愛里と一ラウンド終えて戻ると、原作通り川のスポットを確保したということだった。
また、櫛田がオレの言いつけを守って堀北をリーダーに推薦して、堀北もそれを受けたらしい。堀北にしてみれば、クラスに貢献できるようやく巡って来たチャンスに見えるだろうしな。
とはいえ、すんなり行った訳ではないようで、堀北のこれまでの行いから、クラスメイトたちは堀北をリーダーにすることをかなり渋ったということだった。
しかし、だからこそ他クラスを欺けると、櫛田や平田が上手くアピールしたことで、何とか堀北のリーダーが受け入れられている。
ただ、須藤だけは、「堀北なんかをリーダーにするくらいならオレがする!」と騒いだようで、そのせいかクラス内の空気は少しギスギスしていた。須藤もすぐに落ち着いたようだが、やはり堀北とはまだ反りが合わないらしい。
おまけに、飲み水についても揉めているようで、また池と篠原が騒ぎを起こしていた。櫛田も大変そうだったので、ここは雪を仲裁に当てている。
この無人島が人工的に管理されている島であるということも説明し、水についても煮沸消毒した上なら問題ないとわかりやすく話してやると二人とも矛を収めていた。
また、支給のテントだけではどうやっても数が足りないので、新規でテントを二つ購入する。トイレと合わせて、これで40ポイント使った。
他にも、衛生面を考えて仮設シャワーを配置しようという声もあがったが、ここは川の近くなので原作でBクラスが使っていたウォーターシャワーを設置することを提案する。
通常の仮設シャワーよりも不便ではあるが、5ポイントで使用できることや簡易トイレのタッチテントを応用すれば壁にも出来ることを話すと、15ポイントもポイントが浮くメリットもあって全員が納得していた。
その勢いに乗じて、夜間の熱中症対策のために、扇風機を各テントに取り付けないかを提案する。どうせ、誰かが我慢できずに買うかもしれないのなら、先んじて用意しようという狙いだったが、流石に扇風機は批判の声も大きい。
平田の提案で、実際に過ごしてみて、必要と感じたら追加しようということで一旦は保留となった。
後は、テントを立てる際に、無制限に貰えるビニールをクッション代わりにして寝心地を改善するように提案する。殆ど、原作Bクラスの丸パクリだが、良い物は真似した方が自分達のためだろう。
後は今日の食費で10ポイントを消費し、計55ポイント。後は足りないものが出て来てから考えようということで、245ポイントが残された。
食費も水が使えれば節約できるし、食べ物を見つけられればもっと残るポイントは増える。原作通り、120ポイントほど残すことを目標に今回Dクラスは一致団結することになった。
◇◆
そんなこんなである程度の方針が決まると、次はテントの設置や焚火の準備、森の中で食べられそうな食材の確保など、櫛田や平田を軸にクラスが動き出す。
そんな中、オレは伊吹を探しに枝探しを始めることにした。雪や愛里も一緒で、細くて乾燥しているものを中心に枝を集めていく。
原作では、愛里狙いの山内が一緒にいたが、オレたちが早々に枝探しに出てしまったので、タイミング悪く合流できなかったようだ。
そのまま枝を拾っていると、いきなり雪がくんくんと、オレと愛里の匂いを嗅ぎだした。どうやら、さっきの匂いが残っていたようで、「したでしょ?」と、ジト目を向けてくる。
うーむ、シャワーもない環境で、事に及んだのは失敗だったな。Tレックスの残り香が漂ってしまっていたらしい。
「そ、そんなに匂うかな?」
愛里がそう言いながら、恥ずかしそうに自分の匂いを嗅いでいる。とてもいい匂いだったけどな。
「別に臭いとまでは言わないけど……やっぱりわかる子にはわかるよ。櫛田さんも気付いたんじゃないかな?」
「川で水浴びでもすればよかったか」
「そうだね。特に愛里ちゃんは、早めにシャワーした方がいいよ。清隆の匂いが凄くするし、鼻の良い子なら気付いちゃうかも」
「そ、そうする……」
メロンとさくらんぼをおいしく頂いたからな。愛里の体にはオレの匂いがくっついてしまっているようだ。
「悪いな、愛里」
「ううん、嫌じゃないから」
「むぅ、二人だけ楽しんでズルい。私は頑張って探索してたのに――って、そうだ清隆。ここから少し離れた場所に、小さな洞穴を見つけたんだ。人気もなくていい感じだよ」
それは朗報だな。明日にでも一緒に行くことにしよう。しかし、何だかんだ雪もヤリ場を探していたようで、どういう意味で頑張っていたのか気になる所ではある。
が、からかったら可哀想なので、ここは褒めておくだけにした。最悪は一週間、禁欲生活を覚悟するか、適当な場所ですることを考えていたが、うってつけのヤリ場があるなら、それに越したことはない。
