次の日の放課後、再審議が始まる前に、櫛田を通じてCクラスの三人を呼び出した。
原作では一之瀬がこの場にいるが、櫛田でも十分代わりは利くのでBクラスに借りを作らないようにしている。特に策を張り巡らせる必要もなく、「再審議の前に少し話がしたい」という櫛田の連絡にまんまと乗っかって、Cクラスの3人は能天気に特別棟へやって来た。
「……どういうことだ。何でお前までここにいる?」
「別にオレがいてもおかしくはないだろう。櫛田のメールには再審議の前に話がしたいとは書いてあっても、一人でとは書いていなかったはずだ」
「ふざけやがって。何の真似だ、あ?」
「別に、オレはただのボディガード代わりだ。櫛田がお前たちに話があることに間違いはない」
と、いうことで、ここからは櫛田に語り手をバトンタッチしていく。
オレが静かに後ろに下がると、入れ替わるように櫛田を前に出した。
「いきなり呼び出してごめんね。三人とも」
「別にいいけどよ。話ってなんだ? まさか、まだ須藤が無実だとか言うつもりか?」
「その言い合いは昨日十分にしたから。今回は違うお話なんだ」
そう言うと、櫛田はCクラスの三人に真っすぐ向き合う。普段、笑顔が似合う美少女の真剣な眼差しを受けて、三人は僅かにたじろいでいた。
「今回、お願いしたいことは一つ、石崎くんたちCクラスには訴えを取り下げてほしいの。そうじゃないと酷いことになっちゃうから」
「は? 訴えを取り下げる? 何で? あれは須藤から喧嘩を仕掛けて来たんだぞ。なぁ?」
石崎が後ろの小宮と近藤に確認を取ると、二人も「当然」、「そうだそうだ」と同意する。しかし、櫛田は目一杯悲壮感を顔に出してそのまま話を続けた。
「……学校側は、もうそれが嘘だって気付いてるんだよ。うちのクラスの椿雪さんが生徒会のメンバーで、昨日の審議に参加していたのは知ってるよね?」
「椿……? あぁ、そういや、一人喋らない奴がいたような……?」
「その椿さんからの情報なんだけど、特別棟には通常のカメラとは種類の違うカメラがいくつか配置してあって、その映像に須藤くんや石崎くんたちの映像もあったんだって」
そう言って、櫛田が視線を向ける――その先には、監視カメラが配置されていた。
「え?」
ポタリと、石崎の汗が地面に落ちていく。この暑さの中、櫛田の話を適当に聞いていた石崎たちも特別棟に配置されたカメラを見ると、流石にその顔色を変えた。
「ば、な、何でカメラが!? 嘘だろ、だって他の廊下にはカメラなんかなかったよな!?」
「そ、そうだ。ここだけ設置されてるなんておかしい!」
「俺たちをハメようとしてんのか!? あれは、お前たちが配置したんだ。そうだろ!?」
流れる汗を拭いながら、焦ったように3人はカメラの存在を否定する。しかし、カメラは一台だけではなく何台もあり、とても急造で取り付けたようには見えない。
実際は急造も良い所なのだが、そこは我らがクラスのジェバンニこと博士が一晩でやってくれた。
カメラの存在に慌てる3人を見ながら、櫛田もまるで可哀想な人間を見るように、悲しそうな顔で首を横に振って話を続けていく。
「校舎の廊下には基本的にカメラは設置されていないけど、職員室や貴重品の多い理科室なんかの廊下には、例外で監視カメラが仕掛けられてるんだって」
「そ、そんな馬鹿な……俺たちはあの時確認したはず……」
「私は映像を見てないけど、石崎くんが殴り掛かった時の映像や、三人が互いに殴り合っていた映像もしっかり録画されたんだって」
「なら、何で学校側は何も言ってこないんだ!? 俺たちの嘘がばれてんなら、学校側が何も言ってこないのはおかしいだろ!?」
「学校側は生徒間で問題が解決できるか試してたんだって。でも、昨日の審議でDクラスが無罪を主張できなかったから、次の再審議で真実を追及するって……」
笑顔がチャームポイントである櫛田が一切笑顔を浮かべずに真剣に話していることで、内容も真実味を帯びてくる。ここで、オレからも少し背中を後押ししてやることにした。
「多分、会長は先に知ってたんだろうな。今思えば、いくら決着がつかないからって一日の猶予を与える意味なんかない。たった一日で証拠なんか探せるはずもないし、これはお前たちが本当のことを話す猶予だったんじゃないか? 話し合いの最後に、会長自らが嘘がないかを確認したのもそうだ。あれも、本当のことを話せと言っていたのかもしれない」
