転生したので便利屋に入ってアル社長を大活躍させます 作:雑多雑用
とんでもないミスしてました、思いっきり2話で武器をショットガンにしていました。すでに読んでくださった皆様には申し訳ございませんが今回出てくる武器設定でお願いします。該当箇所はすでに直してあります。
本当に笑えない....
風紀委員の子に待つようにと言われてから10分が経過していた。
忘れられた?と思ったが、その子がこちらに向かってくるのが見えたので安心する。
「ついて来い」
そう言うと私の手を引いてきた。
「どこへ向かってるんですか?」
「客室のような場所だ。そこで話を聞かせてもらう」
「あ、面接ですね」
ぐいぐいと引っ張ってくるので少し痛い。もう少し丁寧に扱ってくれてもいいんじゃないですか?
「ここだ」
と案内されたの部屋は客室にしては少し広いようなそんな場所だ。
「少し待っていろ」
「あれ、あなたが面接するんじゃないんですか?」
「私はただ案内を任されただけだ」
そうなんですねと言いつつ席に座りその人物を待つ。
まさか面接があるとは思わなかった。
面接なんていつ以来だろうか。おぼろげだが前世でもしていた記憶がある。こういう時って先に座ってたらダメだっけ?
コツコツと向かってくる足音が聞こえてきたので姿勢を整える。ここで失敗すれば始まらない。
扉が開き、奥から姿を現したのは
「初めまして」
「ヒナ!?」
「どうしたの?」
「い、いや、なんでもないです」
「そう...」
想定外の人物すぎて声が出てしまったがなんとか誤魔化せたようだ。
にしてもなんでヒナがここに?もしかして入部生全員と面接してるの!?オーバーワークすぎてドン引きだよ...
ヒナは私の目の前に座り、話し始めた。
「私がここに来た理由は1つ、あなたが風紀委員でやっていけるのか。それを判断するため」
そして鋭い目線をこちらに向けてきたのだ。
こわい
ヒナって可愛いんだなぁとか呑気に思っていた私は面を食らっていた。
なんだこれ。殺気とかではないし、むしろ好意的に接してくれようとしている気がする。なのになぜか体は震えていた、キヴォトス人の遺伝子に恐怖が刻み込まれているのかと思うほどに。
「まず初めに、どうして風紀委員会に入りたいのか教えてくれる?」
そんな私のことなど気にせず、ヒナは質問を始めた。
入りたい理由といっても正直に答えたら
「私がここに入りたい理由ですか?便利屋に出会って仲間にしてもらうためですよ」
(銃声)
Game Over
こうなるだろう、多分。なので無難な答えでいこう。
「この学園の風紀や治安を守りたいんです。そのためにはここに入るのが1番だって思って」
なんと返ってくるのだろうか。
「....分かった。次の質問、あなたはどこの部門に所属したいの?」
「部門?ですか」
無難な答えすぎたのか、綺麗に流されて次の質問になった。部門といっても何をしているのか分からない。ヒナがもともと情報部出身なんだっけ?それぐらいしか記憶がない....もっと本編を読み込んでおけば良かった。
とりあえず後方はダメだ。便利屋に会うために前線に出たい。
「前線で戦闘ができるような部門がいいです」
そういうと少しだけヒナの眉が動いたのが分かった。良い回答だったのだろうか。
「前線の戦闘はかなり危険。怪我人なんて当たり前だし下手をすれば数週間入院することにもなる。なのに前線へ行きたいの?」
かるく脅しをかけてくるがそんなことは覚悟している。便利屋と裏社会に行ったらもっと危険だろうし。
「その覚悟はできています」
「...」
ヒナは無言で席を立ち、こう告げた。
「あなたの使う武器はそれ?」
隣の椅子に置いていた銃を指差す。私はこくりとうなづいた。
「どれだけ戦えるのか、見せて」
覚悟が伝わったのか、どうやら腕前を見たいらしい。前線に送り込んで最低限の仕事ができるかどうかの確認だろうか?
