ようこそ俺小路くんの無念を晴らす教室へ   作:おこむね

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♯078 『番外戦術』

 朝のHRが終わると、今回の特別試験の対戦相手であるAクラスが選んだ10種目が発表された。

 

 選ばれたのは、『チェス』、『フラッシュ暗算』、『囲碁』、『現代文テスト』、『社会テスト』、『バレーボール』、『数学テスト』、『英語テスト』、『大縄跳び』、『ドッジボール』だ。

 

 やはり、原作と変わらない。

 

 唯一変化しているのは、チェスの時間が1時間ではなく、オレの指定した90分になっているのと、司令塔が関与できる時間が30分から45分に伸びていることだろう。

 

 思った通り、月城はオレの実力を見るためにある程度の融通を利かせてくれた。

 

 対するうちのクラスが選んだ10種目は、『英語テスト』、『バスケットボール』、『弓道』、『水泳』、『テニス』、『卓球』、『タイピング技能』、『サッカー』、『ピアノ』、『じゃんけん』だ。

 

 こちらも原作と変わっていない。

 

 まぁ、Tレックスやおしがま選手権が使えれば100%勝てる自信はあるが、常識的にまず有り得ないので、原作をなぞる形を取っている。

 

 強いて言えば、雪は『水泳』が得意なので、そっちで使うのも悪くないというくらいか。

 

 代わりにチェスの差し手がいなくなるが、45分あれば最悪差し手をラジコンにして、オレと坂柳の一騎打ちをしたっていい。坂柳だって、嫌とは言わないはずだ。

 

「思いのほか、スポーツも入れて来たわね。全て筆記試験とか頭を使う種目で固めてくると思っていたわ。とはいえ、フェイクの可能性も十分あるけれど」

「チェスや囲碁はメジャーな競技だが、触ったことのある生徒は少なそうで、厳しい所を突いてきたって感じだ。スポーツも連携を求められる要素の強いものばかりだしな」

 

 茶柱から渡された資料を眺めながら、堀北と啓誠がそう感想を口にしていく。

 悩むのは結構だが、オレは既にここから『チェス』、『フラッシュ暗算』、『現代文テスト』、『英語テスト』、『数学テスト』の5つが選ばれることを知っている。

 

 もし、オレの知らない種目が登録されていれば話は別だったかもしれないが、ここが原作通りである以上、本番で選ばれる5種目が変わることはまずないだろう。

 

 まぁ、だからと言って、そこから選ばれる7種目が必ず原作通りになるとは限らないが――

 

「想定と違ったのは、司令塔の関与。その多くが最小限に抑えられていることよ。特に学力メインの種目は、関与しても勝敗に影響を与えないものばかりだわ」

「それだけ自信があるってことなんだろうな。Aクラスが特に自信が持つ学力テストは4つもある上に必要人数も多い。かなり厳しいぞこれは……」

 

 堀北や啓誠は頭を悩ませているようだが、実はそこまで難しい問題ではない。もし、原作通りに事が進むのであれば、まず確定で先に5勝出来る。

 

 仮にオレが最終戦のチェスで負けたとしても先に4勝以上してしまえば退学の危険はなくなる――が、そんな簡単に事が進めば苦労はないだろう。最終戦のチェス以外は、原作通りに行かないと考えておく方がベターだ。

 

「この中に、チェスや囲碁の経験者はいるかな?」

 

 桔梗がマイナー競技の経験者を探すと、宮本が手を挙げた。続けて、オレと雪も手を挙げる。

 

「囲碁は家族と少し打ったことがある。けど、ルールを知ってるくらいで強くないぜ」

「オレと雪はチェスに覚えがある。ただ囲碁に関しては全く未知数だ。触ったこともない」

「でも、清隆はチェスなら最強だよ! AIが引き分けに持ち込むのが精一杯なくらい!」

 

 昨今、AIが人間よりも優秀なのは、チェスに限らず将棋や囲碁でもそうだ。司令塔が、そのAIより強いと言われれば誰だって文句はないだろう。

 

「チェスの時間が他より長い点や、司令塔の関与が他以上に大きいのを見ても、まず向こうの本命とみて間違いないわ。その心配をしなくていいというのは正直大きいわね」

「けど、雪ちゃんをチェスで使うために温存するっていうのは勿体ないよ。チェスが採用されないかもしれないし……」

 