オレの視点から見て、別に会長に変な所はなかったが、こうして敢えて部分的に誇張することで、Cクラスの3人ももしかしてあれは――という、考えを持つだろう。そうなれば、生徒会側は自分たちを疑っているという考えもあながちおかしなこととは言い切れなくなる。
「そんな……こんなことになるなんて聞いてねぇよ!」
「もうおしまいだ……こんな作戦に乗ったばかりに。俺たち退学になるんだ!」
この暑さで思考も鈍り、上手く誘導されたことで小宮と近藤が先に音を上げた。
だが、石崎だけは、大量の汗を流しながらも首を横に振って事実を否定している。
「待てよ。やっぱり納得いかねぇ。もし監視カメラに映像が残っているのだとしたら、こうしてお前たちが訴えを撤回するように言わなくても須藤の無実を証明できるじゃねぇか。わざわざ俺たちに教える必要なんかないだろう」
石崎の言うことはもっともだった。原作と違って須藤は殴っていないので、もし本当にカメラに映像があるのならば、黙って再審議をした方がDクラスには有利になる。わざわざ話し合いの場を持つ必要などない。
しかし、そこを解決するための櫛田だ。
「私は出来れば今回の件は何もなかったことにしたいの。だから、こうして3人とお話がしたいってメールしたんだ」
「……オレは黙っておくべきだって言ったんだけどな。雪が情報を洩らしたとバレれば、うちのクラスにも被害が出る」
「でも、いくらCクラス側の冤罪を証明できるからって、3人が退学になっちゃうのは嫌だよ。石崎くんや小宮くん、近藤くんとも、せっかくお友達になれたのに……」
櫛田から退学――という言葉が出て、三人も動揺を隠せずにいる。実際、今日の審議までに問題が解決されなければ、退学も視野にいれると会長は言っていた。
当然のことだが、カメラに映像が映っており、須藤への訴えが冤罪だとわかれば、嘘をついていたCクラスの3人は退学処分になる。櫛田はそれが嫌なのだと、涙ながらに訴えた。名演技である。
「私ね、本当は昨日みたいな審議はしたくなかったんだ。人を責めるのも責められるのも、あまりいい気分じゃないし……」
櫛田はあくまでも善意で、この場に立っているのだと伝えていく。石崎たちからしても、黙っていた方がDクラスの得になるのに、こうして訴えを取り下げさせるのはおかしいことのはずだが、櫛田が自分たちを助けるためにこの場を設けた――と、理解すると、その不自然さも消える。
「いくら勝てるからって、友達が退学になるのは見過ごせないよ。訴えを取り消してくれれば、これから始まる再審議も中止になるし、3人も退学にならなくて済むでしょ?」
「く、櫛田……すまねぇ……俺らのために……」
「な、なぁ石崎。今からでも遅くねぇよ。嘘だったって言いに行こうぜ! 再審議の前なら間に合う! 退学なんかしたくねぇよ!」
原作では玉砕覚悟で挑もうとする石崎だが、この世界の須藤は手を出していないので、このままでは本当にただ玉砕するだけだ。しかし、ここで訴えを撤回すれば、龍園の怒りを買うことになる。そう簡単に決断は出来ないだろう。
「……一本、電話をさせてくれ……」
「別にいいけど、もう時間がないよ? ほら、もう審議が始まっちゃう」
と、言って、櫛田はわざと少し時間を進めている時計を見せた。これで、こいつらにはもう5分程しか時間が残っていないと思わせられる。
残り5分では電話をする余裕はおろか、今から移動しないと生徒会室に行くのが間に合わなかった。当然、残り時間がないとわかると、追い込まれている側は焦り出す。
「櫛田の提案を受け入れよう石崎!」
「ま、待てよ、龍園さんに確認しねぇとやべぇだろ……!」
「もう俺たちの負けだって! 退学は嫌だろ!? 頼むよ、石崎っ」
「嫌ならいいぞ。オレはCクラスに退学者が出てくれた方が有難いし」
「綾小路くんっ!」
「くっ、わかった……取り下げる……取り下げればいいんだろっ」
焦る二人に背を押されて、石崎もこちらに屈した。まぁ、仮に徹底抗戦を選んで、こちらの嘘がばれたとしても、今の会話は録音済なので、こいつらが嘘をついていたという自白のデータは手に入っている。どう転んでも、こちらに負けはなかった。
「じゃあ、今すぐ生徒会室に向かおうか。私たちも一緒に行くから」
