軽井沢に愛のある行為を教え込むにはまだまだ時間が足りなかった。一回戦を終え、機関室を後にすると、軽井沢を個室へと連れ帰る。過去に行われた行為とはまるで異質なオレとの行為に、軽井沢は完全にのめり込み始めていた。
トラウマになるような辛い経験があるからこそ、その違いは明らかとなり、結果として軽井沢は優しく愛してくれるオレを受け入れる。
ちょろい。この一言に尽きた。
ちょっと優しくしたら、すぐに自分からして欲しいと懇願して来る。一之瀬でも、そこまでいくのにもう少し時間がかかったものだが、こいつは雪並にオレに支配されるのが早い女だ。
当然、奴隷になるのも受け入れ、何でもすると言っている――が、原作のように、この女だけを愛するつもりはない。オレはもっといろいろな女を食べるつもりなのだ。軽井沢にもそのことを教え込む。
最初は嫌そうな顔をしていたが、オレに捨てられるよりはマシなようで一生懸命オレの寵愛を得ようと必死になっている。いずれ、オレの周りの女は全員こうなるだろう。あの茶柱や伊吹ですら、そうする自信がオレにはあった。
◇◆
そんなこんなで、軽井沢の件を解決した次の日。
5回目のディスカッションが終了し、Aクラスが当然のように部屋を出ていくと、龍園がゆっくりと立ち上がってこちらに歩いてくる。どうやら、昨日一日で答えは出たようで、クラスメイトにメールを送れるように携帯をポケットから取り出していた。
「さて、クライマックスと行くか。昨日一日、精査したが、やはり法則に間違いはない。交互指名した後、Aクラスの3人をここで指名するぞ」
「分け方はどうするの?」
一之瀬がそう疑問の声を上げる。交互指名する相手もそうだが、どのクラスがAクラスの優待者がいるどのグループを指名するかはまだ決めていなかった。
「俺はどれでもいい。お前らに希望するクラスやグループがあるなら言え」
「櫛田さん、どうする?」
「じゃあ、うちがBを指名しようかな。Aクラスの指名は、猪グループで」
桔梗は猪を選んだ。Aクラスの優待者がいるのは、鼠、鳥、猪だが、その中で一番こちらの指示に従ってくれる生徒がいるグループを選んだようだ。
「なら、うちがCクラスの指名だね。Aクラスのグループは……鼠にしようかな」
一之瀬も特にこだわりはないようで、適当にグループを選ぶ。これで必然的に、CクラスはDクラスを指名して、残りの鳥グループを指名になった。
「んじゃ、クラスの連中に指示を出せ。わかっているとは思うが、契約違反は即退学だ。間違ってもミスのないようにした方が良いぜ?」
と、笑いながら龍園がクラスメイトに指示を出していく。すると――
『兎グループの試験が終了いたしました。兎グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『竜グループの試験が終了いたしました。竜グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『馬グループの試験が終了いたしました。馬グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
試験終了を告げるアナウンスが流れた。指名されたのはDクラスのみであり、Aクラスの指名はまだしていないらしい。
一之瀬と桔梗も互いの顔を見て頷く。
同時に、携帯を操作して、事前に話を通していたクラスメイトたちに、学校へメールを送るように指示を飛ばした。それから数秒後――
『牛グループの試験が終了いたしました。牛グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『虎グループの試験が終了いたしました。虎グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『蛇グループの試験が終了いたしました。蛇グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『羊グループの試験が終了いたしました。羊グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『猿グループの試験が終了いたしました。猿グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『犬グループの試験が終了いたしました。犬グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
Aクラスの優待者がいるであろう、鼠、鳥、猪グループ以外の全てのグループの試験が終了した。これでミスがない限り、各クラスCPは±0でPPは150万PPが手に入っている。
「よし、次はAだ。準備はいいな?」
「うん」
「いつでもいいよ」
一之瀬も桔梗も、すぐにメールを送る準備を終えたようで、龍園の合図で同時に指示のメールを送った。それから数秒後、再びアナウンスが流れる――
『鼠グループの試験が終了いたしました。鼠グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『鳥グループの試験が終了いたしました。鳥グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
『猪グループの試験が終了いたしました。猪グループの方は以後試験に参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動して下さい』
これで全てのグループの試験が終了した。20時に行われるはずだった最後のディスカッションもなくなり、後は23時の結果発表を待つだけとなる。
この結果で、全てのグループの結果が3。また、B、C、DのCPが+50ポイント。PPが200万ポイントになっていれば問題なく契約は果たされたことになる。とはいえ、もう終わってしまった以上、後は待つ以外に方法はない。
各々が部屋に戻っていく。
現在、14時過ぎ――23時までは、9時間近く残っていた。しかし、明日にはこの船旅が終わり、学校へ戻ることになる。あの部屋を使えるのも残り少ない。
――ならば23時まで楽しく過ごすことにした。
こんな贅沢な部屋で女を食べる機会など早々あるものではない。最後の記念に、『オレと過ごしたい者は部屋に来い』という連絡をセフレ全員にする。
あくまで、『希望者のみ、無理強いはしない。断っても罰則はないし、来たいやつだけ来い』と書いた。これで、今のセフレたちからの好感度も粗方わかるだろう。
さて、何人がこの部屋に来るかな?
