昼食の時間に差し掛かると、龍園がある秘策を出してきた。体育館周りに出した屋台とは別に、がっつりとしたカレーの屋台を出してきたのだ。
本格的に腹が減ってくる時間帯を狙った隠し玉のようで、元々謎解きで人が多かった体育館周りにますます客が集まっていく。時間帯限定の屋台ということで、屋台自体はかなり手抜きのものだが、匂いの暴力の前ではそんなものは関係なかった。
空腹に染み渡るカレーのスパイシーな香りは、校舎や特別棟の方にも流れて来て、瞬く間に大人から子供までが大移動していく。
まさか匂いを利用して客を持っていこうとしてくるとは思わなかったが、こちらもしてやられたままでは終わらなかった。
原作同様に、うちのクラスと一之瀬のクラスがメイド喫茶対決しているというチラシを配って客を引き戻していく。詳しい勝負内約やカフェの価格は記載せず、対決という文言を前面に押し出し、客の興味を引いて奪われた客を取り戻す算段だ。
「私たち2年Bクラスは、今2年Cクラスとコンセプトカフェで売り上げを競い合っています」
「私たちが負けてしまうと、誰かが責任を負わされて退学させられてしまうかもしれません。どうか、皆様のご協力をお願いできないでしょうか」
「「よろしくお願いいたします!」」
さらに、このチラシ配りにうちのクラスからはアイドルである愛里を動員している。保護者として波瑠加も一緒に付けて、アイドルの雫がメイド喫茶で働いている――というメリットをこれでもかとごり押していった。
原作では見られなかった愛里と波瑠加の共同作業だ。やはりアイドルの愛里が基本的には目立っているが波瑠加も容姿的には負けていないことも有り、Cクラスの可愛い処と共に上手く龍園の策に対抗することに成功していた。
これにより、うちのクラスも一気に集客数を上げている。勿論、対決なので帆波クラスの集客も上がっているが、やはり1階にある分うちの方が集客という意味では有利だ。
原作では、堀北クラスと龍園クラスのツートップ状態だが、この世界では完全にうちのクラスと帆波クラス、龍園クラスの三つ巴状態になっている。
そんな中、原作でもこの世界でも宝泉と組んで売り上げを貰う約束をしている坂柳率いるAクラスは、原作だとパンフレット販売という有り触れた出し物をしていたが、この世界では少し変わっており占いをしていた。
坂柳お得意のコールドリーディングを使った割と本格的な占いのようで、そちらはそこそこの割高コースとなっていて、通常コースはタロットカードを使った有り触れたものでそれっぽくやっているらしい。
坂柳の店が特別棟の三階ということも有り、うちで楽しんだ後に占いをしていく。逆に占いをした後にメイド喫茶を楽しむという循環が上手く出来上がっていた。そのせいか、予想よりも客の入りが多くて列が馬鹿みたいに並ぶ事態になっている。
「おい綾小路。まじいぞ、客が待ちきれずに帰り始めた……」
集客率を上げた結果、今度はこちらの回転率が間に合わずに客が痺れを切らせて列を離れ始めてしまう。
外でボディガードをしていた須藤が慌てたようにそう報告してきたが、それは原作でもそうだったので予想の範囲内だ。
ここで、桔梗や雪を始めとした接客が得意なメンバーをこの時間に当て、列整理をして貰うことにした。
「雪、桔梗」
「オッケー。お水、持ってくるね」
「後、お土産用のクッキー、少し貰うね」
「ど、どうするつもりだ?」
「待っている客は退屈なだけで、メイド喫茶には強い興味を示している。しかし、昼食時と言うこともあって腹も減って来るし、この混雑では離れるのも無理はない」
「だから、ちょっと損だけど、サービスでクッキーやお水を配ってもう少し待ってくれるようにお願いするんだよ。ほら、あんな感じ」
と、水を用意する雪が指をさした所では、桔梗が笑顔で「お待たせしてごめんなさい。良ければ、これを食べてもう少しお待ちください」と、袋からクッキーを出して配っている。
それに続くように、雪も水を持って「喉渇いていませんか? よろしければどうぞ」と、笑顔で接客に向かった。美少女二人がもう少し待ってくれと頼んで握手までしてくれるのだ。余程、短気でなければもう少し待とうという気持ちにもなるだろう。
