Cクラス4人の調教や生徒会総選挙の準備も大切だが、体育祭の準備も勿論大切だ。今日も今日とて、体育の時間を使ってハードル競争のレクチャーをすることになっている。
前に、走りの基本を伝えたのと同じく、また高円寺以外のクラスメイト全員が集まっていた。とはいえ、ハードル競争に裏技はないので努力をするしかない。
「ハードル競争だけど、大切なのは走る勢いだよ。よく、走ってハードルまで近づいた後、止まってジャンプしようとする人がいるけど、それだと勢いがなくなって上に飛ぶから力が無駄になっちゃうんだ。基本的には100メートル走と同じように走りながらハードル部分で脚を前に大きく開くだけ。大股で飛び越えるって感じかな」
そう桔梗が説明するが、普段ハードル走などしないので、おそらく殆どの生徒はハードルが高いものだと認識しているはずだ。
「ハードルを跳び越えるというイメージが強いから、みんなはハードルが高いものだと認識しているかもしれないが、実際はそこまで高くない」
と、言って実物を見せると、大体80㎝くらいで、大体腰に行かないくらいの高さだった。
それでも、「いや、高いよ」という声も上がったが、走る勢いがあれば簡単に飛び越えられてしまうレベルだろう。
「重要なのは歩数と、足の抜き方だよ。ハードル間では歩数を決めておくことで、タイミングよく跳べるんだ。大体、三歩か五歩かな。奇数にすると、跳び越える前足と抜く後ろ足を毎回同じに出来るから、みんなの歩幅に合わせて三歩から五歩で調節してみて」
「櫛田、足の抜き方ってなんだ?」
須藤も馴染みがないようでそう聞いてきた。桔梗が困ったようにこちらを見てくる。こいつもオレが教えたことを説明しているだけだから、本当の意味では内容を理解していないのだ。
「前足でハードルを越えた後、後ろ脚も同じように抜くと、どうやってもハードルに引っかかるだろう? だから、基本的に後ろ脚は横に開いて抜く。お前も無意識でやっているはずだ」
「ああ、回し蹴りみたいなもんか」
微妙にニュアンスが違うが、まぁ飛び回し蹴りのようなもので間違いない。しかし、走る時に比べて難易度が高いと思ったのか、クラスメイト達の反応はイマイチだった。
「まぁ、段階を踏もう。みんな、ケンケンパは知っているか?」
「ケンケンパって、子供の遊びのやつだよね?」
「そうだ。そのケンケンパだ」
軽井沢の問いに返しながら、実際に行う。
「これはハードルを跳ぶタイミングの訓練に使える。ケンケンパに合わせて、右、左、ジャンプを繰り返すだけで、リズムが掴めるようになるから、何もしないで跳ぶよりも跳びやすくなるぞ」
「マジかよ……」
「この年でケンケンパかぁ……」
池と山内はあまり気乗りしないようだが、子供の遊びでハードル競争が出来るようになればお手軽だろう。
「ケンケンパでタイミングを掴んだら、まずはハードルを倒した状態でタイミングよく跳ぶ練習をしてみろ。先に倒しておくことで、ハードルを倒す心配なく跳ぶ練習ができる」
ハードル競争で一番怖いと感じるのは、ハードルを倒すことだ。だからこそ、先に倒しておくことで、恐怖感を無視して練習が出来る。
「倒れたハードルを跳ぶ時に意識するのは、まず毎回同じ脚で跳べるように歩数の調整だよ。慣れたらスピードを出して跳び越えて、跳ぶ感覚を掴むこと。その際、腕でバランスを取るようにするの。跳ぶ時は、前に出す脚と反対の腕を前に伸ばして、後ろ脚を抜く時は反対側の肘を大きく後ろに抜くのがコツだよ」
走りでもそうだが、腕は大きな役割があった。ハードル競争の場合は、体の軸がぶれなくなることで、安定して跳べるようになるだろう。
「まぁ、論より証拠だ。まずはやってみろ。やりたくない人は無理にやらなくてもいいが、結果が出なくても自己責任だぞ。オレがマイナスを保証するのは、あくまでトレーニングに参加した生徒だけだからな」
そう言うと、渋々と言う感じでクラスメイトたちも練習に参加していく。それでも池や山内を始め、あまり気乗りしないメンバーが多々見えるが、ここでも愛里が大きく役に立っていた。
「ケン、ケン、パッ」
愛里は従順なので、オレの言うことには絶対逆らわない。アイドルが胸部のメロンを揺らしながら一生懸命練習しているのを見て、斜に構えていた男子メンバーも練習に参加し出した。
雫モードになった影響で、愛里がクラスの発奮剤になっている。特に、運動能力が低い愛里が頑張ることで、同じようにレベルが低い生徒も自分もという気持ちになりやすい。そこそこ能力のある桔梗には出来ず、愛里だからこそ出来ることだ。
