちと龍園クラスは組んでいないし、あいつがどんな出し物をするのかも興味がある。
「じゃあ、後を頼む。何か問題が有ったら連絡をくれ」
「うん、わかった。こっちは私が上手く回すから、綾小路くんは雪ちゃんとデートして来て」
「わぁい、ありがとー! 桔梗ちゃーん」
むぎゅーと、雪が桔梗に感謝の抱き着きをすると、鈴音が「デートじゃなくて偵察でしょうに」と小さくツッコミを入れていた。
とはいえ、偵察と言っても、今のメイド喫茶の状況を見る限り、外も似たような賑わいだろうし、実質デートなのは間違いないだろう。まぁ、正確には、デートは明日の秋山さんとする方が本命で、今回はそのための下見なのだが――
原作との変化点。
・千秋を強引に休ませた。
原作では体調不良フラグを見つけてもスルーしていたが、ここで千秋が抜けると後のメイドさんプレイに差し支えるので無理やり休ませている。結果、体調を悪化させずに済んだ。
・鈴音が土下座した。
もはや、プライドなど捨てると言わんばかりに土下座している。それが出来るなら笑顔も出来るだろうというのが桔梗の見立てだが、どうも笑顔は土下座以上に無意識のプライドが許さないらしい。桔梗の的確なアドバイスのおかげで鈴音も笑顔を克服した。
・から揚げ屋。
原作ではやらずに終わったから揚げ屋だが、本堂の執念で採用まで漕ぎつけた(半分以上は啓誠のおかげ)。
・二度目のプレオープン。
今回は正式にメイド服も来て、他クラスから客を呼んでいる。原作通りに上手く行っている形。本番では他クラスの出し物に生徒は参加できないルールなので、事実上この前日が生徒たちにとっての文化祭でもある。龍園が鈴音の笑顔に混乱させられた。
・雪と学内を回ることにした。
原作で恵と一緒に回っていたのと同じ。とはいえ、南雲がいなかったり龍園クラスの出し物が違ったりといろいろな部分が変化している。
今話の登場人物一覧。
・綾小路清隆
メイド問題が全て解決してスッキリ。
・椿雪
清隆とデートができてウキウキ。
・堀北鈴音
笑顔習得。龍園を返り討ちにした。
・櫛田桔梗
鈴音に笑顔を習得させた。鈴音が自分に縋って来る姿を見て興奮している。
・軽井沢恵
千秋の体調不良に気付けなかったことに少しショックを受けている。それからは、もっと他の人の様子を伺うようになった。
・松下千秋
原作と違って、事前に休んだおかげで風邪も未然に防げた。恵や麻耶からは風邪を引いた時のグッズをあれこれ差し入れされている。
・佐藤摩耶
こう見えて尽くすタイプなので、千秋を心配していろいろと世話を焼いている。とはいえ、不器用なので失敗もするが大切なのは心。