原作でも言っていたが、無料でクッキーや水を配ることで、1度見返りを受け取ったという感謝の気持ちがその場から離れさせなくする効果が生まれる。また、目的のメイドさんが廊下でもサービスしてくれるなら少しくらい待っても良いという心の余裕も生まれていた。
原作の文化祭では、裏で天沢が桔梗を呼びだしたり、八神が退学させられたり、波瑠加や明人が裏切るのを阻止したりと散々なことが起きる。
だが、この世界で天沢は既に完全なオレの駒であり、八神との確執もなくなっていた。また、愛里が退学していないのでそもそも波瑠加や明人も裏切らない――と、フラグそのものを全てへし折った甲斐もあって、オレも1時から休憩時間をもぎ取れている。
それはつまり、待ちに待った秋山さんとのデートの時間であり、後の全てを雪、鈴音、桔梗の三人に任せて、オレは正門へとスキップしていった。
当然、オレの行動を見ているであろうホワイトルーム関係者は、オレが正門へと向かったことでかなりの動揺をしているはずだが、オレはそんなこと気にした様子もなく正門でこちらを待っている秋山さんをお迎えに向かう。
見れば、既に秋山さんは正門前で待ってくれているようで、初めて見る私服姿もなかなかそそられるものだった――が、ふとここで一つ問題が起きていることに気付く。
「お姉さん一人? 俺と一緒に回らない?」
「あっ、いえ……約束が……」
「お姉さんみたいな綺麗な人待たせるやつなんか放っておこうよ」
何と、オレが秋山さんを待たせている間にナンパをされていたようで、どうすればいいかわからず困ったような顔を浮かべていた。
まぁ、原作でも真嶋が惚れ込むくらいだし、秋山さんの容姿は優れている。そんな彼女が一人で立っていれば声をかけられてもおかしくはない。
が、逆に言えばこれはチャンスだった。
「失礼。お待たせしました、秋山さん」
「あっ、綾小路くん……」
スッと、二人の間に体を差し込むようにして秋山さんの壁になる。秋山さんもオレが来たとわかると、あからさまにホッとした様子を浮かべていた。
いいぞ。普段来ない場所で怖い思いをしていたのだ。オレのことは普段以上に頼りになる人間に見えているはず。ここでこの男を追い払って、一気にオレの株を上げていく。
「学内での問題行動はお客様と言えど禁止されています。それに、こちらの女性は、私と先約がありますので」
と、少しにらみを利かせると、ナンパしていた男もすごすごと引き下がっていった。オレが問題行動だと忠告したことで、下手に騒げば学校から追い出されると思ったのだろう。
普段、この学校は外部の侵入を禁止していることも有り、こんなことで問題を起こすのも馬鹿らしいことだとわかってくれたらしい。秋山さんも助かったことに一安心している。
「すみません、オレが遅れたせいで……」
「いえ、大丈夫です。でも、助けてくれてありがとうございました」
本来であれば、デートをしながら少しずつ距離を詰める予定だったが、イレギュラーが起きたおかげもあって予定の行動を前倒しすることが出来ていた。
何せ、普段来ない場所で知らない男に声をかけられたというのは、大人しい性格の秋山さんにとって大事件と言って良いはずだ。秋山さんの中にはオレへの確かな信頼感が生まれており、それこそ命の恩人に近いくらい頼りになる男だと認識してくれているだろう。
勿論、明確には意識していないかもしれないが、無意識でもそう思っているのは普段よりも半歩近いこの距離感が証明してくれていた。この隙を逃さず、ここで一気に畳みかけていく。
「秋山さん。ここはジムじゃないですし、敬語は大丈夫ですよ。むしろ、ここでは秋山さんがお客さんなんですから」
「そう……かしら? じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うわね」
どうもオレの思った以上に、秋山さんはオレに信頼を寄せてくれているようだった。普段ならば悩むであろう場面でも、そこまで深く考えずに受け入れてくれている。
こんなことを言うのもあれだが、秋山さんがナンパされてくれたのは、運が良かったかもしれん。自然と、口調を敬語から変えるキッカケを手に入れられた。
やはり、敬語だと仕事感が抜けないし、秋山さんの意識を本格的に向けるためにはどうしたって素の秋山さんを引きだす必要があったのだが、あの男はいい引き立て役になってくれたな。
「では、案内させて貰います。ようこそ、高度育成高校へ」