とはいえ、既に二人はいる。雪と桔梗だ。この二人は、ディスカッションからずっと一緒だったので、連絡するまでもなく自然にオレの部屋についてきた。
とりあえず30分くらいは待つか――と、考えていると、次に来たのは愛里だった。走ってきたようで息を切らせている。おまけに、同じグループの松下まで一緒に連れてきた。
5番目は真澄。流石に、愛里のように走っては来なかったようだが、期待はしていたようで来るのは割と早い方だった。連絡してから10分経っていない。
松下は別として、初期4人がずば抜けているか。
と、考えていると、6番目に軽井沢がやってきた。中にいるメンバーを見るなり、「こんなにいるの!? 松下さんまで!?」と驚いている。松下と軽井沢はほぼ同時期にセフレにしたので、同期とも言っていいだろう。けど、まだ半分だぞ。
15分が過ぎると、次に来たのは意外にも茶柱だった。だが、まだ試験の結果の準備があるからずっとはいられないらしい。断っても罰則がないと言ったはずだが、もしかしたら内容を深読みして来ないとまずいと判断したのかもしれないな。
20分が過ぎると、8番目に一之瀬がやってきた。どうやら来るか迷ったようだが、最終的にオレの呼び出しに応えたらしい。流石にこれだけのメンバーが揃うと壮観だな。
それから5分が過ぎ、流石にもう来ないか――と、考えていると、伊吹がひょっこり顔を出した。どうも直前まで龍園に呼び出しをくらっていたらしい。もし、それが無ければもう少し早かったかもしれないな。こいつも口では嫌そうにするが、事が始まると甘えてくる猫のような奴だ。
30分になり、まぁよく9人も集まったものだ――と、考えていると、何と堀北までやってきた。これで10人全員揃ったな。マジで揃っちまったか。
正直、揃うとは思っていなかった。
雪、真澄、桔梗、愛里の4人はともかくとして、精々来ても1人か2人くらいというのは予想だ。なぁなぁの一之瀬や寄生した軽井沢、快楽堕ちしている松下くらいは来ると思っていたが、脅されている茶柱、伊吹、堀北はほぼ来ないと考えていた。それが、まさか10人全員揃うとは夢にも思うまい。
とはいえ、自信満々に呼んだ手前、今更帰れとも言えなかった。つまり、オレは今から10人を順番に相手にしていかなくてはいけないということだ。前代未聞の11Pである。
ただ、丁度いい機会でもあるので、改めてセフレ同士の顔合わせすることにした。
セフレたちも、雪を通じて仲間がいることを知ってはいたようだが、全員を知っているのは雪と桔梗くらいだろう。いや、桔梗は松下や軽井沢を知らないので、やはり雪だけだな。
比較的新人の松下や軽井沢は、まさかこんなに同類がいるとは思わなかったようで、困惑したような顔をしているが、これからは桔梗の下に付けと命じておく。表向きのリーダーは桔梗だからな。
伊吹も、セフレがいるのは聞かされていたが、ここまでとは思っていなかったようで呆れかえっている。が、契約でオレに服従しているし、龍園に自分の痴態を伝えたくないのもあって言い触らすことはしないだろう。
堀北はもうオレなら何でもアリだと驚きを投げており、茶柱も同感なのか静かにしている。
他の初期メンはもう慣れているのか、普通に挨拶するだけだった。思えば、一之瀬ももう初期メンか。
とはいえ、いつまでも話している訳にもいかない。時間のない茶柱から順に食べていく。流石に茶柱も、この人数に見られながらは恥ずかしいようで顔を赤くしているが、結局順番が違うだけで全員食べることには変わりないのだ。
と、いうことで、Tレックスにご登場願う。