グラウンドに場所を移し私は自分の銃を鞄から取り出した。
「2、3日しか練習できなかったけど大丈夫かな...」
転校する前の日に家を出ていたのは銃の練習をするためだった。面接は予想外だったけど実技試験ぐらいはあると思ったから。
いわゆるスナイパーライフルというものが私の武器なのだが、銃に詳しくはないのでそれ以上のことは分からない。15年間?の記憶のおかげか使い方は感覚でわかった。
「的はどこに?」
何もない、ただ広いグラウンドに私とヒナの2人。
「的は私、1分あげるから当てたら合格。初め」
そこで、無理難題な試験の開始が言い渡された。
ヒナに照準を合わせるも気持ちのいいぐらい外される。軽快なステップを踏みながら一切無駄のない動きで避けられるのはなんというか絶望感がすごい。
こちらが標準を合わせようとした時にはすでにそこにはいないのだ。全てが読まれている感覚だ。
「あと30秒」
そう声がしたのは真後ろだった。
「いつのまに!?」
「集中のしすぎ、視野が狭くなってる」
急いで後ろを振り向くもすでにヒナはそこにはいなかった。
「1分経過。終了」
結果は惨敗、当たり前だ。
特に思い出す必要もない。打っても打っても外される。
分かりきっていたが、一発も当てることは叶わない。
「ハァ...ハァ...」
「狙いがブレブレ。基礎はなんとなくできているみたいだけど」
荒く呼吸する私に対して、全くといって良いほど呼吸が乱れていないヒナは総評を述べていた。
「ハァ...すみません。狙いハァ...が」
練習の時点で気づいていた。使い方は体が覚えていたが、狙いの感覚は全く覚えていないことに。深呼吸をして息を整える。
「不合格...でしょうか?」
いっさい良いところを見せられなかった。その覚悟はできていた。
「明日、風紀委員の服を支給するから指定された教室に来て」
「え?」
「合格、及第点だけれど」
「でも私、何も良いところなかったですよね?」
「入りたくないってこと?」
「いやいや、ちがいます」
「明日、あなたの配属も連絡するから忘れないように」
「はい!今日はありがとうございました」
なんだか分からないけど合格をもらうことができた。ご都合すぎない?と思ったが、冷静に考えればヒナに善戦できないと入れないなんて多分誰も風紀委員になれない。
お礼を言うとヒナはどこかへ行ってしまった。
きっとまた別の業務に追われているのだろう。
何がともあれ風紀委員に入ることができた。あとは便利屋が問題を起こせば良いだけだ。見つけ次第仲間にしてもらおう。推しとの日々が近いと思うと自然と心が浮ついてしまうものだ。その日、私はスキップをしながら家に帰ったのだった。
プルル
「委員長?」
「アコ」
「はい」
「今から言うことをイオリに伝えておいて」
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「はぁ!?なんでそうなったの!」
銀鏡イオリは叫んだ。
「気持ちはわかりますが、委員長がそうおっしゃられたので」
「だからってなんでそうなるんだ!」
呼び出しがあり、何事かと思えば直属の部下をつけると唐突に言われたのだ。そしてその部下も部下だ。
「そんなに怪しいならやんわり断ればよかったと思うんだけど。アコちゃんも止めなかったの?」
スパイだとしてもそうじゃなかったとしても、断る理由なんていくらでもあるはずだ。
「私も止めたのですが、その方が良いという委員長の判断でしたので」
「常に私たちの目につくところに置くなんて。怪しんでますと言ってるようなものじゃないの?」
「私もそういったのですが、見込みがあると思ったからそこに配属した。おかしなこと?と、言われてしまいました」
「ッ!」
「それに、前線に出たいといったのは彼女の方。何もおかしくはない、とも言われたので....」
大きくため息をつくアコちゃんにそれ以上言うのも悪い気がした。
「でも、まさか前線に出てきたがるとは。てっきり情報部や後方部隊を希望すると思っていたのですが」
「普通の学生なんじゃないか?その方が私も楽なんだけど」
「だとしても無警戒すぎませんか?自分がトリニティの生徒なら警戒されることぐらい分かると思いますけど。それに普通の学生が前線に出たがるとは思えませんし、本当に何を考えているのやら」
さっきよりもまた一段と深くため息をついている。
「で、結局私はどうすればいいの?」
「監視とまでは言わないけれど、面倒を見てあげて、とのことです」
「どうなってもしらないからな」
「そこはきちんとやっていただかないと困るのですけど」
「だったらアコちゃんの部下にする?」
「私は私でやることがあるので」
「なんで一歩下がるの?」
正義実現委員会ほどじゃないにしてもトリニティの生徒は苦手だ。
件の彼女は名前だけは聞いていたが実際に会ったことはない。
「どうか面倒くさいことになりませんように」
そう祈ることしか今の私にはできなかった。
無事風紀委員会に入れたわけですね。
そろそろ便利屋を出さないとタイトル詐欺になりそうで怯えていますが、もう少ししたら出てくるので待っていてください。むしろそこからが本番のはずなので。
見た目の設定などを書く機会がなかったのでここにかいておきます。
名前 里村茜
髪は肩にかかる程度に短めであり、黒色である。
身長は161cmで前世よりも低いため少し違和感があったがすぐに慣れた。
目の色は両方とも赤色で、かっこいいと本人は気に入っている模様。
使用武器はスナイパーライフルだが銃に詳しくないため型番とかそう言うのはよく分からない。打つだけなら感覚でできる。