「跳ぶ時は前に、上へ飛んでも意味がない。低くてもいいから前に飛ぶ意識を持つんだ」
「うん、ありがとう清隆くん」
頑張る愛里にアドバイスを飛ばして、他のメンバーの様子も見に行くことにした。
堀北や桔梗は特に問題なくこなせている。松下も同様、その松下が教える形で、軽井沢グループも頑張っているようだ。ただ、長谷部は流石にケンケンパして目立ちたくないのか、他のクラスメイトを眺めるように少し距離を取っている。
「恥ずかしいか?」
「……いや、別に恥ずかしいっていうか。私にケンケンパは似合わないかなぁって」
「強要はしない。ただ、ケンケンパはしなくても、桔梗の言ったコツだけは覚えておけ。そこそこ役に立つ」
「わかってる。倒れたハードルで跳ぶ練習になったら混ざるよ。私も練習無しで結果出せるほど運動能力良くないし」
長谷部の場合は、愛里と同じでメロンが邪魔であまり運動が得意ではないのだろう。おまけに、揺れれば男子の視線を集めるから動くのに乗り気ではない。それでも動き自体がトロい愛里よりは、長谷部の方が運動能力が高かった。
後は男子の嫌な視線がなければいいのだが、他のメンバーはともかく池や山内は遠慮なく見るからな。長谷部が積極的に参加したくないのも無理はない。
「正直、ハードル競争は他の競技に比べても難易度が高めだ。走るだけでなく、跳ぶ必要があるから、どうしても感覚を掴むのが難しい」
おまけに連続して飛ぶので、どうしてもタイミングを掴むのが難しいのだ。それでも、全員がなるべく結果を出せるように、こちらも比較的簡単なやり方を伝えていた。
「……運動が苦手な人は、どうしたって時間がかかっちゃう訳ね」
「そうだな……幸村は勉強のやり方は知っていても、運動のやり方はわからない。須藤は勉強のやり方がわからなくても、運動のやり方はわかっている。こればかりは経験の差も大きい」
これまでやってきた積み重ねで、人間は得意不得意が出来上がる。幸村は勉強に全てを、須藤は運動に全てをかけてきた。当然、体育以外で運動をしない幸村は、どうしたって須藤のような結果は出せない。
「それでもひと月というのは大きい。きちんとトレーニングを積めば、運動が苦手なやつでも一定の成果は出せるだろう。学校が練習時間を多く与えているのは、成長の機会を与えているからだとオレは思っている」
「オッケー。んじゃ、その貴重な成長の機会は無駄にしないように頑張るよ」
丁度、愛里が倒れたハードルに挑戦しようとしているのが目に入ったのか、話をしていた長谷部もやる気が出たようで混ざりに行こうとしている。
「無理だけはするなよ。特に、やりにくいと感じたら、いつでも相談してくれていい」
「了解ー」
長谷部も、オレが男子の視線を気にかけているのは気付いているだろう。もし、池や山内が大騒ぎするようならば、男子と女子で分ける必要もあるかもしれない。
「綾小路くんはいつも人気者だね」
と、長谷部を送り出すと同時に、後ろから松下に声をかけられた。
他の軽井沢グループの様子を見てみると、どうやら長谷部同様に、愛里がやっている倒れたハードルで感覚を掴もうとしている所のようだ。
「ご苦労さん。お前も桔梗と同じく、手の届かない所のフォローをしてくれるから助かっている」
軽井沢が、表向きのクラスの操作役だとすると、松下は影の操作役だ。二人とも、自分の力を上手く使って、桔梗の補佐をしてくれている。
桔梗もこういう時は教える側だが、表で動いている以上、どうしても今の長谷部のように手の回らない部分は出て来る。松下はその辺りのフォロー役として動いていた。
「けど、この調子で本当に勝てるのかな? お世辞にも、うちのクラスはそこまで優秀じゃないし」
「まぁ、頑張れば学年二位くらいにはなれるだろう」
A、Dの参加表を龍園に渡す以上、まずCクラスがトップを取るのは間違いないだろう。だが、全体競技で得点を稼げば、二位くらいにはつけるはずだ。
後は今やっているトレーニングの成果がどれだけ出るかだな。普通のクラスよりも濃密な練習をしている自負はあるが、Bクラスも運動能力が高い生徒が多々いるので油断は出来ない。
唯一、Aクラスだけは葛城派と坂柳派が揉めてくれるので、結果が出ないことが確約されている。須藤が離脱しない限り、うちが最下位になることはまずないだろう。
