転生したので便利屋に入ってアル社長を大活躍させます   作:雑多雑用

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誤字脱字など結構やらかすので何かあればご指摘をお願いします。
拙い文章ですがよろしくお願いします。


2.ゲヘナ学園編
ゲヘナ学園、初日!


 

 

...てかそもそも今っていつなんだ?

 

便利屋に入るところからだ!なんて勝手に意気込んだのはいいものの、そもそも便利屋がいなければ始まらない。

ここは原作より50年前のキヴォトス、なんてことになったら何も始まらないのだ。

端末でそれっぽい情報を探っているととある記事が目に入った。

それはエデン条約が結ばれる日が近づいているというニュースだった。

ということはアビドス編が始まっているかそれよりも前の可能性が高い。

先生についても調べてみるも特に情報は出てこなかった。

他にも検索した結果を合わせると、どうやら先生が来る少し前の時間らしい。

そっと胸を撫で下ろしたところで本題に戻ろう。

 

便利屋にどうやって入るのか?

正直、便利屋に入るために必要なことは少ない。

アルを見つけて

 

入れてください!!その仕事ぶりに惚れました!

 

と懇願すれば入れてくれるだろう。しかもルンルンで。

残りのメンバーであるムツキ、カヨコ、ハルカの3人からは怪しまれそうだけど、そこは誠意をみせていけばいいはずだ。

なんて言ったって、便利屋68とはアウトロー集団とは名ばかりのアル社長ファンクラブだからね。私のアルへの思いが分かれば打ち解けれると思う。

 

となると問題はどう見つけるかだ。

もしまだこの時期に学園に彼女たちがいるならばそれでよし。いなければおそらくはもう学園を追放されているだろう。

そうなると居場所がわからないのでなかなか苦労しそうだ。

便利屋の話題が入ってきやすいかつ、すぐに動ける立場なんてそうそう...とまで言いかけて思いつく。

 

「風紀委員会に入ればいいのでは?」

 

我ながらいいアイデアだと思う。素早く便利屋の情報が入ってきそうだし、すぐに現場に向かうこともできる。

危険だろうけどどうせゲヘナに安全な場所なんてない。

 

そうなると...

 

部屋に立てかけられた銃に視線を向ける。

 

いわゆるスナイパーライフルが私の武器だ。使い方などは覚えているのだが、自分がどれほどの腕前なのか、それはさっぱり覚えていなかった。

 

「よし、早速練習しに行かないと」

 

風紀委員としてゲヘナの奴らとドンぱちやり合うなら実力をつけないとね?

数日じゃ変わらないかもしれないけど、やらないよりはマシなはず。

そうして私は銃を持って部屋を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

それから数日後、転校初日を迎えた。

 

ちなみに、その数日間に誰かから連絡が来たり、ご近所さんに挨拶されることはありませんでした。悲しいね。

 

「ふぅ」

 

案内に書かれていた教室の前に立ち呼吸を整える。

こういう新しい環境というものは緊張するものだ。

聞き耳を立てると話し声が聞こえてくる。

 

「今日、転校生がくるらしいぜ」

 

「ふーん、どんなやつなのかな」

 

「わからねぇけど盛大に歓迎してやったらいいんじゃね?」

 

「じゃあ昨日買ったやつ試す?」

 

「いいね」

 

絶対に何かを爆発させる気だ。

かちゃかちゃと金属音が聞こえてくる。いくらなんでも教室を吹き飛ばすのはまずいんじゃないか?いや、ここゲヘナだったわ。

 

「よし!」

 

手榴弾の一発や数発、このキヴォトス人の体なら受け止めれるはずだ。

意を決して扉を開く。

ガラガラと空いた扉にクラス中の視線が集まるのを肌で感じながら、教室の前にある教壇に登り声を上げる。

 

「里村茜です!今日からよろしくお願いします!」

 

さぁ、どこからでも投げてきやがれ。と私は頭を守るようにその場にうずくまる。

しかしいくら待っても投げられることはない。そればかりか教室は静寂に包まれたのだった。

目を開けると、なんだか冷たい目線を全体から感じる。その意味を理解するのに、時間はかからなかった。

 