 堀北と桔梗がそう話し合う。実際、オレも雪をチェスに括り付けるかどうか、ここにきて迷い始めている。

 

 とはいえ、指示通りに駒を置くにもある程度チェスのルールがわからないと難しいし、ここは妥協するしかないか。

 

「なあ、櫛田。俺たちも、そろそろ本格的に情報戦に乗り出すべきじゃないか?」

 

 と、いろいろ話し合っていると、原作通り啓誠がAクラスに探りを入れようと提案してくる。

 

「10種目の中から、Aクラスが何を正式な種目として選ぶのか……それを探ろうって話だね」

「ああ。正直、今からこの10種目を全てカバーするのはかなりきつい。何かしら情報を手に入れないと、こっちの勝ちの目は相当薄くなるぞ」

「でも、Aクラスがそんな簡単に情報なんて出してくれるかな?」

「その上でやるんだ。何もしなければ始まらない」

 

 情報戦の大事さは桔梗もわかっているが、迂闊に動いて偽の情報を掴まされることを危惧しているのか、頭を悩ませている。

 

「神室、少し質問いいか?」

 

 桔梗が悩んでいるのを見て、啓誠は矛先を元Aクラスの真澄へ向けた。少しでも情報が手に入ればと考えているのだろう。

 

「いいけど、なに?」

「お前から見て、Aクラスの本命はどれだと思う?」

「チェスはまず確定でいいと思う。坂柳が一番得意なゲームで、クラスメイトをボコボコにしてたのを見たことある。囲碁は逆にフェイクだと思う。少なくとも、私がいた時に囲碁が得意だって言ってたやつはいなかった」

「筆記テストやスポーツについてはどうだ?」

「筆記はまず入ってくるでしょ。スポーツはわからない。バレーボールはともかく、流石に大縄跳びとかドッジボールなんてしたことないし……フラッシュ暗算もどうだろ?」

 

 わからない種目も多々あるが、それでも先の情報と合わせて、チェスは確定種目とみていい。これで、雪はほぼ確定でチェス要員として使える。

 

「助かる。と、すると、やはり筆記やスポーツを絞るためにも情報が欲しいな」

「でも、坂柳さんのことだし、正式な5種目は本人以外に知らせてないってこともあるんじゃない?」

 

 桔梗の指摘を受けて、「そうだな」と啓誠も頷いた。

 

「だが、正式な5種目は坂柳しか知らないにしても、クラスメイトであればある程度の目星は付くはずだ。現に、神室だってある程度の推測は出来ていた」

「それはそうかもしれないけど、それを聞き出すのは容易じゃないんじゃないかな……?」

「いや、可能性はある。葛城をBクラスの仲間に引き入れるんだ」

 

 やはり、原作通りに動いたか。

 

「前回のクラス内投票で、葛城を慕っていた戸塚が坂柳の手で退学にされたことを、あいつは恨んでいるはずだ。ここ数日、何度かすれ違うことがあったが、明らかに以前の葛城と違っていた」

「待って。確かに、葛城くんにも思う所はあるかもしれないわ。でも、だからと言って坂柳さんに一泡吹かせるためだけに、彼がクラスを裏切る可能性は低いと思うのだけれど?」

「勿論、それ相応の交渉材料は必要だろうな」

「何か考えがあるの?」

「俺たちBクラスが勝利すれば、仮に4勝3敗でも130ポイントが手に入る。CPも800近くなり、年間で800万以上のPPが手に入る計算だ。今貯蓄している160万PPと合わせて、毎月1人頭4万PPも貯蓄すれば約1年ほどで2000万PPに届く。オレたちがAクラスに上がったら、これを使って葛城にクラス移動をする権利を提供するんだ」

 

 そうなれば、葛城も仲間になり一石二鳥だと啓誠は口にした。だが、その理論には穴がある。

 

「確かに、Aクラス行きを保証するのは悪くないかもしれないけど、裏切ってるのがバレたら、葛城くんも退学させられちゃうかもしれないし、悠長に私たちが2000万PPを貯めてる時間はないんじゃないかな?」

「それは、そうかもしれないが……」

 

 雪も、啓誠の考えにある穴に気づいたようで、そう声を上げた。実際、これが今すぐできるならともかく、これから1年かけて行うのであれば有効的な策ではない。

 

 ただ、それはそれとして、クラス内で貯蓄するというアイディア自体は悪くなかった。

 