「二位か。組同士の対決に勝てればプラマイゼロだけど、負けたらマイナス100……改めてマイナスが大きいよね、体育祭って」
「だが、それは全てのクラス共通だ。おそらく、この体育祭では殆どのクラスがマイナスの結果になる。重要なのは次だな」
後はどれだけマイナスを抑えられるかだが、まぁ最下位にでもならない限りはクラス変動が起きるほどのマイナスはない。
「この体育祭は、クラス一丸となることが重要だ。結果に関わらず、全員が頑張ったという証は、これから先の特別試験でも重要になる」
「頑張った証、ね。でも、結果が伴わなきゃ意味ないと思うけど……」
「結果は三年の終わりまでに出せばいいんだ。今はまだ一年の秋だぞ。まずは各々が上のクラスを目指すことの自覚を持たせるのが重要だ」
体育祭の自由制や能力制で揉めたことから、Dクラスはまだ完全にこの学校に適応できていない。本当の意味で、団結できていないのだ。
原作の後半のようになるには、もう少し時間がかかる。しかし、堀北や茶柱とAクラスを目指す契約をした以上、オレにはこのクラスをAクラスに上がれるくらいにする義務があった。
正直、先は長い。だが、一歩ずつ、亀のように遅い歩みでも、先に進むことに意味がある。
松下も、オレの言っていることを何となく理解したのか、「とりあえず、大変なのはわかった」と、苦笑いを浮かべていた。
◇◆
体育祭や生徒会総選挙の暗躍に並行して、Cクラス4人の調教も進んでいく。とはいえ、2日に1回の呼び出しでは、そう大したことは出来ないので、4人にはとある宿題を出していた。
それが、初回で行ったのと同じ自慰だ。
彼女たちには、1日1回、自分を慰める風景を自撮りしてオレに動画を送るように指示してある。無視したり、宿題を失敗したりした場合は、きつい罰ゲームを与えると言えば、顔を真っ青にして頷いていた。
勿論、これも別にオレの趣味という訳ではない。そもそも、彼女たちは絶対的に性体験が足りなさすぎるのだ。
Tレックスで無理やり目覚めさせるのではいつもと一緒になってしまうので面白くない。なので、本格的な仕込みをする前に、解す意味も兼ねて、自分で自分を開発して貰うことにした。
そんなこんなで4人の動画を見ながら、今日も元気に躾を行っていく。
諸藤はこちらの意図をしっかり理解しているようで、動画内では自分の弱い場所や快感を得られる場所を口にしながら、腰が抜けるまで自分を慰めていた。
この動画はこいつらを辱めるためだけではなく、性行為をするための体づくりを兼ねているのは先ほども言った通りだ。だからこそ、諸藤のように声をしっかり出して限界まで本気でやるのは大正解と言って良い。
点数を付けるとしたら95点はあげられるが、恥ずかしさのあまり服を着たままだったのが減点だな。
と、いうことで、今日も諸藤を丸裸にして体を仕上げていく。大分、こなれてきたようで、少し肌に触れるだけで口から甘い声が漏れそうになっていた。
しかし、今回もTレックスは完全にお預けで、火をつけるだけに留めている。この発散は、今日の宿題でまた果たされるだろう――と思いながら、順調に体が出来てきているのを確信した。
続く藪は、こちらの意図を理解はしていないようだが、動画内ではオレに見られることを想像して始める前から既に体の準備が出来ている。そのおかげで、興奮した状態から映像は始まり、自室と言うこともあってか、遠慮なく限界まで自分を慰めていた。
意図は察せずとも、動画内の藪の乱れっぷりは90点を軽く上げられるレベルだ。おまけに、オレに動画を見られているということから、今ここにいる藪自身も興奮しており、何もしなくてもショーツには染みが浮かび上がっていた。
今回は言葉責めではなく、指を使って追い込んでいく。諸藤同様、すぐに体に火が付いたが、当然のようにTレックスはお預けにした。腰を振っておねだりをする藪も悪くはないが、ここで食べてしまっては面白くないのでこちらも我慢する。
山下もこちらの意図は理解できなかったようだが、藪と同じく、動画内ではオレに恥ずかしい目に合わされているということで、始める前から体の準備は完了していた。動画内では「見ないで! 見ないでぇ!」と叫びながら、見せつけるように過激に指を動かしている。
こういう言葉と行動が一致していないのもなかなか悪くない。こいつも90点は上げられるレベルだった。おまけに、今ここにいる山下も、恥ずかしい動画を見られて顔を真っ赤にしており、ちょっと体に触れるだけでよがり始めている。