あぁ...私、学園デビュー失敗したんだ。

 

「急にうずくまり出してよ、びっくりして投げ損ねたぜ」

 

空いている席に座ると、コソコソとそう話す声が聞こえてきた。

そこからの記憶はあまり覚えていない。

気づけば放課後になっており、走って教室を出て行く生徒や固まって教室で話している生徒が見受けられる。

 

当の本人はというと

 

「...」

 

1人寂しくカバンを片付けていた。

私はぼっちになる運命のようだ。記憶がなくなっても変わらないものというわけだ。過去の私よ、馬鹿にしてごめん。

 

今日は初日ということもあって午前で終わったため、まだ日は高い位置にある。

そんなとき廊下から声がしてきた。

 

「あれ?あの子かな」

 

「見たことないし多分そうだね」

 

聞き覚えのある声にその方向を向いてみる。

 

「あ、こっち向いた。おーい、今日転校してきたのって君?」

 

目立つピンク色の髪をした彼女は小走りでこちらに近づいてくる。

彼女の名前は夜桜キララ、その後ろを追いかける銀髪の子は旗見エリカだ。

2人とも2年生なので先輩にあたる。

初の原作キャラクターとの出会いに、先程までの辛い気持ちはすこし和らいだ。

 

「はろはろ〜、あたしはキララ」

 

「里村茜っていいます」

 

「あかねっち!よろしくね」

 

「あ、あかねっち?」

 

相変わらずの距離の詰め方だ。なのに、不快に感じない。

この子すごいよ。そのコツを教えて欲しい。

 

「キララちゃん落ち着いて、急にごめんね。私は旗見エリカ、2人とも2年生だから一応先輩かな」

 

よろしくお願いしますと私は頭を下げる。

 

「あの、私に何か用事でも?」

 

「なんか新しく転校生が来たって噂できいたんだ〜」

 

「そうそう、それでどんな子なんだろうってキララちゃんがいいだして」

 

転校生が珍しいのか、上の学年でも話題になっていたらしい

 

「そういえば、学校の施設って案内された?」

 

「いえ、特にされてないですね」

 

ぼっちだったからね。

学校の資料は読んだけど実際には行っていない。

 

「よかったら私たちが案内しようか?」

 

「いいんですか?」

 

「いいよ〜。いろいろとお話ししたいし」

 

便利屋のみんなが学園にいるかどうかの確認とか色々とやるつもりだったけど、せっかくのお誘いを断るのも申し訳ない。

なにより私もこの2人とお話ししたい。

だってキララとエリカだよ?

夢にまで見た知ってるキャラクターとの会話だよ?

そう考えると断る理由がなかった。

 

「よろしくお願いします。キララ先輩、エリカ先輩」

 

「キララでいいよ〜先輩とか堅いじゃん?」

 

「私もエリカでいいよ」

 

「は、はい!」

 

なんともゆるい先輩たちだ。

 

「じゃあ早速いこうか」

 

廊下に3人で出るとあちこちから声がしてきた。

 

「あれが転校生?」

 

「なんというか普通だな、ヤバいやつが来たって聞いたのに」

 

多分キララたちがいなかったら泣いて帰ってると思う。

 

「ねぇねぇ、あかねっちってどこの学園にいたの?」

 

そういえば記憶喪失になったことは誰にも言っていない。

うーん、転生して記憶が飛んだとかいったら流石にドン引きされるよなぁ

 

「田舎の方の小さな学園だから分かりませんよ」

 

とりあえず誤魔化しておくことにする。

 

「そうなの?」

 

「まぁ、はい」

 

「いろいろと大変そうだね」

 

「あはは」

 

そんな何気ない会話を楽しみながら、食堂やホール、庭に教室がある棟などを見て回った。

途中何度か爆発音がしてゲヘナだなぁ、なんて気にしないでいるとエリカによく驚かないねと言われてしまった。

 

 

 

 

 

「これで全部かな〜」

 

「そうだね。主に使う場所は見て回ったかな」

 

学園を一周して元の教室に戻ってきた。

途中、キララが色々な人に話しかけていたこともあって、思ったより時間がかかってしまった。

歩いている時もずっとキララはいろいろな話をしていた。本当にお喋りが好きなんだとほっこりする。

 