流石に手を取って歩く――というのはキザ過ぎるし、あからさまに狙っているのを匂わせてしまうので、最初だけそれらしく見せた後は普通に並んで歩いていく。
ここまでくればオレのターンだ。
服を褒めるのは当然として、手を繋がないまでも距離は少し短めにする。また、昨日下調べして導き出した完璧なルートを通って出し物を楽しんで貰いつつ、デートだということを意識させるためにそれとなく立ち位置を気にして秋山さんを守るように動いた。
別にたいしたことをした訳ではない。
ただ、人とぶつかりそうになった時にそれとなく手を引いたり、人の多い所はオレが外側を歩いたりと、言葉ではなく行動で意識させるようにしただけだ。
最初は気付いていなくとも、回数が重なれば秋山さんも気づいてくる。そうなれば、こちらのものだった。意外とエスコートが上手なんだ――という印象を与えられれば、これまでは“ただの学生”にしか見えていなかったのが、自然に“年下の男性”に見えてくる。
今までは子供と思っていたが、実は“男性”なんだと意識させることが出来れば、今日のデートは100点だった。
もし、文化祭がなければ、ダメ元でデートに誘ってわざと告白しそれを断らせることで、無理やり秋山さんの中のオレの意識を子供から男性に切り替える必要があっただろう。
しかし、開幕のナンパ男のイレギュラーもあって、予想以上に秋山さんの意識をオレに向けることが出来たのは上々だった。どうやら、こちらの思惑は上手く行っているようで、今では何もしていなくても秋山さんが少し照れたようにこちらを見てくる。
これなら、ここで焦って告白するのは逆効果だ。
先程も言ったが、もしこの文化祭がなければダメ元でデートに誘って告白までする必要があっただろうが、ここまで上手く秋山さんの意識を誘導させられたならこのままずっと意識して貰った方が後々のメリットが大きい。
今日が終われば、秋山さんも自分が不覚にも年下の男にドギマギさせられていたのは何かの間違いだと自分を戒めるだろう。
だが、次に会った時に、秋山さんは否応なく今日のことを思い出す。何せ、オレは次に会った時から、あからさまに好意を押し付けていくつもりだからだ。そうなれば、今まで通りに客とジム員という関係だけでは済まされなくなってくる。
勿論、そんな思わせぶりな態度も全て演技だが、意識した相手から好意をわかるように伝えられれば、秋山さんの中でこれまで子供としてしか見ていなかったオレへの印象は明確に“男性”に書き換わるだろう。
後は、文化祭というキッカケなしでデートに誘えれば満点だった。オレの予定では、冬休みのどこかで秋山さんを食べるつもりでいる。
もしかしたら、冬休みには原作通り真嶋がオレに声をかけてくるかもしれないが、おそらくその頃にはしっかりケリがついているはずだ。
ああ、秋山さんですか? 彼女なら、オレの隣で寝てますよ――とは、流石に言わないだろうが、他人が惚れた女がオレに傅いているであろうという状況は、想像するだけでもなかなかに気分が良かった。
◇◆
そんなこんなで、約2時間近く秋山さんとのデートを楽しみ彼女を見送ると、もうすぐ3時になろうかという時間になっていた。
ここで、原作通りにラストスパートをかけていく。
もう、うちと帆波クラス、龍園クラスのスリートップなのは間違いないが、絶対の保証がある訳でもないし切り札はしっかり使うべきだろう。
「わざわざ呼びだしてすみません、茶柱先生、星之宮先生」
原作と違う点は、佐枝だけでなく星之宮も呼びだしていることだった。ここからはこの二人での勝負になる。
一応、表なのでオレも敬語を使っているが、二人を呼びだした時点でご主人様としての命令だということは二人も理解しているようだった。
「プライベートポイントは使い切りましたか?」
「ああ。残りは80ポイント、使い切ったと言って良いだろう」
「私ももう使い切ったから問題なしよー」
「では、これから文化祭終了までは時間がありますね。これから残り終了までの時間、先生たちには協力を仰ぎたいんです」
協力――と、言っているが、実質命令なのはわかっているようで、佐枝も星之宮も特に口を挟まずに黙って話を聞いている。
「お二人には、各自分のクラスの売上を上げるためにメイドになって貰います」
「……は?」