「とりあえず、来年の4月からクラスでPPは貯蓄するようにしよ。2000万PPあれば、退学を防げるんだし、もう嫌っていう人はいないと思う」

 

 桔梗も同じことを思ったようでクラスに貯蓄を促している。山内の退学の件があった以上、わが身可愛さに貯蓄を断るやつなど自由人の高円寺くらいだろう。

 

「平田や堀北はどうだ? 葛城の懐柔は不可能だと思うか?」

 

 雪と桔梗が反対気味なのを察して、啓誠が平田と堀北に意見を求める。だが、その二人も首を横に振った。

 

「僕は反対かな。多分だけど、葛城くんは既に坂柳さんに目を付けられている。裏切る素振りを見せたら、彼だけでなく彼のそばにいる友達もまた巻き込まれるかもしれない」

「私も同感ね。少なくとも、私が坂柳さんなら、『裏切った場合、お友達の身の安全は保障しない』と釘を刺すわ。その場合、逆に葛城くんが坂柳さんのために、こちらに偽の情報を流す場合だってある」

 

 葛城だけならともかく、その周りの人間の安全までは考えていなかったのだろう。見事に論破されて啓誠も何も言えなくなっている。

 

「けど、幸村くんの言いたいことはみんなわかったよ。情報戦はする必要がある。でも、どういう方向性で行うかは、また別に考えよう。少なくとも、葛城くんを狙うのは少し危険度が高すぎるしね」

 

 桔梗がそう話を纏めて、とりあえず話し合いは終了した。しかし、啓誠の目は諦めた様子がない。

 このままでは一人でもAクラスに突撃しかねなかったので、原作通りにオレがフォローに回る必要があるだろう。

 

 実際、啓誠は葛城との接触を諦めていなかったようで、休み時間になると、オレに「葛城の説得に協力してくれないか?」と声をかけてきた。

 

 おそらく、何を言っても啓誠の行動は止められない。こうなることは、既に決まっているのだ。原作の流れを変えても変わらないものはある。これは多分、その中の一つだ――

 

 

 

◇◆

 

 

 

 とりあえず、啓誠には詳しい作戦が決まったら教えてくれとだけ言っておいた。流石に何の策もなしに突撃するほど啓誠も馬鹿ではないだろう。

 

 今日はそのまま解散ということになり、雪と一緒に帰ろうとすると、珍しく堀北が同行を希望した。

 こいつも生徒会に入ってからめっきり一緒に行動することがなくなっていたので、こうして三人で帰るのは随分久しぶりと言っていい。

 

 そんな中、堀北が何とも言えない顔で「相談があるのだけれど……」と、声を上げた。

 どうやら、雪経由で堀北の連絡先を知った兄からメールが届いたようで、何と返せばいいか困っているらしい。

 

 あのシスコンは早速動きを起こしたのか――今までの駄目っぷりは何だったんだと思いながらメールを見せて貰う。

 そこには、今まで自分が間違っていたことの謝罪文から、堀北を心配する様子、どこかで時間を作って話をしたい旨が、2000字ほど使われて書かれていた。短い小説を読んでいるような気分だ。

 

 堀北にしても、これまで自分に興味を見せなかった兄がいきなり態度を180度回転させたことに困惑しており、どうすればいいかわからないらしい。

 原作の堀北なら、何も考えずに小躍りするくらい喜んだだろうが、今の堀北はもう兄離れが済んでいるので、今更そんなこと言われても――と、言った感じだ。

 

 一言で答えるのが難しい話だったので、一緒に夕食を食べながら三人で考えようということで、オレの部屋で鍋を突きながら、あーでもない、こーでもないと話し合っていく。

 

 結論として、妹のことよりも自分のことを心配してくれている橘をもっと大事にしろよ――と、いうことになり、妹から兄へ忠告のメールが送られることになった。

 

 また、兄から髪の件も聞いたらしいが、「あなたの好みが今のままなら、このままでいいわ」と、素直な返事をしてくる。何というか、鈴音も丸くなってしまったものだ。

 

 

 

◇◆

 

 

 

 数日後、特に策も決まらないまま時間が過ぎたことで焦った啓誠が、自滅覚悟で葛城へと突撃していった。

 素直に、クラスを裏切ってくれと頼む啓誠だが、葛城は大した覚悟もなしに相手を裏切らせようとしても無理だと逆に啓誠を諭している。

 