また、流石に一人で10人の相手は無理なので、雪や桔梗、真澄の名前呼び組には責める側に加わって貰い、オレの手が塞がっている間は、他のメンバーの相手を頼んだ。ここにはTレックスほどではないが、女を満足させるアイテムであるダイノシリーズが勢ぞろいしている。
雪は、軽井沢と松下を責め立てていた。責められる側には、反抗は許さないと命じてあるのでされるがままになっている。
桔梗はお気に入りの堀北と、新しいペット候補として伊吹を同時に虐めていた。また堀北に一つトラウマが刻まれてしまうが、今回は伊吹も一緒なので仲間意識を芽生えさせる良い機会だろう。
真澄は、愛里と一之瀬のメロンコンビと遊んでいた。愛里は責めでもよかったのだが、性格的には責めるよりも責められる側だからな。真澄も、自分よりも大きいメロン四つをこれでもかと責め立てていた。
そんなこんなで大宴会は進んでいく。
個室が広くて助かったと今日ほど思ったことはない。流石に10人は少し手狭だが、それでも通常の四人部屋よりも広いため、何とか全員が寝転んでも問題なさそうだった。
茶柱を終えると、愛里、一之瀬、真澄、雪、軽井沢、松下、桔梗、堀北、伊吹の順で可愛がっていく。茶柱も途中で抜けるかと思ったが、結局は最後まで部屋にいた。どうやら体調不良と言うことで、仕事は星之宮に投げたらしい。
その後も責め手を代えて遊んでいく。
面白かったのは桔梗が責められる側になって、堀北と伊吹が反撃したものの、その次の反撃で泣きを見ていた所だ。どうやら堀北と伊吹にはSの素質はなかったらしい。
全員、最初はおずおずといった感じだったが、いざ事が進むと全員が吹っ切れていた。
気が付くと23時が過ぎており、携帯に結果のメールが届いている。原作なら、外で確認していたが、まさかの個室エンドになってしまったな。
結果としては――
子(鼠)――裏切り者の正解により結果3とする。
丑(牛)――裏切り者の正解により結果3とする。
寅(虎)――裏切り者の正解により結果3とする。
卯(兎)――裏切り者の正解により結果3とする。
辰(竜)――裏切り者の正解により結果3とする。
巳(蛇)――裏切り者の正解により結果3とする。
午(馬)――裏切り者の正解により結果3とする。
未(未)――裏切り者の正解により結果3とする。
申(猿)――裏切り者の正解により結果3とする。
酉(鳥)――裏切り者の正解により結果3とする。
戌(犬)――裏切り者の正解により結果3とする。
亥(猪)――裏切り者の正解により結果3とする。
ということで、どうやら上手く行ったらしい。一応、CPとPPの確認もしてみるが――
Aクラス……マイナス150CP なし
Bクラス……プラス50CP プラス200万PP
Cクラス……プラス50CP プラス200万PP
Dクラス……プラス50CP プラス200万PP
と、なっており、契約は果たされていた。
これでAクラスが924CP、Bクラスが903CP、Cクラスが542CP、Dクラスが472CPとなり、AとBが接戦となる。また、PPも200万手に入り、指名者へのボーナスを抜いても160万PPがクラス貯金として貯められることになった。
結果としては申し分ない。
後は帰るまで、この贅沢な部屋を味わい尽くすだけだ。オレのTレックスは10人を相手にしたとしても萎えはしない。まだまだ動けると、気合を見せている。
ベッドや床に倒れて動けなくなっているメンバーが多い中、雪だけがオレの隣にやって来た。
そのまま跪き、Tレックスに奉仕していく。
雪はもうオレが何も言わなくても、オレが何を求めているかがわかるのだろう。オレも笑みを浮かべて、雪を愛する。それが偽りでも、求めるものが本物だと思えば本物だ。
