雪と櫛田曰く、オレたちのベースキャンプと浜辺の間にある折れた大木から、森に入って南西に真っすぐ進めば着くとのことだった。森の中は、道が踏みならされて歩きやすくなっている。おそらく、Bクラスがやってくれたのだろう。いい奴らだ。
そのまま道なりに進むと、Bクラスのベースキャンプが見えてくる。普通なら入る前に一度止まるべきなのだろうが、いつでも来て構わないと言われていたので迷わず中に踏み入っていく。他クラスの生徒ということですぐに視線が集まるも、そのおかげでハンモックの近くで友達と談笑している一之瀬とも目が合った。
「あれ? 綾小路くん? それに椿さんと櫛田さん、後は……」
「こいつは、堀北だ。悪いな一之瀬、朝に神崎がいつでも来ていいと言ってくれたらしいから様子を見に来た」
思えば、これが一之瀬と堀北の初邂逅か。
流石にこの場で自己紹介を渋るほど常識知らずではないようで、「堀北よ」と名前だけ名乗っている。一之瀬も「一之瀬だよ。よろしくね」と、軽く名乗った。
「随分とBクラスは上手く機能してるね。拠点としては苦労も多そうだけど……」
雪の言う通り、井戸があるのは強いが、スペースが少ないからか、原作通りにテントの代わりにハンモックを設置しているようだ。
「あはは。最初は苦労したよー……でも何とかね、色々工夫して作ってみたの。そしたら逆にやること増えちゃって。まだまだ作業が山積みだよ」
「だとすると、お邪魔しているのは悪いかな」
「ごめんね櫛田さん。何か意地悪な言い方になっちゃったかも。でも、Dクラスの人が来るのは聞いてたし、少しくらいならいいよ? 何か聞きたいことがあるから訪ねて来たんだろうし」
と、一之瀬が言うと、視線がオレに集まる。なんだ? 別に何か見られるようなことはしていないのだが――
「清隆、一応彼氏でしょ」
オレが困った様子を見せると、雪がそう耳元でささやいた。そういえば、白波の告白を断るために付き合うことにしたんだっけか。肉体関係にだけしか目が行っていなかったので忘れていた。
とはいえ、ここでオレが「忘れていた」などと言おうものなら、あの時の濃厚なキスは何だったんだという話になるし、告白を台無しにされた白波もキレるだろう。実際、Bクラスも白波を筆頭に、一之瀬の彼氏であるオレを遠巻きに眺めている。
「一之瀬、オレたちは須藤の事件の際に協力をしたが、あの関係はまだ継続していると考えていいのか?」
「私は少なくともそう思ってるよ。まだ貸しも返してもらってないし。しばらくはどうなっても手を結んだ方が動きやすいと思うんだよね」
そうか、ならば遠慮は不要だな。
一之瀬の肩を抱いて、近くのハンモックに二人で座る。一部の女子から「キャー」という黄色い悲鳴が上がった。流石の一之瀬も恥ずかしいのか、頬を赤く染めている。
「あ、綾小路くん……?」
「付き合ってるんだから問題ないだろう。それで、早速で悪いが、Bクラスがどれだけポイントを使ったか教えてくれるか? 当然だが、こちらも教える」
一之瀬が指折り数えながら教えてくれたものは、原作と全く変わりがなく、使用ポイントも70ポイントだった。うちが確か釣り竿を5本追加で買って60なので、10ポイントだけ上だ。違いはテントよりもハンモックが多いことと、ランタンを買ったことだろう。それ以外は一緒だ。まぁ、こっちが丸パクリしている以上、数値が近くて当然なんだが――
「ふんふむ。殆ど一緒だね。うちはスペースがないからハンモックを多く買ったけど、そっちは広いから普通のテントで済むし、たき火をしてるならランタンもいらない訳か」
「けど、こっちには井戸という大きなスポットがある。河よりも水質が安定しているだろうし、そのままでも飲めるメリットは大きいな」
「最初は悩んだけどね。栽培された食べ物や周囲の環境から見て、この井戸も管理されてると思ったんだ。念のため、一人だけ昨日試し飲みをしたんだけど、時間を空けても問題なかったから、今朝からは全員で井戸水を使ってるって感じだね」