――と、考えていると、大木に背中を預けるようにして座り込んでいる伊吹を発見した。
どうやら龍園に本気で殴られたらしく頬がかなり腫れている。向こうもこちらに気付いたようだが、すぐに興味無さそうなフリをしていた。ここで放置するのは簡単だが、伊吹の動きが掴めなくなるのは逆に問題だ。仕方ないので、原作では山内がやっていた声掛けをオレがすることにする。
「見た感じ、怪我をしているようだが大丈夫か?」
「……ほっといてよ。何でもないから」
「何でもないならこんな所にはいないだろう。誰にやられた?」
「クラスの中で揉めただけ。気にしないで」
「気にしないでって、どこかに行く当てはあるの? もう、1、2時間もすれば日も沈んじゃうよ?」
雪も、オレが伊吹を助けるつもりだとわかるとそう声を上げた。伊吹も、そこを突かれると辛いようで、「それは、そうだけど……」と言葉を出せずにいる。
「オレたちはDクラスの生徒だ。確認を取ってからになるが、お前さえ良ければうちのベースキャンプに来ないか?」
「は? 何言ってんの、そんなことできる訳ないでしょ?」
「なんでだ?」
「私はCクラスだ。つまり、お前らの敵ってこと、それくらいはわかるでしょ?」
「だが、こんな所に置いておく訳にもいかないだろう」
と、説得しても伊吹は腰を上げない。原作では確か山内が、女の子を残して戻れない、君が動くまで俺も座るのをやーめないとか言って説得していたんだっけか。
そこまでしてやる義理もないが――と、考えていると、良いことを思いついた。
「どうしても来る気はないのか?」
「くどい。敵の世話にはならない」
そうか。そこまで言うなら仕方ない。来たくなるように説得しよう。
「雪、愛里、スタンバイだ」
と、言うと、雪はオレが何をするかわかったようだった。愛里は首を傾げていたので、雪が耳打ちすると、顔を真っ赤にしている。
伊吹はオレたちが何をしようと興味ないようで、そっぽを向いていた。それが全ての間違いだった。
目線で合図すると、雪が伊吹に襲い掛かる。押し倒して、腕を押さえつけた。「なっ、なに!?」と、慌てる伊吹。続けて、オレが足を押さえてジャージを無理矢理降ろす。水色の下着が露わになると、悲鳴を上げそうになった伊吹の口を愛里が塞いだ。
不意を突かれて完全に抑え込まれているため、伊吹は抵抗が出来ない。口を押えているので声も出せない。後は、こちらのモノだ。夏まで培ってきたテクを駆使して、伊吹に刺激を与えていく。
最初は驚きや怒りの方が勝って反応がなかったが、丹念に解していくと、気付けば下は大洪水を起こしていた。真っ赤になって荒い息を上げているが、愛里が口を塞いでいるため声は出ない。
暴力行為は禁止なので、当然強姦も禁止だが、監視カメラもないのだ、バレなければ問題ないだろう。
と、いう訳で、誰か来ないかだけ確認しつつ、伊吹を責める手を増やしていく。熱を帯びた箇所に杭を打ち付けるように、一本、また一本と指を増やす。本数が三本になった所で伊吹の体が大きく跳ねた。気が付けば意識を失ったようで白目をむいている。
そのまま、伊吹を雪が見つけた洞穴に連れて行く。また、勝手に外に出ていけないように、衣服を全てはぎ取っておいた。ジャージや下着は鞄と一緒にして、大木の近くの茂みに隠す。伊吹が付けたハンカチの印もあるし、無くなることはないだろう。
その後、何食わぬ顔でDクラスに戻って、焚火やテントの準備を手伝い、午後20時の点呼で高円寺の脱落を確認すると、隙を突いて水と食料を持って伊吹を放り投げた洞穴に戻って来た。
とはいえ、流石に暗いので簡易的な松明を作っている。代えのシャツに調理用のサラダ油をしみこませて棒の先端に巻き、マッチで火をつけた。
ちなみに、雪や愛里はシャワーを浴びるためにここにはいない。オレ一人だ。
伊吹も、流石にもう意識は回復したようで、明かりから体を隠すようにして座りながらこちらを睨んでくる。得意の蹴り技を出そうにも、出せば丸見えになるので動けないようだ。
とりあえず、伊吹に水と食料を渡す。
あれだけ水分を出したのだ。補給しなければ脱水症状になってもおかしくない。伊吹も、喉の渇きは隠せないのか、渋々と言った感じでこちらが投げた水に口をつけた。
「私を、どうするつもりだ……?」
「試験終了までここで飼ってもいいな」
「お前、こんなことしてタダで済むと思ってるのか? 私が訴えたら、お前らはルールによって失格、お前もPPを全部没収――」
「証拠は?」
「は?」
「だから証拠だ。オレがお前をここに連れて来て服を剥いだ証拠はどこにある? 仮にお前が全裸で学校に助けを求めても、証拠がなければ学校も裁きようがない」
まぁ、腕時計についたGPSの履歴を調べられたり、救助を呼ばれたりすればアウトかもしれないが、幸い伊吹はそれに気づいた様子はない。いや、仮に気づいたとしても、真っ裸の今、他人に助けを求めようとは思わないだろう。