櫛田とオレは今回も審議に参加するので、一緒に行っても何もおかしくない。後は、龍園に連絡を取らないようにだけ監視して、生徒会室で訴えを取り下げさせるだけだ。
走って生徒会室まで向かい、何とか5分前に到着すると、5人で中に入っていく。会長から「ギリギリだぞ」というお小言を貰いながら、Cクラスの3人は今回の訴えを撤回した。
坂上が驚いたように3人を説得するが、退学の可能性がある以上、3人は決して引くことはない。諸経費として、ある程度のポイントを支払うことも了承し、こうして須藤の冤罪事件はなかったこととして幕を下ろした。
◇◆
多少の違いはあれど、やはり原作が覆ることはなかった。須藤は無罪となり、ますますオレや櫛田に感謝の念を抱くだろう。
龍園が出て来ていたらまた話は別だったかもしれないが、流石に今の段階で龍園が出てくることはない。オレがメインで大きく動いていたら話は変わっていたかもしれないが、今のオレは龍園にとって、所詮最下層のDクラスを仕切る有象無象の一人だ。
そして、事件を解決したおかげで、明日無事にプライベートポイントの反映が行われることになり、17500PPという金額が手持ちに増えることになった。まぁ、堀北の兄から奪ったPPで今は間に合っているので特に支障もなかったが――
「い、いいの?」
「いいさ。解決は早い方がいい。佐倉には少し頑張ってもらう必要があるけどな」
そんなこんなで再審議の日から数日が過ぎ、オレは佐倉に原作のストーカーについて相談されていた。
佐倉も、須藤の件が解決したことで、自分も――と、思ったのだろう。「困っていることがあるんだ」と悩みを相談してくれている。丁度いいので、その悩みを利用して須藤の件の報復ではないが、少し杜撰な学校側に痛い目を見せることにした。
佐倉にはオレの指示に従うことを条件に助けることを約束する。少し首を傾げていたが、オレを信じているようで、「わかった」と頷いてくれた。
と、いうことで、佐倉と一緒に電気屋に向かう。
佐倉の話から、ストーカーは電気屋の店員だろうということは目星がついていた。犯人が誰かわかりさえすれば後は簡単だ、あいつを自発的に動かして問題を起こすだけでいい。
店に入ると、店員が佐倉を見つけて怪しい笑みを浮かべたので、わざと佐倉と肩を組んで中に入っていく。関係性を見せつけるように店員の前に行き、佐倉が買ったと思われるカメラを見ながら仲良さげな雰囲気を醸し出した。
佐倉も実際、オレに肩を組まれるのは嫌ではなさそうで結構嬉しそうな表情をしている。それが、目の前の店員の心をかき乱していくはずだ。
そんな中、オレはわざと店員に話しかけた。
カメラの質問から段々と話を変えて、カメラを通じて佐倉と仲良くなり、最近付き合うようになったと話すと、流石に動揺したようで「ええっ!?」と声を上げている。
さらに後押しとして、肩を組んだ手で佐倉の胸を揉む。後ろのカメラからは丁度背になっているので映ることはない。追撃に、佐倉の具合が如何にいいか、どんな声で啼くかを、教えて目の前の店員を挑発した。
佐倉も真っ赤になっていたが、もっと追い詰めたいので、佐倉の耳に顔を寄せて、「清隆くん大好きと言え」と言うと、羞恥心で台詞を間違えたのか、それとも本音だったのか、「き、きよたかくん“の”だいすき」と、まるで俺のTレックスが好きだと口にして、店員に追撃をかけている。素晴らしい。
終いには、これからカメラを買って、ハメ撮りをしようと思っている――と、話すと、「僕の雫を穢すなぁ!!」と、叫んでこちらに暴力を振るってきた。
避けるのは難しくないが、敢えて受ける。そのまま商品棚にぶつかるように倒れ、オレの後頭部から血が流れた。怪我は出来た――しかし、店員の怒りは静まらず、「この野郎! 僕が一番雫を愛しているんだ! お前なんかに、お前なんかにぃっ!」と、叫びながら拳を振るってくる。
――当然、佐倉は悲鳴を上げた。
その声に釣られるように、他の店員や客、通行人の視線が集まる。映るのは、無抵抗の男子生徒に跨って暴力を振るっている店員の姿だった。
勿論、すぐに店員は取り押さえられる。
店員は、「放せ! 僕の雫を助けるんだ! 放せえええええぇぇぇっ!!」と叫んでいたが、放されるはずもなく、呼ばれた警察によって連れていかれた。