感度は藪よりも良さそうだと思いながら、山下の体も仕込んでいく。前二人と同様に、完全に火が付いてもTレックスはお預けにしているが、どうにかオレの興味を引こうとあの手この手で誘惑しようとしてきた。思わず、手を出しそうになってしまったが、しっかり我慢している。
その分は真鍋で発散させて貰った。
真鍋は、動画を送りはしたものの、恥ずかしそうに自分を慰めるだけで終わっており、他三人と違って限界まで行っていない。
点数でいえば赤点レベルであり、他3人にはしなかった罰を与えている。これまでは与えなかった痛みを与え、恐怖を真鍋にも植え付けていく。
しかし、このままでは真鍋だけが遅れかねないので、補習としてオレの技術で体中を骨抜きにしてやった。
そのまま、真鍋の指を使ってレクチャーをしていく。他人に指を動かされながら、男に自慰を教わるという屈辱を与えながら、当然のようにTレックスへのご奉仕も叩きこむ。
奉仕すると、体の準備が出来るという癖は順調についているようで、体も見事に出来上がっていた。
結局、真鍋だけ余計に1時間も使ってしまったが、その甲斐あってか、ここから真鍋が他の三人を追い抜く変態性を見せ始めている。
毎日の宿題の内容が、真鍋だけ段階飛ばしで変化していく。初めのうちのぎこちなさはどこに行ったと言わんばかりに、今ではどうやれば男を喜ばせるかをわかったかのような動画を撮り始めた。
おそらく、AVか何かを参考にしたのだろうが、真鍋は一度のめり込むとしっかりと結果を出すタイプのようで、気が付けば他三人よりも優秀な成績を出している。
面白くなってきたので、途中結果を伝える際に、敢えて全員に、「お前が一番吞み込みが悪い」――と、嘘を吐くことで追い込んでいく。
最初は嫌々だったはずの調教だが、気が付けば他の3人には負けられないという気持ちに変化し、今では4人とも喜んでオレの教えを受けて痴態を晒していた。
原作との変化点。
・ハードル走のレクチャーをした。
基本的に理に適ったレクチャーをしているので、順調に全員の能力値が上がってきている。途中でダレそうになったが、櫛田と佐倉が上手く場を纏めてくれた。
・長谷部を気にかけた。
普段、テストの時に少し手を貸すくらいしか接点がないので、少し気にする素振りを見せた。やはり、巨大なものを持っていると、そういう苦労をしているもので、清隆も基本的には全能力を使ってみないように神経をすり減らしている。
・松下が体育祭の結果を気にしている。
負けることを恐れているが、ぶっちゃけ大敗でなければ負けても問題はない。ここで欲しいのは、クラスが一つの目標に突き進むことであり、団結力を育てるターンだと話している。
今話の登場人物一覧。
・綾小路清隆
いろいろな生徒の悩みを解決している。裏では、Cクラス4人の調教を進めており、徐々に変態にすることに成功している。
・櫛田桔梗
クラスを頑張って纏めている。
・佐倉愛里
頑張って努力を重ねている。
・松下千秋
ハードルもまともに飛べないクラスメイトを見て、前途多難だと頭を抱えている。しかし、まだ体育祭まで時間はたくさんあるので、諦めるのは早いと清隆に諭された。
・長谷部波瑠加
男子の目を気にして練習は途中参加したが、どうしても視線を受けるため集中できていない。しかし、いろいろ気にかけてくれる清隆を心配させないために気にしないフリをしている。地味に男子の中では清隆の好感度は三宅と並んで高め。
・真鍋志保
痛みと快感の繰り返しで精神に変化が生じてきている。地味に負けず嫌いなようで、清隆に「お前が一番駄目」と言われたことで、見返してやるとばかりに努力を重ねた。
・藪菜々美
少しずつ見られることに悦びを覚えつつある。自分の変態性に自覚がある。
・山下沙希
少しずつ自分から恥ずかしいことを望みつつある。自分の変態性に自覚がない。
・諸藤リカ
宿題の本質を唯一理解した。地味にむっつりで、清隆に食べられることを期待している。自分から誘うのが恥ずかしくて言葉に出来ない分、宿題で発散している。
・須藤健
基本的に感覚派だが、理論を理解し始めてきている。これも地味に綾小路塾のおかげであり、原作よりも理解度が成長しつつある。
※アンケートありがとうございました。いつになるかはわかりませんが、いずれ書ききったら投稿を始めようと思います。
そいと、今回のとは別に聞きたいことが出来たので、申し訳ないのですが、またアンケートに協力して頂けると助かります。