見学ついでに便利屋のみんながいないか探してみたがやはりいなさそうだ。

念のため2人にも聞いておこう。

 

「2人に聞きたい事があって」

 

「なになに?おすすめのクレープ屋ならすぐに教えれるよ!」

 

「多分違うでしょ」

 

それで?とエリカはこちらに向き直す。

 

「便利屋68って知っていますか?」

 

「どこかで聞いた気がする〜。エリカちゃんは?」

 

「問題を起こして風紀委員会に追われてる子達だよ」

 

「へ〜」

 

「その子たちがどうしたの」

 

「いまこの学園に来てたりしますか?」

 

「多分来てないんじゃないかな。この前街中で風紀委員会に追われてたし」

 

「ありがとうございます」

 

これで確定した。

便利屋は学園にはいない。

 

「なにかあったの?」

 

「個人的な用事がありまして」

 

「そうなんだ」

 

「ねぇ、この後どうする?」

 

と元気よくキララが割り込んでくる。

 

「この後ですか?」

 

この後やることは決まっていた。

 

 

 

 

 

「ここならいるんじゃないかな〜。あ、いたいた」

 

「ってことはここでお別れかな」

 

「本当にありがとうございました!」

 

深くお辞儀をする。

 

「いいよ。あかねっちの頼みだし」

 

「それじゃ、私たちは行くね」

 

「あ、まってエリカちゃん。あかねっち、連絡先教えて?」

 

そういってキララと連絡先を交換する。

 

「わーい、あかねっちの初めてだ〜」

 

「悪気はないから...ね?」

 

「分かってるから大丈夫ですよ」

 

何がともあれ私、ぼっちを卒業したよ。

 

目頭を熱くしながらまたね、と手を振る。

2人を見送った私はいよいよ計画を実行に移す。

 

「すみません」

 

「どうしました?」

 

「風紀委員会に入らせてください」

 

いざ、便利屋に会うための第一歩を踏み出す時。

 

 

 

 

 

 

 

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空崎ヒナは里村茜の動向を気にしていた。

 

「特に怪しいと思われる行動はありませんでした」

 

なぜか苦笑いしながら報告するアコにどうしたのか聞いてみると、気にしなくても大丈夫ですと返された。

 

「このままタイミングが悪かった普通の転校生であって欲しいけれど」

 

「えぇ、私としても彼女が何も起こさなければよいのですがね?」

 

どこか棘のある言い方をするアコを宥めていると、扉をノックする音が聞こえてくる。

 

「どうぞ」

 

「失礼します。ヒナ委員長、すこしお話が」

 

「何?」

 

「それが、例の転校生なのですが」

 

ドキリと胸に嫌なものが刺さった感覚がする。

 

「なにかあったのですか?」

 

アコの視線が細くなる

 

「そ、それが風紀委員会に入りたいと言っておりまして」

 

「....それは本当なの?」

 

「おや、意外とストレートにくるんですね。どうせ、情報部に入ろうとしているのでしょうけど」

 

「どこの部門に入りたいのかは聞いたの?」

 

「そこまでは...」

 

アコのいう通りゲヘナの内情や確保している情報を知りたいならば情報部が1番だろう。だが、それはあまりにも怪しすぎる。スパイであることを公言しているようなものだ。

もしも本当にスパイならばあまりにも稚拙だと言わざるをえない。

 

「少し時間をちょうだい」

 

「委員長?」

 

「私が直接話を聞くわ」

 

椅子にかけてあったコートを身につけて私は彼女が待つ部屋へと急ぐ。

スパイにしては稚拙すぎるが普通の生徒だとも考えにくい。

わざわざ対立している学園へ転校し、さらには転校初日に風紀委員会へと足を運んだ。

スパイじゃないにしても訳がそこにはあるはずだ。

 

「里村茜...あなたは何を考えているの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本当はキララたちとの学園巡りだけで数話分は書けそうなことがありました。いわゆる日常パート的な。でもそんなことをしていると便利屋に入るのがいつになるのか分からないのでバッサリカットすることに。

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