オレも歯こそ折れてはいないが、顔が腫れて痣まで出来ている。また、背中から倒れた時に傷が広がったのか、想像した以上に血が流れていた。どう見ても重症だ。
今回の事件は須藤の件と違い、店員と生徒の間で問題が起きた。こうなれば、流石に今回は学校側が動く必要がある。
その際、オレと佐倉が口を合わせて、奴を挑発したことを否定すれば、どうして奴が手を出したのかの調査が進み、この店員が佐倉にストーカーをしていたこともわかるだろう。
いじめに厳しい学校が、ストーカーに優しいはずがない。原作では有耶無耶になっていたが、ここまで事が広がれば、学校の雇用問題にまで発展し、間違いなく佐倉には学校からの謝罪がされるはずだ。
まぁ、原作では佐倉の性格的に穏便に済ませたのかもしれないが、オレは毟れるものは毟るタイプなので手加減はしない。須藤の件の借りをしっかり返して貰うつもりだ。
もっと言えば、オレという被害者にも何もなしでは済まさせるつもりはなかった。学校側の不備でこうなった以上、ある程度の譲歩を出すまでは問題を大きくしてやる。
と、いうことで、櫛田を使って、ケヤキモールの電気屋で起きたストーカーの事件についてあることないこと噂を広げて貰うことにした。学校側は対応を考えているのだろうが、そんなことをしている間に、噂は広がり事件はどんどん大きなものになっていく。
学校としても、問題が大きくなれば大きくなるほど、何もなかったでは済ませられなくなるだろう。これで被害者であるオレたちが泣き寝入りするような事態は防いだ。
最終的に学校側は、被害者である佐倉には、悪質なストーカーによって精神的苦痛を味わった慰謝料として、200万を渡すことにしたようで、佐倉や彼女の両親にも今回の件を謝罪しに行ったということだった。
聞けば、現金を渡す用意もあったようだが、この学校では現金は使えないので佐倉がPPでの支払いを要求したらしい。意外だったが、後にその理由も判明した。
オレの場合は傷害罪だが、それも学校がこんな奴を採用したことによる不手際が大きいということで、通常なら50万PPの慰謝料を佐倉と同じ200万PPに吊り上げ、また学校側に店員が保持していたPP全額を寄こすように訴えた。出さないのであれば、この学校を訴える――と、言えば、向こうも受け入れるしかない。
もし、オレがこの学校を本格的に訴えれば、この学校を調べに外から調査機関が来る。
そうすれば、通常では有り得ないこの学校の杜撰さや、『好きな進学、就職先に100%応える』という嘘の文句がバレることになり、蠱毒のようなシステムで、生徒におかしな教育をしていることも世間に公開されることになるだろう。
これまで閉鎖的だった学校に大きな穴が空き、これまで通りの運営は出来なくなる。
つまり、それは学校自体の命運がかかっていることと同義であり、学校にダメージが入るということは、運営している現総理の鬼島にも大ダメージを与えられるということだ。そうなれば、対抗しているオレの親父だってオレのことを支持してくる。
理事長である坂柳の親父さんは、オレがそう考えていることを理解したのだろう。最終的に学校側はオレの要求を呑んだ。慰謝料200万に、店員が今まで貯蓄していた300万PPを、オレと佐倉に半分ずつ渡されることになっている。
本来であればオレの親父が来て初対面する理事長に、フライングで出会うことになってしまったが、全てはこんな適当な運営している学校側が悪いので手加減は一切しなかった。
佐倉も、今回のストーカー事件のせいでオレに迷惑をかけたということで、貰った350万PPを全てオレに渡そうとしてきたが、それは佐倉のものなのでいらない――と、言ったら、「もう私は、清隆くんの所有物なんだから問題ないでしょ?」と、当たり前のように言ってきたので受け取っている。
どうやら、今回の件を通じて、佐倉――いや、愛里は、『もしオレがあのまま死んでいたら?』と考えてしまったようで、もうオレなしでは生きられないと自覚したらしい。ショック療法だが、真澄に続いて三人目として上位のランクに上がって来ている。学校側にPPを要求したのも、オレに貢ぐためということだ。
まぁ、オレはそこまでPPが欲しい訳ではないのだが、確かに愛里の言う通りオレの所有物のPPはオレのものでも不思議はない。ジャイアン理論だが、本人が納得しているのならいいだろう。