「オレはたまたまここで隠れているお前を見つけた。善意で水と食料を持ってきただけだ」
「お前……っ!」
「素直に助けを求めればよかったのに意地を張ったからこんな目に遭う」
そう言って、洞穴の前に細い木の枝を集めて簡易的な焚火にする。火種は持っている松明で良いだろう。どうせ、朝の点呼まで戻るつもりはない。
「さて、どうする? 今からでもDクラスにくるか?」
「こんな格好で行ける訳がない! 私の服を返せ!」
「だからオレは、お前の服も荷物も持ってないぞ」
「……なら、アンタの服を剥ぎ取ってやる!」
ここに居ても脅されるだけだと判断したのか、羞恥心よりも復讐心が勝ったようで、伊吹が蹴りを繰り出してくる。
だが、その程度の攻撃など見てから余裕で避けられた。ギリギリ足の当たらない距離を保つため、一歩後ろに下がる。それだけで、伊吹の蹴りはオレの目の前を通過した。
「丸見えだぞ」
「うるさいっ」
真っ赤になりながら、伊吹が再び構える。
どうやら避けられたのはマグレだと思ったようで、二度、三度と、今度は避けられないように大振りではなく、隙の少ない蹴りを主体に攻めてきた。
が、当たらない。
全てを紙一重で回避し、明かりで照らされる伊吹の裸を満喫していく。
「全部見えてるっていうの!?」
「だから言っただろう。丸見えだって」
裸が見えているという意味もあるが、攻撃の軌道が見えているという意味も含んでいた。
信じられないとばかりに、再三蹴りを繰り出してくるが、オレの目の保養になるだけでダメージを与えることは出来ない。
流石に息が乱れてきたようで肩で息をし始めた。攻撃を空振りするというのは想像以上に体力を削る。いくら伊吹が体力自慢でも、これだけ躱されれば疲れるだろう。
伊吹ももう自分の残り体力が少ないのを察したのか、これが最後とばかりに距離を取ってから飛び蹴りをかましてきた。だが、それも体を反らすだけで回避する。
「ここまでだな」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
荒い息を吐きながら、伊吹がこちらを睨みつけてくるが、もう動けないようでしゃがみ込んだまま動かない。
「はぁ、はぁっ、はっ……あんた、何者?」
「一年Dクラスの綾小路だ。それ以上でもそれ以下でもない」
こちらがそう名乗ると、伊吹も自分がこれまで名乗っていなかったことを思い出したように、「私は、伊吹」と呟いた。
「……それで、私をどうするつもりだ?」
「だから言っただろう。試験終了まで飼ってもいいと。ただ、お前が他に何か望むものがあるのなら、その望みを叶えてやってもいいぞ。例えば、Dクラスのリーダーのキーカードを渡す――とかな?」
オレがDクラスを裏切る仕草を見せると、伊吹が驚いたような表情を見せる。まさか、他クラスである自分に味方するとは思わなかったのだろう。
「まさか、自分のクラスを裏切るつもり?」
「お前次第だな。どうせ龍園の指示でDクラスのリーダーを探しに来たんだろう? だが、このままではその使命は果たせず、恥をかいたまま試験を終わる。最終日に一人全裸で船に戻ってくるのを何人の生徒が目撃するだろうな?」
「ッ!!」
「そこで、提案だ。お前がオレの言うことを聞けば、オレのクラスのリーダーが誰かを教えてやるし、欲しければキーカードを盗んで来てやる」
「……何が狙いだ?」
「わかっているんだろう? 全裸で何も出来ないお前がオレに支払えるものなど一つしかない」
つい先ほどまでの痴態は、伊吹も記憶に新しいはずだ。
「……口約束じゃ駄目だ。ヤリ逃げする可能性がある」
「なら、契約書を書いてやろう。紙とペンは持って来てある」
本当は堀北を納得させる時に使うつもりで隠していたのだが、伊吹が食えるのであればここで使っていいだろう。改めて、伊吹とフルネームの自己紹介を交わして、ささっと契約書を書いていく。
――契約。
・伊吹澪は、無人島試験におけるDクラスのキーカードを6日目までに綾小路清隆から貰う。
・伊吹澪は、今年度が終わるまで綾小路清隆の命令に従う。ただし、クラスを裏切るような行為は拒否していい。
・契約が破棄、または履行されなかった場合、その者は契約相手に卒業まで手に入るPPを全て渡し絶対服従とする。
「こんな所か」
「今年度が終わるまで!?」
「当たり前だろう。こちらは50CPも渡す上、ボーナスポイントも全て失うんだ。それだけの見返りがなければ裏切る意味はない」
まぁ、結果的にこちらには何もマイナスはないんだけどな。
「……文言通り、クラスを売ることはしないよ?」
「問題ない。お前が売るのは体だけだ」
そう言って、伊吹に手を伸ばすと、「待って」と止められる。まだ何か文句でもあるのか?