「しかし、こうして見ると、工夫は大体一緒だな。ウォーターシャワーにワンタッチ式テントを付けているのもそうだし、打ち水もしている。もしかして、テントの底にビニールを敷き詰めてるんじゃないか?」
「正解。やっぱり、綾小路くんも対策したんだ。うちも地面が硬くて寝にくいって意見があってどうしようかと思ったけど、ビニールは無制限ってルールを思い出したから利用させてもらったんだ」
「まぁ、取れる手段が限られている以上、行きつく先は大体一緒か」
本当は丸パクリしたんだけどな。
「ねぇ、綾小路くん。こっちからも一つお願いして良い? 協力関係は継続するんだし、今回の試験では最後のリーダー当てでお互いのクラスは除外したいと思ってるんだけど、どうかな?」
「ふむ、いいんじゃないか。警戒するクラスが一つ減るだけでも有難いしな」
獲得ポイントは減るが、Bクラスを敵に回すデメリットを考えれば、互いのリーダー当てを除外するのは悪くない策だ。受けても問題ないだろう。
「オッケー、約束だよ」
と、大体の情報交換を終えてひと段落すると、今度は堀北が疑問の声を上げた。
「このクラス、想像以上に統率がとれているけれど、やっぱりあなたが率いてるの?」
「うん。一応、私がやってるよ。Dクラスは誰がまとめてるの? 綾小路くん? 櫛田さん?」
「櫛田だな。実際に決めた訳じゃないが、クラスの流れでそうなった。サブリーダーに雪と平田という感じだな」
「平田くんってあのサッカー部の? 知ってる知ってる。女子に凄い人気なんだよね」
「そうだね。おかげで女子の統率が楽で助かってるよー」
そう櫛田も同意する。
実際、平田はリーダーとしては微妙だが、誰かを補佐するサブリーダーとしてはかなり優秀だ。
「そうだ一之瀬、Aクラスのベースキャンプについて何か知っているか? 昨日、早々に洞窟のスポットを占有したことは知ってるんだが、その後は何も情報を得られていないんだ」
「多分、その洞窟がベースキャンプだよ。でも、情報を得るのは難しいと思うけどね」
「難しい?」
「綾小路くんたちも洞窟に行けばわかると思うけど、Aクラスはかなり守りが徹底してるんだ。おかげで調べても良くわからないんだよね。完全に秘密主義って感じ」
「秘密主義? Aクラスはどんな対策をしているというの?」
「百聞は一見にしかず、見れば一発でわかると思うよ。でも、Aクラスのことを聞くってことは、もうCクラスには行ったの?」
「うん、見て来たよ。ここに来る前にね。一之瀬さんもCクラスのことは?」
と、雪が質問を飛ばすと、一之瀬も苦笑いを浮かべた。
「知ってるよ。凄かったよね。本気で試験に取り組むつもりがないみたい。残り五日。どうやってもポイントは不足するはずなんだけど、ここから一気に節約モードに切り替えるとも思えないし、ちょっと理解に苦しむかな」
どうやら一之瀬は、龍園がリタイアするフリをして潜伏することに気付いていないらしい。しかし、これが演技の可能性もあると考えているのか、雪も堀北もそのまま黙って話を聞いていた。
別に教えてもいいと思うのだが、まだ一之瀬が龍園と繋がっている可能性も考慮しているのか? 慎重なのは悪くないが、Dクラスとの協力を継続してリーダー当ても不干渉を決めた以上、その可能性はほぼ消えたと言ってもいいんだがな。
「お話し中すいません。あの一之瀬さん。中西くんはどこにいるかわかりますか?」
「中西くんはこの時間だと海の方に行ってるはずだよ。どうかしたの?」
「お手伝いに行こうと思いまして。余計な事でしたか?」
「ううん、そんなことないよ。金田くんの気持ちは凄く嬉しい。じゃあ、向こうで千尋ちゃんたちのフォローに回ってもらえる? 私から言われたって話せば大丈夫だから」
「わかりました。ありがとうございます」
丁度、堀北が一之瀬を測っていたタイミングで金田がこちらにやって来た。短いやり取りだったが、とても同じクラスの仲間でするものには見えない。