「なーるほど、そういうことねぇ……」
間抜けな声を漏らす佐枝と違って、星之宮は全てを理解したように頷く様子を見せた。
「待て……私たちがメイド? お前は何を言っているんだ?」
「勝つためにそれが必要なだけです。さぁ、時間もないんで早く準備してください」
「いや、待て。そもそも私は教師だ。それにクラスの担任でもある。特定のクラスに肩入れすることなど許されるはずもない」
「ちょっとサエちゃん。今回の教師側のルール、ちゃんと目を通したの? 教師の協力は、1時間10万PPで借りられるのよ?」
と、星之宮がツッコミを入れると、佐枝は慌てたように携帯端末を出して文化祭に関するルールを調べ始めた。
「……教師の協力を仰ぐ場合、1時間毎に10万PPを支払うこと」
「もうお二人の端末にPPは振り込んであります。後は、わかりますね?」
「ま、待ってくれ。私は、メイド喫茶のやり方などさっぱりわからない。クラスを混乱させる可能性だって――」
「命令だ。佐枝」
「~~ッ! わかり、ました……」
「んじゃ、着替えにレッツゴー!」
二人に事前に用意しておいたメイド服を渡すと、死ぬほど嫌だと顔に書いてある佐枝を連れて星之宮は更衣室へと移動していく。
その間に、オレも自分のクラスと帆波クラスに、佐枝と星之宮がこの短い時間限定で担任たちがメイドとして働くことになったことを伝えて、表にいるクラスメイトたちにも宣伝係として学校中を駆け回るように指示を出す。
しばらくすると、ざわっと廊下の空気が変わる。視線の先では、メイド服姿の佐枝と星之宮が小走りにこちらにかけてくるのが見えた。
王道のメイド服に身を包んで顔を真っ赤にしている佐枝と、和装のメイド服に身を包んで余裕のある姿を見せている星之宮の対比は見ていて十分に目を引く。
「き、来たぞ綾小路。は、早く教室の中に入れてくれ」
「お待ちしてました」
「じゃあ、私は二階だからここでバイバイね。サエちゃんには負けないんだから!」
と、気合を入れて星之宮が二階の自分のクラスへと駆け上がって行くのを見送り、改めて佐枝のメイド服姿を目に入れる。
前にプレイで着せた時とはまた意匠が違うのもあり、なかなか目の保養になった。本人は羞恥の限界なのか、か細い声で「は、早く……」と身を小さくしている。
「オレにはいつももっと恥ずかしい姿を見せてるだろう」
「ご、ご主人様と、他の人に見られるのはまた別なんですっ……!」
まぁ、こちらとしても、これ以上ただで見せ続ける訳にもいかないので、意地悪はやめにして佐枝を教室の中に入れていく。
ここからはもう佐枝は立っているだけで良かった。恥ずかしそうにする姿はそれだけで男性のエロティシズムを刺激する。
逆に自分に自信があり見せ方をわかっている星之宮も悪くはないが、同じ方向性では勝てないので佐枝には原作通りこの無垢さを利用するのが一番よかった。
後は原作通りだ。うちのクラスも帆波クラスも、立ち見入場料を設け、1000ポイントを支払えば即時入店できるルールを追加。
写真撮影は2000ポイントと高額に設定し、残り時間が僅かになってきたら見物客からポイントを全額支払って貰うことで扉と窓、カーテンを撤去し疑似的な見物スペースを作って客のポイントを根こそぎ奪っていく。
後はもう、うちと帆波クラスの一騎打ちだった。
龍園クラスの戦略も悪くなかったが、謎解きは最初の受けは良くても終盤でのブーストがかけづらい。
龍園もそれがわかっているからこそ、昼食時に客をかき集めて勝負を賭けたのだろうが、美人教師のメイド姿という時限式の切り札の前には沈黙するしかなかった。
こうして、終了の4時になるまで佐枝の公開処刑は続き、美人教師のメイド対決は近くの男性客のポイントを根こそぎ奪い取っていった。
時間がいくらあっても足りないとはこのことで、佐枝は常に写真撮影を希望されており生徒の誰もを越えて1位に君臨。帆波クラスでも、星之宮が帆波を抜いて圧倒的1位を奪い取ったらしい。激しいデッドヒートに、男共もどっちにPPを使うか悩みまくっていた。
そのまま午後4時に文化祭が終了。それから2時間が経ち――午後6時になると結果が発表される。個人的にも、ここがオレの未来を決める分岐点だった。
1位・2年Cクラス +100CP
2位・2年Bクラス +100CP