 実際、いつかAクラスに上がったら2000万PPを貯めてクラスに引き入れるなど、ただの妄言でしかない。

 オレたちがAクラスに上がれる保証もなければ、このままのポイントをキープして2000万PPを貯められる保証だってないのだ。

 

 交渉の前提も出来ていない以上、啓誠に葛城を裏切らせるなど夢のまた夢と言っていいだろう。しかし、それでも葛城はこちらに配慮してくれた。

 

 葛城が坂柳に対して、どうしようもない怒りを覚えているのは事実――クラスを裏切ることはしないが、5種目が何であるかの推測くらいは話すと言ってくれたのだ。

 

 あくまで葛城の予想ではあるが、『チェス』、『英語テスト』、『数学テスト』の三つはまず本命。

 次点で、『フラッシュ暗算』、『現代文テスト』。逆に大人数を必要とする『大縄跳び』や『ドッジボール』はほぼフェイクということだった。

 

 おそらく、この言葉に嘘はないだろう。坂柳も、別に5種目が何になるかばれても問題ないと考えているはずだ。実際、『フラッシュ暗算』以外は、バレた所で大勢に影響はない。

 

 その後、葛城はこちらへの裏切りを匂わせたが、それについては期待しないことにした。啓誠も原作と違って葛城の立場を理解しているからか、葛城の話は話半分ほどで聞いている。

 

 また、原作通り、クラスを指揮する奴らへの報告はオレに一任して貰うことにした。下手に報告しても、迂闊な行動をした啓誠が責められるだけだ。

 この時期に、クラス内の不和を作りかねない爆弾を投下する必要はない。オレがクラスの参謀役ということもあって、原作以上に啓誠も素直にオレの言うことを聞いてくれた。

 

 

 

◇◆

 

 

 

 特別試験の数日前、Cクラスの生徒とDクラスの生徒との間で、喧嘩があったという話を聞いた。

 

 現場は毎度お馴染みの特別棟で、当然ながら監視カメラの類はなく目撃者もいない。

 

 ちなみに、訴えを起こしたのはCクラスだ。特別棟で内緒話をしようとした所、山田アルベルトが後を付けてきて、離れるように言ったら殴られたらしい。

 

 逆に、当のアルベルトは自分がCクラスに特別棟に呼び出されて殴られたのだと訴えているようだが、この学校は須藤の事件から何も変わって居なかった。

 

 訴えを起こしたCクラスは実際に怪我をしており、普段から品行方正に過ごしている。

 おまけに、最近DクラスはCクラスにちょっかいを出しているという事実が明るみになって、アルベルトには全く怪我がない。

 

 この状況でDクラスの反論が通るはずもなく、学校側はCクラスを全面的に信じて訴えを通した。

 これでDクラスは須藤の事件と同様に、アルベルトの無実を晴らさなければいけないが、今は特別試験の最中ということでそんな時間はない。

 

 結果、問題を起こしたアルベルトと、Cクラスの生徒たちは審議が終了するまで試験に参加することが出来なくなった。

 

 勿論、これはオレの仕込みである。

 

 帆波に命じさせて、相手の尾行を利用して、わざとアルベルトに喧嘩を吹っ掛けさせたのだ。まさか、龍園もいい子ちゃんのCクラスが喧嘩を吹っ掛けてくるとは夢にも思わなかっただろう。

 

 須藤の事件然り、特別試験での暗躍然り、龍園のせいで、Dクラスは普段から問題を起こしているという印象がある。だからこそ、こうして問題を起こせば心証はどうしてもDクラスが悪かった。

 

 事実、龍園も自分の番外戦術を逆に利用して、Cクラス側から冤罪を吹っ掛けてくるというのは想定外だったようで、これには後手に回っている。

 

 だが、龍園の油断は仕方なかった。

 

 普段から真面目が売りで、卑怯や卑劣とは無縁の帆波が率いるCクラスが、冤罪を仕掛けてくるなど想像出来るはずがないのだ。おそらく、坂柳ですらこれを想像するのは不可能と言っていい。

 

 実際、普通に提案してもCクラスの奴らは他のクラスに冤罪を仕掛けることに頷きはしなかっただろう。

 

 しかし、ここ数日、Dクラスに与えられたストレスや、これまで積み重なってきた龍園への不満が、普段ならしないであろう悪行を彼らにさせることに成功した。

 