先程していた推測を思い出したのか、雪、櫛田、堀北も、金田のことを疑いの目で見ていた。
「クラスメイトにしては随分と余所余所しいわね。もしかしてCクラスの生徒だったりするのかしら?」
「……その聞き方、知ってたんだ?」
「私たちのクラスにも、一人いるのよ。Cクラスから溢れた生徒が」
「そうなんだ。じゃあ、多分事情は一緒かな? 彼、クラスで揉めちゃったみたいでさ。一人で過ごすって言ってたけど、流石に放っておけなくて。事情は話したがらないから聞いてないけど」
伊吹と全く同じ事情だな。
金田というスパイの姿を確認したことで、BクラスはDクラスと無関係だという確信が持てたのだろう。堀北がこちらに向かって頷いた。事情を話せということだな。
「一之瀬、少し耳を貸せ。内緒話だ」
「ふむん?」
「誰にも言わず、態度にも出すなよ。いいな?」
「……なんか怖いね。でも、大事な話なんだよね。わかった、約束する」
頷いたので、一之瀬にもCクラスの狙いであろうリーダー当てについての話をした。
龍園がCクラスをリタイアさせるつもりでいること。しかし、スパイの存在から、龍園だけが残ってリーダー当てをしようとしていること――話を聞いた一之瀬は流石に動揺していたが、すぐに気が付いて態度を戻している。あまり多くの人にバレていい話ではないと理解したのだろう。
ちなみに、CクラスとAクラスが手を組んでいる可能性があるという話は現段階ではしなかった。あくまで推測の段階な上、今話しても証拠がないので意味がない。無駄に警戒させるより、下手に話が漏れる危険を考えれば伝える方が愚策だ。
「……じゃあ、金田くんもスパイの可能性が高いってこと?」
「ああ、スポットの更新には注意した方がいい。監視とまではいかなくても、あいつの動向は意識しておくことをお勧めする」
「わかった。頭には残しとく」
話が終わったので離れようとしたが、丁度いいので少しおまけしてやろう。
もう一度、一之瀬に耳打ちする。
「これはおまけの情報だ。Aクラスの弥彦という名の生徒は知っているか?」
「戸塚弥彦くんだよね? 名前くらいは知ってるけど……」
「Aクラスのリーダーはそいつだ。昨日、たまたまスポットを占有している場面を確認した」
「……本当?」
「ああ、さっきも言ったが、洞窟のスポットを占有しているのを見たんだ。向こうもそんなに早く他クラスの生徒が来るとは思っていなかったみたいで、まだ警戒も厳重じゃなかった」
「だとすると、凄い情報だよ。おまけなんてレベルじゃ済まされない。ただでさえ、Cクラスの情報だけでも貰いすぎなのに……なんで私に聞かせてくれたの? Dクラスで独占した方が良かったんじゃ……?」
「目先のポイントより、長期的なアドバンテージが欲しいんだよ。BとDが同時に指名すればAクラスをマイナス100ポイントに出来る。オレたちが上のクラスに上がるよりも、Aクラスとの差を詰めるチャンスを優先した方がメリットが多い。それだけだ」
「なるほどね……」
納得できたらしい。では、もう一つサービスするか。
「可愛い子にはもう一つおまけだ。Cクラスのリーダーは、おそらく龍園だろう。だが、こっちはAクラスと違って確証がない。あくまでも予想だ。お前たちの方で確証を得てから動いてくれ。参考意見レベルということで、頭の片隅に置くくらいでもいい」
「可愛い子って……子供じゃないんだから」
「可愛いのは事実だろう」
一之瀬が照れたような態度を取ったので、頬にキスをすると、今度こそ側を離れた。
まさかそこまですると思わなかったのか、一之瀬だけでなく、雪や櫛田、堀北までもが少し恥ずかしそうにしている。堀北はともかく、他の三人はもっとディープなやつをしているだろうに。
「そろそろ行くか。長居すると迷惑になる」
「……そうね」
「オッケー」
「次はAクラス?」
櫛田の問いに頷く。正直、リーダーもわかっているし、Aクラスに行く必要はないのだが、伊吹と楽しんでいたせいでまだあの近くのトウモロコシを回収していないのだ。様子を見に行くついでに回収しに行こう。