「まだ契約してない。これを教師同伴で約束して初めて契約は果たされる」
「今から教師の所へ行くつもりか? なら、この契約は無しだ。お前は全裸で好きにしろ」
流石にそこまでの面倒はかけられない。
「……わかった。契約は明日で良い。でも、今日するのは駄目だ」
「なら、今渡した水と食料の代金は寄こせ。入れはしないからオレに奉仕しろ」
ジャージのズボンを降ろしてTレックスを解放する。臨戦態勢のTレックスを見て、伊吹が息を飲んだ。
「それすら拒否するなら、今度こそ契約は無しだ」
「……わかったよ」
恥ずかしそうにしている伊吹に近づいていく。
そのまま、Tレックスへの奉仕を手始めに、朝になるまで伊吹を可愛がってやった。
最初は恥ずかしがっていた伊吹だが、契約を盾に脅すと反抗するだけ無駄だとわかったようで諦めて体を自由にさせている。
さっき、一度解しておいたおかげもあって火が付くのは早かった。
途中、達するギリギリでお預けにするという焦らしプレイで追い詰めてやると、我慢できずに自ら入れてほしいと懇願してきた伊吹だが、契約を盾に本番を拒否した罰として入れるのを拒絶してさらに焦らしている。
洞穴に連れてくる前に一度、気を失うほどの絶頂を味わっているので、この焦らしは特に効果的に作用していた。
朝になると、点呼のために一度クラスへ戻る。
ここで伊吹には、もし自分で慰めた場合は、契約を無効にすると言って一旦置き去りにした。その後、点呼が終わると龍園の配下がDクラスを挑発に来たが、無視して伊吹の服を手に洞穴に戻る。
どうやらしっかり我慢していたようで、体の疼きが止まらないようだった。
手早く着替えた伊吹を連れて、茶柱の前で契約を行う。自クラスを裏切る契約に一瞬、こちらを睨む茶柱だが「心配するな。考えてある」と告げると、納得してオレたちが契約に同意したことを認めた。
こうなれば、もう伊吹を阻むものはなくなったと言っていいだろう。我慢できないとばかりに、伊吹は早足でオレを洞穴へと引っ張って行く。
一晩、じっくり焦らしただけのことはあったようで、これだけ時間が経っても伊吹の準備は問題なくできていた。自ら服を脱ぎ、後ろを向いて尻を上げる伊吹に、Tレックスの一撃をプレゼントしてやる――予定外だが、いい買い物が出来たな。
原作との変化点。
・山内を置いて伊吹を探しに行った。
いても邪魔なので置いて行った。そのせいで、山内の佐倉に告白イベントはカットされている。
・伊吹を追い詰めた。
最初は普通にベースキャンプに連れていく話だったはずなのに、気が付いたら洞穴で全裸にひん剥いていた。
・伊吹にキーカードを渡す契約をした。
代わりに言うことを聞く奴隷にしている。今年度(3/31)まで、ゆっくりとこちらを睨みつけてくる伊吹を楽しむことが出来るようになった。
・伊吹を食べた。
焦らしプレイで追い込んだ。無駄にテクニックが上がっているので、経験なしの伊吹が一晩焦らされてはひとたまりもなかった。理性を失ったように身を差し出している。
今話の登場人物一覧
・綾小路清隆
伊吹については普通に好感度を稼ぐつもりだったが、思いついたように路線を変更した。櫛田が思ったよりも素直になってしまったので、彼女には是非頑張って嫌々抱かれて欲しいと思っている。夜のテクニックB→A
・椿雪
清隆のサポートをしている。洞穴を発見したり、伊吹を抑えたりと、今話のMVP。
・佐倉愛里
自分だけ抜け駆けしたことに少し罪悪感を覚えている。が、それはそれとして、命令で伊吹の抑えに回った。口を押えているだけだが、息が出来るように鼻は塞いでいない。涙を流しながら快感を訴える伊吹をジッと見ていた。
・伊吹澪
今回の犠牲者。ちょっと意地を張っただけで、最終的には食べられてしまった。8/1から3/31までの間、キーカードと交換で清隆に体を明け渡す契約をしている。サイズはB。