3位・2年Dクラス +100CP
4位・2年Aクラス +100CP
5位・3年Aクラス +50CP
6位・1年Bクラス +50CP
7位・1年Aクラス +50CP
8位・1年Cクラス +50CP
9位・3年Cクラス
10位・3年Dクラス
11位・3年Bクラス
12位・1年Dクラス
――勝ったのは、帆波クラスだった。
おそらく、売り上げ的には殆ど差はなかったはずだ。それでも、帆波クラスが勝ったのはある意味で星之宮の執念が原作を越えたからと言ってもいいかもしれない。
うちのクラスも2位で100CPを得られた。しかし、心の底から喜んでいる生徒は一人もいない。
何故なら、帆波クラスとの対決に負けたことで、こちらは向こうの言うことを一つ聞かないと行けなくなった。そして、向こうが何を望むかわからないほど、このクラスの生徒たちは馬鹿ではないだろう。
クラス移動チケット使った綾小路清隆のクラス移動――それが、帆波クラスの望みであり、オレは明日から2年Bクラスから2年Cクラスに移動することが決定した。
原作との変化点。
・龍園が切り札を隠し持っていた。
カレーというわかりやすい匂いの暴力で客を集めている。時期が11月で寒いこともあり、カレーはわかりやすく人気だった。
・坂柳の出し物。
最初は原作通りだったが、前日のプレオープンの盛り上がりを見て急遽予定を変更している。なので、占いや道具の用意も一夜漬けの付け焼刃だが、それなりの出し物にはなっていた。森下のスピリチュアル占いが地味に人気だったとか?
・アイドルのチラシ売り。
原作よりもメイドの人員を増やしたのを上手く利用し、愛里のネームバリューをこれでもかと使っている。雫というアイドルを知っている人は意外にも多かったようで、龍園に奪われた客もかなり取り返せていた。このために、一年の頃から愛里を育てたまである。
・秋山さんとのデート。
もし、このデートがなければ、本文の通りに無理な告白をする必要があった(一度玉砕覚悟で自分の意志をぶつけないと、秋山さんの中にある清隆への年下意識が抜けないと判断したため)。ただ、ナンパ男のおかげで、その工程もカットできている(最初のプランでは上記のルートだったが、長くなり過ぎたのでカットになった)。
・ホワイトルーム勢の動揺。
清隆が校門にスキップ交じりでやって来たのを見てめちゃくちゃ動揺していた。最終的には勘違いだったが、まさか自分たちがいる所に普通にやって来るとは思わず。これで、自分たちが来たのがブラフだと清隆は気付いていると向こうも気づいた(親父殿は気付いていない)。
・美人メイド教師対決。
最後は佐枝と星之宮による大人メイド対決となった。佐枝に関しては原作通りで、星之宮は和風のメイド服を上手く着こなしている。最初は互角だったが、星之宮のサービス満点の仕草にエロい男性客がそちらに向かったのが勝敗を分けた。やはり、エロは地球を救う。
・清隆のクラス移動が決定した。
原作のように勝手にクラス移動するのではなく、帆波クラスが勝者の権利でクラス移動を要求したため、波風をあまり立てずにクラス移動する準備が出来た。
今話の登場人物一覧。
・綾小路清隆
秋山さん攻略も順調に進み、デートも楽しんで文化祭を満喫し終えた。
・椿雪
前日のデートでチャージも終え、清隆のためにメイドとして奮起している。
・櫛田桔梗
原作通りに待っている客にサービスしている。原作絵の髪の毛短いVerって感じ。
・佐倉愛里
大きな声を出すのは苦手だが頑張っている。地味に雫としては初めてのファンサであり、補佐の波瑠加がいなかったらテンパっていたかもしれない。
・長谷部波瑠加
自分が愛里を守らなきゃと頑張っている。愛里から頼りにされると、自分が役に立っていると実感出来て嬉しい。桔梗とはまた別の承認欲求を抱えている。
・茶柱佐枝
原作通りにメイドになった。原作の一枚絵はマジで良すぎる。
・星之宮知恵
佐枝に対抗して和風メイドになった。エロティシズムへの理解の差で佐枝に勝利している。
・秋山さん
攻略度50%くらい。今回のデートで、清隆への認識が大きく書き換わりつつある。
・須藤健
ボディーガードにカメラマンに客の様子見と、地味に活躍。間の休憩で、自分のクラスの出店に顔を出したら、小野寺とデートをさせられた(須藤本人はデートだと気付いていない)。