◇◆
洞窟の近くまで来ると、入り口の側に仮設トイレが二つ、シャワー室が一つ置かれているのが見えた。随分と羽振りがいい。普通にポイントを残すことを考えたら、なかなかこんな贅沢は出来ないだろう。
原作通り、堀北は遠くから様子を伺おうとしていたが、そんなことをしても全く意味がないので早々に洞窟へ向かって歩いて行く。
まさか、真正面から堂々と行くと思わなかったのか、「ちょ、ちょっと」と慌てる堀北に、雪や櫛田も「隠れて見たって何もわからないよ」、「Aクラスだからって怯えてても仕方ないしね」と、声をかけ、さっさと洞窟の入り口まで進んでいった。
「何だお前ら。どこのクラスだ!」
洞窟内部も原作通り、ビニールで覆われ中を伺うことが出来ない。そんな中、入り口を見張っていた戸塚が、こちらを警戒するように道を塞いできた。
「偵察に来たのよ。何か問題ある?」
「偵察だと?」
「Aクラスを名乗るからには、さぞ賢い生活をしていると思ったけれど……これじゃ、賢いというより、姑息、臆病なやり口ね」
「なに?」
どうやら、原作通り堀北も相手を挑発して情報を引き出そうとしているらしい。迂闊にも戸塚はその挑発に乗ってしまっていた。
「私はDクラスの堀北よ」
「はっ、どこの誰かと思えば、不良品クラスかよ。馬鹿の集まりだろ」
「馬鹿、ね。それなら私たちにこの中を見せても特に影響はないでしょう? それとも中を見られるだけで困るほどAクラスは余裕がないのかしら?」
「そんなわけあるか!」
売り言葉に買い言葉ではないが、完全に戸塚は堀北に乗せられてしまっている。
「だったら、中を見せても問題ないでしょう? お邪魔するわね」
「ま、待て! おい! 待てって! 勝手なことすんな!」
「私はただ中を見るだけ。それ自体はルール違反でもないでしょう?」
「ふざけんな、ここはAクラスが占有してるんだ。Dクラスに使用する権利はないだろ!」
あーあ、こちらは既に知っているとはいえ、占有していることを自分からばらしてしまった。
「へぇ。あなたたちはここを占有しているの。それは知らなかったわ。装置は中?」
「そ、そうだ。だから下がれよ」
「なら、間違いなく洞窟の中に立ち入ってはいけないルールなどないわ。確かに占有中は洞窟の利用は出来ないでしょうけど、独占する権利とは違うはずよ。私たちにも中を見る、あるいは装置を確認する権利くらいはあるはずだけれど?」
「そ、それは……」
「何しろ、そうでなければ全てのスポットを無理やり占有することも出来てしまう。それじゃ試験にならないでしょう?」
「う……!?」
完全に論破されてしまい、戸塚は置物のように動けなくなっている。堀北はそれを確認すると、ビニールを剥がして洞窟内部を確認しようとした。
「何をしている。客人を呼んでいいと許可した覚えはないぞ」
しかし、その直前、洞窟の外から葛城が帰って来たようで、その姿を見た戸塚が助かったとばかりに、葛城の側に駆け寄っていく。
「葛城さん! こいつら俺たちの寝床を偵察に来たんですよ! 汚い連中です!」
「ビニール如きで大げさなことを言うわね。中を少し見せてもらいたいだけよ」
「だったら遠慮せず中を見てみればいい。その代わり、覚悟はしておくことだ。指一本でも触れた瞬間、俺は他クラスへの妨害行為として学校側に通達する。その結果、そちらのクラスがどうなるかは保証しない」
葛城のハッタリに堀北は動きを止めた。十中八九、その程度で失格になどなりはしないだろうが、危険があることには変わりない。
「そこの彼にも説明したけれど、これは強引な独占行為よ? ルール上守られた権利じゃない」
「確かにそうだ。だが、これは暗黙のルールのようなものだと俺は考える。お前たちも、Bクラスも、自分のスポットを半ば独占するように占有地を囲い生活しているはずだ。そこに誰かが踏み入るような強引な手法を取ったか?」