結果として、700万PPがオレの手元に入った。
五月に堀北の兄から奪った200万PPと合わせて計900万PPだ。後1100万PPを集めれば、好きなクラスに移動できるようになってしまう。
少し学校側に痛い目を見させるだけのつもりだったが、予想外にPPが手に入ってしまった。こうしてみると、高円寺が退屈を持て余しているというのが少しわかるようになってきたな。
原作との変化点。
・Cクラスの訴えを撤回させるに当たって、一之瀬ではなく櫛田を使った。
審議にも参加していた櫛田が説得する方が自然だったので変更になっている。普段から演技をしているだけあって、善人の演技はお手のモノだった。
・訴えを撤回させる材料に生徒会を利用した。
原作ではないが、雪が生徒会に属しているからこその嘘を利用している。石崎たちには真偽はわからない上、適当に言葉の上げ足を取って、ますます疑心暗鬼にさせた。
・ストーカー事件を利用して学校側に痛い目を見せた。
そもそも須藤の件についても、Cクラスのアホみたいな訴えを通して理不尽を強いてきた学校側が悪い。と、いうことで罰ゲーム。生徒と店員という構図である以上、学校側が出て来ざるを得ない。その上、店員側はストーカー行為をしており、完全に清隆が有利な状況。毟れるだけ毟るのは当然だった。
・佐倉が清隆への依存度を上げた。
清隆の命の危険を感じ取って、自身の気持ちを理解している。吊り橋効果とも言うが、もう清隆なしでは生きられない。清隆が望むことを何でもする雪二号になりつつある。
今話の登場人物一覧。
・綾小路清隆
須藤事件を解決して、少し学校に痛い目を見せた。それで愛里が自分に依存したのは想定外のことだったが、プラス要素として良しとしている。
・櫛田桔梗
清隆の命令に従って、Cクラスの三人に訴えの撤回を進めた。思いっきり善人ぶりをアピールしてくれと言われていたので、Cクラスの三人からは天使に見えるくらいに善人を演じている。
・佐倉愛里
清隆にストーカーの相談をした結果、清隆への気持ちを再確認した。依存レベルはかなり高く、櫛田よりも上の位置にランクインしている。
・石崎、小宮、近藤
櫛田にすっかり騙されちゃった奴ら。石崎だけは冷静であろうとしたが、時間がなかったせいで負けを認めるしかなかった。後日、龍園から騙されたことを知らされて櫛田に文句を言うも、「ごめんね」と可愛く謝られただけで許している。
・ストーカーくん
清隆の挑発にまんまと乗せられてしまった残念な奴。取り調べで、清隆が愛里に酷いことをしていると訴えるも、当人たちが否定したことで、殴る理由が不明となり、関係性を調べている内にストーカー行為が明らかとなった。後はもう何を言っても信じて貰えず、普通にたいーほされている。
※どうも2巻に入ってから、原作と流れが大きく変わらないということで、批判的な意見や低評価が多く来るようになりました。ぶっちゃけますが、もっとCクラスを叩いてスカッとする小説が見たいのであれば、他の方の作品を見ることをおすすめします。
何故かと言うと、これは私が上手く書けなかったせいもあるのですが、Cクラスの冤罪について、作者的にはそれを通してしまった学校側が悪いと考えて話を書いています。
独自解釈ですが、学校側に問題があるのは原作も同じです。今回はそれを少々誇張しましたが、重要なのは『学校側がCクラスの被害を認めてしまったからこそ大事になった』と、いう点で、ここまで一方的な状況になった非は学校側にあり、だからこそCクラスよりも学校側に痛い目を見せています。なので、うちの作品はCクラスざまぁが見たい人向きではありません。
まぁ、それでも納得出来ないという人はいると思います。事実、書き直せと言ってくる人も居ました。
ですが、いくら批判や低評価をしても話を変える気はありません。あくまで、この作品は私の自慰行為みたいなもんで、自分が楽しむために書いただけです。終わりまで書き終えているので、読者の機嫌取りのために内容は変えません。
だから無理して読んでくれとは言いませんし、この先も似たようなことが起きると思いますが、これからもこの作品を読んでくれるという方は、それを念頭に置いた上で見て頂けると助かります。