 とはいえ、難しいことはない。Cクラスが帆波の独裁クラスである以上、あいつが「やられっぱなしで黙っているのも癪だよね。たまには、こっちからもやり返そう」と言えば一発だ。

 

 こうして、Dクラスは最大戦力であるアルベルトを失った状態で試験に臨むことになった。

 また、下剤対策もしっかり行っており、原作のような隙は欠片も見せていない。元々、自力はDクラスよりもCクラスの方が上な以上、こうなれば龍園たちが圧倒的に不利になる。

 

 帆波としては、こういうクラスメイトを危険に晒す手はあまり使いたくないようだが、オレの奴隷になった以上は逆らうことは出来ない。

 それに、当の本人たちが龍園にやり返すことが出来て満足そうにしているのだから問題はないだろう。

 

 この学校が相も変わらず隙だらけな以上、それを有効に使わない手はなかった。

 これで、帆波には仲間を守るためには、こういう非情な手段も取れるという印象を付けられ、この先の戦いでも有利に立ち回れるようになる。

 

 まぁ、帆波はそれもどうかと思っているようだが、これ以上Cクラスが敗北を重ねると、帆波の独裁に不満が出かねない。原作の神崎のように、別の派閥が出来る可能性だってあるのだ。

 

 そうなれば、オレが動かすのにも支障が出てくる。その前に、帆波にも強硬な姿勢を取ることが出来ると印象付けて、完全に帆波の独裁クラスを維持させておく必要があった。

 

 それでも帆波はうにゅうにゅ言っていたが、そんな口はこいつの大好きなキスで黙らせればいい。

 

 元々、曖昧な関係を続けている間に体は堕ちていたのだ。契約で自由を奪った今、もう帆波はオレに逆らえない。両手で、大きなマシュマロをもみほぐしてやると、すぐに頭が真っ白になったようで、クジラのように大きな飛沫を出していた。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・10種目は原作と変化なし。
 幸村が原作のように偵察しようと提案するが、櫛田、堀北、平田が原作よりも相手の内心を理解できるくらい成長しているため却下された。が、幸村はそれでも情報収集を強行している。

・堀北が兄との関係を相談してきた。
 原作と違って兄離れが済んでいるため、どう関わればいいか全くわからない状態。何だかんだ腹割って話して、名前で呼んでもいいと判断した。

・アルベルトを不参加にさせた。
 学校側が相変わらず隙だらけなので、須藤の時の冤罪を吹っ掛け返してやった。普段、品行方正な一之瀬クラスが喧嘩なんかするわけがないということで、全面的に龍園クラスが不利になっている。審議が終了するまで容疑者は試験に参加できないので、歩で金を取る大戦果をだしている。



 今話の登場人物一覧。


・綾小路清隆
 誕生日を祝った時にチェスの差し手を軽井沢にして、45分で全部決めきる策を考えた。その場合、雪をフリーで使えるのが強み。

・椿雪
 チェスは流石に坂柳以下。なので、ただの差し手として使うべきか、清隆も悩み始めている。

・堀北鈴音
 ここに来て、いきなり兄との関係が改善され始めた。とはいえ、年頃の妹っぽく困っている。悩みを相談して腹を割ったら、清隆に認めて貰った。

・櫛田桔梗
 幸村の提案を却下はしているが、独自の情報網でAクラスを探っている。しかし、坂柳は誰にも5種目を話していないので、あまり情報は入ってこなかった。

・一之瀬帆波
 卑怯な策で相手のクラスを陥れるのを心苦しく思っているが、命令なので仕方なく従っている。しかし、神崎などは、一之瀬もこういう手段を取れるようになったのかと、逆に内心で成長を喜んでいた。

・平田洋介
 山内の死を乗り越えて頑張っている。葛城の内心を考えて、幸村の提案を却下した┌(^o^┐)┐

・幸村輝彦
 クラスのために駄目元で葛城に裏切りを唆したが、逆に諭されてしまっている。

・龍園翔
 番外戦術を仕掛けていたら仕掛け返された。まさか、一之瀬クラスが冤罪を仕掛けてくるとは思わず、アルベルトという大駒を失っている。

・葛城康平
 坂柳への嫌がらせとして、Bクラスに情報を流した。

・堀北学
 妹との関係を何とかしなくてはいけないと迷走中。


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