「Cクラスの小宮くんと近藤くんが、私たちのスポットに侵入してきたし、Bクラスは私たちの訪問を快く受け入れてくれたよ」
雪の予想外の反論に、葛城の言葉が止まる。まさか、言い返されるとは思わなかったのだろう。
「……Bクラスの考えはわからんが、Cクラスはポイントを全て使い、リタイアするつもりでいるからだろう。一つの占有スポットを一つのクラスが押さえ、それを試験終了まで守り続ける。この暗黙のルールに踏み込めば大混乱が起きるぞ。お互い、面倒事は避けるべきだと思うが?」
「Cクラスがリタイアするつもりだとは知らなかったよ。良い情報をありがとね、葛城くん」
櫛田が笑顔でお礼を言うと、余計なことを口にした――と、葛城が表情を険しくするが今更遅い。洞窟前であれだけ迂闊なことをするなといっていた葛城ですら、こちらを下に見て迂闊な発言を防げていなかった。
「まぁ、オレたちは別にAクラスがベースキャンプに来ても何も困りはしないが、そこまで言うなら引こう。別に敵対したくて来た訳じゃないしな」
「ならば去れ。このまま不干渉を貫くなら、こちらは何もしない」
やろうと思えば、葛城を論破して中を見るのは難しいことではない。が、今、Aクラスと揉めてもメリットがある訳ではなかった。
丁度、帰り時を探していた所だし、葛城の言葉に従って撤退する。中は見られなかったが、外に置いてある物資やあの態度でCクラスとの繋がりは十分に見えた。
Bクラスからビニールを少し借りてきたので、そのままトウモロコシ畑によってトウモロコシを収穫していく。
持てるだけ持ってオレと櫛田でベースキャンプに持って帰ることにした。この場には念のため、雪と堀北を監視で残せば問題ないだろう。間違っても、堀北と櫛田は一緒に出来ないしな。
ベースキャンプに戻ると、クラスメイトたちが新たな食糧に驚きと喜びを露わにする。まだ残っていると伝えると、男子数人でトウモロコシ畑に向かって収穫に向かった。どうやら、無事に全部確保できたようで、数日分の食料になりそうな分を持って雪と堀北も戻ってきている。
ウォーターシャワーの提案に、他クラスの状況把握、そしてトウモロコシ畑の発見、この二日でオレは大分クラスに貢献したはずだ。
後は自由にしていいだろうということで、櫛田を連れて洞穴に向かう。櫛田も最後にしたのは、ここに来る少し前なので久しぶりのハッスルとなる。
櫛田も、どうやらオレが伊吹を食べたことには気づいていたようで、随分とヤキモチを焼いているようだった。
夕方くらいまでなら問題ないだろうということで、櫛田のことを可愛がっていく。しかし、今日の伊吹の時もそうだったが、やはり横になれる場所がないというのは少し不便だが、そこは体位で上手くカバーするしかない。流石にベッドは買えないしな。
原作との変化点。
・Bクラスの工夫を丸パクリしている。
原作知識がある以上、良い所は全て真似している。おかげで、奇遇だねー、という感じになった。
・一之瀬にヒントを上げた。
龍園のことを匂わせ、戸塚の情報を渡した。地味に、私の彼氏って過ごい人? と、首を傾げている。
・トウモロコシ畑を駆逐した。
原作ではAクラスとバッティングするが、それよりも早く収穫した。これにより、清隆はDクラスでもかなりの貢献をしている。
今話の登場人物一覧
・綾小路清隆
一之瀬と恋人関係なのを忘れていた。肉体関係にのみ目が行っている弊害。
・椿雪
一之瀬にキスして少し焼きもち。
・堀北鈴音
一之瀬に甘い顔をしているのを見て、何故かちょっと嫌な感じがした。
・櫛田桔梗
一之瀬にキスして少し焼きもち。けど、最終的にはねぎらってくれたので許した。
・一之瀬帆波
清隆からいろいろ聞かされて、その実力に勘付き始めている。しかし、清隆も一之瀬なら特に問題ないということで、特に隠そうともしていなかった。
・葛城康平
ママに言いつけてやるぞ! と、こちらを脅してきた。が、ぶっちゃけ、学校に言った所で、まず大きな問題にはならない。
・戸塚弥彦
バカ。堀北に完全に乗せられている。