雪の「愛してる」という言葉に、「オレもだ」と返す。雪はわかっている。だが、それでも、オレの口から出る愛の言葉に縋るように、その身をオレに預けた。
再び、Tレックスが火を噴く。
流石にここまでハッスルしたのは、この半年での初めてのことだった。だが、まだまだだ。学校に帰るまでの半日で、改めてこいつらを支配する主は誰なのかを刻み込み、オレという存在から離れられないようにしてやる――
原作との変化点。
・B、C、Dクラスで試験を終わらせた。
交互指名とAクラスを指名して終わらせている。これで完全にAクラスが孤立する流れが確立された。
・結果発表まで個室で遊ぶことにした。
何だかんだで全員来た。勿論、中には来なかったら何をされるかわからないと考える者もいたが、基本的には呼び出されたら応えなくてはという考えが根付きつつある。流石の個室も11人だと狭いが、人を変え場所を変えの大乱〇スマブラ状態だった。
・真鍋たちについては今はスパイ活動をさせるのみで、まだ手を出していない。
正体がバレていないので、まだ手を出していない。龍園に正体がバレて、真鍋がスパイとして使えなくなってから手を出す予定でいる。
今話の登場人物一覧
・綾小路清隆
前代未聞の11Pをかました。流石にセフレ全員で遊ぶのは今回くらいしか出来ないのではっちゃけている。
・椿雪
清隆の指示で責める側も担当。しかし、途中からは何が何だかわからなくなり、気が付いたら神室に責められていた。最後まで意識が残っている。
・堀北鈴音
櫛田に責められて大洪水。伊吹という仲間を得て反乱を企てるも、すぐに反撃されてされるがままになっている。途中からは何が何だかわからなくなり、佐倉に責められて意識を失っていた。
・櫛田桔梗
最初は女王様プレイでご機嫌だったが、気がついたらやり返されていた。それはそれでよかったが、当然のようにやり返している。途中からは何が何だかわからなくなり、堀北に重なるように倒れている。
・佐倉愛里
最初は責められる側だったが、Tレックスの一撃を受けた後、気が付いたら責める側になっていた。同じく責められていた一之瀬を責めて楽しんでいたが、気が付いたら倒されてしまっている。
・軽井沢恵
一番の新参者故に最初は黙ってやられていたが、松下が上手く立ち回っているのを見て、途中から責める側へ移動。最終的には櫛田を打ち倒す快挙を果たしている。
・松下千秋
新参者故に、最初は黙ってやられていたが、すぐに場の混乱に乗じて責める側へ移動。しかし、清隆の攻撃から責められる側へ逆戻りし、最終的には軽井沢と共に仲良く倒れている。
・茶柱佐枝
最初にTレックスの一撃を受けてから、ずっと責められっぱなしで、生徒に恥しかさらさなかった。途中退場の予定だったが、抜けるのを止めて最後まで宴を楽しんでいる。気が付いたら、意識を失っていた。
・神室真澄
最初は責める側で自分にない巨乳を虐めて楽しんでいたが、Tレックスによって敗北。気が付いたら責められる側になって松下によって責められていたが、途中からは再び責める側で楽しんでいた。
・一之瀬帆波
終始攻められっぱなしでやられたい放題だった。気が付けば、自分の周りだけ妙に湿っており、途中で脱水症状を心配した雪から水を口移しで飲まされている。
・伊吹澪
堀北と共に櫛田に責められてMに目覚めるも、屈するまでは行っていない。しかし、二度目の責めで体は目覚め、最終的にはTレックスの一撃で意識を失った。
・龍園翔
Aクラスを嵌めることが出来てニコニコ。23時に、堀北たちを揶揄おうと出店を回っていたが、誰も居なかったため少ししょんぼりしている。